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羊毛の国内自給が目的だった!
大正時代に開港されたことにより、西洋文化が日本国内に伝わりました。西洋文化の波及をきっかけに、日本人が着物から西洋の洋服を着るようになりました。洋服の流行により、素材である羊毛の消費量も高まり、大量の羊毛を国外から輸入していたことが分かっています。
しかし、1914年の第一次世界大戦をきっかけに、日本は羊毛を輸入できなくなりました。輸入できなくなったことをきっかけに、日本は国内で羊毛を生産しようという考えになり、羊を100万頭飼育するという施策に出ました。多頭飼育のため、今でいう北海道含め全国5箇所に種羊場が開設されました。
羊が大量に飼われてから羊毛の生産量も多くなったとともに、羊肉を食生活に取り入れるなど衣類製造以外の活用方法も見つけられていたことが、今でもデータとして残っています。
庶民の料理として広まったのは戦後
大正以前までは、モンゴルなどの国をはじめとした国で羊肉を食べる文化はあったものの、国内では羊肉は食べるという発想はまだありませんでした。「羊肉=臭みがあって食べづらい、他の肉に比べて噛みにくい」というイメージが根付いていたため、それまで羊肉文化は広がりませんでした。
何とかして羊肉を美味しく食べられるようにならないかと、北海道の種羊場長が羊肉レシピの改良や試食会を行うなどし、羊肉の食用として食べる文化の定着化を徐々に図っていました。
羊が食用化されてから数年後、タレで焼いた羊肉を漬けて食べるジンギスカンが生まれ、北海道内各地で流行しました。ジンギスカンが庶民の食卓でも食べられるようになったのは戦後になってからです。1970年代に突入する頃には、道外でもジンギスカン店が次々と建てられるようになりました。
【ジンギスカン】ってどんな料理?食べ方は?
ジンギスカンは漢字で書くと「成吉思汗」です。一般的に、脂を引いた鍋の上で羊肉と玉ねぎ、もやし、ピーマン、にんじんなどの野菜を焼いて食べる料理として定義づけられています。
フライパンやホットプレートで焼いても食べられますが、ジンギスカンのお店に行くとジンギスカン専用の鍋で食べるのが醍醐味です。ジンギスカン専用鍋は、真ん中が山のように盛り上がっているところで羊肉を焼き、タレがたまる溝野あたりで野菜を焼くといった使い方ができます。
ジンギスカンのお店が各地ででき始めてから、羊肉の種類や食べ方も多種多様になってきています。お店が多くなった分、様々な形のジンギスカンを食べられるので、ジンギスカン好きとしては嬉しいことです。今となっては道外の至るところでも食べられるようになってきました。
羊肉の「ラム」と「マトン」の違いは?
意外と知らない人が多いですが、ジンギスカンに使われるお肉は「ラム肉」と「マトン肉」の2種類に分かれます。ラム肉は生後1年未満の子羊のお肉のことを指し、マトンは生後2年以上の羊のお肉のことを指します。味わいやにおい、食感もそれぞれ変わってくるのがジンギスカンの魅力です。
ラム肉の味の特徴は羊独特の臭みがあまりなくて、お肉の食感も比較的柔らかいものとして人気です。一般的にラム肉のほうがジンギスカンのお店でよく出される傾向があります。独特の臭みが苦手という方や、ジンギスカンを初めて食べる方は最初にラム肉から食べてみることをおすすめします。
一方、マトンは羊の独特のクセがするのが特徴的です。食感はラム肉よりあっさりしていて、見た目もやや赤みが目立ちます。ジンギスカンのほかに、ソーセージの原料としても使われます。
ジンギスカンには「味付け」と「後付け」がある!
ジンギスカンの種類は、ラム肉とマトン肉で分かれるだけではなく、お肉がすでにタレが漬け込んであるかそうでないかにも分けられます。お店によっても違ってきますので、事前にどちらか押さえておくのがおすすめです。