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札幌の名物グルメ・ジンギスカンとは?
札幌で食べたい名物グルメといえば何を思い浮かべますか?うにやいくらなどの海鮮、味噌ラーメンなどを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ジンギスカンも絶対食べたい人気名物グルメの1つです。
ジンギスカンとはどのような食べ物でしょうか?また、どのようにして札幌の名物グルメとなったのでしょうか?ここでは、その秘密に迫っていきます。
ジンギスカンとはどんな料理なのか?
ジンギスカンは、羊肉を用いた日本の焼肉料理です。ジンギスカンは、漢字では「成吉思汗」と書きます。ジンギスカンで肉を焼いたら出て来る肉汁が汗のようだからでしょうか?当て字のようで面白いです。ジンギスカンといえば、中央部が凸状のジンギスカン鍋を使います。
ジンギスカンでは、上の凸状になっている部分に羊肉の薄切りを置いて焼き、下に野菜を並べて焼くので、羊肉から出る肉汁で野菜を調理しながら食べることができます。焼けた肉は野菜の上に置いておくのがコツです。焦がさずに最後までジンギスカンを楽しめます。
何故ジンギスカンが札幌名物になったのか?
ジンギスカンがどのようなものかわかりましたが、何故ジンギスカンは札幌の名物グルメになったのでしょうか?ここでは、どのようにしてジンギスカンが札幌名物となったか、その歴史を紐解いていきましょう。
「緬羊百万頭計画」で滝川や札幌などに種羊場
ジンギスカンの起源については、俗説で、かつてモンゴル帝国を率いた英雄「チンギスハーン(現地の発音では、チンギスカン)」が遠征の陣中で兵士のために作らせたという説がありますが、実際にはジンギスカンは、モンゴル料理とはかけ離れています。
日本では、明治時代から北海道で肉用を含めた綿羊の飼育が行われていました。大正7年には、軍隊・警察・鉄道員用制服の素材となる羊毛自給を目指す「緬羊百万頭計画」が立案され、北海道のほぼ中央に位置する滝川や札幌の月寒など全国5カ所に種羊場が開設されました。
「緬羊百万頭計画」では、25年で羊を100万頭にまで増やす計画をしていたそうです。北海道は、大正14年の時点で、全国の羊の約43%が飼育される最大の羊飼育地となりました。
毛肉兼用の羊で羊肉を食べる研究も積極的に
「緬羊百万頭計画」の早期実現のために、羊毛のみならず羊肉消費も促すことで、農家収入と、飼育頭数の増加が企図され、やがて、毛肉兼用のコリデール種が飼育されるようになりました。
当時の日本人には羊肉を食べる習慣がほとんどなく、「羊肉は臭くて食べられない」と言われていました。そのため日本で受け入れられる羊肉料理の研究は積極的になっていきました。
北海道種羊場長の山田喜平が書いた、昭和6年発行の「緬羊と其飼ひ方」には、羊肉料理法が焼き物9種、揚げ物6種、煮物12種、内臓料理5種紹介されています。その中の一つにジンギスカンがありました。
元は衣服の素材として飼われ始めた羊が食用にもなり、研究されてジンギスカンが誕生したのです。
ジンギスカンの名づけの親は、南満州鉄道株式会社の調査部長だった駒井徳三です。ジンギスカンは中国料理を応用したものなので、歴史で習ったチンギスハーンをイメージして命名した(成吉思汗も現地の発音チンギスカンから)といわれています。
焼いた肉にタレをつける札幌式・タレに漬け込む滝川式
札幌では、昭和11年からジンギスカンを出す飲食店が登場し、昭和28年には、会員制の「ツキサップ成吉思汗クラブ」が発足しました。札幌では肉を焼いた後にタレを付けて食べていました。
昭和31年、滝川では「松尾ジンギスカン」が創業し、タレに漬け込んだ肉を焼くスタイルが定着しました。こうして、焼いた肉にタレを付ける札幌式とタレに漬け込んだ肉を焼く滝川式ができたのです。
札幌では羊肉のうまみを楽しむジンギスカンが定着
その後も札幌では、羊肉を焼いた後にタレに漬ける、札幌式が定着していきました。羊肉そのものを焼くので、羊肉のうまみを存分に楽しむことができます。こうしてジンギスカンは札幌の名物グルメとなりました。
札幌ジンギスカンの老舗・「だるま」
ジンギスカンがどのようなものか、どのようにして札幌の名物グルメとなったか、がわかりました。みなさんジンギスカンを食べたいと感じてきたのではないでしょうか?ジンギスカンを食べるなら、「だるま」がおすすめです。
ここからは、昭和29年創業の札幌ジンギスカンの老舗・「だるま」についてご紹介していきます。「だるま」は地元の方や観光客から人気があり、おすすめの名店です。グルメな方は必見です!
成吉思汗の赤い看板が目印・必ず並ぶ人気店
「だるま」は、「成吉思汗だるま」と書いた赤い看板と、筆を持った僧のようなだるまの絵の看板が目印の札幌の人気店です。
「だるま」は、あえて「いつまでも変わらないこと」をモットーに、今までも、これからも、いつ来ても変わらない、いつ来ても安心して食べることができるスタイルで営業してきました。
「だるま」は、地元の方や観光客から愛され、必ず並ぶ人気店で、特に土日や平日の会社終わりの時間帯などは混みあいます。寒い冬は、ホッカイロなど防寒対策をしっかりして「だるま」に出かけましょう。
昭和29年創業・秘伝のタレと新鮮なマトン肉
「だるま」のジンギスカンは、先ほどご紹介した、札幌式のタレ後付けスタイルです。秘伝のタレは、昭和29年の創業当時から門外不出で、毎日店主である女将さんが仕込んでいます。ちなみに、同じく女将さん手造りのキムチやチャンジャもおすすめのメニューです。
「だるま」では、マトン肉を毎日欠かさず、開店直前に仕入れ、手作業で下準備をしています。ジンギスカンにはラム肉とマトン肉があり、ラム肉が主流なのですが、「だるま」では、こだわってマトン肉を仕入れています。
ラム肉は、生後1年未満の仔羊のことで臭みが少なく味にもくせがないのが特徴です。マトン肉は、生後2年以上から7年位までの成長した羊肉で、通常は特有の匂いが気になります。
しかし、「だるま」のマトン肉は、毎日仕入れる新鮮さの甲斐あってか、匂いが気にならない逸品です。成熟したうまみとしっかりした歯ごたえが食欲をそそります。
「だるま」秘伝のタレと新鮮なマトン肉は相性抜群です!このベストコンビが、地元の方や観光客に人気の理由の一つとなっていることは、間違いありません!
おばちゃんが七輪をセットしてくれる
「だるま」に入って席に着くと、おばちゃんがテーブルに置かれている七輪に炭火と鍋をセットしてくれます。「だるま」はジンギスカン1本で勝負しているこだわりのお店なので、みんながジンギスカンを頼むのがわかっているため、すぐにとりかかってくれます。
次にジンギスカン鍋には羊脂と野菜が置かれ、お肉の入ったお皿が1枚出されます。野菜はタマネギとネギがセットになっています。なんと最初の野菜はサービス(無料)です。
「だるま」では、注文していなくても鍋や野菜や肉が運ばれてきて、びっくりするかもしれませんが、これも含めて「だるま」スタイルです。安心してまかせましょう。肉や野菜は必要になれば、追加で注文できます。
札幌ジンギスカン「だるま」本店
札幌ジンギスカン「だるま」の本店は、すすきの駅から徒歩約3分の場所にあります。5番出口から出て、大きな道路を直進し、3本目の道路を曲がると見えてきます。1階ですので、赤い「だるま」という看板を目印にすると、すぐわかるでしょう。
本店は馬蹄型のカウンタースタイルとなっているため、真ん中でおばちゃんやスタッフが働く様子がよくわかります。ジンギスカンを食べながらその様子を見るのも、面白いです。
本店のビールは「キリン一番搾り」です。従来本店のビールは瓶ビールでの提供でしたが、「ジョッキでビールを飲みたい」とのお客さんの要望に応えて、「キリン一番搾り」をジョッキで出すようになったそうです。
開店直後か夜遅い時間ならスムーズに入れる
先ほどご紹介したように、「だるま」は必ず並ぶ人気店です。特に、本店では19~20時は列が外にまでできます。
「だるま」本店の営業時間は17時~翌3時(ラストオーダーは閉店の30分前)です。開店直後の17時頃や、夜遅い時間の22時以降なら、スムーズに入れる場合が多いので、この時間がおすすめです。
数量限定の上肉・ヒレ肉は早い時間に
「だるま」本店では、数量限定の上肉・ヒレ肉を扱っています。上肉はその柔らかさと肉汁があふれ出すジューシーさが特徴です。ヒレ肉はだるま自慢のヒレ肉で、両方とも数量限定のため、早い者勝ちです。これらを食べたいグルメな方は、早い時間に行くのがおすすめです。
住所 | 北海道札幌市中央区南5条西4-5 クリスタルビル1階 |
電話番号 | 011-552-6013 |
札幌ジンギスカン「だるま」の姉妹店
札幌ジンギスカン「だるま」には、姉妹店もあります。女性におすすめのお店や、最新設備を取りそろえたお店などもあるので、お好みの店を見つけて、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
だるま6.4店
だるま6.4店は、ススキノの南6条4丁目にある姉妹店です。すすきの駅から徒歩約4分のところにあります。本店の馬蹄型のカウンターとは違い、弓形のカウンターで、ゆったりとした店の造りとなっています。
数量限定の上肉・ヒレ肉の取り扱いがあります。営業時間は翌5時まで(ラストオーダーは30分前)で、ビールは「サッポロクラシック」を出しています。
住所 | 北海道札幌市中央区南6条西4丁目 野口ビル1階 |
電話番号 | 011-533-8929 |
だるま4.4店
だるま4.4店は、ススキノの南4条4丁目にある姉妹店です。すすきの駅から徒歩約1分で最も近く、ラフィラ裏ということもあり、訪れやすい便利な店舗です。
数量限定の上肉・ヒレ肉の取り扱いがあり、だるま4.4店限定の骨付きラムステーキも取り扱っています。エサからこだわった特上のラム肉を使用しているそうです。
営業時間は翌3時まで(ラストオーダーは30分前)で、生ビールは「アサヒスーパードライ」を、瓶ビールは「プレミアムモルツ」を出しています。
住所 | 北海道札幌市中央区南四条西4 |
電話番号 | 011-551-8844 |
二階亭
二階亭は、だるま4.4店の2階にある姉妹店で、女性におすすめの店舗です。最新の排煙設備とロッカーが完備されています。
排煙設備は、ジンギスカンで焼いて出た煙を吸いだしてくれます。ロッカーは1人1つ用意があり、コートや荷物を中に入れて、匂いが付くのを防いでくれます。今までより煙や匂いを気にせずジンギスカンを楽しむことができ、女性におすすめです!
数量限定の上肉・ヒレ肉の取り扱いがあります。営業時間は翌3時まで(ラストオーダーは30分前)で、生ビールは「サッポロクラシック」を、瓶ビールは「アサヒスーパードライ」を出しています。
住所 | 北海道札幌市中央区南四条西4 2階 |
電話番号 | 011-551-4422 |
だるま5.5店
だるま5.5店は、2017年10月にオープンしたお店で、最新の設備を備え、快適にジンギスカンを楽しめる工夫が至るところにされています。場所はすすきの駅から徒歩約3分のところにあります。
だるま5.5店は二階亭のように最新の排煙設備とロッカーを備えていますが、それだけではありません。まず並ぶ前に発券機で受付をします。タブレット管理もされているので、順番抜かしなどをされる心配はありません。
室内で待てるのもうれしいポイントです。だるま5.5店は、カウンター席のみですが、その周りにベンチがあり、座って順番を待つことができます。寒い冬にはうれしい心配りです。
また、何よりうれしいのは店内がきれいだということです!まだ新しいということもありますが、店内はきれいで清潔感があり、老若男女問わずうれしい店舗です。
フランス穀物飼育の特上マトン1300円はここだけ
だるま5.5店では、フランス穀物飼育の特上マトンを1300円で提供しています。フランス穀物飼育の特上マトンが食べられるのは、だるま5.5店だけです。
フランス穀物飼育の特上マトンは、肉の臭みがほとんどなく、やわらかくて上質な赤身と、さっぱりした脂身が特徴のマトンです。ジンギスカン鍋で焼くと、とてもいい香りがして、食欲がかきたてられます。
住所 | 北海道札幌市中央区南5条西5 |
電話番号 | 011-551-5529 |
「だるま」に行ったら絶対食べたい裏メニュー
「だるま」には絶対に食べたい裏メニューがあります。知っている人しか食べられない、絶対食べたい裏メニューとは何でしょうか。ここでは、こっそりお教えします。
地元民おすすめの「シメのお茶漬け」
お肉をたくさん食べて、飲んだあとにはシメが欲しくなります。「だるま」に行ったら絶対食べたい裏メニューは、ずばりシメのお茶漬けです。地元の方にもファンが多くおり、おすすめです。
ご飯は半分残しお茶をかけてもらう
「だるま」では、ジンギスカンを食べる際、ご飯は半分残しておきましょう。それはシメのお茶漬けが独特の美味しさで人気だからです。
ご飯にお肉やキムチを自由にのせ、「お茶漬けお願いします」と言うと、スタッフが、ほうじ茶に少し薬草を足したような、オリジナルのお茶を注いでくれます。ジンギスカンに使ったタレで味付けをしてかき込むと、オリジナルの美味しさが口の中に広がります!
最後にライスを頼むとご飯が多く、お茶が注げないので、必ず先に頼んでジンギスカンと一緒に食べておきましょう。「だるま」の人気裏メニュー、食べたいと思ったのではないでしょうか。是非「だるま」でトライしてみてください。
札幌ジンギスカンを食べるなら「だるま」へ行こう
今回は、ジンギスカンがどのようにして札幌名物グルメとなったのか、札幌ジンギスカンの人気店「だるま」本店と姉妹店について、「だるま」の絶対食べたい裏メニューについてご紹介しました。いかがだったでしょうか。
「だるま」には様々な姉妹店があります。是非好みの「だるま」を見つけて、札幌に行った際には「だるま」でジンギスカンを楽しんでみてはいかがでしょうか。