志賀高原の観光は1年中楽しい!春夏秋冬の見どころやおすすめスポットは?

志賀高原の観光は1年中楽しい!春夏秋冬の見どころやおすすめスポットは?

長野の志賀高原といえばウィンタースポーツが有名なスポットですが、雪のない季節でも楽しめる観光スポットがたくさんあり、国内だけでなく海外からの観光客にも人気です。そこで志賀高原の春夏秋冬の見どころや魅力、おすすめの観光スポットなどをご紹介します。

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記事の目次

  1. 1.志賀高原観光で体内デトックス!
  2. 2.志賀高原を観光する際に気を付けたいこと
  3. 3.志賀高原周辺のおすすめ観光スポット
  4. 4.「志賀高原・観光」春のみどころ
  5. 5.「志賀高原・観光」夏の見どころ
  6. 6.「志賀高原・観光」秋の見どころ
  7. 7.「志賀高原・観光」冬の見どころ
  8. 8.志賀高原観光はオールシーズン楽しめる

店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

志賀高原観光で体内デトックス!

北アルプスの山々に囲まれた自然豊かな志賀高原は、冬のウィンタースポーツとして有名なスポットです。ただし人気があるのは冬だけではないため、季節によっておすすめの楽しみ方が違います。

志賀高原を観光する際に気を付けたいこと

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1年を通して観光客が多く訪れる志賀高原ですが、志賀高原を観光する前に気を付けるべきポイントがあります。

志賀高原内ではレストラン・食堂がない

フリー写真素材ぱくたそ

観光スポットが集中する志賀高原ですが、高原内には食事ができるレストランや食堂がありません。特に昼食ができる場所は限られるため、あらかじめどこで食事をとるか計画してから観光に出かけるのがおすすめです。

オフシーズンは夕方5:00以降には閉店

フリー写真素材ぱくたそ

観光スポットなので軽食などを販売する売店は高原内にもありますが、観光のオフシーズンになると、ほとんどの店が夕方5時に閉店してしまいます。

志賀高原内(渋峠まで)にガソリンスタンドがない

Photo byIADE-Michoko

ドライブ観光も人気の志賀高原ですが、高原内にはガソリンスタンドがないため、あらかじめどのポイントで給油をするか決めておくことも大事なポイントです。ちなみに志賀高原い最も近いガソリンスタンドは、高原入口にあたる渋峠にあります。

遊歩道が歩けるのは5月中旬以降

フリー写真素材ぱくたそ

志賀高原内には観光客用に遊歩道が整備されていますが、遊歩道を通行できるのは雪が解けた5月中旬以降です。そのためトレッキングや観光が目的の場合は、グリーンシーズンとなる6月以降に旅行を計画するのがおすすめです。

まだまだ肌寒いので上着が必要

Photo byHermann

観光シーズンに突入しても、標高の高い場所にある志賀高原は気温が低く肌寒いです。夏でも風が強いと寒さを感じますし、朝夕の寒暖差が大きいので体温調節が難しいです。そのため志賀高原観光では、脱ぎ着がしやすい上着を持参するのがおすすめです。

志賀高原周辺のおすすめ観光スポット

Photo by fujitariuji

春・夏・秋・冬でおすすめの観光スポットも楽しみも変わる志賀高原ですが、1年を通して人気のある観光スポットもあります。

「渋温泉」

まず初めに紹介したい志賀高原おすすめの観光スポットは、レトロな街並みが続く「渋温泉」です。渋温泉周辺は源泉が多く存在するスポットで、昔は「地面を掘ればすぐ温泉が出る」といわれたほどです。

温泉王国・長野の中でも特に豊富な湯量を誇る渋温泉の源泉は、観光資源としてだけでなく地元住民の生活必需品でもあります。

そのため渋温泉の地下には、各家庭まで源泉をひくためのパイプが無数に埋められています。泉は風呂や給湯だけでなく冬の暖房としても利用できるため、現在でも各家庭や旅館などで使われます。

フリー写真素材ぱくたそ

さらに源泉をひくパイプが地中の温度を上げてくれるので、路面の雪をを解かす効果もあります。そのため豪雪地帯にある渋温泉ですが、冬でも安全に街を散策することができます。

このように天然の資源を活用しながら長野屈指の観光スポットとして発展してきた渋温泉には、老舗温泉旅館がいくつもあります。その中でも長野を代表する観光スポットとして有名なのが、ジブリ映画のモデルになったといわれる「金具屋」です。

渋温泉の金具屋は、約260年の歴史を持つ老舗の温泉旅館です。木造4階建ての宿泊棟は国の登録有形文化財に指定されていますが、そんな貴重な建物を観光客用の客室としているのが金具屋のすごいところです。

ちなみにジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する湯宿のモデルではないかといわれているのがこの建物で、渋温泉の観光&フォトスポットになっています。

「地獄谷野猿公苑」

Photo bySanta3

長野県山ノ内町の地獄谷温泉にあるのが、長野の観光スポットの1つ「地獄谷野猿公苑(じごくだにやえんこうえん)」です。

名前にもある通り、地獄谷野猿公苑では野生のニホンザルを見ることができます。しかも温泉につかるニホンザルのかわいい姿が間近に見られるため、地獄谷野猿公苑のニホンザル目当てに世界中から多くの観光客がやってきます。

Photo byandrew_t8

地獄谷野猿公苑のニホンザルが温泉に入るようになったきっかけは、子ザルの特性にあったといいます。現在の地獄谷野猿公苑は地獄谷温泉にある温泉旅館・後楽館の裏山にありますが、後楽館の温泉に最初に興味を持ったのが山に住む子ザルでした。

ニホンザルの子供は好奇心旺盛なため、不思議なもの・興味のあるものにはすぐに飛びつく習性があります。そんな子ザルが見つけたのが、不思議なお水(温泉)です。

Photo bypen_ash

興味本位で温泉に入った子ザルですが、あまりの気持ちよさに温泉好きになります。するとそれを見た親ザルが、子ザルの真似をして温泉に入りはじめます。この行動が群れ全体に広がったことで、地獄谷温泉の野生ザルたちは温泉につかるようになったのです。

しかも地獄谷温泉のサルたちは、夏でも温泉の周りに姿を現します。そのため地獄谷温泉は、野生のニホンザルの生態を観察することができる絶好のスポットとなりました。そこで新たに整備されたのが、地獄谷野猿公苑です。

ちなみに地獄谷野猿公苑は「人間とサルの共生を見ることができる観光スポット」としてオープンしたため、園内にはニホンザルと観光客が一緒に入れる温泉もあります。

Photo bypen_ash

なお海外からの観光客は、地獄谷野猿公苑のニホンザルのことを「Snow Monkey(スノーモンキー)」、野猿公苑のことは「Snow Monkey Mountain」と呼びます。

温泉に入るニホンザルの写真や映像はタイムス紙など世界中のメディアで紹介されたことで、世界的に有名になります。そのため不便な場所にある観光スポットですが、世界中から年間10万人もの観光客が訪れる有名な場所でもあります。

住所 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
電話番号 0269-33-4379

「横手山スカイレーターとスカイペアリフト」

冬から春にかけてスノースポーツの人気スポットとして有名な横手山スキー場ですが、雪のない夏や秋でもスキー場のリフトが運行されているため、森林浴・紅葉狩りに訪れる観光客に人気があります。

そんな夏・秋の志賀高原観光の目玉が、動く歩道「スカイレーター」と「スカイペアリフト」です。スカイレーターは全長約2000mの動く歩道で、標高差約35mある2つの地点を約5分で移動します。

Photo by khf_fjs

スカイレーターで移動できるのは、大型駐車場がある渋峠と横手山の頂上に向かうリフト乗り場までなので、頂上に行くには途中でリフトに乗り換える必要があります。

ただしスカイリフトはリフトとは違い、足が地面についた状態で景色を眺めることができるので、高い場所が苦手な人や小さなお子さんでも安心して観光が楽しめます。

絶景が広がる横手山の景色を空中散歩できるのが、スカイレーターの終点から乗車するスカイペアリフトです。スカイペアリフトの乗車時間も約5分ですが、上りのリフトでは急な斜面を一気に登るのでスリル満点の空中散歩が楽しめます。

絶景を眺めるなら、下りのリフトがおすすめです。傾斜角度のきついリフトなので、前のリフトに乗っている観光客が邪魔になって景色が隠れてしまうことがありません。

しかも夏は目に鮮やかな森林の緑と空の青さに、秋は赤・黄・オレンジに色づく志賀高原の紅葉に全身が包まれます。そのためスカイペアリフトは、行きと帰り・季節によって見どころも感動も全く違う、夏・秋おすすめ観光スポットです。

ちなみに横手山の山頂には、絶景以外にも観光客に人気のスポットがあります。実は横手山の山頂には人気のグルメスポットが3つもあるため、絶品グルメを目当てにスカイペアリフトを利用する観光客もいるほどです。

中でも特におすすめなのが、日本一標高の高い場所にあるパン屋「横手山山頂ヒュッテ」です。横手山山頂ヒュッテには山小屋「雲上の星空宿」があるので、パン屋も通年営業しています。

絶品パンは朝から販売されるので、横手山のお土産に購入する観光客も多いです。なおパン屋にはレストランも併設されおり、手作りパンと一緒に絶品グルメを堪能することもできます。

住所 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原横手
電話番号 0269-34-2600

「一沼」

志賀高原には数多くの池が存在しますが、その中でも特に観光客から人気が高いのが渋温泉の近くにある観光スポット「一沼」です。

季節によって見どころが異なる一沼では、春はツツジ、秋は紅葉が楽しめます。もちろんどちらも絶景なのですが、実は「スイレンと新緑の絶景が見られる穴場スポット」として観光客に人気です。

ちなみに一沼のスイレンは、池全体に生えているわけではありません。ただ水面に映る木々の緑とスイレンのコラボレーションが見事なので、この景色を目の前にすると時間を忘れて見入ってしまいます。

しかもスイレンの葉は蓮とは違い光沢があるので、光の加減で見える色が変わります。そんな一沼のスイレンは夏が開花のピークなので、夏になると一沼のスイレンを見に多くの観光客が訪れます。

住所 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原
電話番号 0269-34-2404

「ひょうたん池」

トレッキングも人気がある志賀高原には、初心者コース~上級者コースまでレベルに合わせて楽しめるコースがいくつもあります。その中でも「見どころが多いコース」として人気なのが、ひょうたん池を回るコースです。

ひょうたん池の見どころは、短い志賀高原の夏を彩る高山植物たちです。ひょうたん池に向かうトレッキングコース上にはシラタマノキ・モウセンゴケ・タチコゴメグサの真っ白な花に出会えます。

また珍しい形の花を咲かせるコバノトンボソウやホソバノキソチドリ、クガイソウなども池の周りに自生しています。

Photo by y_katsuuu

さらにひょうたん池の周りにはサギスゲ、ヤナギラン、オニアザミ、オトギリソウ、ハンゴンソウ、ヤマハハコなど様々な植物が自生しているので、植物観察だけでも見どころ満載です。

なお池のくぼみ部分には木道があり、その両サイドにミズバショウが自生しています。しかもミズバショウは池周辺の花と開花のピークが重なるため、木道から眺めるミズバショウの景色がひょうたん池の見どころであり1番のおすすめです。

住所 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原
電話番号 0269-34-2404

「志賀高原・観光」春のみどころ

Photo by wakaba-shinshu

志賀高原観光の春の見どころは、雪解けの前と後でがらりと変わる景色にあります。しかも見れる景色のバリエーションも豊富なので、訪れるタイミングによって様々な観光が楽しめます。

春スキー

Photo bySonyuser

志賀高原には日本一標高の対場所にあるスキー場があり、GWはもちろん、例年5月下旬まで春スキーが楽しめます。春の青い空の下、積雪2m以上のコースを滑りぬける爽快感は春スキーならではです。

頂上からは360度の大パノラマで北アルプスを一望できます。雪質はパウダースノウとまではいかないものの、ふんわりと柔らかく、転んでも痛くありません。

特に春スキーで人気なのが横手山スキー場で、GWにはラストスキーを楽しむスキーヤーたちでにぎわいます。

リフト運行はGWまで

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春スキーがGW以降も楽しめる志賀高原ですが、スキー場のリフト営業はGWまでです。なお中央エリアの春スキーリフト券は1日券となっており、大人4100円、小学生以下2000円で利用できます。

志賀草津高原ルートが開通

Photo by fujitariuji

豪雪地帯にある志賀高原にアクセスするに志賀草津高原ルート(国道292号線)便利なのですが、冬~初春までは封鎖されており、一般車両の通行ができません。

そんな志賀草津高原ルートが開通するのが、GWの直前です。高くそびえる雪の壁の間を進む開通直後の草津高原ルートは、春の志賀高原観光の見どころにもなっています。

「ワタスゲ」「ミズバショウ」「レンゲツツジ」

Photo byHans

雪解け後の志賀高原は、春の訪れを心待ちにしていた花たちが一斉に開花します。中でもワタスゲ・ミズバショウ・レンゲツツジの群生は、春の志賀高原の見どころです。

真っ白な綿のような花を咲かせるワタスゲは、志賀高原の田野原湿原が人気スポットです。田野原湿原は志賀草津高原ルート(国道292号線)のすぐわきにあり、ワタスゲのほかにもヒメシャクナゲ・ミカヅキグサ・ヒメウギアヤメなどの高原植物が見られます。

Photo by pika1935

ミズバショウも志賀高原の春の見どころです。田野原湿原でも美しいミズバショウを見ることができますが、ミズバショウの名所を訪ねるなら四十八湿原がおすすめです。

四十八湿原のミズバショウは5月下旬が見頃で、ハイカーだけでなく写真愛好家も多く訪れます。また白いミズバショウの間にピンク色のショウジョウバカマが顔をのぞかせる様子も見どころの1つです。

Photo by wakaba-shinshu

森林浴をしながらハイキングが楽しめる志賀高原では、遊歩道から見ることができるレンゲツツジも見どころです。

緑一色の高原にレンゲツツジの鮮やかな赤が加わると、一気に春らしい風景になります。なおレンゲツツジはハイキング・トレッキングコース上でよくみられるので、森林浴を楽しみながら鑑賞するのがおすすめです。

旬の山菜料理

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春の志賀高原では、旬の山菜料理を楽しむのもおすすめです。高原内のホテルでは山菜尽くしのコースメニューもあり人気があります。

「志賀高原新緑祭」

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グリーンシーズンのピークとなる6月には「志賀高原新緑祭」が行われます。開催期間中には森林浴を楽しめる様々なトレッキングコースが作られ、中には子供連れや初心者でも気軽に楽しめるコースもあります。

なお志賀高原新緑祭のトレッキングコース参加者には、昼食に豚汁や志賀高原名物の焼き肉がふるまわれます。

「志賀高原・観光」夏の見どころ

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夏の志賀高原観光では、森林浴がおすすめです。鮮やかな緑と高原の風に包まれる志賀高原は森林浴に適しており、爽やかな夏の志賀高原を五感で楽しむことができます。

「森林セラピーロード」

標高2000m級の山々と大小70余りの池や湿原が点在する志賀高原には「森林セラピーロード」があります。森林セラピーロードは世界的にも有名なユネスコエコパークの認定を受けており、夏の志賀高原の観光スポットとして人気です。

5つの認定セラピーコースが認定

志賀高原の森林セラピーロードは全部で5つあり、いずれもユネスコエコパークの認定コースです。コースによって所要時間は変わりますが、どのコースも心身ともにリフレッシュできると観光客に人気です。

なおコースは「サンシャイントレイル・水無池コース(総延長4.3km)」「自然探索コース(総延長3.7km)」「池めぐりコース(総延長9.2km)」「せせらぎコース(総延長3.4km)」「奧志賀白樺苑路コース(総延長3.3km)」の5コースがあります。

ユネスコエコパーク

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ユネスコエコパークとは「生物圏保存地域」のことを言います。人と生物圏の共存のモデル地域として1976年から始められたもので、124ヵ国701地域がユネスコエコパークに指定されています。

日本国内で10箇所

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ユネスコエコパークは日本国内にもあります。そのうちの1つが1980年に登録された志賀高原です。同じ年には「白山」「大台ヶ原・大峰山・大杉谷」「屋久島・口永良部島」も登録されています。

さらに2012年には「綾」、2014年に「只見」「南アルプス」、2017年に「祖母・傾・大崩」「みなかみ」、2019年に「甲武信」が登録されました。そのため日本国内では現在10ヵ所のユネスコパークが存在します。

ゲンジボタル

夏の志賀高原は、ゲンジボタルも見どころの1つです。中でも石の湯のゲンジボタルが有名で、見頃となる7月上旬~8月上旬には、ゲンジボタルの光が作る幻想的な風景を見に県内外から多くの観光客が訪れます。

「大蛇祭り&ミス志賀高原コンテスト」

古くから「大蛇伝説」が伝わる志賀高原の大沼池では、毎年8月に大蛇祭りが行われます。延べ3日間にわたって行われる祭りでは伝統的な神事やイベント、花火大会などが行われるため、毎年多くの観光客でにぎわいます。

なお大蛇伝説には大蛇に嫁ぐ姫の話があることから、祭りでは大蛇のお嫁さんを選ぶ「ミス志賀高原コンテスト」も行われ観光客からも人気です。

「志賀高原・観光」秋の見どころ

Photo by wakaba-shinshu

秋の志賀高原の見どころは、美しい紅葉のある景色です。志賀高原は長野県内でも人気の紅葉スポットで、高原内には紅葉狩りの名所がいくつもあります。

紅葉狩り

Photo byHeungSoon

志賀高原を取り囲んでいる山には広葉樹がたくさん植えられています。スキー場のリフトも営業していますし、人気のドライブコースからも美しい紅葉を眺めることができます。

9月下旬~10月中旬

Photo byjbom411

夏でも涼しい志賀高原では、9月下旬~10月上旬が紅葉狩りのピークです。この時期の志賀高原は日中でも肌寒いので、防寒対策をして紅葉狩りを楽しんでください。

「蓮池」「琵琶池」「一沼」

志賀高原の紅葉狩りで最も人気があるのが、蓮池(はすいけ)です。名前には「蓮」がついてますが、蓮が名所の池ではありません。

秋色に変わった山の木々に囲まれた蓮池には、池の周りに深い紅色のナナカマドと黄金色のススキが並び、それらがすべて蓮池の水面に映りこみます。特に風のない秋晴れの日には、紅葉だけでなく澄んだ青い空も水面に映ります。

また池のすぐ横に大型の駐車場があるのも、秋の志賀高原の紅葉スポットとして人気の理由です。高原内に店がない志賀高原では、トイレ休憩をする場所も限られています。

その点志賀高原・蓮池の駐車場の横には、かつて蓮池ロープウェイの駅舎だった建物が山の駅として営業しているため、建物内にあるトイレが利用できます。

さらに志賀高原山の駅には、地元の食材を使った料理が楽しめるレストランや特産品を扱う売店もあります。特にレストランのテラス席からは、美しい志賀高原の紅葉を眺めながら食事ができます。

なおかつてロープウェイの乗り場だった場所は展望台になっており、秋の志賀高原・紅葉フォトスポットとして人気です。

志賀高原にある琵琶池も、秋の紅葉スポットとして人気があります。志賀高原の観光スポット・一沼にも近いため、琵琶池も秋の行楽シーズンになると多くの観光客でにぎわいます。

数多くの池がある志賀高原の中でも2番目の広さを誇る琵琶池は、池の形が景勝地・琵琶湖によく似ていることが名前の由来となった場所です。池の周囲には遊歩道が整備されてるため、車を降りてゆっくりと琵琶池の紅葉見物ができます。

なお琵琶池も蓮池と同じく周囲を山に囲まれているため、波が立ちにくく水面が鏡のようになります。雲1つない秋空と木々の紅葉が水面に映る風景は美しく、この絶景を見るためだけに秋の志賀高原を訪れる観光客も多いです。

また池の周りにある遊歩道の中も鮮やかに色づいた木々の葉が間近に迫っているので、美しい紅葉のトンネルの中を歩きながら紅葉が楽しめます。

琵琶池の秋の景色を堪能したら、秋の一沼で紅葉狩りを楽しみましょう。実は一沼の遊歩道は琵琶池の遊歩道とつながっているため、琵琶池散策と一緒に一沼の紅葉狩りも楽しめます。

春・夏には池の蓮や周囲の新緑が観光客に人気の一沼ですが、秋には同じ水面に見事な紅葉が映ります。特に風のない日の一沼・紅葉は本当に素晴らしく、琵琶池の景色とは違った紅葉が楽しめます。

「奥志賀高原紅葉フェスタ」

例年10月中旬に行われるのが、奥志賀高原紅葉フェスタです。奥志賀高原も紅葉の名所として有名なスポットで、毎年多くの観光客が奥志賀高原の紅葉狩りを楽しみにやってきます。

イベント会場では奥志賀高原のグルメや特産品の販売も行われ、美しい紅葉の中で食欲の秋を満喫することができます。

「志賀高原・観光」冬の見どころ

Photo byKanenori

日本一標高の高いスキー場を有する志賀高原の冬の観光は、なんといっても雪のある景色が見どころです。ウィンタースポーツはもちろんのこと、冬にしか見ることができない絶景を楽しむのも冬観光の醍醐味です。

ウィンタースポーツ

Photo byPexels

雪質の良さが人気の志賀高原は、ウィンタースポーツが冬観光の目玉です。スキー場の数も多く施設も充実していることから、冬の志賀高原にはスキー目当ての観光客が数多く訪れます。

日本一標高の高いスキー場

Photo by hiropiro.

冬になると全部で18ヵ所のスキー場がオープンする志賀高原ですが、中でも横手山・渋峠スキー場は「日本一標高の高い場所にあるスキー場」としても有名で、冬観光の名所にもなっています。

なんと横手山・渋峠スキー場の最高地点は海抜2307mあり、この高さはスキー場のリフト(冬限定で設置のリフトは除く)の最高地点でもあります。

11月中旬からリフト運行

Photo byderwiki

世界各国からスキー観光客が訪れる冬の志賀高原は、11月中旬からスキーリフトの運行が始まります。

施設によってコースレベルや楽しみ方が違う志賀高原のスキー場では、いろいろな施設を回ってスキーを楽しむのが観光客に人気です。そのため冬のリフト券はそれぞれの施設専用券ではなく、全18ヵ所のリフトで使える共通券が用意されています。

霧氷

フリー写真素材ぱくたそ

冬の志賀高原で景色の見どころは、樹木の枝先にできる霧氷(むひょう)です。冬の気温が氷点下となる場所でなければ見れない霧氷は、氷の花のように見えるため、冬観光の目玉になっています。

晴れた日の朝から午前中

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霧氷が最も美しく見えるのは、晴れた日の朝または午前中です。朝の陽ざしに照らされた霧氷はキラキラと光り、真っ白な雪の世界を照らし出します。ただし気温が上がり始めると霧氷は次々と落下してしまうため、昼を過ぎると美しさが半減します。

「志賀高原統一初滑り・スキー場開き祭」

Photo bySkitterphoto

例年12月初旬の土曜日に開催されるのが「志賀高原統一初滑り・スキー場開き祭」です。全18ヵ所のスキー場で一斉に行われるこのイベントでは、デモンストレーション滑走や各種イベントが行われ、本格的な冬スキーの幕開けを盛り上げます。

志賀高原観光はオールシーズン楽しめる

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ウィンタースポーツの人気スポットとして有名な志賀高原ですが、雪のない春・夏・秋も冬とは違った見どころや観光名所があり、様々なイベントも行われます。1年を通していろいろな観光が楽しめるのが志賀高原の魅力なので、ぜひ足を運んで志賀高原の自然を満喫してください。

akemi
ライター

akemi

小学生の娘の子育てに格闘しつつも、毎日の暮らしがちょっぴり楽しくなることを探すのが趣味です。仕事で全国各地をまわった経験から、街で見かけたおもしろいこと、ステキな景色、珍しいグルメなどを紹介します。

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