香辛料の定番・シナモンの魅力を徹底調査！味への効果やおすすめ商品も

甘くエキゾチックな香りの「シナモン」は、最古の歴史を持つスパイスといわれています。シナモンの歴史は紀元前4000年のエジプトまで遡ります。古代エジプトではミイラの防腐剤として使われていたシナモンは、日本には8世紀の飛鳥時代に渡来した香辛料です。

日本では生薬として珍重されたシナモンは、古い記録では正倉院にも残されています。紀元前のエジプトでは王に献上されたいたシナモンは、甘く官能的な香りの魅惑の香辛料です。

スパイシーな刺激と甘さが混合するシナモンの香味は、現在もお菓子や料理の風味付けとして好まれています。旧約聖書にも記載があるシナモンですが、市場で見られるのは「セイロンシナモン」と「カシア」の2種類です。

セイロンシナモンはスリランカ原産のセイロンニッケイの樹皮を剥いで、乾燥させて作ります。セイロンシナモンは上品で柔らかい香味と、薄いベージュの色味が特徴です。一方カシアはセイロンニッケイに似たシナニッケイの樹皮から作られています。

深い色味のカシアは、甘さと辛くスパイシーな香味が混合するシナモンです。一般的に広く安価で手に入るカシアに対し、セイロンニッケイから作るセイロンシナモンは高級品とされています。

シナモンには「シナモンスティック」と、粉末に加工した「シナモンパウダー」の2種類が存在します。シナモンパウダーはシナモンスティックを砕き、粉末状に加工しています。シナモンパウダーも元はシナモンスティックなので、迷った時は用途で選ぶと良いでしょう。

セイロンニッケイを乾燥させたシナモンスティックは、パウダーより強く香りが立ちます。湿った部分を乾かして数回使えるのもシナモンスティックの特徴でしょう。シナモンスティックの基本的な使い方は、湿った部分を折り乾いている個所を用いる方法です。

スティックタイプのシナモンは甘くスパイシーな香りが長持ちするため、お菓子作りの他、煮込み料理などにもおすすめでしょう。スティックを粉末に加工し、扱いやすくしたのがシナモンパウダーです。

お菓子や料理にシナモンパウダーを混ぜ込むと、簡単に甘い香りを付けられます。パウダーは香りが広がるため、ドリンクに入れたりお菓子作りや料理の仕上げに使うのがおすすめでしょう。あらかじめ砂糖と混ぜ合わせたシナモンシュガーも手軽に魅惑の香りを楽しめます。

自宅でシナモンスティックからパウダーを作る時は、ミキサーやミルで砕くと良いでしょう。シナモンスティックを粉末にすると香りが逃げやすいため、使う分だけパウダーを作るのがおすすめです。

甘く魅惑的な香りのシナモンは、古代のエジプト王に献上された高貴なスパイスです。日本には生薬として渡来したシナモンは、現在は甘くスパイシーな香り付けの香辛料として好んで使われています。一方でシナモンは漢方としての歴史が長く、薬効も有名です。

主なシナモンの効能として、血の巡りの改善や胃腸作用のサポート、抗酸化作用が知られています。シナモンを摂取すると血の巡りが良くなり、冷え性や冷えからの痛みに効果が期待できるでしょう。またシナモンは胃痛や胃もたれなど、胃のトラブルにも効果的だといわれています。

またスパイシーで甘い芳香のシナモンは、抗酸化効果が期待できるフラボノイドが豊富です。フラボノイドの抗酸化効果は、体から活性酸素を除去し老化防止に役立つといわれています。抗酸化効果が期待できるシナモンは、エイジングケアできる香辛料としても人気が高いです。

またシナモンは血液循環のサポートに効果的とされ、体の隅々まで酸素と栄養を届けるといわれます。酸素と栄養が体中に届くと目元のクマや髪の毛のツヤ、肌くすみに効果が期待できるでしょう。

血流促進と抗酸化作用を併せ持つシナモンは、アンチエイジングに効果的な香辛料と考えられています。

シナモンスティックと粉末状に加工したシナモンパウダー、それぞれのシナモンのおすすめの使い方をご紹介します。シナモンスティックは煮出して使える、料理にアクセントを加える香辛料としておすすめでしょう。

シナモンパウダーはシュガーや生地などに混ぜ込みやすく、香りが広がりやすい特徴があります。シナモンの形状で異なる特性を上手に活かして使い分けてください。

樹皮を葉巻型に丸めた独特の形状のシナモンスティックは、強い香りが飛びにくいため使い方は多彩でしょう。最もポピュラーなシナモンスティックの使い方は、コーヒーや紅茶、チャイなど飲み物への風味付けです。

甘く魅惑的な香りのシナモンスティックは硬く乾燥した樹皮なので食べられませんが、粉末状に砕くと摂取できます。熱に強く香りが続くシナモンスティックは、煮込み料理などにも使われています。

シナモンスティックの使い方次第では素材の生臭さを消し、料理に甘さとスパイシーな香味を付けられるでしょう。

最もポピュラーなシナモンスティックの使い方は、コーヒーや紅茶への風味付けです。普段飲み慣れているドリンクをシナモンスティックで数回かき混ぜると、甘い香りが移ります。「シナモンコーヒー」は、甘くかんばしいシナモンと珈琲豆の香ばしい香りが絶妙です。

茶葉の風味にスパイシーなシナモンが加わった「シナモン紅茶」もおすすめでしょう。ティーカップにシナモンスティックを添えるだけでも、贅沢な気分に浸れます。また自宅でチャイを作る時にも、シナモンスティックを使ってみてください。

茶葉とシナモンスティックをミルクで煮出すと、香りが深まりスパイシーさが増します。チャイとして煮出す時は、シナモンスティックを砕いてチップとして使うと濃厚な風味が出るでしょう。甘く香辛料が効いた本格的なチャイをシナモンスティックで作ってみましょう。

甘みの中にスパイシーな芳香が混じるシナモンは、煮込み料理へ香辛料として使うのもおすすめです。煮込み料理へはシナモンスティックを数か所折り、素材と一緒に水から煮込むというシンプルな使い方をします。

シナモンスティックを数か所折ると一層香りが立ち、料理に風味を加えられるでしょう。またシナモンスティックは肉や魚の生臭さを消す効果が期待されています。そのため煮込み料理へ使う時は、最初に素材と一緒にシナモンスティックを入れて煮詰めると良いでしょう。

日本でも馴染み深いカレーやシチュー、手作りのデミグラスソースなど、家庭料理にシナモンスティックを加えて、風味豊かな料理を作ってみてください。なおシナモンスティックを素材と一緒に煮込んだ後は、ルーを投入する前に取り出しましょう。

粉末に加工したシナモンは、お菓子や料理に混ぜ込みそのまま食べられるのが特徴です。パウダータイプは瓶入りで扱いやすいのも魅力でしょう。手頃な価格から高級品、シュガーを合わせた商品までバラエティに富んでいます。

量販店でも手に入りやすいシナモンパウダーは、手作りのスイーツなどに手軽に使えます。シナモンパウダーを使ったお菓子はアップルパイをはじめ、シナモンロールやチュロス、クッキーなど豊富です。

トーストに振りかけてシナモントーストとしても楽しめる、身近な香辛料として人気のシナモンパウダーのおすすめの使い方をご紹介します。

華やかに香りが広がるパウダータイプのシナモンの使い方は、最後の仕上げに一振りがおすすめです。シナモンパウダーは瞬間的に香りが広がるため、食べる直前に振りかけるとシナモンの香味を贅沢に楽しめます。

自宅で味わうアイスクリームやパフェ、デザートドリンクにも、シナモンパウダーを一振りすれば特別感のあるスイーツに変わるでしょう。甘さにスパイシーな芳香が混じるシナモンは、同じく甘いバニラの香りのバニラアイスや生クリームと絶妙にマッチします。

シンプルなバニラアイスや生クリームの甘さと香りに、シナモンのエキゾチックな香りが加わり、贅沢なスイーツを楽しめるでしょう。バニラが香るワッフルやパンケーキなどのトッピングにも、シナモンパウダーを振りかけると普段とは違うおしゃれなデザートを作れます。

バニラの甘い香りと相性抜群のシナモンパウダーは、幅広いスイーツの仕上げやトッピングにおすすめです。クリームの白に映えるシナモンのブラウンカラーも、デコレーションとして映えるでしょう。お気に入りのスイーツをシナモンパウダーで甘く香りづけてみてください。

よりシンプルな使い方をするなら、シナモンパウダーをバタートーストに振りかけるだけで絶品のシナモントーストを作れます。食べごろを逃したバナナも、バターでこんがり焼いてシナモンパウダーを振りかければ、風味豊かなスイーツの完成です。

瓶入りで使いやすいシナモンパウダーは、無糖ココアやプロテインなどの風味付けとしての使い方も評判を呼んでいます。

シナモンの甘く魅惑的な香りはスイーツと相性抜群です。特にアップルパイやシナモンロールはシナモンの香り高いスイーツとして知られています。手作りスイーツもシナモンパウダーを練り込めば、本格的な香りを付けられます。

果物をシロップで煮る時にシナモンパウダーを小さじ1～2程入れると、大人の風味漂うコンポートを作れるでしょう。

お菓子や料理にシナモンのニュアンスを付けるなら、用途に応じてスティックかパウダータイプかを選ぶと良いでしょう。比較的安価で手に入るカシアは、慣れ親しんだシナモンの甘さとスパイシーな香味が特徴です。セイロンニッケイのシナモンは本格的な風味を楽しめます。

オーガニック栽培のシナモンは上品で柔らかい甘さと控えめなスパイスの香りが特徴です。使いやすく香り高いと評判のシナモンを全部で3商品ご紹介します。

強いスパイス感が特徴の「マスコット セイロンシナモンパウダー」は、セイロンニッケイを粉末に加工した本格的なシナモンパウダーです。スパイシーな刺激を舌に感じるシナモンパウダーは甘みが少なく、料理へ香辛料として使うのがおすすめでしょう。

セイロンシナモンパウダーのスパイシーな辛さを活かしたジンジャークッキーなど、甘くないスイーツにも向いています。茶葉をミルクで煮出し、シナモンパウダーを加えると本格的なチャイを作れるでしょう。

ピリッとスパイシーな本場のセイロンシナモンパウダーは、1つ税込み453円（2021年4月時点）です。

業務用で人気の「GABAN シナモンシュガー」（849円）は、シナモンパウダーとシュガーをブレンドした商品です。シナモンシュガーとしてお菓子作りやスイーツに手軽に使えます。

パン生地にシナモンシュガーを振りかけ、巻いて形成して焼けば、甘く香るシナモンロールを作れるでしょう。トーストにバターを塗りシナモンシュガーを振りかければシナモントーストの完成です。

またシナモンシュガーはアイスクリームやフレンチトースト、グラノーラなどのトッピングにも使えます。シュガーがブレンドされているため、コーヒーや紅茶、ココアなどに風味と甘みを同時に付けれるでしょう。

1瓶に140g入っている大容量のGABAN シナモンシュガーは、コストパフォーマンスも抜群の商品です。

本場スリランカで有機栽培された「最高級 有機セイロンシナモンスティック100％」（1566円）は、上品でフルーティな芳香と柔らかい口当たりを楽しめます。上質なシナモンスティックの甘く官能的な香りには、ほのかにスパイシーな風味が混じっています。

ウバやアッサムなどの茶葉とともにミルクと煮出すと、まろやかで風味漂うチャイを作れるでしょう。スティックは砕いてチップにしてもシナモンのかぐわしさを保てます。

オーガニック栽培されたセイロンシナモンスティックは、料理へも優しい香りのニュアンスを付けられるでしょう。

魅惑的な香りのシナモンは通販で手軽に購入可能です。大手通販サイトでも豊富なシナモンが取り扱われています。スティックタイプからパウダー、シナモンシュガーまで用途に合わせて商品を選べるでしょう。

通販を利用すると量産品のカシアではなく、セイロンニッケイの樹皮のシナモンを手に入れられます。形状や用途、価格、サイズなどを考慮して、目的に合ったアイテムを選びましょう。

エキゾチックで魅惑的な香りのシナモンは、スパイスの王様として古代から愛されてきました。近年では血の巡りやエイジングケアに効果的で、発汗作用も認められているようです。シナモンの甘くスパイシーな香りを料理やお菓子作りに応用してみてください。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。