【実食レポ】京都のロールケーキは二味違う！大人モダンな「焦がしきな粉のはんなりロール」

京都祇園に本店を構える「吉祥菓寮」は、江戸時代中期からこだわりある味を守りつづけてきた和洋菓子店。初代北川源左衛門さんが菓子茶房を開き、16代目が京都東山の地に「吉祥菓寮」を開店。現在も京都を中心に数店舗展開させ、オンラインストアでも手軽にその味を楽しむことができます。

製造している商品は、ロールケーキをはじめ、生チョコレートや、バターサンド、ショコラ大福にミルク饅頭、京都らしい生八つ橋など、バラエティ豊かなラインアップ。あればすぐティータイムが始まりそうです。商品パッケージは、モダンで落ち着きのある趣、贈答品としても喜ばれます。

お菓子づくりの水は、京都の地下にある「京都水盆」から特に上質の地下水を汲み上げたもの。そのほか、北海道産の2種類のクリームをブレンドしたオリジナル生クリームや、さとうきびのミネラル分を含んだ「本和香糖（ほんわかとう）」、生地にはきめ細かい米粉を使用しています。

最大のこだわりは、“きなこショコラクリーム”に使用している「きな粉」。原料となる大豆は1934年、当時珍しかった「煎り大豆」を節分豆として売り出して以来作り続けているもので、煎りの深さに目を配り大豆の香ばしさを最大限に引き立たせています。美味しさの影に歴史ありですね。

オンラインストアで購入した「焦がしきな粉のはんなりロール」は、京都からクール便で直送されます。冷凍状態で届くためいち早く解凍したくなりますが、焦りは禁物。常温で解凍すると生クリームの質が悪くなるので冷蔵庫で3～4時間ほど寝かします。

解凍が完了し、取り出します。美しいコントラストで魅了する、こだわりがギュッと詰まったロールケーキ。竹炭パウダー入りの生地に、ホワイトチョコ＆焦がしきな粉が混ざったクリームと、北海道産の濃厚なオリジナル生クリーム、そこに「本和香糖」を使ったゼリーが入っています。

まずは竹炭パウダー入りの生地のみいただきます。ふんわりとしていて意外と甘め。そもそも竹炭はどんな効果をもたらすの？と思い調べてみると、腸内環境を整え便秘改善やデトックス効果が期待できるとあります。体にも良く見た目にも美しい素材を選ぶ吉祥菓寮さんのセンスの良さに感服です。

2種類のクリームは、滑らかさはもちろん、和洋の美味しさが混ざり合う奥深い味わい。わらび餅のようなゼリーは、ぷるぷる食感が楽しくやさしい甘さ。これらすべてを口にした時、生クリームだけの王道ロールケーキも良いけれど、その先にある大人リッチな美味しさに目覚めてしまいました。

素材本来の良さが最大限に引き出された極上のロールケーキ。こだわりぬかれたその味は、さらなる美味しさへと新しい歴史を刻みます。あなたも食べ慣れたロールケーキのその先を覗いてみませんか。