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東京駅から徒歩で行くことができる美術館・博物館の中から、とりわけおすすめの4館を紹介します。美術館では美しい品々に癒され、博物館では知的好奇心を刺激できます。
列品解説も「出光美術館」
「出光美術館」は、東京駅周辺美術館共通券に参加している館のひとつです。丸の内の帝劇ビルの9階にあります。東京駅からは、にぎやかな丸の内仲通りを徒歩で行くのがおすすめです。ビルの中にひっそりと構えているのでけっして目立つ美術館ではありませんが、コレクションは超一流です。
「出光美術館」のコレクショで知られているのは、日本や東洋の陶磁器、絵画、書籍です。ルオーやムンクなどの西洋絵画も収蔵しており、そちらのファンも多く訪れます。
もしかしたら「日本や東洋の古美術」に対してとっつきにくい印象を持つ人もいらっしゃるでしょう。しかし出光美術館では、初心者にもわかりやすい列品解説をしてくれています。今まで古美術に触れたことのない人も、その奥深い世界に挑戦してみてはいかがでしょうか。
「出光美術館」の起源は、実業家で出光興産の創業者である出光佐三(いでみつさぞう)氏(1884〜1981年)によるコレクションです。氏のひときわ優れた審美眼と、潤沢な財力をもって長年にわたり集めてきた美術品を公開展示すべく、1966年に今の場所に美術館をオープンしたのでした。
特色のある収蔵品としては、古い時代の唐津焼の名品や、江戸時代の画家である仙厓義梵(せんがいぎぼん)の書画1000点以上の大コレクションなどがあります。
出光佐三亡き後も美術品の収集は続けており、1983年に平安時代に描かれた国宝の「伴大納言(ばんだいなごん)絵巻」を入手しています。
「出光美術館」が収蔵する「伴大納言絵巻」は、日本美術史の中でもとりわけ重要な作品であるだけでなく、非常に美しく、生き生きとした作風で知られています。いくら見ていても見飽きません。常に展示されているわけではありませんので、公開された折にはぜひ足を運んでみてください。
「出光美術館」のロビーからは、向かいにある皇居外苑が一望できるのも魅力です。広々とした景色に、心が癒されることでしょう。
アクセスは、JR有楽町駅から徒歩5分、東京メトロ・都営地下鉄日比谷駅から徒歩3分です。入館料は一般で1000円、大・高生で700円、中学生以下は無料となります。開館時間は午前10時〜午後5時で、金曜日は午後7時まで開いています。東京駅周辺美術館共通券が利用可能です。
住所 | 東京都千代田区丸の内3-1-1 |
電話番号 | 03-5777-8600 |
美術工芸品が美しい「三井記念美術館」
「三井記念美術館」は、東京駅周辺美術館共通券に参加している館のひとつです。日本橋の中でも特ににぎやかな一角にあります。場所は、日本橋の三越デパートの本店の隣にある「三井記念美術館」の7階です。
「三井記念美術館」の入っている三井本館の建物は、重厚な雰囲気の堂々とした洋風建築です。昭和初期に建てられたもので、国の重要文化財にも指定されています。この、国を代表する洋風建築のひとつである三井本館を見るのもまた、「三井記念美術館」に来る楽しみです。
「三井記念美術館」に収められているのは、日本の名門で、江戸時代から350年もの歴史を持つ三井家が集めてきた美術工芸品です。
「三井記念美術館」の所蔵する作品の中には、なんと国宝が6点も含まれます。さらに重要文化財は75点にのぼります。これらの美術工芸品の中核をなすのが、茶道具です。とりわけ、江戸時代初期の芸術家、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)作の貴重な抹茶茶碗が知られています。
「三井記念美術館」のコレクションは、茶道具のほかに、絵画、書、刀剣、能装束、能面、調度品など幅広く揃えています。所蔵している美術工芸品の数は、現在、約4000点にものぼります。
絵画の中では、江戸時代の画家である円山応挙(まるやまおうきょ)の手になる国宝、雪松図(せっしょうず)が知られています。こちらは、柔らかな金色が塗られた屏風に、雪の積もった松の樹の姿を描いた水墨画が、端正で上品、かつ堂々と描かれた名作です。