本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
宮島の歴史について少しご紹介します。厳島神社は推古元年(593年に)豪族の佐伯鞍職が厳島神社を創建したと伝えられています。大同元年(806年)には唐から帰朝した弘法大師が宮島の霊気を感じて弥山にお堂を建てられました。
平安時代末期には、安芸守であり太政大臣となった平清盛が厳島神社を寝殿造りの様式に造営し、深く信仰しました。平家が滅んだ後も、時の権力者に守られ続けてきました。1400年もの長い歴史を感じることができるのが宮島観光の醍醐味です。
広島県廿日市市宮島町にある島で正式名称は厳島
広島湾の最西部に位置する宮島は、広島市中心部より約20㎞のアクセスのよい廿日市市宮島町にあります。楕円形に近い形をしていて1周は約30㎞の小さい島ですが、弥山など標高500m級の山々が連なり、海岸から急にそそりたったような地形になっています。
深い谷や滝がいたる所にあり、豊かな自然は四季折々の風景を作り出してくれます。花崗岩が大きく露出した場所もあり、荒々しい景観を楽しめる場所もあります。
自然豊かで神の島といわれるこの島は、宮島という名称が広く使われていますが、島の名称は「厳島(いつくしま)」を正式名称としています。
「厳島」と「宮島」使い分けの基準はない
この島の名称として「厳島」と「宮島」があるとお話ししてきましたが、その使い分けに明確な基準はありません。観光PRなどでは「宮島」が多く使われているので、ガイドブックなどでは「宮島」を目にすることが多いでしょう。
一方、学術書や古文書の多くでは「厳島」が用いられています。この二つの地名の併記は江戸時代か始まっていたといわれています。どちらも問題なく使って良いようです。
古くから人々の自然崇拝の対象だった島
宮島は古くから信仰の対象とされてきた神秘の島です。人々は島の姿かたちに神々しさを感じさせられ、山々の霊気あふれる山容から、自然崇拝の対象としてきました。
弘法大使が霊気を感じて開山された弥山には、神の存在を感じさせた自然が多くあります。「くぐり岩」など不思議な形状の巨石、天狗の横顔の石など神々しい岩が存在し、これもまた信仰の対象になってきました。
宮島を散策すれば、自然崇拝された所以がきっと見えてくるでしょう。人気観光スポットがたくさんありますが、島の自然にも目を向けて感じてみて下さい。
鎌倉時代末期まで人は住んでいなかった
宮島は平安末期に平清盛によって世に広く知られるようになりました。宮島信仰が浸透するにつれて神職や僧侶などが住み始め、次いで庶民も暮らすようになり、町が形成されていったのが鎌倉時代末期になってからです。それ以前は神職や僧侶でさえ島に渡るのは祭祀の時のみでした。
人々が宮島に住み始めたのは鎌倉時代末期からで、その後交易、瀬戸内海の要衝として発展していきました。熱い信仰と有力者の庇護により守られてきた宮島は、現在も人々を惹きつける魅力の観光名所となっています。