新宿のプチ名所になっている「ゴジラヘッド」は、ビルの上から迫力満点のゴジラが顔をのぞかせることで有名です。
しかも時間帯によって吠えることもあるとか?
そこで噂の新宿ゴジラヘッドへの行き方やゴジラが吠える時間などをまとめてご紹介します。
新宿ゴジラヘッドの場所と行き方について
映画さながらの大迫力でビルの上から顔をのぞかせるゴジラヘッドは、新宿駅周辺を散策していると見ることができます。
ところが新宿の中でも日本有数の歌舞伎町の中にあるので、「噂では聞いたことがあるけど実際に見たことがない」という人もいるのではないでしょうか?
そこで知る人ぞ知る新宿の名所・ゴジラヘッドがある場所と行き方を簡単に説明しましょう。
まずJR新宿駅からの行き方です。
駅からは東口出口を利用し、駅の前の新宿通りを西新宿方面に歩きます。
しばらく歩くと新宿大ガードが見えるので、靖国神社側から通称「ゴジラロード」に入ります。
この行き方が最もスタンダードなゴジラヘッドの行き方なので、新宿が初めてという人でも道に迷う心配がないおすすめの行き方です。
なおこの行き方を利用すると、駅から徒歩10分でゴジラヘッドに到着できます。
ゴジラヘッドへの行き方は、JR新宿駅を利用する行き方のほかにもあります。
次に紹介する西武新宿駅からの行き方も比較滝利用者が多い行き方なので、こちらも詳しく紹介しましょう。
西武新宿駅からの行き方の場合、駅の目の前にある西武新宿駅前通りから路地に入ってきます。
どの路地からでもゴジラヘッドにたどり着けますが、道に不安がある場合は、最初に見える信号から路地に入る行き方がおすすめです。
なお西武新宿駅からの行き方の場合、どの路地を利用しても駅から数分でゴジラヘッドに到着するので、雨など天気が悪い日には西武新宿駅からの行き方がおすすめです。
なおバスを利用する行き方もあります。
バスタ新宿には各方面からのバスが停まるので、他県からバスでゴジラヘッド見学に出かけるならバスタ新宿行のバスを利用するのがおすすめです。
都内を走る路線バスを利用する場合は、新宿歌舞伎町周辺にバス停が数か所あるので、利用する路線バスによって降車場所が変わります。
利用しやすいのは「歌舞伎町バス停」で、バス停を降りてからの行き方はJR新宿駅を利用する行き方と同じです。
なおJR新宿駅からの行き方よりもバス停からの行き方の方が徒歩での移動時間は短いですし、道に迷う心配もありません。
ゴジラヘッドを見学できる場所
新宿の新名所であるゴジラヘッドは、日本有数の繁華街である歌舞伎町の複合施設「新宿東宝ビル」にあります。
新宿東宝ビルはシネマコンプレックスのTOHOシネマズ新宿やホテルグレイスリー新宿などが入居する複合インテリジェントビルですが、もともとこの場所には新宿コマ劇場と新宿プラザ劇場(新宿東宝会館)がありました。
老朽化などの理由により2008年に新宿コマ劇場と新宿プラザ劇場が閉館となったため、2施設があった場所に2015年4月にオープンしたのが、ゴジラヘッドがある新宿東宝ビルです。
地下1階地上30階建ての東宝新宿ビルには現在、1階~2階に飲食店などのテナント、3階~6階にTOHOシネマズ新宿、8階~30階にホテルグレイスリー新宿が入っています。
建設予定当初は新宿を代表する新宿コマ劇場の跡地に建てられるビルということから、「コマ劇場跡地に新たな劇場を」という地元住民の声も多数ありました。
とはいえ新宿コマ劇場閉館の原因の1つに「客足が伸びず業績悪化」という厳しい現実があったため、新宿東宝ビルに新たな劇場ができることはありませんでした。
その代り「新宿コマ劇場の歴史を継承してほしい」という地元住民の強い要望に応えて、低層部分のビル外装は新宿コマ劇場の幕をイメージしたデザインが施されています。
そのため新宿東宝ビルは、高層部分に目を向けるとビルから顔を覗き込むゴジラヘッドが見えますが、低層部分に視線を移すとかつての新宿コマ劇場の姿を思い起こさせるという、なんとも不思議なデザインのビルでもあるのです。
そこでゴジラヘッド「新宿東宝ビルが見える場所に行くこと」が前提条件になるのですが、ビルの外からではゴジラヘッドを間近に見ることはできません。
ところがそんなゴジラヘッドを間近に見ることができる穴場スポットが、新宿東宝ビルの中にあります。それが「カフェテラスボンジュール」と「ホテルグレイスリー新宿」です。
カフェテラスボンジュール
カフェテラスボンジュールは、ホテルグレイスリー新宿の8階にあるテラス付きラウンジです。
ホテル宿泊客の朝食会場にもなっていますが、11時~21時までは宿泊客以外の一般客も利用できます。
そんなカフェテラスボンジュールのテラス部分に設置されているのが、新宿歌舞伎町で噂になっているゴジラヘッドです。
カフェテラスボンジュールの店内からもゴジラヘッドを見ながら食事を楽しむことができますが、ゴジラファンに大人気なのは、ゴジラヘッドを目の前にして食事ができるテラス席です。
テラス席も場所によって見える位置が変わるのですが、ほぼ等身大で作られたゴジラヘッドのすぐそばで食事ができるので、ゴジラヘッド見物の聖地になっています。
もちろんカフェテラスボンジュールで食事を済ませたら、ゴジラヘッドがよく見える位置で記念写真を撮るのも聖地巡礼の定番コースです。
晴れた日にゴジラヘッドと写真を撮るのもおすすめですが、雨の日のゴジラヘッドも人気です。なぜなら雨でぬれたデッキ部分が鏡の役割をするので、床に映ったゴジラヘッド・リアルゴジラヘッドと一緒に写真を撮ることができます。
なおカフェテラスボンジュールではゴジラにちなんだメニューもあるので、ゴジラヘッドとゴジラメニューのコラボ写真も撮影できます。
ホテル宿泊
ゴジラヘッドがある新宿東宝ビル8階から30階までを客室としているホテルグレイスリー新宿では、客室からゴジラヘッドを間近に見れる「ゴジラルーム」が存在します。
ゴジラルームはその名の通り「ゴジラ尽くし」の客室で、ゴジラの顔の目の前に客室の窓が設置してあるので、ベッドから見る景色もゴジラ一色です。
もちろんこれだけ完璧なゴジラヘッドが窓から見れるのは1室しかないので、その部屋は「ゴジラルーム」と名付けられ1日1組限定となっています。
ゴジラルームが凄いのは、窓から見える大迫力のゴジラヘッドだけではありません。客室のドアを開けると目の前に立っているのが、超リアルなゴジラのフィギュアです。
ドアを開けるとゴジラが出迎えてくれるのですから、ゴジラファンにとってはまさに夢のような体験です。もちろん部屋全体がゴジラ尽くしなのですから、客室の中にはさらなる仕掛けがあります。
たとえばベッドヘッド側の壁には巨大なゴジラの手があります。壁を突き抜けたゴジラを演出しているのですが、ベッドに横になると頭の部分に巨大な手があるので、よほどのゴジラ好きでなければぐっすりと眠るのは難しいかもしれません。
もちろんドアのエンブレムも「ゴジラルーム」と特別に刻印されていますし、客室の壁や家具などもゴジラ一色です。
さらにホテルグレイスリー新宿のゴジラルーム宿泊者しか手にすることができない限定グッズも、ゴジラファンにはたまらないアイテムです。
中には周囲のビルまで細かく再現したゴジラルーム限定フィギュアもついているので、自宅に帰った後もゴジラルームで体験した大迫力のゴジラの余韻を楽しむことができます。
もちろんゴジラルームの宿泊者は、もう1つのゴジラヘッドスポットであるカフェテラスボンジュールで、ゴジラヘッドを見ながら朝食が食べれますから、最後までゴジラ尽くしの時間を過ごすことができます。
新宿ゴジラヘッド何故作られたのか?
新宿コマ劇場の跡地に建てられた新宿東宝ビルにゴジラを作った理由は、「目玉となるものが欲しかったから」です。
新宿東宝ビルが新宿コマ劇場の跡地に建てられたことは説明しましたが、取り壊される以前は劇場周辺に映画館もありました。
そんな場所に建てられることになった新宿東宝ビルでは、建設計画の速い段階から高層階へのホテル入居が決定しました。
そこで中層階に東宝グループが入居を決めたのですが、当初は新宿東宝ビルに映画館を作ることに難色を示していました。
そもそも映画館から客足が途絶えてしまった場所に新たな映画館を作ったとしても、本当に客足が戻るのか心配だったのです。
とはいえ入居を決めた東宝グループは、それまで新宿に合った映画館を作るのではなくグループが得意とするシネマコンプレックスで勝負することを決めます。
こうして新宿東宝ビルの新たな姿が見え始めてきたとき、「新宿歌舞伎町の新名所となるようなビルの目玉を制作しよう」という計画が浮上します。
さらに「単に等身大のゴジラのフィギュアを設置してもおもしろさがない」とし、新宿東宝ビル全体でゴジラ映画の世界を再現することにします。
こうしてできたのが現在のゴジラヘッドというわけなので、新宿東宝ビルの存在も新宿ゴジラヘッドには欠かせないアイテムなのです。
再ブレイク?ゴジラビジネスについて
新宿東宝ビルにできる新たな映画館に再び客足を戻す秘策として制作されたゴジラヘッドですが、世界中にファンを持つゴジラと複合ビルががっつりとタッグを組んだことでゴジラ再ブームが起こります。
これまでのようなオブジェの常識の壁を完全に取り壊し、建物全体を使った規格外のスケールのオブジェを作り出します。
さらに演出方法も単なるオブジェの枠を超えて設計されたため、ゴジラヘッドから新たなゴジラビジネスが生まれます。
その影響は単に新宿東宝ビルだけにとどまらず、ビル周辺のテナントや飲食店などにも波及していきます。
店からゴジラヘッドが見える飲食店ではゴジラヘッドを眺めながら食事をする客でにぎわうようになり、新宿コマ劇場の閉鎖で昼間の客足が少なくなっていた歌舞伎町も、ゴジラヘッド見物に訪れる人でにぎわうようになります。
こうして昼でも若者や子連れのファミリーが歌舞伎町を訪れるようになると、1度は完全に客足が離れてしまった映画館にも活気が戻ってきます。
ゴジラヘッドの仕掛けに一役買ったTOHOシネマズ新宿も順調に業績を伸ばし、客室からゴジラヘッドを見ることができるホテルグレイスリー新宿も「ゴジラが見えるホテル」として注目されるようになります。
つまり最初は新たにできる複合ビルの目玉として制作したゴジラヘッドでしたが、ゴジラヘッドを作ったことによってゴジラ再ブームが起こり、さらにゴジラビジネスが次々と生まれることで新宿の新名所となったのです。
新宿ゴジラヘッドの大きさについて
新宿の街をゴジラが襲撃しているように見えるゴジラヘッドは、単に目立つように大きく作られているわけではありません。
大きさのモデルとなっているのは1954年公開の映画第1作「ゴジラ」に登場する初代ゴジラがモデルです。
映画で登場した初代ゴジラが身長50mなので、ゴジラヘッドも初代ゴジラと同じサイズで作られました。
そのため新宿東宝ビル8Fに設置されているゴジラヘッドはゴジラの頭の部分だけですが、その大きさはリアルゴジラのほぼ同じです。
過去には新宿駅前に尻尾も!
新宿東宝ビルオープンの記念イベントとして、ゴジラのしっぽが新宿駅前に期間限定で展示されたこともあります。
展示されていた時期はビルがオープンした2015年のことで、新宿駅東口アルタ前広場に9mのしっぽが設置されました。
新宿ゴジラヘッド・カフェテラスボンジュールとは?
ゴジラヘッドを間近に見ることができると人気のカフェテラスボンジュールですが、人気の理由は「ゴジラヘッドに直接触れるにはカフェテラスボンジュールを利用またはホテルグレイスリー新宿の宿泊が条件」ということも関係します。
もちろんホテルに宿泊すれば朝食でカフェテラスボンジュールを利用できるので問題ないのですが、宿泊以外でゴジラヘッドに直接触れるためにはカフェテラスボンジュールを利用するしかありません。
そのためカフェテラスボンジュールは「ゴジラヘッドを見ながら食事ができるカフェ」として平日でも多くの人が店を訪れるのですが、店内で食べれるランチやスイーツも人気があります。
ミニゴジラがあるカフェのおすすめ料理を紹介
カフェテラスボンジュールでは店内席からも巨大なゴジラヘッドを見ることができます。
そんなカフェテラスボンジュールは、ゴジラヘッドにちなんだゴジラメニューのほかにも女性に人気のランチやスイーツメニューがたくさんあります。
1:ランチセット
ランチセットは「パスタセット(ナポリタンまたはボロネーゼ)」「ハッシュドビーフセット」「サンドウィッチプレート」の3種類で、どのメニューもサラダ・スープ・お替り自由のブレンドコーヒー付きで1200円です。
ゴジラをイメージする演出はありませんが、本格的な味が楽しめるので女性客に人気があります。なおランチメニューは11時~15時までの提供です。
2:ゴジラセット
SNSなどで紹介されているのは、「ゴジラセット」と呼ばれるミニゴジラチョコ付きのゴジラケーキセットです。
リアルなゴジラですが全部食べることができるので、女性だけでなく男性にも人気があります。
3:ミルフィーユ
ミルフィーユが美味しいといわれるカフェテラスボンジュールでは、男性客からも人気のアフタヌーンティーセットにミルフィーユが出ることもあります。
本格的なアフタヌーンティーが楽しめることでも有名な店なので、セットではケーキのほかにもサンドウィッチやサラダ、ミニハンバーガーなどがありボリューム満点です。
なおアフタヌーンティーセットは、営業時間中はいつでもオーダーできます。
新宿ゴジラヘッド・ホテルグレスリー
1日1組限定の超レアなゴジラルームがあるホテルグレイスリー新宿ですが、ゴジラルームよりも希少価値の高いゴジラ専用ルームと、ややお手頃で宿泊できるゴジラビュールームもおすすめです。
ゴジラルームなどゴジラ専用部屋も!
ゴジラの横顔を真横から見ることができるのは8階にあるゴジラルームのみですが、ゴジラルームと同じく1日1組限定の「ゴジラ専用ルーム」と、1日6組限定の「ゴジラビュールーム」もあります。
ゴジラ関連ルームで最も宿泊料が高いのは、最上階の30階に1室のみあるゴジラ専用ルームです。
客室そのものがゴジラ博物館のようになっているので、時間を気にせずゴジラの世界に浸ることができます。
残念ながらこの部屋からはゴジラの顔を見ることはできませんが、ゴジラの背びれを見ることができますし、ゴジラよりも高い位置から新宿の夜景を楽しめます。
「1日1組限定のゴジラルーム・ゴジラ専用ルームは高すぎる」という人には、9階と10階に合計6室準備されているゴジラビュールームがおすすめです。
こちらも1日1組限定のゴジラルームのような大迫力の横顔は見れませんが、かなりいい位置からゴジラヘッドを眺めることができますし、値段もゴジラルーム・専用ルームに比べると安く設定されています。
ちなみにゴジラルームに泊まらなくても、ホテルグレイスリー新宿は「ゴジラの背びれを見ることができるホテル」として有名なので、ゴジラファンの間では聖地の1つとされています。
新宿ゴジラヘッドは吠える?時間や方法について
ゴジラヘッドが見える場所をチェックするのもよいのですが、よりリアルなゴジラを見たいのであれば、ゴジラが吠えるシーンを見るのがおすすめです。
実はほぼ等身大で作られたゴジラヘッドは単なるオブジェではなく、時間になると煙をはきながら吠える仕掛けがあります。
そのため吠えるタイミングに合わせて見える場所に移動するのが、吠えるゴジラを見学するポイントです。
ちなみにゴジラヘッドは、1日9回吠えます。
平日・休日問わず毎日行い割れますが、吠える時間は毎日12時~20時までで、1時間ごとに吠えるようセットされています。
なお初めてゴジラヘッドが吠える様子を見学するなら、吠える時間を知らせる音楽にチェックするのがポイントです。
1時間おきに吠えるますが、ゴジラヘッドが吠える前には吠える時間が来たことを知らせる音楽が必ずかかります。
もちろんここでかかる音楽はゴジラの登場シーンでよく使われるあの曲なので、ゴジラヘッドがよく見える場所をチェックしたら、ゴジラ登場の音楽が鳴るのを待っていましょう。
そうすれば確実に吠えるシーンを見ることができます。
なお新宿のゴジラヘッドが吠える時間はわずか数分ですが、単に吠えるだけでなく、吠えた後に白い煙とビーム光線が口から吐き出す演出付きです。
そのため時間を変えてそれぞれの表情をたのしむのもおすすめです。
昼はゴジラヘッドのすぐ近くで吠える様子を見ると迫力があって楽しめますし、夜はゴジラヘッドがビーム光線で照らし出されるので昼とは違った表情が楽しめます。
尚見る場所によっても違った雰囲気が楽しめるので、間近に見れる場所にスタンバイするのも良いですし、ビルの全景が見える場所にスタンバイするのもおすすめです。
待てない人は触ることをお勧め
ゴジラヘッドが見える場所に出かけても、予定があって吠える時間まで待てない人もいるかもしれません。
そんな時は「自分からアクションを起こしてゴジラを吠えさせる」という裏ワザがおすすめです。
やり方はゴジラの体を直接触るだけなのでとても簡単なのですが、ゴジラヘッドに直接触ってもゴジラを吠えさせることはできません。
実は触ると吠える仕掛けがついているのはゴジラヘッドとは別の専用ゴジラ人形なので、装置が設置されているゴジラ人形のある場所に出かける必要があります。
ちなみにこのゴジラ人形が設置されているのが、ゴジラヘッドを間近に見られる場所として紹介した「カフェテリアボンジュール」と「ホテルグレイスリー新宿」です。
新宿ゴジラヘッドを一度見に行ってみよう!
新宿・歌舞伎町にあるゴジラヘッドは、カフェやホテルの客室から間近に見る方法もおすすめですが、1日9回行われる「吠えるゴジラ」も迫力満点でおすすめです。
巨大なゴジラヘッドは小さな子供にも人気なので、たまにはゴジラを見に子供と新宿へ出かけてみるのはいかがですか?