東京臨海副都心と新橋駅を結ぶ新交通ゆりかもめは、新橋駅での乗り換えが必要になります。
新橋駅は東京都内へのアクセスに便利なので、ゆりかもめの乗り換えがスムーズだと非常に便利です。
そこで、ゆりかもめの乗り場や乗り換え所用時間、便利な出口など、新橋駅からゆりかもめへの乗り換え方法を詳しく案内します。
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新橋駅から新交通ゆりかもめへの乗り換え紹介
「(新交通)ゆりかもめ」の愛称で親しまれている東京臨海新交通臨海線は、新橋駅から豊洲駅までを結ぶ電車です。
駅数は全部で16駅あり、臨海副都心の人気スポットであるレインボ―ブリッジやお台場海浜公園、東京ビッグサイトなどのアクセスに便利です。
2021年に開催されたの東京オリンピック・パラリンピックの競技会場はゆりかもめが通る臨海エリアにもあったため、オリンピック・パラリンピック開催中はアクセス路線としても利用されました。
ゆりかもめは3路線から乗り換え可能
新橋~豊洲間を結ぶ新交通ゆりかもめは、JR東日本(東日本旅客鉄道)・東京メトロ(東京地下鉄)・都営地下鉄(東京都交通局)の3路線から乗り換えが可能です。
特に新橋駅には東京駅を経由する路線があるため、平日でも利用者が多いです。
乗り換え可能な路線 | 出口 | 所要時間(目安) |
---|---|---|
JR(東海道線・京浜東北線・山手線・横須賀線) | 烏森改札 | 徒歩約5分 |
銀座線 | JR新橋方面改札 | 徒歩約5分 |
都営浅草線 | A1~A3 JR新橋駅・汐留方面改札 | 徒歩約6~7分 |
新橋駅を経由するJR東日本の系統には、東海道線、京浜東北線、山手線、横須賀線の4系統があります。
中でも東海道線の上野東京ラインは、東京駅と上野駅を経由するだけでなく、宇都宮線・高崎線・常磐線の直通運転となるため非常に便利です。
また新橋駅に乗り入れている山手線は、東京都心部を一周する環状線です。
新宿駅・渋谷駅・池袋駅など都心主要駅を経由しますし、JRの在来線や新幹線・私鉄各社・地下鉄各線とも接続しているため、東京を中心とした交通アクセスに欠かせません。
さらに京浜東北線と横須賀線は、神奈川県鎌倉市にある大船駅と横浜市にある横浜駅に停車します。
そのため京浜東北線と横須賀線に乗り換えが可能な新橋駅は、神奈川方面へのアクセスにも便利です。
新交通ゆりかもめ駅はJR新橋駅と距離が離れている
新交通ゆりかもめは新橋駅でJR在来線に乗り換えができるのですが、新交通ゆりかもめ新橋駅とJR新橋駅は建物が異なるため、距離が離れています。
しかもJR新橋駅は地上ホームと地下ホームに分かれており、利用路線によって電車のホームが違います。
そのため利用する電車がJR新橋駅のどのホームに乗り入れるかによって、新交通ゆりかもめの新橋駅との距離や移動時間が変わります。
特に注意しなければいけないのが、乗り換えに利用する改札口の選択です。
JR新橋駅は1番線~8番線まであり、乗り入れるホームは路線によって決まっています。
地上ホームは1番線~6番線のホームとなり、7番線と8番線は地下ホームになります。
なお地下ホームは地下1番線・地下2番線となるため、「7番線=地下1番線」「8番線=地下2番線」と呼びます。
なお1~6番線までが乗り入れる地上ホームは東海道本線・京浜東北線・山手線、地下1~2番線が乗り入れる地下ホームは横須賀線・総武線の乗り場になります。
ちなみに注意が必要なのは京浜東北線と山手線です。
京浜東北線と山手線はどちらもJR新橋駅の地上ホームに乗り入れますが、行き先によって新橋駅の乗り場が変わります。
そのためJR新橋駅の改札口をチェックするときには、利用する路線の行き先から電車の乗り場を確認するのがポイントです。
京浜東北線の場合、品川・蒲田・横浜方面行きは3番線、東京・上野・大宮方面行きは6番線です。
なお山手線の乗り場は、品川・渋谷方面行きの外回りが4番線、東京・上野方面行の内回りが5番線になります。
JR路線からゆりかもめへの乗り換え
JR在来各線からゆりかもめに乗り換えするには、JR新橋駅の改札を出て新交通ゆりかもめ新橋駅に向かい、新交通ゆりかもめ新橋駅の改札を通って駅構内に入らなければいけません。
しかも新交通ゆりかもめ新橋駅は、JR新橋駅の烏森改札に近いため、乗り換えの際にはいずれの電車の場合も烏森改札を目指すことになります。
- 各ホームから烏森改札に向かう
- 烏森改札を出て汐留口へ向かう
- 汐留口からゆりかもめ新橋駅の入口へ
各ホームから烏森改札口へ移動
JR新橋駅は地上ホーム・地下ホームに分かれていますが、どのホームに到着してもゆりかもめに乗り換えるには、JR新橋駅の改札を通り外に出ることになります。
そこで乗り換えのポイントとなるのは、改札の場所確認です。
JR新橋駅には烏森改札・日比谷改札・銀座改札がありますが、新交通ゆりかもめ新橋駅に近いのは烏森改札です。
そのため日比谷改札と銀座改札を出口に利用してしまうと、移動距離が長くなります。
汐留出口よりゆりかもめ建物へ
JR新橋駅の烏森改札を出たら、新交通ゆりかもめ新橋駅の西口改札を目指します。
烏森改札には汐留出口と烏森出口の2か所がありますが、改札を出て左側に向かうのが烏森出口で、右側に向かうと汐留出口になります。
なお新交通ゆりかもめ新橋駅に近い出口は汐留出口なので、出口を間違えると大幅な時間のロスになります。
JR路線からゆりかもめへの移動時間
JR新橋駅から新交通ゆりかもめ新橋駅までの移動時間は、およそ5分です。
ただしこれはJR新橋駅烏森改札から新交通ゆりかもめ新橋駅改札までの移動時間の目安なので、駅構内の移動時間は含まれません。
なお新交通ゆりかもめ新橋駅から改札までは長い上り階段があるため、スーツケースのような大きな荷物を持って移動する場合は、階段を上るだけでも大変です。
また利用する電車のどの車両を利用するかによっても、移動時間はかわります。
JR新橋駅の烏森改札に近い車両であればスムーズに汐留出口まで移動ができますが、遠い車両を利用すると出口にたどり着くだけでも時間をロスしてしまいます。
銀座線からゆりかもめへの乗り換え
銀座線からゆりかもめに乗り換えをする場合も、一度JR新橋駅を出て新交通ゆりかもめ新橋駅に移動することになります。
さらに銀座線の場合は、JR各路線を利用した場合よりも乗り換えまでにかかる移動距離が長いので、出口に近い乗り場を利用することが移動時間を短縮するポイントです。
- 各ホームからJR新橋駅方面改札口に向かう
- JR新橋駅方面改札口を出たら右折
- 右側にJR汐留改札が見えたら左折(案内看板あり)
- 最初の角で左折し、エスカレーターに乗る(案内看)
- エスカレーターを2つ上がったら、ゆりかもめ新橋駅の西口改札階行きのエスカレーターで上がる
- ゆりかもめ新橋駅の西口改札へ
各ホームからJR新橋駅方面改札口へ移動
銀座線を利用した場合は、JR新橋駅方面改札を出口に利用します。
JR新橋駅方面改札に向かうルートは、利用した電車によって変わります。
渋谷方面行きの銀座線の場合、出口に最も近いのは5号車2番ドアです。
電車を降りると改札に向かう階段が目の前にあるので、電車に乗る時に乗り場を確認しておくのがおすすめです。
なお浅草方面行の電車の場合は、4号車2番ドアを利用しましょう。
こちらもホームに降りると改札に向かう出口がすぐ近くにあるので、迷わず最短ルートで移動ができます。
改札口からゆりかもめは建物内移動
新橋駅方面改札から新交通ゆりかもめ新橋駅までは、建物内での移動となります。
改札を出たら右方向に進むと、JR新橋駅汐留改札に向かう通路に入ります。
ここからは「ゆりかもめ」と書かれた誘導看板があるので、指示に従ってJR汐留改札を左折し進みます。
誘導看板通りに通路を歩くと、新交通ゆりかもめ新橋駅に向かう上りエスカレーターがあります。
上りきると、目の前にゆりかもめ乗り場に向かうもう1つの上りエスカレーターがあります。
2つのエスカレーターを上ったら、左に曲がりそのまま建物内の通路を進みます。
すると新交通ゆりかもめ新橋駅の西口改札階行きのエスカレーターが見えます。
エスカレーターを上ると、ゆりかもめ新橋駅の西口改札に到着します。
銀座線からゆりかもめへの移動時間
銀座線の新橋駅方面改札から新交通ゆりかもめ新橋駅の西口改札までの移動時間は、最短ルートで移動すれば約5分の所要時間です。
ただし銀座線に乗る時に新橋駅の出口から離れた乗り場を利用してしまうと、改札を出るまでの移動時間がかかります。
さらにJR新橋駅の烏森出口からの移動ルートを間違うと建物の外に出なければならなくなるため、その分が時間のロスになります。
都営浅草線からゆりかもめへの乗り換え
都営浅草線からゆりかもめに乗り換えるときには、電車の乗り場と新橋駅到着後の出口の確認が移動のポイントとなります。
乗り場のポイントは、利用する電車によって違います。
- 各ホームからA1~A3 JR新橋駅・汐留方面改札へ向かう
- JR新橋駅・汐留方面改札を出て、エスカレーターを上がる
- ウィング新橋へ入る通路を右折
- 誘導看板に従ってエスカレーターで上がる
- エスカレーターを3つ上がると西口改札へ
各ホームから出口A1~A3、汐留口方面へ移動
西馬込方面行きの都営浅草線を利用する場合は、6号車2番ドアを乗り場にしてください。
6号車2番ドアを利用すれば、新橋駅で降りたホームのすぐ近くに改札に向かう階段・エスカレーターがあります。
押上方面行きの都営浅草線の場合は5号車1番ドアを乗り場にすると、新橋駅での移動がらくになります。
なお改札に向かう階段・エスカレーターを上ると各出口につながる通路があるので、A1~A3「JR新橋駅・汐留方面改札」から出ます。
JR新橋方面改札口まで移動
都営浅草線新橋駅からゆりかもめに乗り換えるには、浅草線の改札を出たらJR新橋駅方面改札に向かって建物の中を進んでいきます。
JR新橋駅方面改札に向かうには出口A2の階段・エスカレーターを利用しますので、改札を出た後は利用する出口を間違えないように注意しましょう。
出口A2を通過したら「ゆりかもめ」と書かれた誘導看板があるので、案内に従って進んで行くと新交通ゆりかもめ新橋駅1階に到着します。
JR新橋駅からゆりかもめまでは銀座線と同じルート
新交通ゆりかもめ新橋駅1階からゆりかもめ西口改札までのルートは、銀座線を利用した場合のルートと同じです。
慣れた人は近道ルートもあり
都営浅草線新橋駅から新交通ゆりかもめ新橋駅までの移動には、近道ルートも存在します。
出口A2の階段・エスカレーターを上り通路を歩いていると、ウィング新橋に向かう通路があります。
ウィング新橋に向かう通路を通って行くと誘導看板通りに移動するよりも近道になるので、慣れた人はウィング新橋行きの通路を利用します。
都営浅草線からゆりかもめへの移動時間
都営浅草線新橋駅から新交通ゆりかもめ新橋駅までの移動時間は、通常ルートで平均6~7分です。
建物内での移動なので天気に左右されずに移動できるのですが、地下通路を使うため、初めて利用する場合は出口を間違えて時間をロスしてしまうこともよくあります。
そのため乗り換えに慣れている人であれば最短ルートを使って5分以内で移動ができますが、初めて利用する場合は、時間に余裕を持って計画するのがおすすめです。
ゆりかもめは始発電車
新交通ゆりかもめはJR新橋駅からアクセスすることもできるうえに、臨海副都心へのアクセスに便利な電車です。
停車駅は新橋から順に汐留、竹芝、日の出、芝浦ふ頭、お台場海浜公園、台場、東京国際クルーズターミナル、テレコムセンター、青梅、東京ビッグサイト、有明、有明テニスの森、市場前、新豊洲、豊洲の16駅あります。
またゆりかもめ沿線には、家族に人気のフジテレビやキッザニア東京、日本科学未来館などのレジャースポットのほかにも、ダイバーシティ東京プラザ・ららぽーと豊洲・東京ジョイポリスなどのデートスポットもあります。
さらに市場前駅では徒歩3分の場所に豊洲市場があり、マグロのセリを見学できる体験コースや平日でも行列ができる人気の寿司店など東京グルメが味わえます。
そのため施設内では子供連れファミリーだけでなく、東京観光を楽しむ外国人観光客も多いです。
しかも1日乗車券を使えば、ゆりかもめが1日中乗り放題になります。
ほかにもお台場海浜公園~有明テニスの森駅間が1日乗り放題になる「お台場ー有明快遊パス」もあるため、ゆりかもめを使ってレジャーや観光を楽しむこともできます。
そんなゆりかもめは、新交通ゆりかもめ新橋駅が始発となります。
開業当初の新交通ゆりかもめ新橋駅は、現在の場所よりも100mほど有明駅寄りにあり、路線も新橋駅~有明駅までの11.9kmの運行でした。
現在の場所に新橋駅が移転したのは2001年3月のことで、その後2006年には有明駅~豊洲駅までの2.7kmが延長しました。
ですから現在のゆりかもめは開業当初よりも駅数が増えためですが、臨海副都心線として開業したため、新橋から東京都心への路線の延長はありませんでした。
そのためゆりかもめは、開業当初から現在に至るまで新交通ゆりかもめ新橋駅が始発駅となっています。
ホーム乗り場からは豊洲方面のみの電車
ゆりかもめの始発駅である新交通ゆりかもめ新橋駅では、ホームの乗り場はすべて豊洲方面行きとなります。
しかもJR各路線や地下鉄へのアクセスも便利なので、新橋駅の1日の平均乗降客数は16駅中で最も多いです。
ちなみに2006年のデータによると新交通ゆりかもめ新橋駅の1日平均乗降客数は5万8824人で、第2位の東京ビックサイト(1万6312人)、第3位のお台場海浜公園(1万4497人)と比べても圧倒的に利用者数が多いことがわかります。
なおあまり注目されていませんが、ゆりかもめは「特急電車」「快速電車」といった種別はなく、すべて「普通電車」です。
ゆりかもめには全部で16駅ありますが、すべての電車が各駅に停車します。
そのため種別は普通のみとなり、ホームに設置されている発車案内標をみても、種別の欄はすべて「普通」となっています。
新橋 ゆりかもめに関連するQ&A
- ゆりかもめ で新橋から豊洲まで なんぷん?
-
ゆりかもめで新橋から豊洲まで行く場合の所要時間は31分です。料金は大人片道390円です。
- ゆりかもめとモノレールの違いは何ですか?
-
モノレールは1本のレールの上を走っていますが、ゆりかもめは専用の高架軌道を自動制御で走ります。1つの車両に4つのタイヤがついていてそれで走るため、モノレールとは違う仕組みです。
新橋駅からゆりかもめへ効率の良い移動をしよう
東京臨海新交通臨海線「通称:ゆりかもめ」は、新橋駅から臨海副都心にアクセスができる便利な新交通システムです。
ゆりかもめに乗り換えの際は、主要路線が乗り入れる新橋駅から一度改札を出るため、初めての人にとっては不安かもしれません。
しかし両駅間の移動は難しくはないので、移動のコツが分かれば最短ルートで移動ができます。
ポイントをおさえて快適に移動しましょう。