デトックスや新陳代謝のアップが期待されており、最近特に注目を集めている施設が岩盤浴です。
温泉施設内にもあり、非常に身近な施設です。
記事では、入り方の他サウナと何が違うのか等、様々な疑問を解決しつつ、より岩盤浴の効果を体感できる最適な入り方をご紹介していきます。
岩盤浴の入り方を知りたい!
健康や美容に良いという理由から老若男女問わず様々な層に注目され、人気となっている施設が「岩盤浴」です。
名前は何となく知っている方はいらっしゃっても、実際に利用したことは無いという方も多いことでしょう。
今回の記事では、岩盤浴に纏わる様々な疑問を取り上げ、解説していきます。
同じ汗をかくための施設であるサウナとは何がどう違うのかという疑問をはじめ、入り方や持って行った方が良い持ち物など、岩盤浴初心者の方でもわかりやすく解説します。
岩盤浴って何?
まずはじめに、岩盤浴とはどのような施設なのかを解説していきます。
岩盤浴とは、岩盤や様々な鉱石を温め、暖かい岩盤に横になり、体を温めることが出来る施設のことを言います。
体を温め、汗をたっぷりかくことによって、さっぱりとした気分を味わえる他、詳しくは後述させていただきますが、岩盤浴は手軽に美容面、健康面で数多くの恩恵を得ることが出来ます。
岩盤浴の特徴や入る目的を聞くと、「汗をかくならサウナと一緒では?何が違うの?」という疑問を持たれる方もいっらっしゃることでしょう。
サウナと岩盤浴の一番の違いは、体の温め方です。
体を外側から一気に温め、短時間で大量の汗をかけるのがサウナです。
対照的に、体を内側からじんわりと温め、時間をかけてゆっくりと汗をかけるのが岩盤浴となっております。
そのため、得られる効果もサウナと岩盤浴でそれぞれ異なります。
サウナは皮脂腺の汚れや老廃物を体の外に出したり、自律神経を整える効果が期待できます。
岩盤浴は岩盤から出る遠赤外線の効果により新陳代謝が良くなりますので内蔵機能の活発化や肌のターンオーバー(古い肌が新しい肌に作り替わること)の促進の効果が期待できます。
岩盤浴の正しい入り方による効果とは?
サウナとの違いが分かったところで、次はより具体的な岩盤浴によって得られる効果をご紹介していきます。
後述させていただく正しい入り方を実行することで、岩盤浴をより楽しく、紹介していく効果をより効果的に実感することが出来ます。
新陳代謝の高まりにより保湿性
岩盤浴で汗をかくと、最初のうちはベトベトとした不快な汗ですが、段々とサラサラとしたサウナや運動時にかく汗とは違う汗が出てくるようになります。
「サラサラとした汗」が出ることが岩盤浴の最大の特徴であり、魅力と言えます。
サラサラとした汗は、体から出た老廃物や古い皮脂等を含まない、言わば綺麗な汗です。
綺麗な汗は程よい脂を含んでおり、天然の化粧水と言われています。
サラサラとした汗に含まれる油分が肌をバリアし、潤いが逃げてしまうことを防いでくれます。
岩盤浴に入った後、化粧水を塗っていないにも関わらず、肌が潤い、艶が出るのはサラサラとした汗の効果なのです。
デトックス
岩盤浴で得られるデトックス効果は、サウナで得られるデトックス効果とは若干異なります。
サウナは急激に汗をかくことで老廃物が汗と一緒に体の外へ出ていく、というデトックス効果です。
岩盤浴はサウナと違い、じわじわと効果を感じるデトックス効果があります。
岩盤浴では新陳代謝が良くなり、内蔵の活動が活発化していきます。
内蔵機能が上がることで、便秘などのさまざまなトラブルが解消されていきます。
便秘が解消されることで、便秘のせいで体内に留まってしまっていた毒素がちゃんと排出されるようになります。
岩盤浴で得られるデトックス効果は、便秘が原因によるデトックスの滞りを解消する、という意味合いとなっています。
抵抗力の強化
新陳代謝が高くなることで様々な恩恵が生まれます。
新陳代謝とは、簡単に言うと古い細胞を新しいものに作り替える力です。
古い細胞は老廃物や不要な物をたくさん含んでいます。
新しくなっていくことで、体内組織の状態がより良いものに保たれるようになります。
ダイエットにも
代謝が上がるということは、細胞を作り替えるためのエネルギーがより必要になるということです。
そして、代謝に必要なエネルギーは余分な脂肪から積極的に捻出されるようになっています。
代謝に必要なエネルギーを作るために脂肪が燃えるので、痩せやすい体質に体質を変えていくことが出来ます。
すぐに痩せるというわけではありませんが、岩盤浴は痩せやすい体質を作る手助けをしてくれます。
岩盤浴の消費カロリーは?
147キロカロリーを運動量に置き換えると、時速3キロで1時間ゆっくり歩いたときや、1時間半身浴で汗を流したときとほぼ同等であり、決して消費カロリーが高いとは言えない数値となっております。
前述したとおり、岩盤浴は体質改善し、ダイエットで痩せやすい体を作るための手助けをしてくれる施設です。
ダイエット目的で岩盤浴を利用する場合は、岩盤浴と並列して適度な運動を行っておくと、理想体型への近道となるでしょう。
岩盤浴の正しい入り方・持ち物
岩盤浴の魅力を勉強したところで、いよいよ実際に岩盤浴へ行ってみた際の注意点を解説していきます。
持ち物はどんなものを持参していけば良いのか、正しい入り方やマナーはどんなものなのか、以下の記事を読んでバッチリ理解して臨みましょう。
岩盤専用着
岩盤浴は、サウナと違い服を着た状態で利用するのが基本です。
また、たくさん汗をかく場所であるため、服装には十分に気を付ける必要があります。
では、岩盤浴を快適に、そして他の利用者の方々に迷惑をかけないためには、具体的にどのような服装で岩盤浴に挑むのが良いのでしょうか。
店舗側で専用着が用意されていることがほとんど
岩盤浴がある多くの施設では、岩盤浴利用者には専用の館内着レンタルされることがほとんどです。
ですので、岩盤浴に入る際の服装に関してはあまり考えなくても良い場合が多いです。
しかし、岩盤浴の火付け役になったと言われる秋田の玉川温泉をはじめ、天然の岩盤浴を楽しむことが出来る場所には専用着のレンタルを行っていない施設も存在します。
レンタルを行っていない岩盤浴に行く際はどのような服装を準備していくべきなのでしょうか。
最もおすすめな服装は、スエットです。
スエットは楽でリラックスしやすい服装である他に、非常に吸汗性に優れています。
そのため、汗をいっぱいかく岩盤浴に最適な服装と言えます。
中には、スエットを所持していないという方もいらっしゃるでしょう。
別の服装を考えるのであれば、「ゆったりしてリラックスしやすい服装であること」と「吸汗性に優れている服装であること」の2点の条件を満たす服装を用意すればよいでしょう。
バスタオル・フェイスタオル
岩盤浴を楽しむ際に、適切な服装の他、タオルも必要です。
岩盤浴の正しい入り方として、岩盤の上に直に寝るのではなく、タオルやゴザを敷いて寝るのが正しいルールです。
より岩盤浴の効果を感じるための入り方として、寝る際にタオルを体にかけて、より体が温まりやすいようにしてあげる入り方もあります。
さらに、大量に汗をかくため、汗を拭きとるためのタオルも必要となります。
以上の点を考慮すると、持ち物には最低3枚(内1枚はバスタオル)のタオルを入れておく必要があります。
しかし、ほとんどの岩盤浴の施設で敷くためのバスタオルはレンタルで用意されております。
汗拭き用のフェイスタオルや体にかける用のタオルも有料でレンタルを行っていることがほとんどですので持ち物として持参する必要がない場合も多いです。
岩盤浴関連の持ち物を持たずに利用することも可能ですが、レンタルでお金をかけたくないという方や、自分のものが使いたいという方は持ち物として持参することをおすすめします。
天然の岩盤浴施設ではレンタルを行っておらず、販売のみという施設もあります。
ですので事前にインターネット等でタオルのレンタルや販売の有無をチェックしておくと、より的確な荷造りが出来ます。
替えの下着
岩盤浴を利用する際、持ち物に忘れずに入れておきたい物が、替えの下着です。
岩盤浴では大量の汗をかきます。
下着が汗でびしょびしょになってしまい、せっかくのリラックスタイムが汗でびしょびしょの下着のせいでリラックス出来なくなってしまうこともあります。
ですので、持ち物内に最低1枚は替えの下着を入れておくとよいでしょう。
長時間の利用や、汗っかきな方は1枚と言わず多めに持ち物に入れておくことも手です。
岩盤浴に持っていく下着はなるべく締め付けの少ないゆったりめの物を選ぶことをおすすめします。
きっちりしすぎるとリラックス出来なかったり、締め付けと汗による蒸れやかゆみの原因となる場合もあります。
岩盤浴の正しい入り方・服装
岩盤浴の正しい入り方の中で、最も多くの方々が迷う項目が服装、下着に関する内容です。
下着は付けたままにするべきか否か、人によって意見が様々なため、正しい入り方が分かりずらくなってしまっています。
皆さんが感じている岩盤浴での下着着用はどうするべきか、という疑問をハッキリさせていきます。
下着はつけずに岩盤専用着が一般的
一般的に多い入り方は、「下着を着用しない」入り方です。
理由としては、あまりに多くの汗をかくため下着が濡れ、不快感を感じやすい状態になりやすいためと言われています。
中には下着を付けている人も
しかし、中には男女ともにレンタル品に直接肌が触れるのは嫌だと感じる方もいらっしゃいます。
また、女性だと特に透けてしまうことに対して不安感が拭ない方もいらっしゃることでしょう。
岩盤浴は混浴であることも多いため女性は特に不安を感じやすい場合もあります。
一般的に推奨されている入り方は下着を着用しない入り方ですが、不快感や不安を感じるようであれば、気にせずに下着を着用しましょう。
施設側が下着の着用を禁止していない場合に限りますが、安心してリラックス出来ることが何より正しい岩盤浴の入り方です。
下着を着用したまま入る場合は、持ち物の項目でも書かせていただきましたが、必ず替えの下着を持ち物に入れておくようにしましょう。
汗でびしょびしょの下着をそのままにしておくと、不快感はもちろん蒸れによるかぶれや痒みの原因となる場合もあります。
岩盤浴の正しい入り方・化粧
女性であればお出かけの際、高確率で化粧をしていることでしょう。
着衣のままで利用する、お風呂とは少し違う岩盤浴の正しい入り方において、化粧はどうするべきなのでしょうか。
岩盤浴の前に化粧は落とそう
岩盤浴の正しい入り方では、化粧は落としてから入るべきと言われています。
化粧を落とした方が良い理由は2つあります。
まず1つは、汗によってせっかくの化粧が崩れてしまうからです。
大量の汗をかけば当然化粧は崩れてしまいます。
自分を良く魅せるための化粧でも、崩れてしまえば用を成さないどころか、さらに酷い状態になることも考えられます。
2つ目は、化粧が毛穴を塞いで、岩盤浴によって出るサラサラとした汗が出にくくなってしまうことです。
前述した通り、岩盤浴で出るサラサラとした汗は天然の化粧水と言われるほど美容効果があります。
汗が出にくくなるということは効果の減退に繋がります。
もちろん、岩盤浴の部屋内では化粧は落とすけれど、自宅から化粧をせずに来るというのは嫌という方もいらっしゃるでしょう。
そう言う場合は、温泉施設が併設されている場合は先に温泉に入って化粧を落としておくと良いでしょう。
温泉施設が無い場合は、水無しで化粧が落とせるよう化粧落としのシート等、拭くだけで化粧が落とせるグッズを持ち物に追加しておくと便利です。
\メイク落としシートを探そう/
より岩盤浴の効果を得るためには化粧をしないのが正しい入り方ではありますが、仮にも人前に出るので化粧を落としたくないという方もいらっしゃるでしょう。
どうしても、という場合は汗で流れ落ちないようウォータープルーフの化粧品を利用することも手です。
また、しっかり汗が出るように出来るだけ毛穴を塞がないよう、ファンデーションは薄く塗り、アイメイクも控えめにするナチュラルメイクを心がけるとよいでしょう。
岩盤浴の正しい入り方・注意点
岩盤浴の正しい入り方に必要な持ち物や服装などの準備がばっちり整ったところで、いよいよ実際の入り方を解説していきます。
正しい入り方で入ることは、岩盤浴の効果をより感じることはもちろん、自身の健康を守るためにも役立ちます。
岩盤浴は健康に良いと言っても、入り方を間違えてしまうと逆に体調を悪くしてしまう可能性もあります。
以下の記事を読み、注意点をしっかり押さえて良い岩盤浴ライフを楽しみましょう。
適時水分補給をしよう
岩盤浴はサウナと比べると汗をかく速度が緩やかなため、脱水症状はサウナよりは幾分起こりにくいと言われています。
しかし、起こりにくいだけであって起こらないわけではありませんので、油断は禁物です。
自らの健康を守るため、こまめな水分補給は必須です。
用意する飲み物はスポーツドリンクがおすすめです。
汗には水分の他にも塩分が含まれており、一緒に失われてしまいます。
ですので、同時に塩分も補給できるスポーツドリンクが最適です。
お茶等を持参する場合は熱中症対策に販売している塩飴やタブレットを一緒に持っていくのも良いでしょう。
岩盤浴がある温泉施設には自販機がある場合が多いですが、売り切れてしまっている場合も考慮して持ち物として持参しておくことをおすすめします。
多くの岩盤浴施設では、ドリンクを保管、冷やしておくための場所があります。
持ち物として持参した場合は、自分のペットボトルにあらかじめ分かりやすいように印を書いておくと良いでしょう。
もし印を描いておくことを忘れてしまった場合や、現地で飲み物を購入した場合は保管場所の近くにペンが用意されている場合がほとんどですので必ず印を書いておくようにしましょう。
水分補給のタイミングは「岩盤浴に入る前」、「休憩時」、「入った後」です。
岩盤浴では想像以上に汗をかきますので、岩盤浴に入る前にも水分をしっかりと取り、水分を失う事に備えておきましょう。
休憩の度に欠かさず水分補給することも意識しましょう。
喉の渇きを感じてからでは、すでに脱水症状になりかけてしまっている場合があります。
まだ要らないな、などと思わずに、飲めるときはこまめに飲んで必ず水分をとるクセを付けるようにしましょう。
ダイエットのために利用している方は特に、汗をかいたことで減った体重を水分補給で戻したくないがために水分補給を怠ってしまう方が多くいます。
しかし、体調を崩してしまっては元も子もありません。
上記の通り、岩盤浴は汗を流して痩せるためというよりも、痩せやすい体質を作る手助けをしてくれる場所です。
無理して瘦せようとせずに、正しい入り方でじっくりと体質改善を行っていく方が、無理をするよりもずっと良い効果を得られることでしょう。
岩盤浴の時間は20分がベスト
岩盤浴に入る際ついやってしまいがちですが、岩盤浴は長く入っていれば良いというわけではありません。
適切な入り方、休憩の仕方を行うことでただ入るよりもより良い効果を得られ、体調を崩してしまうリスクを減らすことが出来ます。
岩盤浴の入り方は、20分ワンセットがベストと言われています。
内訳は、仰向けで5分、うつ伏せで5分、そして休憩を10分です。
以上のサイクルを3~4セット繰り返すのがベストの入り方です。
岩盤浴の施設には、温度や石の種類が違う複数の部屋が用意されているところもあります。
部屋のチョイスも岩盤浴の入り方の中で重要なポイントとなります。
施設にもよりますが、各岩盤浴の室温は異なる場合が多いです。
岩盤浴に慣れていないのであれば、なるべく温度の低い部屋から挑戦してみることをおすすめします。
低い温度の部屋から徐々に体を慣らしていくことによって、体への負担を最小限に抑えることが出来ます。
また、岩盤浴の中には使っている石が違う部屋も多くあります。
それぞれ効能が異なるため、悩みを抱えている場所に適した効果を持つ石の岩盤浴に入るのも良いでしょう。
肩こりの解消などにも効果が期待できるため、美容目的以外で訪れる人もすくなくありません。
一例を挙げると、岩塩ならば血行促進と疲労回復の効能があり、ゲルマニウムには肩こりや腰痛を緩和させる効能があります。
岩盤浴の部屋の前には、意思の種類や効能を記載してくれている施設もあります。
あらかじめ石の種類と効能を把握しておくことで、自分の体調や気分に合った入り方をすることが出来ます。
体調不良時の使用は岩盤浴は避ける
岩盤浴を楽しむ際に注意してほしいことが、自身の体調です。
岩盤浴は必ず体調が万全の時に利用するようにしましょう。
風邪の時、汗をかいた方が早くよくなると昔から言います。
そのため岩盤浴で積極的に汗を流すことは良い事なのではないかと思ってしまいがちですが、その考えは危険です。
岩盤浴は睡眠時にかく汗とは違い、短時間で大量の汗をかきます。
短時間で大量に汗をかくということは、体にかなりの負担がかかってしまいます。
風邪がさらに悪化してしまう可能性や、脱水症状を引き起こしてしまう可能性がグッと上がりますので体調が優れないときは利用を避けましょう。
また、体調不良とは少し違いますが、持病を持っている方は岩盤浴を利用する前に担当医に相談しておきましょう。
病気の種類や状態によっては岩盤浴のような高温多湿の状況が悪影響を及ぼしてしまう可能性も考えられます。
自身の健康を守るためにも、医師としっかり相談して適切な入り方や体調に合った入り方のアドバイスをもらった後、岩盤浴へ入るようにしましょう。
持病がある方は十分注意してください。
岩盤浴の入り方をマスターしよう!
岩盤浴は、正しい入り方や注意点をマスターしていればとてもお手軽に楽しめる施設です。
体の健康や美容に効果があるだけでなく、リラックス効果で心の健康にも良い、まさに1粒で1味も2味も美味しい効果が期待できます。