東京ディズニーシーにあるタワーオブテラーは、暗闇の中垂直に落下する絶叫アトラクションで、怖いと有名でとても人気があります。
今回は、そんなタワーオブテラーの仕組みや構造の秘密、高さ、最高速度などの詳細から怖くない席などの攻略法までご紹介します。
タワーオブテラーってどんなアトラクションなの?
タワーオブテラーとは、東京ディズニーシーにあるフリーフォール型の絶叫系アトラクションで、常にアトラクション待ちの行列ができているほど大人気です。
タワーオブテラーは東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントエリアにあり、2006年9月4日にオープンしました。
タワーオブテラーは室内型のアトラクションのため、天候が悪い日にも運行が休止することはなく、安心してアトラクションを楽しむことができます。
タワーオブテラー設定と基本ストーリー
タワーオブテラーの設定は1912年のホテルで、舞台となっているホテルは1899年にオーナーが謎の失踪をとげ、恐怖のホテルと呼ばれていました。
当時ホテルのオーナーはさまざまなコレクションを集めており、呪いを信じていなかったオーナーは禁忌を犯して呪いの偶像を部族から無理矢理奪いとってしまいます。
その後、オーナーは人を集めて手に入れた呪いの偶像を披露しますが、エレベーターに乗り込んだ際に呪いの偶像によって、エレベーターが落下してしまいます。
しかし、落下したエレベーターの残骸の中には、あるはずのオーナーの姿がなく、オーナーは行方不明となります。
ホテルは行方不明事件後しばらくの間閉鎖されていましたが、ホテルの歴史的価値から修復され、見学ツアーなども行われるようになり、アトラクションはホテルの見学ツアーとしてスタートします。
アトラクションの概要
ホテルの見学ツアーでエレベーターに乗りホテル見学を行っていると、オーナー失踪の原因となった呪いの偶像が現れ、恐ろしい恐怖の体験に巻き込まれてしまいます。
タワーオブテラーのアトラクションの所要時間は2分ほどで、エレベーターには定員22名が座ることができます。
通常のフリーフォールタイプのアトラクションは基本的に落下するだけですが、エレベーターの動きは、コンピューターで決められている仕組みになっており、激しく急上昇、急降下を繰り返します。
タワーオブテラーは最高到達点から一度落下のフェイントがあり、その後最高速度での落下と急上昇を繰り返し、合計3回落下します。
タワーオブテラーには、A、B、Cと3つのエレベーターがあり、それぞれ少しずつ落ち方が違う仕組みになっています。
落下する回数などは同じですが、落下する距離などが違い、どのエレベーターに乗るかはキャストの方に案内されるまでのお楽しみです。
もちろんどのエレベーターに案内されても怖さは変わらず、乗るたびに落ちるタイミングや高さが違うので、何度でも楽しめることでしょう。
タワーオブテラーでは、落下の途中でアトラクションを楽しんでいる姿を撮影する仕組みがあり、アトラクション後には撮影された写真を見て、気に入れば購入することもできます。
写真撮影の際には写真を気にしている余裕などない人がほとんどで、多くの人が席にしがみついて恐怖の表情を浮かべており、タワーオブテラーの怖さがわかります。
タワーオブテラーの落下中に撮影された写真は、アトラクションを楽しんだ記念にもなり、良いお土産にもなるでしょう。
また、毎年冬になると、通常のタワーオブテラーよりもさらに怖い「タワーオブテラー レベル13」が開催されます。
「タワーオブテラー レベル13」は、通常の落下回数の3回の倍上である大小7回の落下を繰り返します。
しかし、落下回数が多い分落下する距離が短くなり、初心者にも乗りやすいともいわれています。
タワーオブテラーは急上昇、急降下を繰り返す構造でとても怖いアトラクションではありますが、ディズニーシーの中でも大人気のアトラクションです。
タワーオブテラーは本当に怖いのか?
ディズニーシーの絶叫アトラクションの中でもとても怖いと言われているタワーオブテラーですが、本当に怖いのでしょうか。
ディズニーシーにはいくつかの絶叫アトラクションがありますが、フリーフォール型のアトラクションはタワーオブテラーだけです。
ディズニーシーのどの絶叫系アトラクションもとても怖いのですが、タワーオブテラーは他の絶叫系アトラクションとは少し違います。
タワーオブテラーの怖さのポイントは、ジェットコースターとは違い垂直に落下する構造で、最高速度もとても速いというところにあります。
また、呪いというホラー要素のストーリーもあり、タワーオブテラーのホラー要素は落下への恐怖をさらに高めます。
絶叫系アトラクションの落下という怖さに加え、呪いのホラー要素もあるので、タワーオブテラーにはふたつの怖さがあるのです。
ジェットコースターとは違った怖さ
タワーオブテラーは垂直の落下を数回繰り返し、通常のジェットコースターとは全く違った怖さを味わうことができます。
タワーオブテラーは東京ディズニーシー唯一のフリーフォール型のアトラクションで、ディズニーシーでもっとも怖いと言われており、最上階からの垂直の落下は大きな重力が一気にかかり、浮遊感があります。
ディズニーシーの絶叫系アトラクションの中でも、タワーオブテラーほど強い浮遊感と重力を感じるアトラクションは、おそらくありません。
ジェットコースターは、落下や回転、すごい勢いで迫る景色などのさまざまな恐怖がありますが、タワーオブテラーは景色も見えず、垂直の落下のみです。
しかし、それでもディズニーシーでもっとも怖いと言われているので、タワーオブテラーの落下は相当怖いということになります。
さらに、通常のフリーフォールタイプのアトラクションが落下するだけであることとは違い、コンピューターで制限された急上昇、急降下を繰り返す構造も、怖いと言われている理由のひとつでしょう。
また、エレベーターへ乗り込むまでにも呪いの偶像やオーナーの失踪事件などの説明も受けるので、怖いホラー要素も感じられます。
アトラクションが近づくにつれて、先にアトラクションに乗車している人たちの悲鳴も聞こえてきて、恐怖が増すことでしょう。
落下最高速度は約50kmと早い
タワーオブテラーの落下の最高速度は、なんと時速50km以上だと言われています。
ホラー要素もあり、外が見えない暗闇の状態で時速50kmもの最高速度で落下するので、怖いのは当然です。
最高速度時速50kmで落下すると浮遊感もすさまじく、タワーオブテラーはとても怖いと言われている理由のひとつでしょう。
タワーオブテラーは通常のジェットコースターとは違い、垂直に真下へ落下するので、最高速度の時速50kmによる浮遊感も、強く感じる仕組みになっています。
最高速度で落下した後は、急ブレーキ、急上昇を繰り返す構造になっているので、体にも大きな重力がかかり、休んでいる暇はありません。
アトラクションの所要時間は約2分ほどで、時速50kmで落下するので落下はあっという間なのですが、絶叫系アトラクションが苦手な方は、とても長い時間に感じてしまうでしょう。
ビッグサウンダーマウンテンよりも速い
東京ディズニーランドの3大マウンテンのひとつと言われているビッグサンダーマウンテンですが、ビッグサンダーマウンテンの最高時速は40kmほどで、実はタワーオブテラーよりも最高速度が遅くなっています。
ビッグサンダーマウンテンは、無人になった廃坑を鉱山列車で猛スピードで駆け抜けるアトラクションです。
ビッグサンダーマウンテンは見ていてもその速さがわかりますが、タワーオブテラーはそれよりも速い最高速度で落下しているので、どれだけ速いかが分かるでしょう。
タワーオブテラーがどれほどの最高速度で落下しているのかという構造を知りたい方は、ビッグサンダーマウンテンが走っている様子を見てみると、それよりも速いということでよくわかります。
また、公式サイトにも落下するエレベーター内から落下の様子を撮影した動画も掲載されているので、乗る前に確認しておくと恐怖が薄れるかもしれません。
タワーオブテラーの高さは?
フリーフォールタイプのアトラクションは垂直に落下するので、高さがとても重要になります。
アトラクションの高さが高ければ高いほど落下する距離が長くなり、落下している時間が長くなるので、怖さが増す仕組みになっています。
タワーオブテラーの怖さのポイントとなる高さについて、どれほどの高さなのかご紹介していきます。
最高到達地点は約38m
タワーオブテラーでは、13階の高さにあたる38mが最高到達地点になります。
最高到達地点に達すると、目の前の扉が開き、東京ディズニーシーの景色を一望できます。
しかし、景色が見えるとすぐにエレベータは落下し始め、高さに驚いたり景色を楽しむ暇もなく、大小合計で3階の落下を繰り返す構造になっています。
最高到達地点の38mの高さから一気に落下するわけではありませんが、何度も落下を繰り返すというところも、タワーオブテラーが怖いと言われている理由のひとつです。
最高到達地点の38mに達すると、まず一度落下のフェイントがあります。
その後すぐに下まで落下し、急上昇して再び落下、最後にゆっくりと上昇してまた落下します。
最後の落下も、景色が見える場所までゆっくりと上昇していくので、上昇している間も、すでに体験している落下への恐怖を感じることでしょう。
余裕がある方は、最高到達地点での東京ディズニーシーの景色はとてもきれいなので、美しい景色も楽しみましょう。
タワーオブテラーの構造と仕組みを解説
タワーオブテラーは、ディズニーリゾートの絶叫アトラクションの中でもとても怖いということで有名ですが、なぜあそこまで怖いと言われているのでしょうか。
それは、高い場所から時速50km以上もの最高速度で落下しているということはもちろんですが、その他にも仕組みや構造にさまざまな工夫が施されているからです。
タワーオブテラーは、実際の最高速度の時速50kmよりも速く落下しているような気分になるような構造になっています。
タワーオブテラーは、その仕組みや構造によって、実際よりもさらに怖く感じさせることができるので、とても怖いと言われています。
タワーオブテラーをさらに怖く感じさせている仕組みや構造について、詳しくご紹介していきます。
タワーオブテラーの建物自体は高さがある
タワーオブテラーの最高到達地点は38mですが、タワーオブテラーの建物自体の高さは59mあり、東京ディズニーランド、ディズニーシーの中で最も高い建物です。
さらに、ディズニーリゾートのアトラクションや建物は強化遠近法で実際よりも高さがあるように見える工夫されているので、大きく見えて余計に怖いと感じさせる構造になっています。
タワーオブテラーが実際に落下するのは、建物の高さよりも低い約38m地点ですが、建物自体の高さが59mもあるため、もっと高い場所から落ちると思い込んでしまい、余計に怖さを感じてしまいます。
なぜ60mではなく、59mという高さになったのかと言うと、航空法により、60m以上の建物には、航空障害灯を設置することが義務付けられているからです。
ディズニーリゾートの建物に航空障害灯を設置すると、景観を損ねてしまうという理由から、タワーオブテラーは59mの高さになりました。
そのため、おそらく東京ディズニーランド、ディズニーシーでは、今後も60mを超える建物が建てられることはなく、タワーオブテラーよりも高い建物ができることはないでしょう。
視覚的要素が怖さを助長している
タワーオブテラーの最高到達地点が約38m、13階の高さに相当すると聞くと、とても高いと感じる方が多いでしょう。
しかし、タワーオブテラーの最高到達地点の38mの高さは、実はフリーフォール型のアトラクションの中ではあまり高い方ではありません。
タワーオブテラーは、数々のフリーフォール型のアトラクションでも怖いということで有名ですが、日本国内には他にもタワーオブテラーよりももっと高さのあるフリーフォールはたくさんあります。
そのため、高さだけで考えると、タワーオブテラーは比較的易しいフリーフォールタイプのアトラクションということになります。
しかし、タワーオブテラーがあまり高さがなくても怖いと感じてしまうのは、視覚的要素が大きく関係しています。
タワーオブテラーは38mというあまり高くない高さからの落下でも大きな恐怖を体験できるよう、さまざまな視覚的工夫が施された仕組みがあります。
暗闇と演出効果で怖さが増幅
タワーオブテラーのエレベーター内は暗闇になっているので、その暗さがいつ落ちるかわからない恐怖心をあおり、怖いと感じさせます。
通常のジェットコースターなどはレールが見えているので、ある程度いつ落ちるのかなどがわかりますが、タワーオブテラーは真っ暗で垂直に落ちるために、落ちるタイミングが全く分からないのです。
また、落ちる怖さだけでなく呪いの偶像などのホラーな演出により、さらに怖さが増してしまいます。
タワーオブテラーはエレベーターが落下するまでにもホテルの見学があり、そこではオーナーが集めたコレクションが並べられてあったり、過去に落下したエレベーターの残骸が残っていたり、怖いポイントがたくさんあります。
エレベーターが上昇していく過程で、行方不明になったオーナーに何が起こったのかなどの映像も流れ、徐々に恐怖が募っていきます。
エレベーターで最上階に達する頃には、ホラー要素で恐怖感が高まっている状態なので、落下することへの怖さもとても大きくなるのです。
壁が近いため早く落下しているような感覚になる
視覚というものは、近くの物は速く動いて見え、遠くのものは遅く動いて見えるという錯覚を起こします。
人間の視覚は、遠くのものが速く動いていても、網膜がその動きに対応できないため、遠くのものはゆっくり動いて見えるようになっています。
空を飛んでいる飛行機や遠くの船が実際はとても速く動いているのに遅く見えるのは、この視覚による錯覚が原因です。
タワーオブテラーはこの視覚の錯覚を利用して、壁をギリギリまで近くすることで壁が早く動いているように見せ、エレベーターの落下する速度が実際よりも早く感じるように作られています。
壁が目の前にあることで、急上昇、急降下の速度が実際よりも速く感じ、さらに恐怖を感じる仕組みになっています。
タワーオブテラーの恐怖を和らげる席は?
タワーオブテラーではどの席に座っていても、同じストーリー、同じ距離、同じ最高速度で落下するため、基本的に怖くない席というものはありません。
しかし、座る席によって見える景色や周りの環境が少し違うため、怖さを和らげることは可能です。
タワーオブテラーでの怖さを和らげることができる席について、怖さを和らげられる理由と、逆に最も怖いと言われている席も一緒にご紹介します。
2列目が一番おすすめ
タワーオブテラーではどの席も怖いのですが、2列目の席が一番怖くないと感じるようです。
というのも、前にも後にも席があるので、周りに囲まれている安心感があります。
より人に囲まれているという安心感を得たい方は、なるべく2列目の中央の席を狙うようにするといいでしょう。
逆に、一番前の席は景色が良く見え、3列目はさらに通路を挟んで席も高くなっているので、景色も見えやすく、特に怖いと感じるようです。
絶叫系アトラクションが苦手で、少しでも怖さを和らげたいという方は、できるだけ特に怖いと言われている1列目と3列目は避けるようにしましょう。
恐怖によって落下の際に目をつぶってしまう方がいますが、目をつぶると何が起こるか全くわからなくなってしまうので、余計に怖く感じると言われています。
しっかりと席に体をくっつけて固定させ、レバーを握りしめておくと浮遊感も少なく、落下の恐怖を和らげることができるかもしれません。
タワーオブテラーの利用制限
タワーオブテラーの利用制限
身長が102cmに満たない人
1人で乗り物に座り、安定した姿勢を維持できない人
高血圧の人
心臓・脊髄・首に疾患がある人
乗り物酔いをおこしやすい人
妊娠中の人
高齢の人
ツアー中に悪化する恐れのある症状を持っている人
タワーオブテラーは急上昇、急降下を繰り返す構造の絶叫系アトラクションで、ホラー要素もあるので、安全のために利用制限が多く設けられています。
身長制限は102㎝以上で、1人で乗り物に座ることができ、落下の際に姿勢を崩さないため、安定した姿勢を保ち続けられることが絶対条件となっています。
利用制限の身長が足りていないと、席に固定するためのベルトから外れてしまうことがあり、最高速度時速50kmで落下するので、とても危険です。
また、妊娠中の女性や高齢の方、心臓や首、脊椎に疾患があったり、高血圧の方などは急上昇、急降下による危険があるため、アトラクションに乗ることは制限されています。
妊娠中の場合は、ベルトによって体をきつく固定され、体に強い重力がかかる仕組みなので、お腹の中の胎児に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
乗り物酔いをしやすい方や体調が良くない方も、激しく動くアトラクションのため体調が悪化してしまう可能性があるので、注意が必要です。
タワーオブテラーに限らず、絶叫系のアトラクションは、利用条件に達していない状態で乗車してしまうと、最悪の場合命の危険が伴ってしまいます。
タワーオブテラーは大人気アトラクションなので、無理をしてでも楽しみたくなってしまうかもしれませんが、制限は安全にアトラクションを楽しむためのものなので、必ず利用制限は守るようにしましょう。
ディズニーリゾートの公式サイトにも、タワーオブテラーのアトラクションの詳しい利用制限が記載されているので、気になる方はチェックしておきましょう。
タワー・オブ・テラー・メモラビリアでツアーのお土産が買える
タワーオブテラーの出口の目の前にあるのが、タワー・オブ・テラー・メモラビリア(グッズ/ショップ)です。
ツアー中に撮影された恐怖の決定的瞬間写真が販売されているのもタワー・オブ・テラー・メモラビリアなので、まずは立ち寄ってみましょう。
タワー・オブ・テラー・メモラビリアは、もともとはホテルハイタワー室内プールがあった場所をショップとして作り変えています。
その壁には室内プール当時の壁画がそのまま残されており、とても神秘的な雰囲気があります。
そんな店内では、タワーオブテラー系のユニークなオリジナルグッズも販売しています。
さらにタワー・オブ・テラー・メモラビリアにはパーク内に5台しかないカプセルトイの1つがあり、このカプセルトイもツアーの記念におすすめです。
ピーコックファウンテンと呼ばれるカプセルトイマシーンは、ホテルハイタワーらしい上品な装いで人気があります。
本体には羽根を広げた雄クジャクや象、幾何学模様など神秘的なインドのモチーフが施されています。
さらに一般的なカプセルトイマシーンとは違い本体にあるボタンを押すことで購入ができる仕組みなので、「カプセルトイは気恥ずかしい」という人でも気軽に楽しめるのがおすすめです。
タワーオブテラーで思いっきり叫ぼう!
タワーオブテラーは実際はそこまで高さはなく、視覚的な仕組みや構造によって、恐怖が増すようになっています。
仕組みや構造、怖くない席などを把握しておくと、少し恐怖が和らぐでしょう。
ディズニーシーに訪れた際には、ぜひディズニーシーでもっとも怖いと言われているタワーオブテラーの恐怖を体験し、思いっきり叫んで楽しみましょう。