今回は巨体に似合わぬ愛くるしさで人気の「ジンベイザメ」が飼育されているおすすめの水族館をとりあげます。
ジンベイザメという生き物の生態から水族館での飼育の難しさや工夫に触れ、各水族館で人気の名物や特色、ジンベイザメをより魅力的に眺められるポイントをご紹介します。
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ジンベイザメが見られる水族館は全国で4館だけ
世界最大の魚類として人気のあるジンベイザメですが、水族館では巨大な水槽をはじめとした設備や飼育のための沢山のノウハウが必要となるため、飼育はとても難しいとされています。
国内において2019年時点では、石川県にある「のとじま水族館」、大阪府にある「海遊館」、鹿児島県にある「いおワールド かごしま水族館」、沖縄県にある「美ら海水族館」の4か所でジンベイザメを観ることができます。
人気のジンベイザメはどんな生きもの?
ジンベイザメは亜熱帯の海域を回遊する大型のサメです。
大きさは成体で10~13mあり、現存する魚類の中で最大種です。
体色は青みがかった灰色に白い斑点模様を持ち、その姿が甚平羽織に似ていることからジンベイザメと呼ばれるようになりました。
英名では鯨のように大きなサメという意味でWhale sharkといいます。
哺乳類である鯨と魚類のジンベイザメは分類上では異なりますが、人に対して危険性が低いという共通点があります。
ジンベイザメは海中をゆったりと泳ぎ、プランクトンや小魚、海藻類を主食とするため人に襲い掛かることはありません。
沖縄やフィリピンなどではジンベイザメと一緒に泳ぐことが出来るダイビングツアーもあり、人気を集めています。
レッドリストに載っているジンベイザメ
レッドリストとは、国際自然保護連合が作成した絶滅の恐れのある生物種をまとめたリストです。
ジンベイザメは絶滅危惧第II類に分類されて記載されています。
ジンベイザメがその個体数を減少させている最大の理由は、人間による乱獲や環境破壊にあります。
都市開発や海上の交通手段の発展に伴い、海水汚染や地球温暖化によるサンゴ礁の減少、そこに生息する小魚の減少がジンベイザメの生態を乱しています。
これらのことを受け、近年ではジンベイザメの保護に取り組む団体や国が増えています。
ジンベイザメのいる場所は?水族館おすすめポイント
各水族館ではジンベイザメが泳ぐ巨大水槽を展示の目玉にしており、ジンベイザメをメインに亜熱帯域に生息する魚たちが一緒に飼育されています。
巨大な水槽の中をマンタや数百のアジ、カマスの群れとともに泳ぐジンベイザメは迫力満点です。
水族館の巨大な水槽は様々な角度から眺められる構造になっていますので、お気に入りの場所を探してみることをおすすめします。
水族館ではジンベイザメの給餌シーンも人気があります。
時間帯を告知してくれる水族館もあるので、観たい方は事前に調べておくことをおすすめします。
ジンベイザメが大きな口を使い、周りの海水ごと餌を飲み込む姿は力強くとても雄大です。
のとじま水族館(石川県)
石川県の能登半島にあるのとじま水族館は、能登半島近海に生息、回遊してくる魚を中心に飼育・展示を行っている水族館です。
ジンベイザメのいるジンベイザメ館は発券所すぐ右の場所にあり、1600トンの水量を誇る水槽内には、2尾のジンベイザメが泳いでいます。
2019年10月までは雌雄1匹ずつのジンベイザメがいましたが、体長が6メートルに迫り水槽内での安全な飼育が困難になったため、海へと帰されました。
近くの海域で定置網にかかったジンベイザメの雄が2匹泳いでいます。
ジンベイザメを飼育している水族館にはサメの飼育限界があり、6メートル近く成長すると海へ帰し、新しいジンベイザメを迎え入れる手法をとっており、サメへの負担を少なくしています。
のとじま水族館では他にも様々な見どころがあります。
本館内にある、のと回遊回廊にはプロジェクションマッピングを利用した演出で、まるで海中を散歩しているように素敵な空間があります。
のとじま水族館は光の演出や場所、空間の上手な使い方で観ている人を楽しませてくれる水族館です。
海遊館(大阪府)
大阪府大阪市の大阪湾に面した場所の一角にある海遊館は、およそ620種、3万匹の生き物のいる世界最大級を謳う水族館です。
海遊館は各コンセプトを持つ水槽が建物の階層を貫通する形で展示されています。
上層階側にダイナミックな水槽が多く展示されており、下層階側では小型の魚や希少な海洋生物が観られます。
太平洋をモチーフとした水槽にいるジンベイザメを、螺旋状に4階から6階にかけ多彩な角度から眺めることができます。
雄雌1匹ずつのジンベイザメが泳ぐ姿を海遊館で観られます。
ジンベイザメをはじめとしたさまざまな種類の海洋生物を観たいという方におすすめの水族館です。
いおワールド かごしま水族館(鹿児島県)
いおワールド かごしま水族館は、鹿児島県鹿児島市と桜島を結ぶ港の近くにあります。
いおワールドの「いお」は鹿児島弁で魚を意味し、黒潮浪漫街道をコンセプトに黒潮の流れがぶつかる鹿児島湾や鹿児島沿岸の海洋生物をメインに展示しています。
ジンベイザメは、館内2階にある黒潮大水槽で観ることができます。
黒潮大水槽では黒潮の海流に乗るマグロやカツオ、サバの仲間などの回遊魚がジンベイザメと共に泳いでおり、躍動感たっぷりの水槽です。
かごしま水族館で飼育されるジンベイザメも成長と共に海へ帰っていきますが、新しいサメが代々同じ名前を引き継いでおり、2019年時点では7代目の雄のユウユウの泳ぐ姿が見られます。
全国的にも珍しい深海の海洋生物「サツマハオリムシ」の展示もかごしま水族館名物の一つです。
サツマハオリムシは鹿児島湾深海で初めて見つかったチューブワームというチューブ状の生き物です。
かごしま水族館は世界で初めてチューブワームの飼育に成功した事でも有名な水族館です。
美ら海水族館(沖縄県)
美ら海水族館は沖縄県の沖縄本島北西に位置する海洋博公園内にある水族館です。
その圧倒的なスケールと美しさが高く評価されており、国内外でとても人気のある水族館です。
その展示の目玉はジンベイザメで、美ら海水族館では体長8.7mにもなるジンベイザメを含めた雌雄2匹が飼育されています。
ジンベエザメは水族館内、黒潮の海のゾーンにある深さ10m・幅35m・奥行き27mの巨大アクリル水槽で観ることができ、亜熱帯の海洋生物が織りなす一面の海の世界に圧倒されます。
この巨大水槽は様々な角度・場所から眺めることが出来ます。
ジンベエザメの給餌を観るならば、1階の水槽正面の場所で見ることをおすすめします。
ジンベエザメが海面に頭を向けて餌を食べる姿を見上げる形になり、ジンベエザメの迫力を強く感じられます。
美ら海水族館の「美ら」は沖縄の方言で美しい、清らかといった意味を持ちます。
美ら海水族館はその名前の通り、沖縄の美しい海と生き物たちの輝きを感じられる水族館です。
過去にジンベイザメを飼育していた水族館
神奈川県横浜市にある横浜・八景島シーパラダイスは、ジンベイザメの展示を行っていた関東唯一の水族館でした。
しかし2019年2月に、約半年間飼育していたジンベエザメが海に帰ることなく死んでしまって以来、展示を行っていません。
確かな原因は明らかとなっていませんが、水槽が狭くジンベイザメにとってストレスになっていたのではないかと推測されています。
ジンベイザメは環境の変化に弱く神経質であるため、飼育がいかに難しいかがうかがえます。
今後ジンベイザメの飼育が期待される水族館
今後ジンベイザメが関東で観られる可能性のある水族館があります。
茨城県の大洗町にあるアクアワールド茨城県大洗水族館です。
大洗水族館は博物館のような学習要素を取り入れた、日本有数の海の総合ミュージアムです。
大洗水族館では茨城県主導で大洗のリゾート化が計画されており、その目玉として老若男女人気のあるジンベイザメの展示話が挙がっています。
ジンベイザメの飼育にあたり、大洗水族館では、美ら海水族館で使われている巨大アクリル水槽をも上回る規模の飼育設備が構想されています。
貴重なジンベイザメの姿を水族館に見に行こう!
ジンベイザメが観られる水族館は全国4ヶ所にあり、西日本を中心に点在しています。
圧倒的迫力を楽しみたい方は、体長8m近いジンベイザメが観られる美ら海水族館がおすすめです。
雄大で愛くるしいジンベイザメの泳ぐ姿を、是非その目で確かめてみてください。