銀座にある老舗のバー「ルパン」をご存じでしょうか?
昭和初期に創業した「ルパン」は、様々な試練を乗り越え銀座の歴史と共に歩んできました。
その歴史にはバー「ルパン」を愛した文豪や芸術家など多くの著名人もいました。
今なお続く銀座「ルパン」の魅力を詳しくご紹介します。
銀座のバー「ルパン」とは?
「ルパン」と聞いて思い浮かぶのは、やはり有名なモンキー・パンチ原作のアニメ「ルパン三世」ではないでしょうか?
ルパン三世はフランスの小説の「アルセーヌ・ルパン」の孫という設定で、銀座にあるバー「ルパン」は、その「アルセーヌ・ルパン」を看板のモチーフにしています。
「アルセーヌ・ルパン」の絵は、シルクハットをかぶりステッキを持った姿で、昭和レトロなモダンな看板になっています。
「ルパン」の看板の下で写真を撮っていく方も多いです。
1928年開店の老舗の名店!
銀座のバー「ルパン」は、1928年(昭和3年)に創業した老舗のバーです。
その当時の日本は、1926年(昭和元年)に大正天皇が崩御なさって、昭和に改元し、1927年(昭和2年)には、昭和金融恐慌や、南京事件が起こった激動の時代でした。
銀座「ルパン」の歴史をご紹介
1928年から今もなお続く銀座の老舗バー「ルパン」は、昭和を迎えて間もなくオープンしました。
その後、日本の激動の時代と共に歩んできた銀座「ルパン」の歴史をご紹介します。
洋風の酒場スタイルがはじまり
銀座の老舗バー「ルパン」は、はじめ「カフェー(当時はカフエー)」という、女給(じょきゅう)のサービスでお酒を飲ませるという洋風の酒場スタイルから始まりました。
ここで少し「カフェー」についての歴史もご説明します。
日本で、コーヒーを飲ませるお店を開業したのは1888年の東京の可否茶館が始まりとされていますが、「カフェー」という名前を出した最初のお店は、1911年(明治44年)3月に開業した「カフェー・プランタン」で日本初のカフェとされています。
プランタンと聞くと、2016年に閉店したプランタン銀座を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
プランタンとはフランス語で「春」を指す言葉で、プランタン銀座は1980年代にダイエーがフランスの百貨店プランタンと提携して出来た百貨店です。
プランタンという名前を店名にしたのは、日本ではカフェの方が早かったようです。
そんな、日本初のカフェーは、初めパリにあるカフェーのように文人や画家達が集い芸術談義をできる場所を作りたいということで現在の銀座8丁目付近に開業しました。
本場パリのカフェーでは、店員は男性だったのですが、「カフェー・プランタン」では、女給を置いていました。
女給とは、今でいうホステスのような存在で、客にお酌をしたり、会話をして接客をする女性のことです。
大正の末期から昭和にかけての時代、「カフェー」が増えてくるにともなって、女給を売りにしたお店が増えていき、「カフェー・プランタン」が開業した半年ほど後に開業した「カフェー・ライオン」では、美人女給を揃えていることを売りにしていました。
そして、全国的にカフェーが広まっていきました。
そんな時代の中、銀座のバー「ルパン」も、女給を置いたカフェーのお店として開業しました。
現在の銀座のバー「ルパン」はカウンターがあるバーですが、そのようなバースタイルになったのは1936年(昭和11年)です。
大正の末期から昭和にかけての時代、「カフェー」が増えてくるにともなって、女給を売りにしたお店が増えていき、「カフェー・プランタン」が開業した半年ほど後に開業した「カフェー・ライオン」では、美人女給を揃えていることを売りにしていました。
戦争を乗り越えて今まで続くルパン
1928年から創業している銀座「ルパン」は、日本の歴史の喜びも悲しみも知っています。
ルパンの創業した1928年から日本のみならず世界は発展していく一方で摩擦が生じ、1931年には満州事変や、1936年には、二・二六事件、西安事件、1937年には盧溝橋事件が起こり日中戦争が始まります。
そして、1939年(昭和41年)には第二次世界大戦が始まってしまいます。
第二次世界大戦は、1939年から1945年までの6年間に渡り、全世界規模で戦争が起こった痛ましい出来事です。
戦争が始まった頃から、日本ではアメリカやイギリスの言語は「敵性語(てきせいご)」として取り締まりがされ、1941年(昭和16年)には銀座のバー「ルパン」も取り締まりの対象となり、「麺包亭(ぱんてい)」という名前に改名せざるを得なくなりました。
改名後も営業を続けていましたが、1944年(昭和19年)には戦争も激化してきたため、政府により一斉休業に追い込まれてしまいます。
1945年(昭和20年)1月に銀座は大空襲を受け、「ルパン」は直撃こそ免れましたが、天井が落ちたりビル全体に支障が出るようになりました。
1945年に終戦した第二次世界大戦ですが、戦後は酒類の販売は出来ず、1946年(昭和21年)にコーヒー店として銀座「ルパン」は再開しました。
その後、1949年(昭和24年)に酒類が自由販売となるまでは、様々な手立てで酒を仕入れなければいけない時代が続きました。
戦後の日本では、やたらな所でお酒を飲むと何を飲まされるかわからないと言われていましたが、銀座の老舗「ルパン」なら安心だと作家や出版関係の客が大勢「ルパン」に戻ってきました。
1972年(昭和47年)に、「ルパン」が入っていたビルは、老朽化が進み取り壊しをすることとなりました。
新しいビルが建てられましたが、「ルパン」は、今まで通りの店を残すため、カウンターを始め全ての内装を丁寧に取り外して保管し、ビルの基礎が出来上がった段階で元通りにしました。
新しいビルとなってからは、1階の営業は辞め、地下だけのお店になり1974年(昭和49年)に再開されました。
昭和初期から使われているヤチダモという木の一枚板のL字型カウンターや、テーブル席、趣のある椅子などもあり、歴史を感じることのできる店内が現座も残っています。
1978年(昭和53年)に「ルパン」は開店50周年を迎え、帝国ホテルで「銀座・ルパン開店50周年を祝う会」が開かれ約250名もの出席者が祝いました。
そして2003年(平成15年)の開店75周年、2008年(平成20年)の開店80周年には記念グラスを作成し、お客様へ差し上げるなどしています。
1928年の開店以来、店主を務めていた高﨑雪子さんは、1981年(昭和56年)から病でお店には出られなくなり、1995年(平成7年)に88歳で他界されました。
1951年(昭和26年)よりバーテンダーとして務めていた弟の武さんも2008年の開店80周年を前に他界されています。
現在は、雪子さんの長男である龍彦さんがバーのオーナーとして老舗を守っています。
昭和初期から始まり、激動の時代の中残ってきた「ルパン」は、初代オーナーの雪子さんの「いつの時代のお客様からも常に愛される店・安心して寛げる店でありたい」という願いの元、今も営業しています。
銀座「ルパン」と太宰治
銀座の老舗「ルパン」は、老舗と言われるだけあり、開店当初から様々なお客様が足を運んできたバーです。
昭和初期の開店の際にも、文豪から支援を受けるなど文豪や才能ある人々から支持を得てきました。
数々の常連客の中には、有名な太宰治(だざいおさむ)もいました。
近年、太宰治などの文豪をキャラクターにしたアニメの影響で国内外からのファンが銀座のバー「ルパン」へ聖地巡礼で来店しています。
太宰治だけでなく、銀座の老舗バー「ルパン」と関わりのあった著名人を詳しくご紹介します。
作家たちに愛されたバー
今や銀座の老舗となった「ルパン」ですが、1928年の開店に当たっては、小説家の里見弴(さとみとん)、泉鏡花(いずみきょうか)、文芸春秋を創設した菊池寛(きくちかん)、久米正雄などの文豪が支援しました。
開店当初の常連客には、ノーベル文学賞を受賞した川端康成や、自伝的小説「放浪記」で有名な林芙美子、永井荷風といった文壇の人々や、画壇、演劇界の人々もいました。
画壇の客の中には、「太陽の塔」で有名な岡本太郎もいました。
戦後に酒類を仕入れできるようになった1949年頃から、無頼派(ぶらいは)と呼ばれる作家達が銀座「ルパン」へ通いました。
無頼派とは、戦後の昏迷の中で既成の文壇のスタイルに反し、自分達でスタイルを作り上げる傾向の作風を示した作家達のことです。
その無頼派の中には、織田作之助・坂口安吾(あんご)・太宰治などの姿がありました。
織田作之助は、代表作「夫婦善哉」が有名です。
坂口安吾は、「堕落論」などの作品を残し、破天荒な生き方も有名です。
太宰治は、読書に興味がない方でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
太宰治の代表作は、「人間失格」、「走れメロス」、「斜陽」などがあります。
今でも、太宰治の作品は年齢層問わず人気があります。
プライベートでの太宰治に思いを馳せて
銀座「ルパン」には、太宰治などの無頼派の作家達の他にも、写真家の林忠彦なども「ルパン」の常連でした。
銀座「ルパン」の店内には、太宰治があぐらをかいてカウンターの椅子に座って談笑する姿の写真が飾られています。
この太宰治の写真は、写真家の林忠彦が無頼派の織田作之助を撮っていた際に、お酒に酔った太宰治が「自分も撮ってくれよ~。
」と言ってきたところを仕方なく林忠彦は撮ったそうです。
今では、この太宰治の写真は、林忠彦の代表作にもなっています。
太宰治が銀座「ルパン」で気を許して寛いでいた様子を伺いしることができるプライベート感溢れる写真です。
この時、太宰治は、無頼派の一人である坂口安吾と談笑していたそうです。
「ルパン」には、林忠彦が撮影した太宰治・織田作之助・坂口安吾の写真が1人ずつ飾られています。
そんな、太宰治・織田作之助・坂口安吾などの無頼派の3人も登場する「文豪ストレイドックス」というアニメにもなっている国内外で人気の漫画があります。
「文豪ストレイドックス」は、太宰治の他にも芥川龍之介や中島敦、江戸川乱歩など様々な文豪がイケメンのキャラクターとなっています。
銀座「ルパン」には、「文豪ストレイドックス」のファンが、太宰治の座っていた入口から一番遠いカウンター席に座るために店の前で待っていたり、カウンター席が「文豪ストレイドックス」のファンの女性達で埋まってしまうこともあるそうです。
銀座の老舗バー「ルパン」は、老舗ならではの数々の著名人から愛されてきたバーですが、近年は、老舗バー「ルパン」に通った常連客達の恩返しかのように、彼らのファン達の聖地巡礼の場として銀座の老舗バー「ルパン」は新たな人気となっています。
銀座「ルパン」でおすすめのカクテルメニュー
銀座の老舗バー「ルパン」では、どのようなカクテルが出されるのか気になる方は多いのではないでしょうか?
銀座の老舗バーだからといって、敷居が高いと感じることはありません。
気軽に楽しめるカクテルもたくさんあります。
最初の一杯にいかが?「モスコーミュール」
銀座「ルパン」の最初の一杯におすすめのカクテルは「モスコミュール」1200円です。
「ルパン」のモスコミュールは、ウィルキンソン社の辛いジンジャエールを使用していて、大きくカットされたレモンが入っています。
モスコミュールは、有名なスタンダードカクテルの1つです。
モスコミュールのカクテルの歴史を少し解説すると、モスコミュールは、「モスクワのラバ」という意味があり、ラバに蹴飛ばされたような強い口当たりのカクテルということを表しています。
モスコミュールは1940年代に考案されたとされていますが、ハリウッドのバーテンダーが大量に仕入れたジンジャービアの在庫を処分するために考案したという説と、スミノフブランドのウォッカ販売促進のために手軽に作れるカクテルとして広まったという説など諸説あります。
銀座「ルパン」では、モスコミュールの本格的な飲み方である、銅のマグカップに入れて提供されます。
銅製のカップの取っ手を持って、一杯目をスカッと飲みましょう。
カクテルの王様をルパンで「マティーニ」
銀座「ルパン」でおすすめのカクテル2杯目は「マティーニ」1300円です。
銀座「ルパン」では、本場の味を楽しめるようにドライに仕上げています。
マティーニは、通称カクテルの王様と言われているカクテルです。
マティーニは、ジンベースのカクテルで、マルティーニというバーテンダーが考案したとされる説や、マティーニの原型となったカクテルにイタリアのマルティーニ・エ・ロッシ社製のベルモットが使われたとされる説があります。
マティーニは、ドライ・ジンとドライ・ベルモットを合わせて作りますが、その割合は決まっておらず、ジンが多い場合は「ドライ・マティーニ」と呼ばれることが多いです。
一般的には、カクテルグラスに注ぎ、オリーブを飾るスタイルが多いです。
ルパンのカクテルメニューその他いろいろ
銀座「ルパン」には、モスコミュールやマティーニの他にもカクテルメニューが充実しています。
銀座「ルパン」で提供されているカクテルメニューの一部を他にもご紹介します。
カクテルメニューの中で、銀座「ルパン」おすすめは、リキュールベースのメニューにある「チャーリーチャップリン」1300円です。
チャーリーチャップリンは、アプリコットブランデーとスロージンをシェイクしたカクテルです。
チャーリーチャップリンは、甘すぎずさっぱりとした口当たりのアプリコットのフルーティーなカクテルで、アルコールの度数もあまり高くないので、お酒は強くないという方にもおすすめのカクテルです。
ジンベースメニューからのおすすめは、「ゴールデンフィズ」1300円です。
太宰治と同じ無頼派の坂口安吾が好んで飲んでいたカクテルで、卵黄を使用したカクテルです。
一般的には、卵黄とドライ・ジン、レモンジュースを合わせた口当たりのいいカクテルです。
ブランデーベースメニューからのおすすめは、「サンダークラップ」2400円です。
サンダークラップとは英語で雷鳴という意味で、その名の通りアルコール度数の高い雷のような強烈なカクテルです。
「ルパン」では、ブランデー・ウィスキー・ジンなどこだわりのものを使っています。
他にも、銀座「ルパン」のウィスキーベースのカクテルメニューには、通称カクテルの女王と呼ばれている「マンハッタン」1400円もあります。
一説では、マンハッタンに落ちていく夕日をイメージして名付けられたともいわれています。
銀座「ルパン」のジンベースのカクテルメニューには、ギムレット1300円、ホワイトレディ1300円などがあります。
「ホワイトレディ」の名前の由来も諸説ありますが、ウェディングドレスに白を選んだ最初の人物と言われるヴィクトリア女王に因んだとも言われています。
銀座「ルパン」のラムベースのカクテルメニューには、ボストンクーラー1200円、モヒート1300円などがあり、シェリーベースのカクテルメニューには、バンブーカクテル1200円、アドニスカクテル1200円などがあります。
銀座「ルパン」のブランデーベースのカクテルメニューには、ブランデーサワー1200円や、ウォッカベースのカクテルメニューには、ブラディーメアリ1200円、ソルティドッグ1200円、テキーラベースのカクテルメニューには、マルガリータ1300円などがあります。
「マルガリータ」はグラスのふちに塩を飾った有名なカクテルですが、名前の由来は諸説あり、マルガリータを考案したバーテンダーが亡くなった恋人の名前を偲んで付けた説や、どんなお酒も塩をなめながら飲むバーテンダーのガールフレンドに因んで付けたという説もあります。
銀座「ルパン」のリキュールベースのカクテルメニューには、ファジーネーブル1200円、スプモーニ1200円、フルーツラッシー1300円などがあります。
カクテルは、好みによっても作ってくれるのでバーテンダーさんに気軽に聞いてみてください。
ルパンはカクテル以外のお酒も魅力
銀座「ルパン」には、カクテル以外にも、ウィスキー・スコッチ・バーボン・カナディアン・アイリッシュ・ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ・ブランデー・シェリー・リキュール・カルバドスなどのスピリッツメニューもあります。
もちろん、銀座「ルパン」には、ビールのメニューもありますのでビール好きな方もご安心ください。
ハートランド生ビール700円、キリンラガー(小瓶)700円、サッポロ黒ラベル(小瓶)700円、エビス黒ビール(小瓶)700円などがあります。
銀座「ルパン」はお酒が飲めない人でも楽しめる
世の中、お酒が飲める人だけではありません。
お酒が飲めなくても夜のバーの雰囲気が好きだったり、文豪が通った銀座の老舗バーということでお酒ではなく雰囲気を楽しみに行きたい方もいるでしょう。
そんな方でも銀座の老舗バー「ルパン」ならノンアルコールもあるので大丈夫です。
美味しいおつまみとノンアルコールで雰囲気を味わおう
銀座の老舗バーの雰囲気を味わうのは、もちろんどなたでも大歓迎ですが、せっかく銀座まで来たのならノンアルコールでも老舗のカクテルを楽しんではいかがでしょうか?
銀座「ルパン」のノンアルコール・カクテルのメニューをご紹介します。
ノンアルコールでも銀座で飲めるカクテルはおしゃれでおすすめです。
銀座「ルパン」のノンアルコール・カクテルのおすすめは、ネーミングもかわいい「シンデレラ」1000円です。
ノンアルコール・カクテルのシンデレラは、一般的にオレンジジュースとレモンジュース、パインジュースの3種類を混ぜたカクテルです。
甘い飲み口のカクテルなので、女性も美味しく頂けます。
シンデレラという名前の由来は、きれいなドレスがないばかりに舞踏会に行けなかったシンデレラが魔法使いのおかげで舞踏会に行けるようになったことにかけて作られました。
お酒が飲めないからバーに行けないと諦めていた方も、このカクテルがあれば楽しめますということから「シンデレラ」という名前がつけられた味もネーミングも女性に嬉しい素敵なノンアルコール・カクテルです。
次におすすめのノンアルコール・カクテルは、「フロリダ」1000円です。
こちらは、一般的にはアメリカのフロリダの名産であるオレンジとレモンのジュースを混ぜて作られることからこのようにネーミングされました。
色合いがきれいなノンアルコール・カクテルです。
他にも、「サラトガクーラー」1000円は、ジンジャエールとライムジュースを合わせた甘味を抑えたノンアルコール・カクテルです。
お酒は飲みたくないけれど、甘いカクテルは苦手という男性の方にもおすすめのノンアルコール・カクテルです。
他にも、「クールコリンズ」1100円は、レモンジュースとソーダを合わせミントを入れたさっぱりとしたノンアルコール・カクテルです。
こちらも男性の方にもおすすめですし、夏場にもさっぱりとしていておすすめのノンアルコール・カクテルです。
他にも「ヴァージンメアリー」1100円は、「ブラッディメアリー」というウォッカとトマトジュースを合わせた有名なカクテルのノンアルールバージョンです。
一般的には、トマトジュース・タバスコ・レモンジュースなどを混ぜたすっきりとした味わいになっています。
ノンアルコール・カクテルメニューは、他にも「チャタヌガクーラー」1000円、「ジンジャーレモン」1000円、「クリアブリーズ」1100円などがあるので、ノンアルコールでも十分に楽しめます。
また銀座「ルパン」では、おつまみもあるのでお酒を飲む方はもちろんですが、お酒が飲めない方でもおつまみを楽しむこともできます。
銀座「ルパン」のおつまみメニューのおすすめは、「オイルサーディン・セット」1100円(二人分)です。
塩気のあるサーディンにレモンが添えられ、クラッカーとマスタードが付いています。
サーディンをクラッカーに乗せ、マスタードと一緒に食べれば最高に美味しいおつまみです。
他にも「シーチキンとろ・セット」1100円(二人分)は、ただのツナ缶ではなく、まぐろ全体のわずか1%しかない「とろ肉」だけを使用したシーチキンとろの缶詰に、ネギと醤油をかけて頂く、シンプルだが絶品のおつまみです。
おつまみメニューは他にも、「ボイルド・ウインナーソーセージ」1100円、「アスパラガス」600円、「サラミ」600円、「ドライフルーツ」600円などがあります。
簡単な一人分のおつまみは1皿300円で、チーズ・ミックスナッツ・ピスタチオ・ピーナッツ・チョコレート・ドライいちじく・ポテトチップ・クラッカー・品川巻・柿の種があります。
銀座「ルパン」に行く前に!バーでのマナーを知ろう
銀座の老舗バー「ルパン」と聞くと、「自分なんかが入っても大丈夫かな?
」と不安になる方もいるかもしれませんが、大丈夫です。
銀座でも老舗でもしっかりとマナーを守っていれば「ルパン」は、どなたでも気軽に楽しめるバーです。
まず、お店に入る前のマナーとして「ドレスコード」・「予算」・「人数」・「入店の際のマナー」についてご紹介します。
「ドレスコード」ですが、バーでは、きっちりとドレスコードが決まっていないお店がほとんどですが、キレイ目のカジュアルスタイルなら問題ないバーがほとんどです。
さすがに銀座にスウェットで来る方はいないでしょうが、お店の雰囲気を壊さない服装がベストです。
そしてバーに行く前には、「予算」も把握しておきましょう。
銀座「ルパン」ではカクテルなどお酒の料金以外に、チャージ料(お通し付)800円が掛かります。
銀座「ルパン」で出てくるお通しは、きゅうりのピクルスです。
小皿に盛られたきゅうりとつまようじが昭和レトロな雰囲気によく合う、老舗「ルパン」らしいお通しです。
ルパンでは、1杯1200円前後のカクテルが多いので、予算を事前に決めておくと安心です。
また、バーに行く前に何人で行くか「人数」も決めておきましょう。
バーは本来ならゆっくりと寛いでお酒を楽しむ場ですので、大人数で行って騒ぐようなこともやめましょう。
多くても人数は4人程度までにとどめた方が良いでしょう。
そしていよいよ入店ですが、「入店の際のマナー」にも気を付けましょう。
バーでは、いきなり自分で席につくのではなく、バーテンダーの方や店員の方が案内してくれるのを待ちましょう。
常連の方の席や予約の場合もあるので、それもマナーです。
バーならではの注文の仕方をチェックしておこう
いよいよバーに入り、注文をするところまで来ましたが、バーではどのようにして注文したらいいのでしょうか?
「一杯目に何を注文したらいいか?」・「どのような順番で頼めばいいか?」・「バーでの乾杯マナー」・「バーでの会話」・「お会計」についてご紹介します。
まず、「一杯目に何を注文したらいいか?」は、一杯目におすすめのカクテルを先ほど「モスコミュール」とご紹介しましたが、一杯目は「モスコミュール」や「ジン・トニック」のようなシンプルなカクテルがおすすめです。
銀座「ルパン」では、メニューがあるので、その中から選ぶことが出来ますが、バーによってはメニューがないお店もあるので、その時は知っているカクテルがあるかバーテンダーの方に聞いてみましょう。
そして「どのような順番で頼めばいいか?
」は、アルコール度数が低いあっさりした味のカクテルから注文していき、だんだんとしっかりした味のカクテルを注文するのが一般的です。
あまり詳しくなければ、2杯目以降のカクテルはバーテンダーの方におすすめを聞いてみてください。
「バーでの乾杯マナー」ですが、バーではグラスを当てて音を出して乾杯するということは控えましょう。
グラスは持ち上げる程度にして、バーの落ち着いた雰囲気を壊さないようにしましょう。
「バーでの会話」ですが、あまり大きな声で会話するのは好ましくありません。
バーテンダーの方と他のお客様がやり取りできないほど大きな声を出すのはやめましょう。
普通の声の大きさで話す分には問題ありません。
最後に「お会計」ですが、座ったままで支払うお店もあれば、レジで支払うお店もあるので、まずはバーテンダーの方に声を掛けましょう。
ちなみに銀座「ルパン」では、現金のみとなっていますので注意しましょう。
銀座「ルパン」の営業情報
銀座「ルパン」の営業時間・アクセス方法についてご紹介します。
銀座「ルパン」は、お店のビルに「アルセーヌ・ルパン」の絵と「Lupin」という文字が書かれた看板が付けられています。
モダンでおしゃれな目立つ看板なので目印にしてください。
営業時間とアクセス方法
銀座「ルパン」の営業時間は、17時~23時30分です。
定休日は日曜日・月曜日(月曜日以外の祝日は営業)です。
但し、定休日は変更となる場合がありますので、事前にご確認ください。
銀座「ルパン」へのアクセスは、最寄り駅の東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」B6出口から徒歩2分ほどのところにあります。
銀座のみゆき通りからは、文芸春秋別館とEVANCEとの間の通路を入ったところです。
また、銀座の並木通りからは、三笠会館先・養精堂画廊とカルティエ銀座ビルとの間の路地を入り、鳥ぎんの前の角を右に曲がったところにあります。
銀座「ルパン」で歴史かおる雰囲気と美酒を堪能しよう
銀座「ルパン」は、日本の激動の時代の中で様々な人々と共に歴史を歩んできた老舗のバーです。
銀座の酸いも甘いも知り尽くした銀座「ルパン」で、常連だった文豪たちに思いを馳せるのも良し、銀座の歴史を感じるのも良し、どなたでも受け入れてくれる懐の深いお店です。
銀座には、たくさんのバーがありますが、その中でも銀座「ルパン」は昔から続く老舗です。
人生で1度は行ってみたい歴史を感じる銀座「ルパン」で美味しいカクテルを是非味わってみてください。