電気機械の基盤を自作する際に欠かせないのがはんだ付け作業ですが、失敗したときには銅線にフラックスをしみ込ませた半田吸い取り線で修復が必要です。
半田吸い取り線の代用は、実は100均で販売されているグッズで対応可能です。
身近な代用品のおすすめグッズを紹介します。
半田吸い取り線の代用でおすすめなのは?
電気回路の基盤などを自作したり修理したりする方にとって、はんだ付けの作業は必須でしょう。
はんだ付けにははんだごてを使用しますが、誤って設置したはんだを除去する際、あるいは部品の交換をする際に余分なはんだを取り除くために一般的には半田吸い取り線を活用します。
半田吸い取り線は専門店などで市販されていますが、購入しなくても代用品を用意することも可能です。
100均など一般的な店舗でも代用品は販売されているため、半田吸い取り線を販売している店舗がなかなか見つからないときには、ぜひ代用品を活用してみましょう。
半田吸い取り線は銅線にフラックスを染み込ませた物
そもそも半田吸い取り線とは、銅線にフラックスという素材をしみ込ませたものです。
フラックスとははんだ付け促進剤と呼ばれ、接合する箇所の表面の異物や酸化膜を取り除く効果を発揮するため、はんだが付着しやすくなります。
銅線にフラックスをしみ込ませることで、半田吸い取り線としての機能を持ちます。
専門的なツールと考えられがちですが、一般的な店舗で販売されているグッズで代用できます。
半田吸い取り線を切らしてしまった場合や専門店が近場にない場合はぜひ代用品を活用しましょう。
半田吸い取り線の代用品・その1【銅線】
半田吸い取り線の代用品はいくつかありますが、まずは銅線を紹介します。
半田吸い取り線の代用品には、高熱に耐えられてしっかりとはんだを吸い取れる素材が必要です。
その点、銅線は100均でも販売されており、半田吸い取り線の代用品として適切な性能を持っています。
銅線を半田吸い取り線の代用品として活用する場合、別途フラックスを用意する必要があります。
フラックスは専門店などで販売されていますが、電気回路を自作する方なら普段から活用していることも多いでしょう。
自作方法と注意点
銅線を半田吸い取り線の代用品として活用する場合には、芯の多い銅線を選びましょう。
先端を5cmほど剥いておき、2~3本ほど束ねて吸い取りをする箇所の広さに合わせます。
先端にフラックスを塗ってはんだごてと一緒にはんだを吸い取りたい箇所にあてれば代用として機能します。
銅線を半田吸い取り線の代用品として活用する場合、一回きりの使用となります。
再利用はできないため、使い捨てすることを忘れないようにしましょう。
半田吸い取り線の代用品・その2【半田吸い取り器】
半田吸い取り線の代用品としては、半田吸い取り器も活用可能です。
半田吸い取り器とは、強いバネの力で空気を吸い込む仕組みを持っています。
はんだごてと併用して用いることで、半田吸い取り線の代用品として十分な機能を果たします。
使用方法と注意点
半田吸い取り線の代用品として半田吸い取り器を活用する場合は、半田吸い取り器とはんだごてをセットで使用します。
まず、除去したいはんだをはんだごてで暖めて溶かします。
溶けたタイミングを見計らい、半田吸い取り器の吸い込み口を溶けたはんだに近づけ、一気に吸い取ります。
半田吸い取り器を半田吸い取り線の代用として活用する場合には、吸い取る直前まではんだごてで除去するはんだを暖めておく必要があるため、加熱した部分が手の近くにあることになります。
加熱した箇所に触れてしまうと火傷をするため、細心の注意を払って臨みましょう。
半田吸い取り線は100均で手に入る?
半田吸い取り線は、工具を扱っている専門店などで販売されていることが多いです。
身近な店舗の100均では、2022年10月現在においては販売されていません。
半田吸い取り線を取り扱っている店舗が身近にない場合は、銅線などの代用品を活用して作業をしましょう。
半田吸い取り線は代用できる!
自身ではんだ付け作業など電気回路の基盤を作成する際には、はんだごてなどの設備が欠かせません。
また、余分なはんだの除去や回路の修正をする場合には半田吸い取り線も必須のアイテムです。
半田吸い取り線がない場合には日常の店舗で販売されているグッズで代用が可能です。
急いで作業をしなければならないケースや、半田吸い取り線が手に入りづらい場合に代用品を活用するのはおすすめです。
使い方を覚えれば難しくないので、挑戦しましょう。