【牛肉】のランプってどんな部位?ヒレ・サーロインとの違いや特徴を解説

牛肉ランプステーキ

ステーキや焼肉で人気の部位・ランプは、ボリュームがあってもあっさりと食べられる牛肉部位として人気です。ランプはヒレやサーロインと並ぶ人気の牛肉部位ですが、ランプだからこそ楽しめる特徴があり、ステーキや焼肉以外にもおすすめの食べ方があります。

目次

牛肉のランプとはどんな部位?

牛肉のさまざまな部位の説明
出典:photoAC

肉を食べたいという時や贅沢な気分を味わいたいという時に人気の牛肉には、さまざまな部位が存在します。いわゆる肉牛と呼ばれる牛は生まれた直後は体重約30kgですが、2年~3年かけて飼育し出荷を迎える頃の体重は700kg~800kgです。

これだけ大きな体をしていますから食べられる部位も多く、食肉として市販されている食材(豚肉や鶏肉など一般的な食肉)の中でも人気があります。もちろん部位によって肉質や味には特徴がありますし、1頭からとれる量も部位ごとに違います。

そのため牛肉の部位は、牛肉定番部位(ベーシック型)・牛肉レア部位(希少型)・牛肉内臓系部位の3種類に大きく区分することができます。牛肉レア部位はその名の通り希少価値の高い牛肉部位なので、とれる量が少ないです。

場合によっては一般的な精肉店では取り扱っていない牛肉レア部位もあるため、部位名すらほとんど知られていない部位もあります。その点牛肉定番部位は街のスーパーでも比較的簡単に手に入りますし、人気部位になると定番商品として常に店頭に並んでいます。

そんな人気の牛肉定番部位の1種であるランプ肉は、ステーキや焼肉用牛肉の定番でもあります。牛肉定番部位・ランプは焼肉店やステーキ専門店でも人気が高く、牛肉定番部位・ランプ肉をグランドメニューとして取り扱っている店舗も多いです。

もちろん牛肉定番部位・ランプ肉にもランクがありますし、産地や飼育方法によって味や食味・肉の色などの特徴も違います。最も分かりやすいのが国産・ブランド和牛・外国産の3種類でしょう。

国産の牛肉定番部位・ランプ肉は日本人が好むタイプで、くさみやくせが少なく食べ方のバリエーションも豊富です。ブランド和牛の牛肉定番部位・ランプ肉も人気ですが、産地や飼育法がそれぞれ違うので特徴もブランド和牛ごとに違います。

しかも品質維持のための厳しい条件をクリアした牛肉のみしか、ブランド和牛名を名乗ることができません。それだけに同じ定番部位・ランプ肉であっても、一般的な国産和牛の定番部位・ランプ肉とブランド和牛の定番部位・ランプ肉では、ランクだけでなく価格も違います。

手軽に定番部位・ランプ肉を楽しみたい時に人気なのが、外国産の定番部位・ランプ肉です。外国産の定番部位・ランプ肉の価格は、国産・ブランド和牛の定番部位・ランプ肉と比較すると値段が安いのが特徴に挙げられます。

ただし外国産肉牛は基本的に放牧なので、国産・ブランド和牛よりも肉質が硬めの傾向があります。また餌の内容も国内飼育とは条件が異なるので、においやくせが強いことも多いです。

とはいえ安さでいえば外国産の定番部位・ランプ肉が断然安いですから、予算を抑えてボリュームたっぷりのランプ肉を食べたい時やランプ肉を使った煮込み料理などには外国産の定番部位・ランプ肉の方が人気はあります。

ランプ肉は腰からお尻にかけての赤身の部位

定番部位・ランプ肉は、肉牛全体で見れば上部に位置します。肉牛は尻の手前あたりまでがモモ部位になるので、定番部位・ランプ肉は肉牛の腰~モモまでの部位肉になります。

人間と同じく肉牛も腰やモモ周辺は筋肉が多いですから、定番部位・ランプ肉は牛肉の中でも赤身部位に区分されます。一般的に赤身部位は脂肪が少ない傾向があり、赤身部位に区分される定番部位・ランプ肉もこってりとした脂はありません。

とはいえ定番部位・ランプ肉にも脂はありますから、赤身部位ですが肉質はやわらかいです。肉牛の種類によってとれる量にも違いがありますが、肉牛1頭あたり平均約5kgとれます。

そのためスーパーでも定番商品として店頭に並んでいることが多いですし、いろいろな食べ方ができるという点でも定番部位・ランプ肉は人気があります。

ランプ・ヒレ・サーロインの部位による違い

いろいろな食べ方で楽しめる定番部位・ランプ肉ですが、やはり肉の旨味をストレートに楽しめるステーキ料理が1番おすすめの食べ方です。

同じくステーキ料理用牛肉として人気の定番部位にはヒレ部位とサーロイン部位がありますが、定番部位・ランプ肉とは異なる特徴があります。まず「高級感」という点で比較すると上位に来るのはサーロイン部位でしょう。

サーロイン部位は、定番部位・ランプ肉同様肉牛の腰部分の位置にあります。「ロイン=腰(肉)」ですが「サー」という称号(ナイト爵)が部位名についていることから、おいしさだけでなく芸術的な見た目(特に霜降り)が特徴的です。

肉そのもののおいしさが際立つので、ステーキ料理のようなシンプルな食べ方がよく似合います。これに対してヒレ部位は、やわらかな肉質と脂の少ないあっさりした味が特徴です。

位置としてはサーロイン部位の内側にあたるので、サーロイン部位よりもやわらかいのが特徴に挙げられます。また3つの部位の中で最も脂が少ないのもヒレ部位の特徴ですから、女性やこってりとした脂が苦手な人などにもおすすめです。

ただしヒレ部位は脂が少ないため煮込み料理などにはむいておらず、主にステーキのような油で焼く調理法や揚げ物料理などに適しています。定番部位・ランプ肉は、ほど良く脂がのっているうえにやわらかいのが特徴です。

価格もサーロイン部位よりも手頃ですし、脂があるとはいえ意外とあっさりしているので脂が苦手な人にも人気があります。さらに定番部位・ランプ肉は、いろいろな食べ方で楽しめる赤身部位としてもおすすめです。

そのため定番部位・ランプ肉はステーキ料理はもちろん、焼肉・すき焼き・ビーフカレーなど和食から洋食まで幅広く利用できる点も人気があります。

ランプ肉は世界でも人気の部位

日本よりもステーキ料理が人気の海外では、定番部位・ランプ肉の人気が高いです。世界に目を向けても健康的な食生活を求める人が増えてきている今、豊富な動物性たんぱく質を豊富に含んでいる赤身の定番部位・ランプ肉の人気は年々高まっています。

中でも肉系料理が定番のブラジルで定番部位・ランプ肉人気はすごく、年を追うごとに赤身部位のランプ肉をグランドメニュー食材として取り扱う飲食店が増加傾向にあります。

牛肉の赤身部位・ランプ肉の特徴

腰~モモ位置にあたる定番部位・ランプ肉は、赤身部位でありつつもきめの細かさが特徴に挙げられます。やわらかい肉質が特徴の牛肉部位はほかにもありますが、赤身肉でやわらかく、それでいてきめが細かいのは定番部位・ランプ肉最大の特徴といってよいでしょう。

またほどよく脂もあるため、あっさりしすぎていない点も魅力です。動物性たんぱく質を多く含んでいますから、健康面で良い効果が期待できる点も人気があります。

牛肉の赤身部位・ランプ肉のおいしい食べ方

定番部位・ランプ肉は、基本的にどのような調理法にも適しています。そのため揚げ物料理にしてもおいしいですし、炒めものの肉食材としても人気があります。脂との相性も良いので、シンプルに油で焼くステーキ料理などもおすすめです。

牛肉の赤身部位・ランプ肉のおすすめレシピ

やわらかさとあっさりとした赤身が特徴の定番部位・ランプ肉は、いろいろな牛肉料理にアレンジができる人気食材でもあります。

ほど良く脂がのっているとはいえほかの牛肉部位と定番部位・ランプ肉を比較するとランプ肉の方がかなり脂が少ないので、こってりとした脂が苦手な人や健康志向の人にもおすすめです。

そんな牛肉の定番部位・ランプ肉はじっくりと手間をかけて調理をする食べ方も人気ですが、赤身部位のおいしさを堪能できるシンプル&おいしいおすすめの食べ方があります。

牛ランプステーキ

赤身肉本来の旨味が凝縮した定番部位・ランプ肉は、ステーキ料理にするのが最もおいしい食べ方です。きめの細かな肉質なのでしっかり火を入れても固くなりにくく、好みの焼き加減で食べられる点も人気の理由に挙げられます。

ほど良く脂がのっていますがこってり系の霜降り牛肉とは違うので、ボリュームがあっても最後まであっさりと食べられますし、どんなタイプのソースとも相性が良いです。

ですから肉本来の旨味を堪能したい時にはシンプルな味付け、いろいろな味を楽しみたい時には濃厚系のソース、のように気分によって味付けやソースを変える食べ方も人気があります。

牛ランプ肉のローストビーフ

きめの細かい肉質が特徴の定番部位・ランプ肉は、しっかりと火を通しても固くなりにくいです。そんな定番部位・ランプ肉は、ローストビーフにする食べ方も人気があります。

じっくりと火を通して食べたい時にはオーブンを使うと良いですし、できるだけレアに近い状態で仕上げたい時は湯煎調理法で仕上げるのもおすすめです。

出来上がったローストビーフは室温で冷ましてから冷蔵庫に入れ、食べる直前にカットすると、旨味の元となる水分が逃げないのでより一層おいしく食べられます。

ランプは肉の味が濃い赤身部位

牛肉定番部位・ランプは、濃厚な肉の旨味が楽しめるのにあっさりしている人気部位です。赤身肉ではあっさりならヒレ部位、濃厚系ならサーロイン部位が人気ですが、どちらのおいしさも堪能できるのがランプ部位なので、牛肉で悩んだらランプ肉がおすすめです。

※ご紹介した商品やサービス等は時期や店舗によっては取り扱いがない場合があります。内容・価格が変更になる場合や終了になる可能性もあります。

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