【柿】の渋抜きは家で簡単にできる!甘くするための方法もご紹介

柿とカットした柿

柿は秋の味覚の代表例で、とても人気があります。しかし渋みが残っているとそのままでは食べることができず、渋抜きをする必要があります。

この渋抜きは実は自分でもできることをご存じでしょうか。柿の渋抜きを自宅でも簡単できる方法を紹介します。

目次

そもそも「柿の渋抜き」とは?

柿
Photo by jouer

今回は柿の渋抜きについての解説をします。柿は秋の味覚の代表例ともいえる、日本で昔から親しまれている果物です。ほんのりと甘く優しい口当たりの果実が魅力で、栄養価も抜群に高いので、子供や大人を問わず、様々な生活層の方から好まれて食べられています。

柿は健康効果も非常に高く、美容効果も高いので女性にも高い人気があります。ただ、柿を食べるときに注意したいことが渋抜きされているかどうかという点です。スーパーなどで市販されている柿は、ほとんどが甘柿でそのままおいしく食べられますが、自然の中には渋柿が存在します。

渋柿は、渋抜きをしないととても食べられるものではありません。渋抜きをされていない柿が手元にある場合は、簡単にできるのでぜひ自宅で渋抜きに挑戦してみましょう。

「柿の渋抜き」とは柿の甘さを引き出す作業のこと

柿とカットした柿
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そもそも柿の渋抜きとはどんな作業でしょうか。柿の渋抜きとは、柿の中に含まれる栄養素の1つであるタンニンがもつ渋みを舌で感じなくする作業のことです。渋抜きをするとは、タンニンを抜く作業ではなく、タンニンの渋みを所定の作業によって感じなくする対応のことです。

タンニンはそのままだと非常に強い渋みを持っていますが、アセトアルデヒドと結合することで渋みを感じなくなります。アセトアルデヒドの発生を促す方法はいくつかあり、アルコールや炭酸ガスを使うことも代表例に当てはまります。柿を窒息状態にすることに効果があります。

また、柿の渋抜きの方法として柿を干す方法もよく採用されます。アセトアルデヒドが発生するわけではないですが、タンニン同士が結合して大きくなり渋みがなくなるとされています。

甘柿と渋柿を見分ける方法はある?

柿の渋抜きをするべきかどうか、どのように判断すればいいのでしょうか。市販されている柿で渋柿はほとんどありませんので心配はありませんが、自然の柿を収穫した時には渋柿か甘柿かを見極めることは非常に重要です。渋柿は渋抜きをしないとまず食べることはできません。

近年は柿の品種改良が進んでおり、見た目で判断することが難しくなってきてはいますが一般的には甘柿は形が丸みを帯びており厚みがあります。さらに種があるのが甘柿であることが多いです。一方、渋柿は形が角ばって平たくなっており、さらに種がないことが多いです。

市販の柿を購入するときには渋抜きを考える必要はありませんが、自然の柿を収穫した時には十分に注意しましょう。柿好きの方は渋抜きの方法を知っておいて損はありません。

柿の渋抜きの方法は?

柿とカットした柿
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続いて、柿の渋抜きの方法を具体的に紹介します。どの渋抜きの方法が適切かどうかは、人によって好みの問題もありますし、対応時間も異なりますので、自分に合った方法を比べて採用することをおすすめします。干す方法が一般的ですが、時間とスペースが必要になります。

柿の渋抜きは、栄養素を取り去る作業ではなく、渋みを感じなくする作業なので、栄養価が落ちるという意味ではありません。しっかりと渋抜きをしておいしい柿を楽しみましょう。

柿の渋抜きの方法として最もポピュラーな方法を3種類紹介します。いずれもしっかりと渋抜きができて、比較的簡単な方法なので、様々な方法を比較して自分にあったおすすめの方法に挑戦してみてください。強い渋みがしっかりと取れ、甘くおいしく食べられるようになります。

【柿の渋抜き】炭酸ガスやアルコールを使う

柿の渋抜きのおすすめ方法の1つ目は、炭酸ガスやアルコールを利用する方法です。アルコールは普段お酒などで手にする機会が多いですが、炭酸ガスはあまりなじみのない材料と感じるかもしれません。ホームセンターなどで市販されているので購入することは可能です。

ただ炭酸ガスといっても、要するに二酸化炭素が気体になっている状態の物質なので、例えばドライアイスなどで代用することができます。アルコールは、例えば普段飲料用として利用している焼酎などで十分に活用できます。実は身近な材料で渋抜きに挑戦できるのです。

【柿の渋抜き】お湯につける

柿の渋抜きのおすすめ方法の2つ目は、渋柿をお湯につける方法です。大きめのボウルなどの容器があれば十分に自宅でも対応可能な方法で、とても簡単です。渋柿は40度程度のお湯につけることでアセトアルデヒドの発生が促進されるということが分かっており、渋みが抜けていきます。

鹿児島県では、温泉に柿を浸けておく独特な製法が有名です。温泉の成分が渋抜きに効果があると考えられがちですが、実は単に温泉のお湯の温度によりアセトアルデヒドの発生が促進されて渋みが抜けているという側面のほうが、渋抜きに与える影響が大きいと考えられています。

【柿の渋抜き】皮を剥いて干す

柿の渋抜きのおすすめ方法の3つ目は、柿の皮をむいて干す方法です。昔から採用されている最もポピュラーな渋抜きの方法とされています。

農家の家の多くで干し柿をしている様子が見られることからも、一般的に採用されてきた方法であることがわかります。干し柿の方法は、柿を干す場所を確保する必要があることと、時間がかかるという欠点があります。

このため、都市部にすむ家庭の方にとってはなかなか実践できない方法ともいえます。場所と時間がかけられない方は、炭酸ガスやアルコール、お湯の利用を検討することをおすすめします。渋抜き効果はいずれの方法でもしっかりと得られるので、ぜひ挑戦してみてください。

家で簡単にできる柿の渋抜き1:アルコール法

続いて、柿の渋抜きを自宅でもできる簡単でおすすめの方法を具体的に紹介します。まずは、アルコールを利用した方法です。炭酸ガスでも手軽に処理できますが、アルコールのほうがより日常的に手に入りやすいので、だれでも取り組みやすいという点でもおすすめできます。

用意するのは、渋柿と焼酎です。柿の保管場所として、段ボール箱か蓋つきのポリバケツも用意します。新聞紙も用意しておきましょう。保管場所に、ヘタとヘタを合わせるように柿を敷き詰めます。その上から焼酎をうすくかけていきます。蒸発した水分を吸収するため新聞紙を置きます。

しっかりと蓋をして粘着テープで密閉します。6日間程度このまま放置し、取り出した後に乾燥させれば完成です。暖かい場所に置いた方が効果が高くなります。

家で簡単にできる柿に渋抜き2:お湯につける

柿の渋抜きを自宅で簡単に行えるおすすめ方法の2つ目は、お湯を利用する方法です。用意するものは、渋柿と鍋、水だけですので、いつでも自宅で取り組める手軽さが魅力です。柿はいくつでもまとめてできるので、たくさんの柿の渋抜きをしたい方は大きめの鍋を用意しましょう。

柿がしっかりと浸るように水が入った鍋に入れていきます。鍋の中の水を加熱してお湯にします。温度は50度から60度がおすすめです。そのまま放置し、翌日に鍋の中の柿をザルで上げます。再び鍋に水を入れ、柿を浸し、加熱をしてお湯にして放置します。これを3回繰り返します。

これだけでしっかりと渋抜きが完了し、おいしく甘い柿に変貌します。炭酸ガスやアルコールを利用するよりも手間はかかりますが、おいしい仕上がりになるのでおすすめです。

渋抜き剤を使った柿の渋抜きもおすすめ

ここまで、日常的な素材を用いて手軽に柿の渋抜きをする方法を紹介しましたが、実は渋抜き剤という専用の具材が販売されています。固形エチルアルコールが素材で、棒状の白い固形物になっています。手軽に渋抜きができる便利なグッズですので、ぜひ試してみてください。

段ボール箱を用意しその中に渋抜きをしたい渋柿を入れていきます。柿の上に小さな段ボール板を置きその上に渋抜き剤を置きます。分量は柿5kgに対し1本程度が目安となっています。段ボール箱を粘着テープなどで密閉し、およそ1週間放置します。それだけで甘柿に変わっています。

渋抜き剤は効果が抜群でしっかりと柿の渋みを取ってくれます。炭酸ガスやアルコールなど、おすすめの具材もありますが、より効果的に渋抜きをしたい方におすすめの素材です。

柿の渋抜きをしておいしく食べよう!

柿の渋抜きについて紹介をしました。日常的に柿の渋抜きをしなければならないケースはあまり多くありません。市販されている柿はほぼすべてが甘い柿で、渋みをほとんど感じないものばかりだからです。

自然に実っている柿を採集するような方は、ぜひ自宅でも取り組める渋抜きの技術を取り入れてみてください。きちんと渋みが取り除かれて、甘くておいしい柿を楽しめます。

※ご紹介した商品やサービス等は時期や店舗によっては取り扱いがない場合があります。内容・価格が変更になる場合や終了になる可能性もあります。

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