格安携帯会社に乗り換えたい時、スマホはそのままでSIMカードを入れ替えるだけで携帯会社を変更することができます。
SIMカードのサイズを小さく変えられるSIMカッターは、100均で買うことができます。
100均のSIMカッターの使い方や注意点についてご紹介します。
使い方簡単!SIMカッターは100均でゲットしよう
SIMカードは、スマートフォンやタブレットに付属しているもので、通話やデータ通信に欠かせないものです。
SIMはSubscriber Identitya Module(加入者識別モジュール)の頭文字を取ったもので、小さなカードのような形をしていることから「SIMカード」と呼ばれています。
SIMには加入者を特定するための契約者情報が記録され、このカードがあることで通信や通話が可能になります。
スマートフォン等にはあらかじめSIMカードが挿入されており、一度も取り出さなければSIMカードの存在を知らない人もいるかもしれません。
しかし、MVNOと呼ばれる、いわゆる格安携帯会社に乗り換え需要が高まってくると、スマートフォンは変えずにSIMカードを入れ替える人が増えてきました。
今持っているスマートフォンのSIMカードを変えることで、携帯電話会社を気軽に変えることができます。
しかし、SIMカードにはサイズがあり、サイズの合わないSIMカードはそのままでは使用することができません。
SIMカードは専用のSIMカッターを使うことでサイズを小さくカットできますが、100均にもSIMカッターは売られています。
100均のSIMカッターは、見た目はホチキスのようで、穴あけパンチのように挟んでSIMカードをカットします。
SIMカードのサイズは、物理的にカットすることで変更できるので、100均のSIMカッターでも十分役目を果たします。
SIMのサイズは標準・nano・microの3種類
SIMカードは、多くの場合は引き出し式のトレイに載った状態でスマートフォンの側面に収納されています。
SIMカードのサイズは、標準サイズ・microサイズ・nanoサイズの3種類です。
スマートフォンのサイズに合致したSIMカードでなければ、挿入できません。
標準SIMは25mm×15mmで、2008年頃から普及した最初のスマートフォンに使われていますが、2021年現在はもう新規での生産はされていません。
以降、スマートフォンの省スペース化のために、小さいサイズのSIMカードに変化しています。
microサイズのSIMは15mm×12mmで、2010年頃から多くのスマートフォンで使われ、2021年現在でも一部のスマートフォンで使われ続けています。
しかし、2021年現在の新製品の多くは、さらに小さくなった12.3mm×8.8mmのnanoサイズです。
SIMカードのサイズが知りたいと思う人は、おそらく自分のスマートフォンのまま格安SIMで使えるか知りたい、今のSIMカードのままスマートフォンだけ変えたい、という状況でしょう。
2021年現在はmicroとnanoどちらも流通しているので合わない可能性があります。
使用中や購入予定のスマートフォンのmicroサイズかnanoサイズを知りたい場合は、スマートフォン本体からSIMカードを取り出して長さを測るか、説明書やメーカー・携帯電話会社の商品紹介ページのスペック情報を調べるかしましょう。
SIMカッターで大きいサイズは小さくできる
携帯電話会社のHPなどでは、「SIMカードのサイズが合わないと使えない」「SIMカードサイズを確認して」などと書かれています。
サイズが合わなければそのままだと使えませんが、100均SIMカッターを使用すれば、microサイズをnanoサイズに変えることができます。
SIMカッターを他の店で買おうとすると、数百円~千円程度です。
SIMカッターは頻繁に使うものではないので、できるだけコストを掛けずに買うには、100均のSIMカッターがとても便利です。
SIMカードを大きくしたい場合は専用アダプタを使う
大きいサイズを小さいサイズに変える時は100均SIMカッターが便利ですが、小さいサイズのSIMカードを大きいサイズのスマートフォンに使いたい場合は、専用のアダプタを使うことになります。
例えば、nanoSIMカードにアダプタを付けることで、microSIMカードのトレイにセットできるようになります。
ただしSIM変換アダプタは、SIMカードを完全に固定できないことがあり、トレイを引き出せなくなったり、認識されなくなったりする危険があります。
使う際は、その失敗のリスクを負った上で自己責任となりますのでご注意ください。
100均ではSIMカッターやSIMアダプターが購入できるので、SIMサイズが異なる場合でも、自分でサイズ変更が可能です。
100均のSIMカッターの使い方
ここでは、100均のSIMカッターを使って標準SIMカードからmicroSIMカード、あるいはmicroSIMカードからnanoSIMカードへと、SIMカードのサイズを小さく変更する方法を紹介します。
SIMカードのICチップには大切なデータや動作に必要な情報が入っているので、失敗しないように100均SIMカッターを正確に使って慎重に作業を行いましょう。
端末からsimカードを抜く
まずは、端末からSIMカードを引き抜きます。
端末の電源を切り、それぞれの端末の取扱説明書を確認してSIMカードを取り出しましょう。
SIMカードやトレイはとても小さいので、失くさないようにご注意ください。
小さな子供やペットが触れないような場所で行います。
SIMカードをSIMカッターにセット
次に、SIMカードを100均SIMカッターにセットします。
100均SIMカッターを使うとき、SIMカードの設置する場所は決まっていますが、微調整が必要な場合もあります。
SIMカードの差し入れる方向を間違えないように注意しましょう。
100均SIMカッターを使って失敗してICチップの部分をカットすると、使用できないばかりかデータも全部消えてしまう可能性もあるので、慎重に位置を確認します。
位置がずれないように慎重にカット
100均SIMカッターは、穴あけパンチのように挟んで切断する器械です。
SIMカードの向きや大きさを必ず確認して、カットする際は、位置がずれて失敗することのないよう、両手で慎重にカットします。
ICチップの部分をカットしないように厳重注意します。
100均SIMカッターでカットする瞬間は、力を入れて一気に切断しましょう。
100均SIMカッターでの切断をし終えてからも、微調整が必要な場合があります。
100均SIMカッター使用後、SIMカードトレイに載るかどうかを確認しながら、入らない場合はヤスリなどで少しずつ外側を削って調整します。
100均SIMカッターでカットが終わったら、トレイにきちんと収まるか確認して、スマートフォンに試しに入れてみましょう。
その際、最後まで入れる前に、出し入れがスムーズにできるかを必ず確認します。
SIMカードを取り出そうとしたときに、引っかかって出せなくなってしまったケースがあります。
100均SIMカッターでのカットに何らかの失敗があると、SIMカードの認識ができず、通話やデータ通信ができなくなります。
さらに取り出しに引っかかりがあると、SIMカードを取り出して別のSIMカードを挿し直すこともできないという最悪の状態になってしまいます。
100均SIMカッター使用後は、必ずスムーズな抜き差しを確認してから最後まで挿入しましょう。
失敗しない!
100均のSIMカッターで注意する事
本来であれば、100均SIMカッターを使用してSIMカードを切断することは、正式には推奨されていません。
厳密にいうと、SIMカードは携帯電話会社からのレンタル品であるため、勝手にユーザーが100均カッターなどで加工することは違反といえます。
しかし、携帯電話会社の移行がしやすく変化している一方で、SIMカードのサイズ変更のために時間や手数料がかかることはユーザーとしては非常に不便な状態です。
携帯会社移行のために自分で対応する方法として、100均SIMカッターの使用も黙認されている状態です。
また、レンタルしているといっても、スマートフォンや携帯電話会社を解約してもSIMカードの返却は義務でない場合が多くあります。
SIMカッターは一般に広く売られている商品であり、自己責任の範囲で、100均SIMカッターの使用やアダプタ使用も普及しています。
ただ、100均SIMカッターを使ってカットに失敗し、破損したり使用できなくなったりした場合は、補償はないのはもちろん、故意の破損として責任を問われる可能性も0ではありません。
実際にこれまでに違反金などを求められた例はありませんが、リスクを認識した上で100均SIMカッターを使用しましょう。
事前にバックアップ必須!
100均SIMカッターを使ってSIMカードのカットを失敗した場合、データが全て消えてしまう恐れがあります。
スマートフォンが使えないだけでなく、写真や電話帳、スケジュールなど全てのデータが飛んでしまうリスクがあるため、100均SIMカッターを使う前には、事前にバックアップを取るのは必須です。
100均でSIMカッターが見つからない時の代用品
100均でSIMカッターが売られていない場合は、他の物で100均SIMカッターの代用をすることも可能です。
100均SIMカッターは、規程サイズにカットできる商品なので、自分の手で同じようにカットできるならば他のものでも代用可能です。
以下で紹介する100均SIMカッターの代用品を駆使して、自分でカットして成功している体験談が多くあるので参考にしてください。
紙やすり
100均SIMカッター代用品ひとつ目は、紙やすりです。
100均SIMカッターを使った場合にも、微調整で少しずつ削れるので活用すると便利です。
一般のカッターやはさみを使った場合でも、細かい調整役として使うと良いでしょう。
紙やすりをわざわざ買うのが億劫な場合、爪切りに付属しているやすりで代用している方もいます。
カッターナイフ
SIMカッター代用品2つ目は、カッターナイフです。
代用品に100均のカッターナイフでSIMカードのサイズ変更している経験談もネット上に見られます。
100均SIMカッターを使わずSIMカードのサイズ変更をする人のために、ネット上でダウンロードできる型紙もあります。
はさみ
100均SIMカッター代用品3つ目は、文具用品のはさみです。
100均SIMカッターがなくても、SIMカードの規程の形に合う用にカットできればSIMカードは作動します。
自分でサイズを合わせられるならば、100均でも売られているはさみで十分です。
ICチップの金色の部分をカットしてしまわないように注意して、SIMカードの色枠に沿って切り落とします。
いずれの商品も100均で売られているものばかりです。
100均商品を使えば、SIMカードを簡単にサイズ変更できます。
SIMカッターは100均製でも十分に使える!
SIMカードのサイズ変更は、携帯電話会社に依頼すると、時間もお金もかかります。
100均のSIMカッターを使えば、手軽に安く済みます。
リスクを確認してバックアップを必ず取った上で、慎重に100均SIMカッターを使いましょう。