包丁を長く切れ味そのままに使うためには、砥石での手入れが欠かせません。
ハードルが高いように感じますが、実は砥石は100均でも売っているため誰でも気軽に購入して包丁研ぎにチャレンジすることが出来るのです。
本記事では、100均のおすすめ砥石と使い方をご紹介します。
100均でおすすめの砥石はどれ?
普通の包丁は砥石で研いでもあまり意味はない、と考えているかたもいるでしょう。
本当は全くそんなことはなく、むしろ普通の包丁であっても、ちゃんと砥石で研いであげれば、一般的な包丁とは思えないほど見違える切れ味に大変身して、より長持ちさせることが出来るのです。
しかし、刃物店やホームセンターで売っている砥石の価格帯は下は1000円、上は10000円以上と値段の幅が広く、購入を躊躇ってしまう方も多いでしょう。
そこでおすすめしたい物が、100均の砥石です。
100均といえど非常に性能が良く、さらに税込110円ですので様々なタイプの100均砥石を試してみることも出来ます。
本記事では、初心者でも使いやすい100均砥石をランキング形式でご紹介します。
砥石の使い方もご紹介
昨今の100均砥石は角石のような形の物だけでなく、様々な形、個性を持った砥石があります。
当然それぞれ使い方も異なりますので、ランクインした各100均砥石のおおまかな使い方も併せてご紹介します。
中には、包丁を研ぐ知識ゼロでも研げる非常に簡単な100均砥石もありますので、包丁を研ぐことに慣れて無くても安心です。
100均でおすすめの砥石:第7位~第5位
早速、100均砥石ランキングをご紹介していきます。
7位から5位の100均砥石は少々クセが強いため、包丁研ぎ初心者にはあまりおすすめできない100均砥石もありますが、使い慣れてくると非常に便利ですので、覚えておきたい100均砥石です。
7位:ダイソー・ナイフスチール研磨砥石
7位の100均砥石はダイソーで販売されている、刃先の切れ味が鈍った時に使うシャープニングスチールタイプの100均砥石「ナイフスチール研磨砥石」です。
※2022年12月17日現在、ダイソー公式ネットストアでの取扱いなし。
ナイフスチール研磨砥石は左手で持ち、先端を地面に付け45°になるように固定します。
包丁は右手に持ち、ナイフスチール研磨砥石の側面、上の方に包丁のあごを20°ほどの角度で付け、下に行くにつれ包丁の先端がナイフスチール研磨砥石に当たるように研いでいきます。
5~10回繰り返し研いだら、中性洗剤で包丁をしっかり洗って出来上がりです。
あくまで刃先の調整が役目な点と、使い方が独特で慣れないと上手く研げない可能性が高く、100均砥石の中では使いにくい部類といえます。
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6位:セリア・コンビネーション家庭用砥石
次にご紹介する100均砥石は、セリアの「コンビネーション家庭用砥石」です。
一般的な砥石のイメージと同じ型の角石型で、最もシンプルな100均砥石といえるでしょう。
しかし、セリアのコンビネーション家庭用砥石は他の角石型の100均砥石と比べて、#240と#120というの組み合わせのため目が粗いので注意です。
目が粗い砥石を使って研げば、すぐに切れ味が良くなってくれますがその分摩耗も早いのです。
同型でより性能の良い100均砥石があるため、セリアのコンビネーション家庭用砥石は少し順位が低めの結果となりました。
角石型の砥石を使う際に大切なのが、水です。
先ずは砥石を水に鎮め、水を吸わせます。
そして、包丁を砥石に対して45°の角度で当て、刃の部分のみを砥石に付けます。
大体浮いた背の部分に10円玉が2枚入る位がベストです。
そして刃の部分に指を添え、ゆっくり前に押し出すようにして包丁を研いでいきます。
3~5回程繰り返しましょう。
指を当てている部分が研げますので、徐々に砥石に当てる部分を柄側から先端部分にずらしていき、先端まで終わったら完了です。
研ぎ終えた包丁はしっかり中性洗剤で洗い流し、半日ほど乾かしておきましょう。
直ぐに使うと金属臭が食材に移りやすいので、使う予定のないタイミングや時間がある時に研ぎましょう。
5位:セリア・包丁研ぎ器
5位の100均砥石は、セリアから小ささが魅力の「包丁研ぎ器」です。
いわゆるシャープナーなので、簡単に使える点も魅力といえます。
包丁研ぎ器のようなシャープナータイプの100均砥石は、くぼみに濡らした包丁を入れ、手前に引くだけで研げるのでとにかく楽なのです。
しかし、セリアの包丁研ぎ器はコンパクトかつマグネット式なので冷蔵庫などにくっつけて収納が出来るという利点がありますが、反面コンパクトさ故に遂げる範囲がとても狭く、角度が変えられないので大型の包丁は研げないなどのデメリットがあります。
研ぎたい包丁のサイズによっては、大きすぎて使えない可能性があるため、順位は低めとなりました。
購入の際は注意しましょう。
100均でおすすめの砥石:第4位~第2位
4位から2位にランクインした100均砥石は非常に使いやすく、砥石で包丁を研いだことが無い方でも簡単に、直感的に研げるような100均砥石ばかりです。
今までやったことが無いけれど、これから包丁の手入れをしっかりやっていこう、と考えている方におすすめしたい100均砥石といえるでしょう。
100均故に価格は全て税込110円と手軽ですので、先ずは4位~2位にランクインした100均砥石を使ってみて、慣れるところから始めてみてはいかがでしょうか。
4位:キャン★ドゥ・ステンレス専用包丁研ぎ器
4位の100均砥石は、キャン★ドゥの「ステンレス専用包丁研ぎ器」です。
シャープナータイプの砥石ですが、5位のセリアの包丁研ぎ器よりも大きめで、大振りな包丁でも手入れ出来る点が違いといえます。
※2022年12月17日現在、Can★Do公式ネットストアでの取扱いなし。
持ち手が大きく、手でしっかり固定出来るため研ぐ際に手元が安定しやすいため、100均砥石の中では比較的研ぎやすい100均砥石といえます。
欠点といえば、名前の通りステンレス製の包丁専用な点です。
しかし、日本では高級品から安価な包丁までステンレス製の包丁が広く普及していますので、多くの方が問題なく使えるでしょう。
しかし購入する時は自宅の包丁の材質をしっかり確認してからがよいでしょう。
3位:ダイソー・クイックシャープナー
4位に続き、3位もシャープナー系100均砥石です。
ダイソーの「クイックシャープナー」は、使い勝手自体は4位の砥石と大差ありません。
しかし、ステンレス以外の包丁にも使える使用範囲の広さでダイソーのクイックシャープナーに軍配が上がりました。
しかし、シャープナータイプの砥石は非常に気軽で研ぎやすいですが、シャープナーだけでは包丁を上手く研ぎきれないということは知っておきましょう。
100均の砥石に限らず、シャープナーは構造上包丁の真ん中のみが削れてしまうというデメリットがあります。
つまり、長い間シャープナーのみを使っていると包丁の真ん中が削れて凹み、非常に使いづらい包丁になってしまう可能性があります。
忙しい時はシャープナーでサッと済ませても良いですが、時間がある時には角石型砥石を使い、隅々まで手入れしてあげると良いでしょう。
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2位:セリア・ダイアモンドハンディシャープナー
2位の100均砥石は、セリアの「ダイアモンドハンディシャープナー」です。
シャープナーと名前が付いておりますが、3位4位にランクインした砥石とは異なります。
3、4位の砥石は、包丁の真ん中のみが削れてしまうという欠点がありましたが、ダイアモンドハンディシャープナーはそんな欠点を無くしつつも使いやすさはそのままという、100均砥石の中でもトップクラスの使いやすさとなっています。
手に持つブラシのようになっているため、やすり面を包丁に当て、刃をなでるだけで簡単に包丁が研げてしまいます。
全体をムラ無く研ぐことも、気になるところをちょっと研ぐということも出来るため、非常に小回りが利く100均砥石です。
100均でおすすめの砥石:第1位
100均には色々なタイプの砥石がありましたが、1位にランクインした100均砥石は最もシンプルな砥石です。
まさに100均砥石ランキングはシンプルイズベストといった結果となりました。
1位:ダイソー・両面包丁砥石
1位に輝いた100均砥石は、ダイソーの「両面包丁砥石」です。#320と#120の2つの面で構成された100均砥石で、6位にランクインしたセリアの砥石よりも目が細かく、店舗の多さから入手もしやすいためおすすめです。
角石型の砥石は、確かにシャープナーや他の便利で使いやすい100均砥石に比べると使いにくいですが、1回使い方をマスターしてしまえば仕上がり、使い勝手どちらの面でも非常に優れているので、包丁を研ぐならば使い方をしっかり覚えておきたい砥石です。
包丁の切れ味を戻すのに優れた商品
包丁の切れ味を戻すだけなら、本記事で紹介したどの100均の砥石でも出来ますが、両面包丁砥石のような砥石で研げば、余計な刃の損耗や刃こぼれのリスクが防げるというメリットがあります。
また、シャープナーの使いすぎによる包丁の研ぎ具合の偏りを修正することも出来ますので、忙しい時はシャープナー、たまにしっかり両面包丁砥石を使って手入れをする、という使い方も出来ます。
両面包丁砥石を持っていると、さらに包丁のきめ細かい手入れが出来るため、さらに包丁研ぎをしっかりやっていきたいとなったら買い足すのもおすすめです。
100均の砥石で包丁の切れ味を復活させよう!
包丁は、たとえ安物でもしっかり手入れしてあげれば切れ味が良くなり、長持ちするようになります。
消耗品である砥石も、100均の砥石でしたら低価格ですので買い替えも気軽に出来ます。
100均砥石は、ランニングコストの面でも非常に優れているといえるでしょう。