コンビニ3強の一つ「ローソン」には店舗の種類がいくつもあります。ナチュラルローソンやローソンストア100は有名ですが、ユニークなお店もあるのをご存知でしょうか。
また、地域に寄り添った移動販売サービスなどもご紹介します。ローソンの店舗種類まとめです。
ローソンにはユニークな店舗がある!
「セブンイレブン」や「ファミリーマート」、そして「ローソン」は日本を代表するコンビニチェーンストアです。本記事では「マチのほっとステーション」をキャッチコピーにしているローソンの店舗情報をご紹介します。
ローソンは異業種や異文化とコラボすることが多い
意外と知られていませんが、ローソンは異業種とコラボした店舗を出店しています。あらゆる業界と手を組むことで客層の幅を広げ、集客率アップにつなげています。また、全国各地の外食企業35社と連携したコラボ商品を発売するなど、積極的に挑戦し続けるローソンです。
全国に1件しかないレア店舗も
2020年時点で14000軒以上も出店しているローソンですが、たった1店舗しかないレアなショップが存在します。注目してみると案外面白いコンビニ情報です。
主なローソンの店舗の種類
ローソンには主に3種類の店舗形態があり、それぞれで特色が異なるため、客層にも違いが出ます。各ショップの特長をチェックしていきましょう。
通常の店舗「ローソン」
全国展開している青い看板が目印の一般的なローソン店舗です。2019年のデータによると東京に最も多く店舗を展開しており、続いてが大阪になります。日本の大手コンビニチェーン店の一つであり、田舎や都会、オフィスビルなどでも見かける店舗です。
通常の店舗であっても、環境条例を実施している地域に合わせた店舗外観にし、青い看板ではない店舗も存在します。スイーツブランド「ウチカフェ」商品やオリジナルの惣菜など、美味しくて評判のいい食品が店舗に並んでいます。
100円(税抜)商品が中心の店舗「ローソンストア100」
通常のローソン店舗と大きく違う点が、ほとんどの商品を税抜100円で販売していることです。生鮮食品や惣菜、日用品など生活する上で欠かせない商品が並び、取扱い商品数は4000品ほどに及びます。100円という分かりやすい価格と幅広い種類の品揃えが自慢のローソンストア100です。
100円商品の種類豊富なローソン店舗では、使い切りに配慮した適量・小分けサイズにしています。ローソンに限らず、コンビニ店舗には単身者や学生などの利用が多いこともあり、一度に使いきれる量が重宝しています。余りを冷凍したり、賞味期限を気にしたりする必要はありません。
ローソンストア100はお弁当作りに役立つ冷凍食品なども揃い、主婦層にも利用されている店舗です。生鮮コンビニ型ともいえるローソンストア100は中高齢者もターゲットにしており、手軽に作れる加工食品やカット野菜も取り扱っています。子供に人気のアイスもあって充実しています。
ローソンストア100の店舗は100円で買える安さだけでなく、品質にもきちんとこだわります。コンビニ大手3社のひとつ、ローソンだからこそ実現できる品質管理・信頼のおけるメーカーとの共同開発、そして品質重視のオリジナル商品や有名メーカー商品も種類豊富に扱う店舗です。
ローソンストア100の店舗は全国に700店舗ほどあり、各地域で親しまれています。分かりやすい「シングルプライス」であること、「価値のある商品をより安く提供すること」など、ローソンならではのこだわりが詰まった店舗です。企業努力あってこその価格実現なのかもしれません。
健康志向系の店舗「ナチュラルローソン」
主に女性をターゲットにしている店舗「ナチュラルローソン」です。健康志向系のローソン店舗として知られ、20~30代の働く女性が多く来店し、ヘルシーフードを意識した商品を揃えます。「本来の生活の豊かさ」を大事にし、ローソンの考えるナチュラルな想いを表現した店舗です。
ナチュラルローソン店舗の目指すものとして、種類豊富な商品すべて(医薬品・医薬部外品を除く)を合成保存料不使用に徹底します。食品添加物を避ける選び方は年々浸透していき、商品パッケージの裏を見てラベルチェックする人が増えています。
ローソンのナチュラル店舗では原材料にもこだわります。米飯・調理パンなどのオリジナル開発商品はローソン品質管理基準に準じ、日配食品に関しては主原料の国産使用を優先しています。また、ナチュラルローソン店舗では生鮮について出来る限り国産品を使用します。
ナチュラルローソンでしか入手できないオリジナル商品や有名ブランドとのコラボ商品などを販売しています。通常のローソン店舗ではゲットできない、カラダに優しい種類を揃えたナチュラルローソンです。
ナチュラルローソン店舗で買いたい商品の一つが、お弁当やおにぎりです。ランチはもちろん、自宅でも罪悪感なく食べられる健康を考えたメニューが並び、特に女性のニーズに合った種類が豊富です。玄米や六穀米を採用し、栄養バランスの優れたお弁当を購入できます。
野菜一つにしても生や温野菜、スープなど数種類のバリエーションを揃え、飽きずに野菜を摂取できるよう工夫しています。ボリュームたっぷりで食べ応えのあるデリサラダ、主食との買い合わせにちょうどいい小さいサラダなど、サイズの異なる商品も揃えるナチュラルローソン店舗です。
ナチュラル店舗がこだわるのは食品だけではありません。日用品にも100%天然植物原料のものや国産原料や無添加のものを取扱い、せっけんや洗剤は合成界面活性剤不使用のものを販売しています。身体と環境にも配慮した優しいアイテムが人気の店舗です。
ローソンと異業種のコラボ店舗
さまざまな業種と提携して、各ニーズに対応できるようにしています。通常のコンビニ形態では実現できない商品の取扱いが特長です。
「JPローソン」
「JPローソン」のJPとは「Japan Post」の略で、いわゆる日本郵政を指します。フランチャイズ契約を締結し、オーナーとしてコンビニ店舗の企画・運営を行っています。2008年に1号店舗が誕生し、2019年1月時点で日本郵政グループの関連施設内等に20店舗オープンしています。
東京中央局店には定番のラインナップの他、東京中央オリジナルポスト型はがきや東京中央オリジナル・ポストカードなどを取扱っています。また、荷物や書留の受取可能な「はこぽす」というロッカーを設置し、自宅で荷物を受け取れない方に重宝されている店舗です。
「ホスピタルローソン」
オーダーメイドの院内売店が「ホスピタルローソン」です。一般的なショップとの大きな違いは病院に出店していることで、入院生活や介護・リハビリに必要な医療衛生商品を約3000品目揃えています。ドラッグストアまで行かなくても、院内のショップで完結する便利さがメリットです。
ローソンオリジナルのワゴンによる移動販売も行い、入院時に好きに買い物できない患者さんにも利用されています。2000年に1号店が営業を始め、北海道から沖縄県に至るまでホスピタルローソンを出店しています。病院で働く人や患者さん、ご家族にも寄り添うショップです。
「ヘルスケアローソン」
コンビニの便利さとドラッグストアの専門性を活かす「ヘルスケアローソン」です。OTC医薬品(市販薬)の販売を強化した生活サポート型店舗になります。杉並和田店ではOTC医薬品と日用雑貨、ドラッグストアのオリジナル商品までも取扱い、1人暮らしやファミリー層にも評判です。
蛸薬師高倉店は店内が広く、イートインにも対応しています。食品や化粧品、医薬品などを含む、通常ローソンの2倍もの商品を揃えた話題ショップです。ドラッグストアのようなお店や調剤薬局を併設したお店もあります。薬取扱い店についてはローソン公式サイトから検索可能です。
「ローソンアンテナショップ」
買い物が楽しくなる店舗「ローソンアンテナショップ」です。2020年7月末時点で5自治体の7店舗が通年営業しています。一番のメリットは現地へ赴かなくても地域の特産や名産品をいつでも購入できる点です。コンビニだからと割高になるわけではなく、現地とほぼ同額で買えます。
地産地消または地産外消の取り組みを進めたもので、地域の一押し商品の販売や観光情報も提供しています。パンフレットで旅行情報や地域情報を収集でき、一般的なローソンとは異なる特徴を持っています。商品はすべてローソンの品質基準をクリアしたものです。
見かけたらラッキー?ローソンのユニーク店舗
つい立ち寄りたくなるレアでユニークな店舗をご紹介します。話のネタにもなる面白いローソンが各地に存在しています。
「ローソン あるあるCity店」
日本でたった一つしかないレアな「ローソン あるあるCity店」です。共通ポイントサービス「Ponta」とのコラボレーションショップで、Pontaのオレンジが特長の内装です。Pontaのイラストが描かれていたり、キャラクターグッズがあったりと、癒される空間が広がっています。
アクセスはJR小倉駅の新幹線口からぺデストリアンデッキを右手方向へ徒歩2分、福岡方面から車で行く場合は九州自動車道・八幡ICで北九州都市高速に乗り換え、小倉駅北ランプより2分になります。
「ローソン 県立芸術大学前店」
沖縄に出店している県立芸術大学前店舗は、沖縄らしい景観に配慮した看板が特長です。城下町の雰囲気を崩さないよう、首里城周辺は茶系の外観にしています。「レトロでおしゃれ!」と評判がよく、地域住民や観光客にも親しまれています。儀保駅から徒歩9分、首里駅から徒歩11分です。
「ローソン 西宮甲子園九番町」
ローソンは阪神タイガースのオフィシャルスポンサーということもあり、「西宮甲子園九番町店」はタイガース仕様になっています。店頭看板や店内までも阪神タイガースのイメージカラーに装飾し、オフィシャルグッズも販売しているファン必見の店舗です。
西宮甲子園九番町店はタイガースローソン1号店となりますが、2019年には2号店となる「甲子園五番町店」を出店しています。西宮甲子園九番町店は甲子園駅から歩いて12分ほどの場所です。
「ローソン 広島東荒神町店」
広島を本拠地とする「広島東洋カープ」、イメージカラーの赤い看板が目立つのは「広島東荒神町店」です。ホームグランドであるズムスタの前にある店舗ということで、赤に塗装した店舗が誕生しました。カープグッズやロケット風船などもあり、試合のある日はファンが多く来店します。
広島東荒神町店舗までのアクセスは、JR広島駅から歩いて8分ほどです。試合前に立ち寄って気分を高める「赤いローソン」として親しまれています。
ローソンの地域に嬉しい便利なサービス
一部店舗ではお弁当などの食品や重いドリンク類、さらにかさばるトイレットペーパーなどの商品を電話などの注文で自宅まで配達する「お届けサービス」を実施しています。また、デリバリーサービス「Uber Eats」を日本のコンビニで初めて導入したのはローソンです。
「ローソン移動販売サービス」
2012年3月に始まったのが店舗販売ではない「移動販売型サービス」です。これは買い物難民対策の一環としてスタートしたもので、食料品や日用品など生活必需品の買い物が困難となった人々が対象となります。地域の過疎化や少子高齢化によって、さまざまな影響を及ぼしています。
小売店が次々と閉店し、さらに流通機能が弱体化するとともに、地域住民や高齢者の足として重要な鉄道や路線バスなど公共交通機関が使えない現実があります。身体の不自由な人や高齢者は自家用車を持たないことも多く、自ら食料品や日用品などを店舗まで買いに行けないと言います。
ローソンでは移動販売型サービスを提供し、店舗まで行けない人の手助けをしているのです。店舗から離れた高齢者施設や企業、工場などに向かい、食品や日用品などの移動販売を行います。地域の自治体と連携し、高齢者の方へ声がけするなど、見守りサービスとしての役割も担っています。
店舗を拠点に地域の限界集落(高齢者が人口の半分以上になった集落)での移動販売を行い、杵築北浜店舗では株式会社Aコープ九州と連携し生鮮品も揃えています。移動販売は青梅東青梅四丁目店舗でも推進し、好きなように買い物できない地域を対象に移動販売しています。
高齢化が著しく進む現代において、ローソンの展開する移動販売サービスは助け船となります。地方の中山間地域に限らず、都市部においても需要が高まっています。大規模集合住宅や高齢者施設でも移動販売を必要とする声が多いのが実情です。
移動販売はただ必要な商品を購入するだけではなく、地域住民同士のコミュニケーションや外へ出て買い物することの楽しみ、健康状態の把握など、大切な役割を担っています。地域とのつながりを持つ「地域買物コミュニティ」の実現を目指す、ローソン店舗の移動販売です。
ローソンは地域の特色に合わせた店舗が多い
ブルーの看板が印象的なローソンですが、赤や黄色・黒などもあり、地域に合わせた様々な種類の店舗がありました。その地域にしか存在しないレアな店舗は観光地化し、思い出に残るコンビニとなっています。