日光・いろは坂は、栃木の人気ドライブコースですが、渋滞が激しいことでも有名です。
いろは坂周辺への観光スポットへのアクセスにも使われますが、絶景が楽しめるドライブコースということもあり、一年中渋滞します。
そこでいろは坂の渋滞しやすい時期や時間を徹底調査しました。
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いろは坂の渋滞対策が実施されたけど効果はあるの?
日光市街地~奥日光を結ぶいろは坂は、栃木・日光を代表する人気観光スポットです。
観光スポットといってもいろは坂は道路なので、「いろは坂=観光道路」の表現のほうが正しいかもしれません。
いろは坂は奥日光の山の中に作られた道路なので、ドライブをしながら車窓からの景色を楽しむことができます。
いろは坂には「第一いろは坂」「第二いろは坂」があり、それぞれに異なる景色が楽しめるのも魅力です。
第一いろは坂は下り専用車線なので、走っていても爽快感があります。
上り線用の第二いろは坂は、頂上に近づくにつれて樹々の濃淡が変わっていくのを眺めるだけでも楽しめます。
季節を問わず絶景が楽しめるいろは坂ですが、人気観光地・奥日光へのアクセスにも欠かせないため、行楽シーズンは渋滞も激しいです。
季節や曜日に関係なく混雑が起こるいろは坂ですが、中でも紅葉シーズンの渋滞は相当激しいです。
いろは坂の途中には、絶景スポットといわれる展望台がいくつかあります。
その影響でいろは坂は交通量の増加による自然渋滞とは別に、展望台駐車場への入場待ち渋滞があります。
そのため特に渋滞が激しい第二いろは坂では、通常時だと約20分で通過できるのですが、渋滞のピーク時には通過に3時間かかることもあります。
例年激しい渋滞が起こるいろは坂なので、これまでもいろは坂では渋滞緩和対策が行われてきました。
その中で渋滞緩和に大きな成果がみられたのは、2019年に実施した「いろは坂一方通行化」です。
いろは坂は渋滞が起こりやすい第二いろは坂の一部に、対面通行区間があります。
これを完全一方通行化したことにより、例年だと渋滞の影響で平均約3時間かかる第二いろは坂の通過時間が、対策後は半分以下の1時間23分まで改善できました。
そのほかにもいろは坂沿いに臨時駐車場を増設したことによって、展望台周辺の渋滞も改善傾向が見られました。
このようにいろいろな対策をしている日光・いろは坂ですが、渋滞の完全解消には至らず、未だに紅葉の季節や大型連休になると渋滞が発生します。
いろは坂が最も渋滞する季節
日光・いろは坂ではさまざまな渋滞対策を行っていますが、まだ決定的な渋滞解消とまでは至っていません。
いろは坂そのものが日光の観光スポットということもあり、季節を問わず渋滞が起こりやすいのが日光・いろは坂の特徴です。
ただし日光・いろは坂の渋滞は、季節によって状況が異なります。
やはり紅葉期間が最も渋滞
日光・いろは坂の渋滞が最も激しい季節は「秋」です。
日光・いろは坂がある奥日光は首都圏屈指の紅葉の名所で、日光・いろは坂の周辺には中禅寺湖・湯ノ湖・湯滝など紅葉の絶景スポットが点在しています。
これらの観光スポットへのアクセスには、日光・いろは坂が欠かせません。
さらに日光・いろは坂そのものも絶景紅葉スポットですから、いろは坂を使えば移動中も美しい紅葉を楽しむことができます。
そのため「紅葉シーズンの日光・いろは坂は渋滞が激しい」とニュースやメディアで情報を発信しても観光客が集中し、例年激しい渋滞が起こるのが日光・いろは坂なのです。
例年10月中旬~下旬がピーク
紅葉の季節になると渋滞が激しくなる日光・いろは坂ですが、渋滞のピークは例年10月中旬~下旬です。
日光・いろは坂周辺で紅葉が始まるのは10月上旬ですが、見頃のピークは10月中旬~下旬になります。
また奥日光の人気紅葉スポットでも、日光・いろは坂の紅葉と同じ時期が見頃です。
この時期には全国各地から多くの観光客が日光・いろは坂に集まるため、「紅葉のピークと渋滞のピークは同じ時期」と覚えておきましょう。
渋滞の長さは約20㎞~25㎞以上
日光・いろは坂は、第一いろは坂と第二いろは坂の総称です。
下り専用の第一いろは坂の長さは6.5km、上り専用の第二いろは坂は9.5kmですから、日光・いろは坂の長さは16kmあります。
ところが最も渋滞が激しい紅葉の季節になると、日光・いろは坂につながる道路も渋滞します。
そのため日光・いろは坂の渋滞ピーク時には、約20㎞~約25km以上の渋滞が起こります。
いろは坂の渋滞しやすい時間帯
紅葉シーズンになると渋滞が起こりやすい日光・いろは坂ですが、平日と休日では渋滞が起きる時間が異なります。
そのため紅葉シーズンの日光・いろは坂は、渋滞が起きる時間を避けて通過するのがおすすめです。
紅葉シーズンの平日は?
日光・いろは坂の紅葉がピークを迎える10月中旬~下旬は、平日でも朝から渋滞が起こります。
平日の渋滞は9時頃から始まり、昼過ぎ(概ね13時ごろ)には解消します。
なおピークを避けた10月上旬の平日であれば、比較的渋滞に巻き込まれずに済みます。
紅葉シーズンの休日は?
休日はドライブだけでなく、ツアー客をのせた大型観光バスも日光・いろは坂に集まってきます。
そのため紅葉シーズンの日光・いろは坂の渋滞は、8時には始まります。
その後も渋滞は途切れず、日没時刻の17時頃まで続きます。
10月初旬の休日は渋滞ピーク時よりも幾分少ないですが、あくまでもピーク時の休日渋滞と比較したときに少ないと感じるだけです。
「ピーク前奈良休日でも渋滞を避けられるかも」と考える人も多いため、ピーク時の休日とほとんど変わらない時間帯に渋滞が起こります。
どうしても休日にしか休みが取れないという場合は、渋滞が始まる8時前にいろは坂(特に第二いろは坂)を通過するのがおすすめです。
いろは坂の平日と休日の渋滞具合を比較
日光・いろは坂は抜け道がないため、一度渋滞にはまってしまうと大変なことになります。
せっかくの絶景スポットも、渋滞に3時間もハマってしまうと、楽しむ余裕がなくなってしまいます。
とはいえ日光・いろは坂で渋滞が問題なのは、第一いろは坂ではなく第二いろは坂です。
第一いろは坂もおすすめの観光スポットがありますが、絶景スポットが多い第二いろは坂と比較すると少ないです。
また距離も第二いろは坂より短いので、紅葉のピーク時でも激しい渋滞に巻き込まれることはほぼありません。
問題は、上り専用の第二いろは坂のほうです。
第二いろは坂は絶景スポットの明智平展望台や黒髪平展望台があるため、展望台入口のずいぶん手前から、駐車場待ちの列ができます。
しかも以前は展望台付近の道路が対面通行になっていたため、激しい渋滞の原因にもなっていました。
2019年の実証実験で一方通行化にしたところ渋滞の緩和が見られたため、将来的には完全一方通行になるかもしれませんが、現状ではまだその段階まで至っていません。
そのため現時点では「第二いろは坂をどのタイミングで通過するか」を考えることが、日光・いろは坂の渋滞対策としておすすめです。
平日でも早めに行動するのがおすすめ
休日と比較すると渋滞が少ない平日の日光・いろは坂ですが、平日だからと安心せず、早めに通過するのがおすすめです。
日光・いろは坂の渋滞は、天気によっても大きく変わります。
そもそも絶景を見るために訪れる人が多い日光・いろは坂ですから、雲一つない秋晴れの日には、平日でも利用者が増えます。
それに比べると雨や風が強い日の平日は、若干渋滞が少ないです。
そのため10月中旬~下旬で「今日は絶好の紅葉狩り日和」という日は、平日でも早めに出発するのがおすすめです。
土日・連休はさらなる渋滞に
平日であっても天気が良ければ朝早くから混雑することもある日光・いろは坂ですから、土日や連休となれば、平日よりも早く出発しないと混雑に巻き込まれます。
激しい渋滞が起こる第二いろは坂は、混んでいなければ約20分で通過できます。
ところがいったん渋滞にはまると、朝でも2時間以上動けなくなります。
しかも第二いろは坂の途中には、観光スポットの展望台以外トイレがありません。
さらに渋滞は日没の17時頃までは続くので、混雑を避けるには朝早く出発するしかないのです。
なお紅葉のピークである10月下旬の日光市の日の出は、5時55分~6時です。
日の出前は暗くて景色もよく見えませんが、日の出後は朝日を浴びて輝く紅葉が見られます。
渋滞必至の土日・連休にいろは坂へ出かけるなら、日の出のタイミングに合わせて出発するのがおすすめです。
紅葉期にいろは坂に行くなら事前の渋滞対策を!
ドライブしながら絶景が楽しめる日光・いろは坂の渋滞は、日光の紅葉のピークと時期が重なります。
渋滞対策も行われていますが、それでも紅葉の時期には通過するのに通常の2倍以上の時間がかかります。
しかも日光・いろは坂には抜け道がほぼありません。
ですから秋の渋滞ピーク時は、事前の渋滞対策がおすすめです。