店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
北海道・札幌はスープカレー発祥の地
スープカレーは今や北海道のソウルフードです。発祥の地である札幌には200を超える店舗があり様々な味のスープカレーが楽しめます。「スパイスが効いたさらさらのスープに野菜・肉など大きな具材」が札幌スープカレーの共通する特徴です。
スープカレーが生まれたのは今から約45年前です。札幌のとある喫茶店で生まれたのが最初といわれています。その後市内に少しずつ専門店が増えていきます。
北海道の新鮮な野菜をはじめとする具材とスパイスのきいたスープが市民や観光客にも受け入れられ全国にもお店が増えていきました。この記事では発祥の地である札幌ならではの行列覚悟の人気のある美味しいお店や穴場なお店をお伝えします!
北海道札幌の喫茶店「アジャンタ」
スープカレーの元祖は札幌の喫茶店「アジャンタ」で出されていた薬膳カリィだと言われています。喫茶店のオーナーが家族や自分の健康のために考案したのがはじまりで、身体にいいとされるインドのスパイスと漢方の生薬を組み合わせ試行錯誤のすえ生み出されました。
それを喫茶店の常連客が「自分も飲んでみたい」とリクエストがあり、最初は1日20食限定のメニューとして提供し始めたそうです。当初はスープだけで具はなく、ダシを取るために使っていた鶏や大量の野菜を捨てていたそうです。
それを見たお客さんが「捨てるならスープに入れて食べさせてほしい」とリクエストをして、スープに骨付きチキンや野菜などの具材がゴロゴロっと入り、ご飯も別皿に盛って添える「現在のカタチ」となったそうです。
スープカレーは他にはあまり見ない独特なカレーですが家族の健康のために生み出されたスープが自然に広まり、さらに最初捨てていただしがらが今では立派な具となったりするので、スープカレーは生まれた歴史もとても興味深い料理のひとつです。
現在では人気ご当地グルメに
「アジャンタ」で生まれたスープカレーですが当初はスープカレーという名前ではありませんでした。この料理をスープカレーと命名したのは、1993年にオープンしたマジックスパイス札幌本店(白石区)のオーナーと言われています。
喫茶店「アジャンタ」の薬膳カリィが生まれてからもほかにもいくつかのお店でスープカレーの元となるようなカレーが生まれました。しかしそれらはすべて「スリランカ・カレー」「インドカレー」など、別の名前がついており統一されたネ―ミングではありませんでした。