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マングローブって何?
マングローブとは、単独の種類の樹木や植物を指す言葉ではありません。熱帯もしくは亜熱帯地域に形成される森林のことです。別名、紅樹林もしくは海漂林とも呼ばれています。
日本では沖縄県、鹿児島県に存在する他、人工的に植樹されたマングローブが本州にも存在します。また世界で見ると東南アジア、インド沿岸、南太平洋、オーストラリア、アフリカ、アメリカなどに分布しています。
その語源は、マレー語で植物を意味する「マンギ・マンギ」と森林を表す英語の「grove」となっています。マングローブを構成するのは70~100種類にも渡りますが、主要な樹木はヒルギ科、クマツヅラ科、ハマザクロ科の3科です。
また、マングローブには様々な動物が生息しています。その種類は非常に豊富で、甲殻類や貝類からスナドリネコや哺乳類、鳥類などが主要な生息動物です。
沖縄、石垣島のマングローブには、オヒルギをはじめとする6種の植物が生育しています。特に、宮良川河口のマングローブは「宮良川のヒルギ林」として国の天然記念物に指定されているのです。
こうしたマングローブは、近年環境破壊や開発の影響を受けて破壊されつつあることがわかっています。これに対し、日本ではマングローブの再形成を目指す事業が各地で行われています。
カヤックとはどんな乗り物?
カヤックとは、アリューシャン諸島にてエスキモーたちが漁をするために使用していた小舟を起源とする船です。詳しくは後述しますが、分類的にはカヤックはカヌーの一種ということになります。
カヤックには、さらに使用する場所や形状によって細かい分類があり、海で用いるものはシーカヤック、川で乗るものはリバーカヤックなどといったように呼び分けられています。
本来のカヤックは、木と鯨の骨を用いた枠組みにアザラシの皮を全体に張って作られています。乗員が上半身を出すための穴が空いているのが特徴です。強い波が来ても水が入りにくく、転覆した場合でも簡単に元通りの姿勢に戻ることができるメリットがあります。
カヤックの操船に用いられるのは、シャフトの両端にブレード(水かき)があるダブルブレードパドルです。これをうまく回転させるようにしてカヤックを漕いでいきます。基本的には一人乗りですが、アラスカ南西部やカナダ東部には複座式のものもあります。
かつてはエスキモーたちが狩猟や運送に用いてきたカヤックですが、現代ではその目的はもっぱらレジャーやスポーツ・レースとなっています。そして、沖縄ではこのカヤックに乗ってマングローブの林を進むマングローブカヤックを楽しむことができるのです。