本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
沖縄の有名神社・琉球八社とは?
沖縄の神社、琉球八社(りゅうきゅうはっしゃ)をご存知でしょうか?沖縄にかつて存在した琉球王国の王府から特別な扱いを受けた神社八社のことで、「波上宮・沖宮・識名宮・普天満宮・末吉宮・安里八幡宮・天久宮・金武宮」の8社の神社から成り立ちます。
本島から離れた沖縄には数多くの離島が存在し、中には島全体に聖なる力が満ちると言われる場所もあります。そんな沖縄にあるパワースポットへご利益を得るために多くの人々が訪れます。本記事では琉球八社のご利益や由来、御朱印巡りなどをまとめてご紹介します。
沖縄・琉球八社の由来
沖縄には、古くからはるか遠い東の海のかなた、または海底や地底に神々の存在する異界があるというニライカナイ信仰や、祈りの拠点である「御嶽」や祭司、お告げ、占いなどを行う「ユタ」などの沖縄独自の信仰が根強く存在していました。
そのため、仏教やキリスト教などの宗教は浸透しませんでした。そのような中でも、琉球時代には「臨済宗」と「真言宗」の2つの宗教が伝えられ、臨済宗が厚遇される中で真言宗寺院の8つの寺に琉球王府から特別に扱われていました。
この、琉球王府より特別の待遇を受けた寺院の8社の神社がのちに琉球八社と呼ばれ、現在はパワースポットとして巡る人の多い神社、琉球八社となりました。
沖縄のパワースポット琉球八社に出かけよう!
この琉球八社は、現在は参拝の他にもパワースポットからのご利益を得ようとする人々、御朱印巡りでそのご利益を最大限にしようとする人々が多く訪れます。琉球八社には主として熊野三山の神、熊野権現が祀られています。ですが安里八幡宮のみ八幡神が祀られています。
それでは、ここから沖縄県にあるパワースポットでもある琉球八社に含まれる各神社の歴史やアクセス方法、見どころ、巡り方などをまとめて、順番にご紹介いたします。
波上宮
地元の人から「なんみんさん」と呼ばれ親しまれている「波上宮(なみのうえぐう)」は那覇のパワースポットと言われる神社です。海を見渡す崖の上にひっそりと佇み古くから地元の人々を見守ってきた波上宮は空港から近く、ご利益を求め訪れる観光客が後を絶ちません。
波上宮がいつ創建されたのかは不明ですが、ニライカナイ信仰の根付く沖縄では、日々の豊漁と航行の安全が祈願されていました。更に波上宮には、次のような伝説が残されています。
「毎日釣りをしていたある男が浜辺で不思議なもの言う石を見つけました。その石に祈ると毎回必ず豊漁を得ることができるため、彼はこの光を放つ霊石を大切にしていました。諸神がこの石を奪おうとすると、彼は波上山に逃れ、石を祀るようにというご神託を受けました。」
波上宮は琉球王府からの信仰もあつく、毎年お正月には国王自らが列を整えて波上宮へ参拝し琉球国家の平安と繁栄を祈っていました。その信仰のあつさから、後に琉球八社の制度が設けられた際には「当国第一の神社」として崇敬されました。
残念ながら当初の建物は沖縄の大戦により消失してしまいましたが、昭和28年に御本殿と社務所、昭和36年に拝殿が再建、戦後50年にあたる平成5年に御本殿以下諸社殿が再建され、現在は当時の姿が取り戻されています。
現在でも神社への初詣をはじめとして、神前結婚式、初宮詣、商売繁盛、家内安全、車祓、安産祈願に多くの人々が集まる那覇の大切な神社となっています。
琉球王国では、日本や中国、朝鮮や東南アジアとの貿易が盛んに行われてきた歴史があります。貿易や文化交流を通じで様々な異国の様々な文化が入り混じり、沖縄文化が作り上げられました。人々の様子をすぐ近くから見守ってきた波上宮でも、それを感じることができます。
波上宮では、毎年5月の例大祭とその前後に「なんみん祭」が開催されます。神幸祭(おみこし)やちびっこ相撲大会、エイサー奉納、ビーチ綱引き大会、琉球舞踊奉納など、様々なイベントが開催されます。沖縄独自の文化に触れられるため、是非チェックしてみてください。
波上宮は、交通安全、豊漁、縁結び、財運、幸運長寿など、様々なご利益を得られる神社でもあります。琉球八社巡りをされる際には、是非そのパワーを感じてください。
アクセス
波上宮は那覇空港から約5km、車で約10分のところにあります。敷地内には20台の無料駐車場、近辺には有料駐車場の利用もできます。モノレールを利用する場合は「旭橋駅」で下車後、徒歩約15分で到着します。
バスを利用の場合は、「22」「26」「99」番のバスに乗り県庁北口で下車、そこから徒歩15分で行くことができます。そこからまた異なるバスに乗り換えて行くことも可能です。
住所 | 沖縄県那覇市若狭1-25-11 |
電話番号 | 098-868-3697 |
沖宮
琉球八社のひとつに名を連ねる沖宮(おきのぐう)は沖縄県那覇市にあります。沖縄を代表するパワースポットとも言われる天燈山(てんとうざん)の上に建つ沖宮には、パワースポットと説明するには戸惑うほどの、清らかで優しい空気が漂っています。
こちらも波上宮と同様に創建の由来は不明ですが、伝説では「ある時、首里城から那覇港をみると光り輝くものがあり、奇妙に思ったときの琉球国王が引き上げたところ、それは尋常ならざる枯木で、「これぞ蓬莱の枯木なり」と社を建て奉った。」と言われています。
沖宮の拝殿は琉球らしい赤瓦になっており、神社にみられる狛犬ではなくシーサーが参拝者を迎えます。神仏の他に土地の神々も祀られる沖宮らしいあたたかさを感じることができます。
国家安穏・五穀豊穣・陸海安全の神として、琉球国王含め世の人々に崇め奉られてきたこの沖宮は、琉球舞踊である「上り口説(ヌブイクドウチ)」にも登場しています。進貢船や航行の安全を、沖宮を見つめながら祈念していた人々の情景が目に浮かびます。
また、沖宮のある奥武山(おうのやま)は現在は陸続きですが、かつては入り江に浮かぶ景勝地で、葛飾北斎の琉球八景に描かれました。この図柄は沖宮の御朱印帳に使用されています。
沖宮は、創建当初には現在の那覇港にありましたが、明治41年に築港工事のために琉球八社の一つ安里八幡宮の敷地内に遷座されました。その社殿は昭和13年に国宝指定されましたが大戦により消失、昭和36年に通堂町へ仮遷座し昭和50年に現在の奥武山公園内に遷座されました。
沖宮のある奥武山公園には、読売ジャイアンツが春のキャンプを張る「沖縄セルラースタジアム那覇」があることでも知られています。そのため、キャンプが張られる時期になると多くの野球選手が参拝をする場所でもあります。
沖宮は、願いを成就してくれるご利益があるとして多くの人が訪れるパワースポットです。特に恋愛のご利益が高いと言われており、縁結びのご利益を求めて訪れる人が増えています。
アクセス
沖宮へ車で行く場合、那覇空港から車で10分ほどで、駐車場は奥武山公園内の無料駐車場を利用となります。モノレールの場合は「奥武山公園」を下車後、徒歩約7分、「沖宮」を下車後、徒歩約4分です。那覇港からほど近く、徒歩十分で行くこともできます。
住所 | 沖縄県那覇市奥武山町44番地 |
電話番号 | 098-857-3293 |
識名宮
識名宮(しきなぐう)は、首里城から南西約1kmの方角にある繁多川に鎮座しています。伝承によると、現在の社殿奥にある洞窟で空に光を指す賓頭盧(びんずる)の像がありました。高級女神官の大むしあられが祈ると霊験があり、尚元王の子の病気回復のために創建されました。
この、賓頭盧が見つかったとされる洞窟は現在も社殿の奥にあります。通常は扉が閉まっていますが、毎月1日と15日に開門され、入ることはできませんがその様子を見ることができます。
識名宮の社殿はもともと、賓頭盧のあった洞窟内にありましたが、損傷が激しいため1860年に現在の場所に建て替えられました。昭和20年に沖縄戦の大火により焼失し、昭和43年に再建され現在に至ります。平成25年に社殿が新装され、赤瓦と白壁の美しい社殿となっています。
識名宮から徒歩10分ほどの所には、世界遺産に登録されている「識名園」があります。識名園は琉球時代に建てられた建造物で、琉球王家最大の別邸として外国からやってくる使節団を歓迎する際に利用され、「宝石を散りばめた箱庭」と呼ばれるほどの美しさを誇っていました。
その広い敷地内には当時の様子を想像できる建築物や、美しい景色の広がる御殿、池の上に建つ六角堂などがあり、琉球王国当時の様子を見ることができます。琉球八社巡りで識名宮へ参拝した後は、是非こちらの識名園にも足を運び、琉球王国の風を肌で感じてみてください。
アクセス
識名宮へのアクセスは車が便利です。那覇空港からは車で約20分、専用駐車場は2台分のみなので、満車の場合は付近の有料駐車場の使用となります。モノレール乗車の場合は首里駅で下車後徒歩36分、バス使用の場合は5番と14番に乗車し、繁多川バス停下車後、徒歩1分です。
住所 | 沖縄県那覇市繁多川4丁目1-43 |
電話番号 | 098-853-7225 |
普天間宮
続いてご紹介する「普天間宮(ふてんまぐう)」は、沖縄県宣野湾市普天間にある神社で、宣野湾市(ぎのわんし)にある唯一の神社です。沖縄県中部にある最大の聖地として訪れる参拝客も多く、建築関係の諸祈願、縁結びの神様として広く深く信仰されています。
普天間宮は、普天満の洞窟に琉球古神道神を祀ったことから始まったとされています。また、縁起伝承には、首里桃原に出現した女神が普天間の洞窟に篭られたという伝承や、洞窟より豊かなひげを生やした仙人が現れ「我は熊野権現なり」と示されたという伝承が残っています。
昭和20年の沖縄戦では当時の社掌がご神体をもって糸満市へ避難し、戦後にはその社掌の地元である具志川村田場(現うるま市)に建てた仮のお宮で祀られていました。普天間の境内のあった地が米軍より解放された後、昭和24年に元の本殿へと戻されました。
普天満宮には熊野権現、天照大御神、そして古くから信仰を集める地元の神様が祀られています。現在は、工事安全や商売繁盛、学業成就、縁結び、安産などにまつわる諸願成就のご利益をいただく神様として、多くの人々から崇敬されています。
普天間宮には、全長280m、洞口が2か所、大きな広場が三か所もある巨大な鍾乳洞「普天満宮洞穴」が隣接しており、その一部を無料で観覧することができす。沖縄貝塚時代前期後半以後の遺物や動物の化石も見つかり、平成3年には宜野湾市文化財「名勝」に指定されました。
この洞窟には、普天間女神(グジー神)の伝説が残されています。昔、首里の桃原に美しい乙女がいました。乙女は家に篭って機織りをする毎日でしたが、ある日妹の夫がその姿を盗み見ると神々しい姿になり、普天間宮の鍾乳洞へ駆け込み永遠の女神となった、というものです。
現在では、普天間宮、普天満宮洞穴ともに大きな力が眠るパワースポットとして、多くの人々がご利益を求めて巡りにやってきます。
アクセス
普天間宮には大きめの駐車場が整備されているため、車で行かれる方も安心です。名は空港からは車で約40分、沖縄自動車道「北中城IC」下車後約5分の場所です。もしくは、モノレールに乗車後「旭橋」で下車、そこから23番系統のバスに乗車し「普天間」下車後、徒歩3分です。
住所 | 沖縄県宜野湾市普天間1-27-10 |
電話番号 | 098-892-3344 |
末吉宮
末吉宮(すえよしぐう)は、沖縄県那覇市首里末吉長の末吉公園内にある神社で、学問や技芸成就、縁結びや子孫繁栄にご利益があるとされるパワースポットです。那覇市内とは思えない豊かな自然に囲まれ、荘厳な空気の中にゆったりとした風の流れるパワースポットです。
「琉球国由来記」によると、末吉宮の始まりは1450年から1457年頃で、鶴翁和尚(かくおうおしょう)が倭国での修行後、夢の中で熊野権現よりお告げを受けた事に由来します。
明治時代に行われた琉球処分により沖縄県となるまでは大きな権威を持っていた末吉宮ですが、建物は徐々に崩れ、沖縄戦では建物が大破してしまいました。しかし、昭和31年に沖縄県指定有形文化財となり、昭和47年に国指定史跡に登録され、元の形を取り戻し今に至ります。
末吉宮は末吉公園の山頂にあり、たどり着くためには歩く必要があります。住宅地から行くルートと公園から行くルートがあり、住宅地からだと5分ほど、公園からだと30分ほどかかります。豊かな自然の中での散歩を楽しみたい方には公園からのルートがお勧めです。
末吉宮は、学業・技芸成就、縁結び、子孫繁栄の御利益があるとされます。山頂にあり行きにくく感じますが、確かなパワースポットですので八社巡りの際には足を運んでみてください。
末吉宮の敷地内には、沖縄県の桜の開花宣言の基準とされる「緋寒桜」があります。毎年、1月に先始め2月に満開を迎える沖縄の桜ですが、この緋寒桜がいくつかの花をつけると開花宣言がなされます。公園内には緋寒桜の森もあるので、お花見の頃には是非訪れてみてください。
アクセス
末吉宮へは那覇空港から車で約35分、末吉公園までは30分ほどとなっています。モノレールで行かれる場合は「儀保駅」「市立病院駅前」から徒歩5分です。山頂まで向かうには時間がかかるため、交通機関をよく確認してから向かってください。
住所 | 沖縄県那覇市首里末吉町1-8 |
電話番号 | 0988-68-2717 |
安里八幡宮
安里八幡宮(あさとはちまんぐう)は沖縄県那覇市安里にある神社です。武勇に優れた英明な王であった尚徳王が喜界島へ遠征に向かった際、空を飛ぶ鳥に向かって「あの鳥を一矢で射落とすことができたら喜界島の平定を叶えてください」と念じ矢を放つと見事に命中しました。
その後那覇港を進んで喜界島へ向かっていると、波間に梵鐘が浮き、軍船の側を離れませんでした。尚徳王は、「これは八幡大菩薩から霊鐘である。勝つことができれば八幡宮を崇めよう」と宣言したところ、喜界島での戦いに勝利し、最初に射た地に八幡宮を建立しました。
これ以来、安里八幡宮は弓矢や甲冑を秘蔵し、戦いでの武運を祈願する場所として信仰を集め、琉球舞踊の「上り口説」にも謡われるほどに親しまれてきました。
安里八幡宮も他の八社と同様に沖縄の大戦により焼失してしまい、その後は米軍統治のもと協会敷地となっていました。昭和38年に仮殿が復興され、昭和47年に沖縄施政権返還とともに敷地が返還され、平成5年には長年の祈願が叶い、八幡宮神殿が以前のように復元されました。
安里八幡宮は、琉球八社の中で唯一、八幡神「応仁天皇、神功皇后(じんぐうこうごう)、玉依姫(たまよりひめ)」が祀られている場所です。このことから、安里八幡宮では必勝祈願、勝負運に加えて、夫婦和合、子孫繁栄、子宝などのご利益があるとされています。
アクセス
安里八幡宮のお社は保育園の中に位置します。那覇空港から車で約20分ですが、道幅が狭く一方通行も多いため、注意が必要です。また、専用駐車場はないため、近くのコインパーキングの利用となります。ゆいレールを理世の場合は「安里駅」から徒歩5分となっています。
安里八幡宮は、他の八社と比較してもユニークな場所に位置するパワースポットです。正面からお社を臨むと高層マンションが背景となり、そのまま振り返ると保育園の遊具や遊具で遊ぶ園児を見られます。どこかゆったりとした、日常の空気が流れるパワースポットです。
住所 | 沖縄県那覇市安里3-14-14 |
電話番号 | 098-863-8716 |
天久宮
天久宮(あめくぐう)は沖縄県那覇市にある聖現寺(しょうげんじ)の境内にある神社です。お宮の創建は西暦1465年から1487年とされています。沖縄の大戦により社殿を焼失、戦後は御嶽の形で祀られていました。その後昭和47年に本殿が建立され、現在に至ります。
天久宮の由来は次のように伝えられています。「ある時、法師を従えた気高い女人に出会いました。ある小洞窟で女人が消えたのを見た翁が王に伝えると、王は虚実を試しに洞窟に香を持ち込みました。すると自然に火が付き熊野権現と弁才天であるとのご神託を受けました。」
天久宮の本殿の横には弁才天を祀るお社があり、その後ろにはこの気高い女人が消えたという少雨洞窟が残されています。さらに、天久宮の元であると言われる御嶽も残っています。
天久宮は、本殿よりも鳥居が高い位置にあるという珍しい形の三種構造となっています。拝殿の横にある境内摂社には弁才天、拝所には泊龍宮神と弁天負泰彦大神が祀られています。そのため、良縁結びと悪縁切りの二つのご利益があるパワースポットだと言われています。
アクセス
天久宮は、泊高校と聖現寺の間に挟まれるようにあります。那覇空港からは車で約11分で、参拝者専用の駐車場が整備されています。モノレールを利用の場合は「美栄橋駅」を下車後、徒歩約12分となっています。
住所 | 沖縄県那覇市泊3丁目19番地3 |
電話番号 | 098-863-3405 |
金武宮
金武宮(きんくぐう)は、沖縄県国頭郡金武町にある神社で、商売繁盛、出世、知恵の導きなどのご利益があるパワースポットです。数年前にはメディアで子宝のご利益があるパワースポットであると伝えられましたが、そのようなご利益はないという張り紙がされています。
金武宮は観音寺の敷地内にある神社で、正確には観音寺右手の「日秀洞」とも呼ばれる深さ20m、全長270mの鍾乳洞の中に鎮座されています。この鍾乳洞は、その昔鯛じゃが住み村人に悪さをしていたと言われています。それを日秀上人が対峙したことが由来とされています。
この、金武宮が祀られている鍾乳洞は沖縄の代表的なお酒である泡盛の貯蔵にも使用されています。この泡盛を作っているのは金武酒造という会社で、金武大川の名水を使用して作られた泡盛が絶品であるとして評価されています。敷地内にある茶屋では、泡盛の試飲も可能です。
アクセス
車で行かれる場合、那覇空港から約1時間で、金武観音寺の向かい側に無料庁舎場があります。高速バス等利用の場合、沖縄空港より高速バスに乗車、「金武ICバス停」下車後「渡慶頭バス停」から22番、77番バスに乗り「金武」にて下車、徒歩3分です。
住所 | 沖縄県国頭郡金武町金武222 |
電話番号 | 098-968-2411 |
沖縄・琉球八社の御朱印とは?
現在では御朱印ガールという言葉が生まれるほどにポピュラーな御朱印帳巡りですが、以前は御朱印帳はそれほど知られていませんでした。日本各地の神社を巡り御朱印を集める人々が増えた今、沖縄にある神社や琉球八社でも御朱印を目的に神社巡りをする人々が増えています。
そもそも「御朱印」とは何でしょうか?御朱印とはもともと、写経を収めた証に授けられるものでしたが、現在は神社や寺院において参拝者に対して証として預けられる印(しるし)を指します。朱印の他にも、神社の名前や日付、ご本尊のお名前が書かれていることがあります。
神社や寺院によって押される朱印やデザインが異なるため、神社巡りの証としてではなく、それぞれの違いを楽しみながらコレクションを目的として御朱印巡りをする人々もいます。
御朱印をいただくには、「御朱印帳」の準備が必要です。御朱印帳とは、その名前の通り御朱印をいただくための台帳で、お寺や神社で購入することができます。お寺や神社で入手できる御朱印帳は、その神社やお寺にゆかりのあるデザインが施されています。
お寺や神社の他にも、御朱印帳を専門に扱う店舗もあるため、自分のお気に入りのものを選ぶこともできます。最近では、御朱印帳にオリジナルのカバーやしおりを合わせて使うなど、自分好みにカスタマイズする人々もいます。
神社、お寺によっては、「書き置き」と呼ばれる、あらかじめ御朱印を記入された和紙をいただける場合があります。子の際には有難くいただき、後ほど自分の御朱印帳に貼り付けます。
御朱印のもらい方
御朱印をいただく際には、初めにお参りをすることが基本です。お参りを済ませたのち、基本的にはお守りなどを扱う授与所、もしくは社務所、宗務所でいただくことができます。
御朱印は、次のような流れでいただきます。まずお参りを済ませ、授与所へ向かいます。御朱印をいただくための代金と、カバーなどを外した御朱印帳を用意します。御朱印をいただくページを開き、御朱印をいただきたい旨を伝え、いただきます。
日にちや場所によっては御朱印をいただくために長蛇の列ができていることもあるので、注意が必要です。御朱印帳は神聖なものであることを意識し、待っている間には列を正し、大声での会話や飲食を避けることがマナーとなっています。
御朱印のご利益
昔は、西国三十三ヶ所巡礼や四国八十八ヶ所巡礼(お遍路さん)などを通してある地域に多くのお寺や神社を巡礼する際に御朱印を集めると願いが叶うという信仰がありました。
御朱印は、そのお寺・神社の神主さんやお巫女さんが一筆一筆に心を込めて書き上げてくださるもので、そのお寺や神社に祀られるご神体、ご本尊の御心そのものであると言われています。そのため、御朱印はご利益ではなく神様の御心の宿ったありがたいものであると言えます。
また、御朱印はお参りの証として拝受するものです。御朱印をいただくためのお寺巡り、神社巡りを通して自然とご利益を受けているとも考えられます。
8つの神社のめぐり方と所要時間は?
それでは、沖縄のパワースポットである神社、琉球八社で御朱印帳をいただくにはどのような巡り方をすればよいのでしょうか?神社によっては神主さんのいない時間帯がある場合もあるため、注意が必要です。まずは、各神社のめぐり方と全体の所要時間についてご紹介します。
沖縄の各地に散らばる琉球八社ですが、事前に計画を練れば1日ですべての神社をめぐることも可能です。しかしギリギリの時間であるため、余裕をもって2泊3日程度の日程がお勧めです。
8つの全ての神社をまとめると、波上宮・沖宮・識名宮・末吉宮・安里八幡宮・天久宮は那覇市内にあります。普天間宮は普天間氏、金武宮は国頭郡金武町にあります。那覇市内にある6社はモノレールを使用することで1日で回ることも可能となっています。
二日間で琉球八社を巡る場合、遠方にある金武宮と普天間宮を2日目に回す日程がお勧めです。また、沖縄は天候によって旅の難易度も変わります。移動の多い旅路になるため御朱印をいただくための時間や渋滞、食事、休憩の時間などを含めた神社巡りの旅程をオススメします。
また、各神社の周辺には沖縄の有名な観光地である首里城、識名園、斎場御嶽(せーふぁうたき)、中城(なかぐすく)・座喜味城(ざきみぐすく)跡、玉陵など八社巡りに合わせて観光できる場所が数多くあります。ぜひ旅程に余裕を持たせて沖縄を最大限に楽しんでください。
沖縄の神社をめぐる際のポイント・注意点
続いて、沖縄の神社を巡る際のポイントと注意点を5点、ご紹介します。神社によっては宮司さん不在の時間帯もあるため、よく確認してから旅程を組むとスムーズに進みます。
まず1点目として、琉球八社のうち「安里八幡宮」「天久宮」「末吉宮」の3つの神社の社務所には、宮司さんや住職さんがいらっしゃることが少ないです。そのため、この3つの神社の御朱印に関しては3社を参拝したあとに波上宮で拝受することになります。
2点目として、8社ある神社のうち、「普天間宮」は社務所が開くのが午前9時30分からとなっています。その他の神社と比較すると遅い時間帯であるため、普天間宮の参拝に合わせて御朱印をいただきたい方は参拝する時間の調整が必要です。
3点目として、「識名宮」に関しては、管理されている宮司さんが普天間宮と兼任されているため、午後5時30分から午後6時の閉門の時間帯にしかいらっしゃいません。こちらも御朱印を拝受するためには1日の一番最後に時間を合わせて参拝するなどの工夫が必要です。
4点目として、「金武宮」のある金武観音寺には、住職さんが一人しかいらっしゃいません。そのため、その他のお仕事のために金武観音寺にいらっしゃらない場合があるため、御朱印をいただきたい方は事前に連絡をして確認をしておいた方が確実です。
最後に、車で「安里八幡宮」と「末吉宮」を参拝する場合には、こちらの2社の神社には参拝者専用の駐車場がありません。近隣の駐車場を利用することになるので、注意が必要です。
事前に沖縄の神社の歴史を知ろう
沖縄の琉球八社巡りをする前には、沖縄の歴史を学んでおくと神社を参拝した際により多くの気づきを得ることができます。こちらで、簡単に沖縄の歴史についてご紹介いたします。
ご存知の通り沖縄は、以前は「琉球王国」という名前の独立国家でした。古来よりアジア各国と盛んに交易がおこなわれており、国際色豊かな独自の文化が造り上げられました。琉球から沖縄へ名前が変わった現在も、独自の文化は現在の沖縄文化の礎となっています。
第2次世界大戦の激戦地となった沖縄は、日本で唯一の地上戦が繰り広げられ、多くの犠牲者が出た場所でもあります。戦後は27年もの間米軍の統治下におかれるなど複雑な歴史を歩んできました。そのような中で、現在の沖縄が造り上げられてきました。
神社境内での禁止事項を守ろう
八社の神社巡りをする際には、ルールを守った参拝をするのは当然ですが、加えて神社境内での禁止事項を守ることも当たり前なマナーの一つです。
八社ある各神社とも、歴史的な由緒のある大切な神社です。一部エリアでの写真撮影の禁止、飲食の禁止、拝観の制限時間など、出来るだけ多くの人に気持ちよく参拝してもらうためのルールが設けられています。
また、その他にも神聖な御嶽であるにも関わらず、マナーを守らない人が多いために柵が設けられている神域もあります。各神社では神域であることを必ず意識し、注意事項や禁止事項を守り、祀られている神様へご挨拶をして気持ちよく参拝をしましょう。
夏は暑さ対策を忘れずに
ご存知の通り、沖縄は年間を通して気温が高い土地です。6月の下旬には梅雨が明け、平均気温は27度と一足早い夏が訪れます。7月になると夏本番、平均気温は29度となり雨が少なく非常に暑い日が続きます。8月、9月には気温が落ち着きますが、台風のシーズンがやってきます。
沖縄は気温と同様に湿度が高い日が続く時期もあります。常に汗をかくということを意識して、通気性の良い服を着る必要があります。また、水分・塩分の補給と強い日光を防ぐ紫外線対策も必要です。神社巡りでは歩くこともあるため、履きなれた歩きやすい靴が理想的です。
沖縄の有名神社・琉球八社はパワースポット!
以上、沖縄にある有名神社・琉球八社のご紹介でした。琉球八社は沖縄に眠る神様の力が秘められていると、観光客の身ならず地元の人々にも愛されるパワースポットです。
沖縄の豊かな自然に溢れた神社を参拝して土地の歴史と空気を感じると、肌からパワースポットの所以たる力がしみ込んでくるように感じられます。神社を参拝した後は、そのパワースポットの力を分けていただいた感謝を込めて御朱印をいただくのも良いかもしれません。
沖縄には意外と神社が少ない
沖縄は、その独自の文化の発達により、日本全国を見ても神社の数が最も少ない場所です。沖縄県の次に神社の数が少ない和歌山県は約500社ですが、沖縄県は、全体を見ても神社の数は10社ほどと極端に少なくなっています。
沖縄は、明治12年に日本に入るまで琉球王国という独立した国家でした。他国との貿易を通して独自文化を発達させる沖縄では、神道や神社は日本のように広まらなかったと考えられます。
また、沖縄には土着の信仰であるニライカナイ信仰や御嶽、ユタなどが存在し、これらは単なる宗教としてのみでなく、人々の生活にも深く入り込んでいました。
沖縄の神社巡りでパワーをもらおう!
以上、沖縄にある有名神社・琉球八社をご紹介しました。琉球八社は地元の人々にもよく知られるパワースポットでもある神社で、年々多くの観光客が訪れます。海や首里城、自然や世界遺産巡りも良いですが、沖縄の自然と歴史に触れられる神社巡りにも挑戦してみてください。
また、各神社での御朱印のいただき方もご紹介しました。パワースポットである神社で参拝を済ませた後は、お礼の気持ちを込めて御朱印をいただき、その後の心の支えとして、または思い出として大切に保管するのもお勧めです。
是非、沖縄にある神社・琉球八社で沖縄の古来からの歴史と不思議な力を秘めたパワー、ゆったりとした空気をお楽しみください!