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とんかつ「松乃家」と「松のや」の違い・店舗数
松乃家と松のやは、幅広いジャンルの飲食店を展開する松屋フーズの中でも、とんかつを専門とするチェーン店として全国に見られます。
松屋フーズの代表格といえば牛丼の松屋で、松屋の店舗だけでも全国に1000店舗近くあります。そして松屋に続いて約190店舗ほど展開しているのが、とんかつの専門店である松乃家と松のやなのです。
理由などはこれから詳しく紹介しますが、松乃家と松のやは一括りにして紹介されることが多く、公式ホームページでも同等の扱いとなっているため、違いがわかりづらいです。両者の店舗数を比べると圧倒的に松のやの方が多くなり、松乃家がある場所は限られています。
松屋フーズは牛丼専門の松屋、とんかつ専門の松乃家と松のやのほか、そばや天ぷら、カレーからステーキやお寿司のお店もあり、各々の店舗が、一つの料理に特化したメニュー展開をしています。知らずに入ったお店がたまたま松屋フーズ系列であったということもよくあります。
そして松屋フーズのチェーン店の特徴であるのが自動券売機ですが、もちろん松乃家と松のやも自動券売機で食券を買うスタイルのため、この点についても違いはありません。美味しいとんかつを気負いすることなく気軽に味わえるのも、松乃家と松のやの魅力の一つです。
気になる松乃家と松のやの違いとその理由ですが、まずは両者の店舗数について詳しく紹介ていきます。ここには松乃家と松のやで大きな違いがあります。
「松乃家」は2店舗
全てが漢字表記の「松乃家」の店舗数は全国に2店舗と、松のやと違い、非常に少ないです。公式サイトで検索する限り、長野県上田市と山口県防府市に1店舗ずつあります。
松乃家は全部で2店舗ですので、チェーン店としては見かける機会が少ない店舗数です。※2022年6月末時点、松屋フーズ公式HPの情報より。
「松のや」は200店舗以上
松のやは松乃家と違い、全国に200店舗以上とたくさんあり、北海道から沖縄まで全国に見られます。24時間営業している松のやの店舗も各地に約50店舗ほどあります。店舗数は、松乃家と松のやの1つの違いにはなります。
松のやの店舗がある場所は駅近くや繁華街が比較的多めではありますが、県道などの大きな道路沿いでも見かけることができます。※2022年6月末時点、松屋フーズ公式HPの情報より。
とんかつ「松乃家」と「松のや」違い・名前の違う理由
さて、ここで気になる松乃家と松のやの表記の違いとその理由について触れていきます。ちなみに、表記に違いがあるものの読み方はどちらも「まつのや」です。ではなぜ二つの表記があるのかということですが、ごく端的に言うならば、開店時期の違いです。
ただ松乃家と松のやの違いの理由としては裏付けに乏しいところがあるので、もう少し、松屋フーズの歴史とともに違いについて具体的に触れていくこととします。
松屋フーズの元となった中華飯店の「松屋」は1966年に東京都練馬区の羽沢で開業されました。松屋は元々は牛丼屋ではなく、中華飯店だったのです。その2年後に牛丼屋としての「松屋」を江古田に開業しました。
平成元年に商号を「松屋フーズ」に変え、2000年代には牛丼一杯を290円という破格での提供をはじめ、話題となりました。そのすぐ後に牛肉のBSE問題がありましたが、豚めしを開発するなど、時代の流れに合わせながら長い間、人々の生活に欠かせない飲食店となっていきました。
松屋フーズが海外進出などをはじめた頃、同時にとんかつ事業を開始したのですが、この時のとんかつ屋の店名が「松乃家」なのです。安くても1000円を超えることの多いとんかつをも、松屋の牛丼と同じくリーズナブルに食べられるようにして開業したのが「松乃家」です。
近年開店したとんかつ業態の店舗→「松のや」
それでは、すでに松乃家として存在していたとんかつ専門店の名前表記をなぜわざわざ変えたのでしょうか。またなぜ全ての店舗ではなく、ロゴに違いを出したのでしょうか。
とんかつの専門店である松乃家を開業後、松屋フーズはお寿司の専門店などを新たに開業するも、とんかつ専門店はロゴに違いを出すことなく「松乃家」のみの展開が続きました。
「松乃家」ではなく「松のや」が登場して、ロゴの違いが出はじめたのは2013年です。2013年には「松乃家」の関西初進出を果たしてしますが、同じ年にとんかつ専門店は100店舗を達成しました。この時から「松乃家」のロゴを「松のや」に変更しはじめました。
この変更には理由があり、「松乃家」の表記ですと漢字ばかりのロゴとなるため、海外出店した際に中華料理店に間違えられやすく支障があるためです。
「松乃家」と「松のや」の違いは、ただただデザインなどの関係で変更されたわけではなく、松屋フーズの拡大、海外進出という成長をきっかけに変えられたものだったのです。なお「松乃家」の初出店は新宿の店舗でした。違いというよりは変化になります。
基本的に店舗作りは同じ
元々あったとんかつの専門店「松乃家」のロゴを「松のや」に変更したと紹介したことからもわかるように、両者の店舗の作りに関しては、特に違いはありません。
いずれも自動券売機で食券を買って、席で食事をするスタイルに違いはありません。また「松乃家」も「松のや」もテイクアウトが可能となっていて、ここにも違いはありません。
店名を統一しない理由
ここまで、「松乃家」と「松のや」のお店の作りに違いがないこと、そもそも「松乃家」であった店舗のロゴを後から「松のや」に変更したと紹介してきました。
ただ残っている名前の違いについての疑問は、なぜ全てのロゴを「松のや」に変更せずに「松乃家」というロゴも残しているのかというところです。
実際に松屋フーズのホームページで店舗検索しようとすると、松屋、松のや、松乃家、すし松、てんまつなど、検索したい松屋フーズの業態の絞り込みができるようになっています。ここに、松のやと松乃家は別の項目として存在しているのです。
「松乃家」は海外進出に伴ってロゴ変更をしてはいるものの、元々、日本にある店舗の一部は、以前から利用してくれている地元の人たちがいます。その方たちに引き続き慣れ親しんでもらえるようにと、「松のや」という新たなロゴに変えて今までと違いを出さずにいるのです。
ただし、現在は「松乃家」となっている店舗でも今後の店舗改装などのおりに「松のや」のロゴに変更される可能性はあります。
とんかつ「松乃家」と「松のや」の違い・メニュー
ここまで決定的な違いがあまり見られない「松乃家」と「松のや」ですが、そのメニューには違いがあるのでしょうか。
メニューに違いはない
松乃家と松のやですが、店名の表記に違いがあっても、各店舗で扱っているメニューに違いはありません。なお、松乃家と松のや両店舗のメニューには、ロースカツやおろしロース、チーズトマトロースかつなどの定食、各種カツ丼、ロースカツカレーがあります。
カツ以外の唐揚げやカキフライ、ハンバーグなどの定食や丼のメニューを食べることもできます。また松乃家も松のやも違いなく、朝5時〜11時は朝食を食べることができ、そのメニューの中にもカツがついた定食があります。
ただし地域によってメニューが異なることも
松乃家と松のやのメニューには基本的に違いはありませんが、各店舗のある場所によって、そのメニュー構成に違いがあることはありえます。同じ日本国内でも各地域によって食の好みや味付けの傾向に違いがあるので、全国に店舗を持つ松乃家と松のやならではの違いをつけた配慮です。
とんかつ「松乃家」と「松のや」の違い・クーポン
続いては松乃家と松のやのクーポン利用に関して違いがあるかという点について紹介します。まずクーポンについてですが、松屋フーズには各種ブランド総合のスマートフォン用アプリがあります。
松屋はもちろん、松乃家と松のや、その他のブランドごとにお得なクーポンを取得できます。なお、クーポンは会員登録等はすることなく利用可能です。
クーポンはどちらの名称でも使える
松乃家と松のやはクーポンにも違いはなく、公式アプリで割引「お弁当値引き定期券」として、例えば、かつ丼2つと味噌かつ丼という決められた3つの丼がセットで500円程度安くなったりと、たくさん購入する場合は非常いお得なクーポンがあります。
アプリ内に各ブランドそれぞれのクーポンページが用意されていますが、とんかつ専門店の選択項目としては「松のや」のロゴだけがあります。しかし、クーポン画像には、松乃家と松のや両方のロゴが書いていて、どちらの店舗でも違いなく使えるようになっています。
とんかつ「松乃家」と「松のや」の違いは名前だけ
松乃家と松のやの違いについて結論を述べるとすると、名前とそのロゴだけになります。店の作り、メニュー、クーポンとどこにも違いは見られません。それでも両者の違いには、松屋フーズのこれまでの歴史や努力が感じられることとなりました。
以上が松乃家と松のやの違いについての紹介とはなりますが、それでも、お店に良く通う人だけが感じられる違いを探していてはいかがでしょうか。