石巻の観光おすすめ人気スポット27選！定番から名所まで一挙ご紹介

「最近ちょっと運動不足」という方におすすめなのが、自然や歴史に触れながらハイキングが楽しめる県立自然公園 旭山です。標高174mの小さな山ですが、約3ヘクタールもある山頂一帯は緑の芝生で覆われ、桜の名所としても定番の観光スポットになっています。

晴れた日は素晴らしい田園風景を眺められ、金華山、松島、そして山岳紅葉において日本一とされる栗駒山まで見渡せます。この展望にたどり着くためにはひたすら坂道を上る必要がありますが、頂上に近づくにつれて吹き抜ける風が心地良く、背中を押してくれるでしょう。

旭山の中腹には京都の清水寺を思わせる旭山観音堂があり、国宝級である国方林三（くにかたりんぞう）作の聖観音像が保管されています。また近くにある桃太郎神社も興味をそそられるポイントです。

そしていよいよ頂上に着くと一気に展望が開け、延喜式神名帳に名を残した朝日山計仙麻（あさひやまけせま）神社がお目見えします。古社らしい味わい深いたたずまいを見ていると、古くから近隣の人々の信仰を集めていた様子が伺えます。

アクセスは気仙沼線、あるいは石巻線前谷地駅よりタクシーで10分です。車の場合は三陸自動車道矢本ICより、県道48号線を小牛田（こごた）方面へ20分になります。

石巻には定番ではないけれど、一度は訪れたい穴場の観光スポットがあります。石巻の歴史や文化に深く関わっていて、知る人ぞ知る魅力的な場所です。そこで、石巻観光では穴場とされているおすすめスポットを厳選し、ご紹介します。

賀茂小鋭（かもおとの）神社は平安時代に建立し、延喜式神名帳に名を残している古社です。奥の院には御神像7体が安置されていますが、そのほとんどがカヤ材を使った一木造りで鎌倉時代初期の作品になります。7体のうち、木造男神像5体は県の重要文化財に指定されている貴重な像です。

緑一色の広い境内には樹齢数百年にも上る杉や松が生い茂り、言葉を失うほどの奥深さが感じられます。定番の観光名所ではありませんが、穴場スポットとして密かな人気を集めている神社です。

アクセスは仙石線、あるいは石巻線石巻駅からタクシーで15分です。車の場合は三陸自動車道河北ICより15分になります。

ハリストス正教会教会堂は石ノ森萬画館のすぐそばという立地にあり、木造最古の教会堂の一つとして大変重要な建築物です。平面は十字架型、正面は八画塔状の特徴的な洋風外観に対し、内装は一階集会所と居室の畳敷きや小屋組といった明治以前の伝統的な技法が取り入れられています。

実は東日本大震災による津波が周囲の建物を全て奪ってしまう中、石ノ森萬画館と本教会だけが流されずに耐えたのです。教会は2階まで冠水し大きく破壊しまたが、建物が助かったことは奇跡としか言いようがありません。そして2019年7月、見事に復活を遂げたのです。

石巻市指定文化財としても復興のシンボルとしても貴重な穴場スポットで、訪れる人に勇気と元気を与えてくれます。石ノ森萬画館と併せて観光してみるといいでしょう。

アクセスは石巻駅から徒歩15分、または三陸自動車道河南ICから車で約15分です。開館時間は9:00～正午、13:00～17:00（11月～3月は13:00～16:00）で、休館日は毎週火曜日と年末年始になります。観覧料は無料です。

北上川ヨシ原は日本でも数少ないヨシの群生地で、北上川河口から上流にかけ約5kmに広がっています。2～3mもの長さに成長する茎は強さとしなやかさがあり、秋から冬にかけての冬枯れした姿は金色に輝いています。

一方夏は日差しを浴びてぐんぐん伸び、青々とした雄大な景観を見せてくれる穴場の観光スポットです。さらに川面を流れる風によってヨシがすれる音色は大自然のささやきのように心地良く、残したい日本の音風景100選にも選ばれています。

ヨシは稲科の植物で、よしずやヨシ屋根といった伝統的なヨシ製品の材料になります。そのため毎年冬になると昔ながらの手法でヨシ刈りが行われ、地域の風物詩となっているのです。

当時10kmにも広がっていたヨシ原の面積は東日本大震災の津波によって半減しましたが、全国各地からの支援によって生育状態は良くなり、震災前の7割ほどまでに回復しています。

2018年には、北上川のほとりである三陸復興国立公園内に石巻・川のビジターセンターがオープンしました。ヨシを始め、豊かな自然を守りながら森、里、川、海のつながりを体験できる施設です。開館時間は9:30～16:30で入館料は無料なので、観光の際は一度足を運んでみるといいでしょう。

アクセスは石巻駅からミヤコーバスで40分、上品の郷停留所下車になります。車の場合は三陸自動車道河北ICから15分です。