石巻の観光おすすめ人気スポット27選！定番から名所まで一挙ご紹介

金華山の中でも大定番となっている観光名所が金華山黄金山神社です。黄金を生み出す神様が鎮座（ちんざ）し、「3年続けてお参りすれば一生お金に困らない」という言い伝えがあります。また神社の境内を含む金華山全域が国定公園に、さらには国立公園にも指定されています。

黄金山神社の創建は今から1200年以上も昔になります。東北を治めていた国主が日本史上初の金を宮城県で産出し、朝廷に黄金を献上しました。そのお祝いに金を司（つかさど）る神様を祀った黄金山神社が誕生したのです。

後に黄金山全体が神様の宿る聖域として崇拝（すうはい）されるようになり、現在に至ります。黄金山神社へ行くときはきれいな5円玉を持参し、辯才天（べんざいてん）の銭洗所で洗って財布に入れておくと御利益があるとされています。

黄金山神社には他にも、日本三大燈籠（とうろう）の一つである青銅製の大きな常夜燈（じょうやとう）、樹齢約800年の御神木といった見所がいくつもあります。じっくり楽しみたい方は、神社敷地内にある宿泊施設で1泊するのもいいでしょう。翌朝に行われる神道の儀式を特別に体験できます。

天気の良い日に石巻観光をするなら、見晴らしの良さで定番名所となっている日和山（ひよりやま）公園がおすすめです。小高い丘の頂上にあり、眼下には旧北上川の流れが河口から太平洋に広がっています。さらに日本三景の一つである松島や蔵王の山々までも一望できるでしょう。

日和山公園は中世に存在していた石巻城の跡地で、当時から桜の名所として知られていました。現在では桜と同時にツツジも満開になりますから、手入れの行き届いた広い芝生の上でのんびりお花見をするのもいいでしょう。

忘れてはいけないのが、公園敷地内にある鹿島御児（かしまみこ）神社です。起源は1200年以上も昔に遡（さかのぼ）り、東北地方を平定したとされる勝利の神様が祀られています。職業繁栄、悪疫除け、安産、交通安全祈願の守護神として信仰され、地元市民に親しまれています。

また日和山公園は歴史上の有名な文人が多数訪れた場所で、石碑や銅像があちこちに建てられています。松尾芭蕉、石川啄木、宮沢賢治を始め、かつてこの丘の上に立っていた文人たちに思いを馳せながら景色を眺めるのも楽しいものです。

アクセスは仙石線、あるいは石巻線石巻駅から徒歩20分です。車の場合は三陸自動車道石巻港ICから20分になります。

石巻観光なら、国指定名勝である斉藤氏庭園がおすすめです。斉藤氏庭園は、東北三大地主の一人である斉藤氏が明治時代に造った庭園です。中心に設けた池の周りを回遊して鑑賞する池泉回遊式（ちせんかいゆうしき）庭園や茅葺（かやぶき）屋根の建物、また蔵といった施設を見学できます。

邸宅から背後に広がる丘陵地まで、見事なまでに造り上げた美しい一体感は見る人をくぎ付けにします。近代庭園としても高く評価されていますから、一度はお目にかかりたい観光名所です。

震災による修復作業は現在も続いるため一部の建物が覆われていたり立ち入り禁止のエリアもありますが、見応えのある庭園を十分楽しめるまでに復旧しています。

アクセスはJR前谷地（まえやち）駅から徒歩10分です。車の場合は三陸道矢本ICより15分、あるいは石巻河南ICより15分になります。開園時間は4月～11月が9:30～16:30、12月～3月が9:30～16:00で、休園日は月曜日と年末年始です。見学できない施設があるため、観覧料は当分の間無料です。

零羊崎（ひつじざき）神社は、アスレチック施設やバーベキューハウスで有名な牧山市民の森の山頂にある延喜式内社（えんぎしきないしゃ）です。延喜式内社は、西暦927年にまとめられた延喜式神名帳（えんぎしきじんみょうちょう）に記載されている2861社の神社を指します。

延喜式は当時の政治の仕組みを定めたものなので、延喜式神名帳に記載されている零羊崎神社は国が守るべき重要な神社と判断されていたことになります。

1952年に建立（こんりゅう）された石造りの鳥居をくぐると、石巻市指定文化財が保管された拝殿や平安時代に創建されたと言われる魔鬼山寺跡、また西暦798年に建てられた観音堂に続き、1928年建立の本殿が登場します。

深い杜（もり）に囲まれた静かな境内で歴史的建造物に親しみ、太平洋と牡鹿半島を一望できる場所です。優雅で心穏やかな時を過ごせるでしょう。アクセスは三陸自動車道河南ICより車で20分になります。