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奈良は歴史ある古都!
710年、飛鳥の藤原京から奈良へ都が移され、平城京が築かれました。その後70年の間、平城京は古代日本の都として栄えてきました。最盛期は人口約10万人もの異国の人々の来訪もあったほどでした。
その後、都が京に移ると、平城京の跡は田んぼになってしまいましたが、諸大寺が残ったため奈良は社寺の町として歴史を歩むことになります。興福寺や東大寺の周りに郷が生まれ、現在の奈良の形がつくられていきました。
古都には老舗和菓子屋が多い
古都には老舗が多いと感じる方も多いのではないでしょうか。江戸時代、大名などの上流階級の間でご進物として和菓子を利用することが多かったため、奈良には和菓子屋が多く栄えていたと言われています。
また、城下町だった奈良では武士が多く、武士にとって茶道がたしなみとなっていました。このため、和菓子屋も増え、現在まで残っていることで、奈良には老舗の和菓子屋がたくさんあります。
奈良の和菓子屋ランキング第11位~9位
お待たせしました。ここからは奈良のおすすめ和菓子屋をランキング順にご紹介します。老舗から人気のお店など行きたくなること間違いありません。どこに行こうか迷ったら是非参考にしてください。
第11位:あん氷が評判「鶴屋徳満」
奈良の和菓子屋ランキング第11位は「鶴屋徳満」です。明治初め、鶴屋八番より分立し、奈良に創業して110年の老舗の和菓子屋です。
「鶴屋徳満」で人気を博しているのが、かき氷のあん氷です。最高級の砂糖、和三盆で作るシロップのすっきしとした甘さに粒あんが見事に調和した、冷やしぜんざいのような味わいです。和三盆あん氷は800円です。小さいサイズ500円もあります。
この他にも、和三盆を使用した元祖青丹よし(あおによし)もおすすめです。青丹よしは落雁(らくがん)の一種で、上品な高級和菓子です。有栖川宮親王殿下が中宮寺にご来臨の折にお召し上がりになり、「青丹よし」と命名されたのが、名前の由来です。
和菓子屋「鶴屋徳満」は奈良市内に3店舗あります。本店はJR奈良駅より徒歩10分です。営業時間は9:00~18:00で、定休日は木曜日です。三条店は角振新屋町(つのふりしんやちょう)にあり、JR奈良駅より徒歩7分です。営業時間は10:00~19:00で、年中無休です。
パラディー店は、近鉄学園前駅より徒歩1分のところにあります。営業時間は、10:00~18:00です。定休日はパラディー定休日と同じです。
「和三盆あん氷」は本店と三条店の2店舗での販売です。夏季限定ですのでご注意ください。「三笠」や「良弁椿」の有名和菓子は、「鶴屋徳満」発祥ですので、こちらもおすすめです。
店舗名 | 本店 |
住所 | 奈良市下御門町29番地 |
電話番号 | 0742-23-2454 |
第10位:美しい山桜ようかん「近藤商店」
ランキング第10位は、山桜ようかんで有名な「近藤商店」です。「近藤商店」は、吉野町の近鉄「吉野駅」から1番近いお土産屋さんです。桜の花を使用した自家製の「山桜ようかん」と「吉野葛」が人気です。
自家製の「山桜ようかん」は塩漬けの桜の花が閉じ込められた寒天に、吉野葛と餡の見た目も美しい三層のようかんです。1本800円です。
餡は「さくら」「抹茶」「あずき」の3種類あります。餡の甘さと塩漬けされた桜の花の塩気が相性抜群です。他にも「栗ようかん」800円があります。
山桜ようかんが購入できる「近藤商店」は、吉野の駅前にあるお店です。「山桜ようかん」の他にも、さくらソフトクリーム、よもぎソフトクリームや、新商品の「山桜くず餅」(5個入860円)など商品のラインナップも充実しています。
住所 | 奈良県吉野郡吉野町吉野山63番地 |
電話番号 | 0746-32-3018 |
第9位:奈良で1番古い老舗のお店「千代の舎 竹村」
ランキング第9位の「千代の舎 竹村」は、創業1701年(元禄14年)で、奈良市内で最も古く歴史ある老舗和菓子屋です。製法や素材にこだわり作る「青丹よし」の他、古都奈良の贈り物やお土産などに喜ばれる和菓子を揃えているお店です。
おすすめは「奈良饅頭」です。饅頭は京都の建仁寺禅師が中国に留学し戻る際、饅頭の文化を伝え宮中に献上したのが始まりです。そのレシピに近代的な風味を加えて作ったのが「奈良饅頭」です。味が変わることを避けるため、支店や卸に出さないというこだわりの逸品です。
しっとりとした生地に包まれている餡は2種類あります。上白糖と黒糖をブレンドして炊き上げた味わい豊かな黒餡と、氷砂糖でじっくり炊き上げたまろやかな甘みの白餡です。シンプルな風味の中にどこか懐かしさを感じる事ができる饅頭です。
「奈良饅頭」は2個入から購入できます。2個入350円(箱なし)、6個入1220円など様々なサイズがありますので、お店で用途に合わせて選んで下さい。
「千代の舎 竹村」は、近鉄「奈良駅」から「ならまち商店街」へ徒歩3分です。営業時間は10:00~17:30で、定休日は水曜日(季節変更あり)です。
住所 | 奈良県奈良市東向南町22 |
電話番号 | 0742-22-2325 |
奈良の和菓子屋ランキング第8位~6位
奈良の和菓子屋をランキング順にご紹介していますが、奈良にはまだまだたくさんの歴史ある老舗和菓子屋があります。歩き疲れたらちょっと寄ってみて下さい。きっとお気に入りのお店が見つかります。
第8位:奈良名物の御城之口餅「本家菊屋」
第8位にランク入りした「本家菊屋」は、豊臣秀吉公と縁が深い老舗の和菓子屋です。秀吉公が名付けた400年続く味、それが「本家菊屋」の粒餡きな粉餅、「御城之口餅(おしろのくちもち)」です。
店主の菊屋治兵衛が、秀吉公の弟豊臣秀長公から兄の秀吉公をもてなす茶会のお菓子を作るよう命じられてできたお菓子です。
つぶ餡をお餅で包み、きな粉をまぶしたお菓子を秀吉公は気に入り、「鶯餅」と名付けられました。一説では「鶯餅」の原型とも言われています。お店がお城の大門を出て町人街の1軒目にある事で、お城の入り口に売っているお餅から「御城之口餅」と呼ばれるようになりました。
小豆は最高級国産の北海道十勝産や丹波産を使用しています。また国産青大豆を使用したきな粉と近江産の餅米を使用し、餅米から餅をついて作るというこだわりです。素材それぞれが最高級な逸品ですので、お土産にもおすすめです。
「御城之口餅」は6個入700円、15個入1620円と、サイズも豊富ですので用途に合わせて選んで下さい。他にも、60年愛され続けるお菓子「菊之寿(きくのことぶき)」5個入1500円や豊富な種類の和菓子があります。本家菊屋本店の営業時間は8:00~19:30、定休日は元旦です。
住所 | 奈良県大和群山市柳1-11 |
電話番号 | 0743-52-0035 |
第7位:きみごろもが人気「松月堂」
ランキング第7位の「松月堂」は、宇陀で100年以上続いている老舗の和菓子屋です。「松月堂」といえば、「きみごろも」が有名です。
見た目は厚揚げのような和菓子で、新鮮な卵のメレンゲに黄身を衣に仕立てて焼き上げる「きみごろも」は、表面はサクッと中はふんわり溶けていくような口当たりです。1個130円から購入可能です。
伝統的建造物群保存地区に指定されている松山地区に、「松月堂」は、あります。ゆっくり散歩しながらちょっと寄ってみませんか。ここでしか味わえない老舗の和菓子はおすすめです。営業時間は8:00~18:00です。定休日は水曜日です。
松月堂の初代が考案した「きみごろも」は代々受け継がれ一つ一つ手作りの為、宇陀市の店舗の他にデパートなどに出店することも殆どないレアな和菓子ですが、奈良市の「近鉄百貨店」で毎週水曜日だけ販売しています。
「近鉄百貨店奈良店」は、近鉄奈良線、京都線、橿原線(かしはらせん)の「大和西大寺駅」北口から徒歩3分の場所にあります。営業時間は10:00~20:00です。
東京でも中央区にある「奈良まほろば館」にて週1度、「きみごろも」を購入可能です。「奈良まほろば館」は、東京メトロ銀座線、半蔵門線「三越前駅」(A1出口上がってすぐ)にあります。営業時間は10:30~19:30で、休館日は12月31日~1月2日です。
住所 | 奈良県宇陀市大宇陀上1988 |
電話番号 | 0745-83-0114 |
第6位:1度は食べたい朝生菓子「萬勝堂」
ランキング6位の「萬勝堂」は1890年(明治23年)の創業で、120年以上の歴史のある老舗和菓子屋です。昔から受け継がれてきた伝統と独自の製法を守りながら、時代と共に進化するお客様のニーズも大切に日々創作し続けるお店です。
「朝生菓子」は季節によって変化し、旬の味が味わえる逸品ですので、その時出会えた「朝生菓子」を是非お試しください。賞味期限が当日という事もあり、特別感と季節を感じることができます。中でも通年楽しめる「極軟わらび餅」は、新触感です。1箱650円です。
定番の商品からのおすすめは「青丹よし」で、古き都奈良の代表銘菓です。最高級の和三盆を使用した「青丹よし」はお土産にも最適です。「青丹よし」は1枚から購入できます。1枚160円、6枚1100円~などです。
「萬勝堂」は近鉄奈良駅すぐの東向商店街にあります。営業時間は9:00~19:00で、年中無休です。駐車場はありませんので、来店の際はお気を付けください。
住所 | 奈良県奈良市東向中町24-1 |
電話番号 | 0742-22-2502 |
奈良の和菓子屋ランキング第5位・4位
ここまで奈良と共に歩み、歴史あるおすすめの老舗和菓子屋さんをいくつも紹介してきましたが、ここからはさらにランキング上位のお店が続きます。お見逃しなく。
第5位:期間限定のいちご大福が評判「末廣堂」
第5位は、期間限定のいちご大福が評判の「末廣堂」(すえひろどう)です。明治35年創業、ならまちにある老舗の和菓子屋さんです。
大きくないお店の入り口には歴史を感じる木の看板が並び、静かな店内には繊細な和菓子が並びます。落ち着いた雰囲気と歴史を感じて下さい。
人気の「いちご大福」は昭和62年(1987年)ごろより製造をはじめました。吉野葛を使ったもちもちの皮に、しっかりとした大きさのいちごの酸味とあっさりとした甘さの白餡が絶妙です。季節限定品として、11月下旬から4月上旬までとなります。1個168円です。
その他のおすすめは、全季節楽しめる老舗の味「吉野葛餅」です。いちご大福にも使用されている吉野葛に和三盆を配合した本格的な葛餅で、豊かな食感が特徴です。京きな粉と黒蜜をお好みでかけてお召し上がりください。吉野葛餅は420円です。
「末廣堂」本店は、元興寺のすぐとなりにあります。営業時間は8:00ごろ~売り切れ次第で、通常17:30ごろですので早めのお時間がおすすめです。定休日は日曜日、祝日です。
住所 | 奈良市鵲(かささぎ)町24 |
電話番号 | 0742-22-2179 |
第4位:さつま焼が人気「春日庵」
第4位の「御菓子司 春日庵」は、明治30年の創業以来、「さつま焼」一筋の老舗です。どこか懐かしい歴史を感じる店構えで、2階には茶房があり、すぐ隣にある世界遺産元興寺を眺めながら「さつま焼」や「わらび餅」「かき氷」などをいただくことができるお店です。
「さつま焼」とは、さつまいもを形取った可愛い焼き菓子です。小麦と卵で作った皮に、厳選した北海道産の小豆で作ったあっさり仕上げたこし餡を包み、1つずつ竹串にさして焼き上げます。明治から作り続けるその味は奈良の銘菓として知られています。
焼きたての「さつま焼」を是非食べていただきたいです。茶房で食べる焼きたての「さつま焼」は、皮がパリッとして餡が温かく優しい甘さで絶品です。お茶とセットなのも嬉しいです。抹茶セット610円、前茶セット560円、ほうじ茶セット560円です。
季節限定(5月上旬~10月上旬)で「かき氷」も味わえます。「大和抹茶白玉あずき」765円、や「黒蜜きな粉わらび餅」765円、定番に加え新しく「いちご」が仲間入りしました。こちらも温かいお茶とセットでおなかにも優しい逸品です。
「御菓子司 春日庵」は、近鉄奈良駅から歩いて15分ほどの「ならまちエリア」にあります。営業時間は9:00~18:00です。定休日は不定休です。茶房の営業時間は11:00~18:00(LO17:00)で16席あります。定休日は火曜日です。
住所 | 奈良市中新屋町29 |
電話番号 | 0742-22-6483 |
奈良の和菓子屋ランキング第3位・2位
いよいよランキングトップ3です。どのお店も素敵でしたが、ここからは絶対外せないお店が登場します。知って得する奈良の歴史を感じながら、老舗のお菓子をゆっくり楽しむためのおすすめの和菓子屋さんトップ3をご紹介します。
第3位:美しい和菓子を楽しめる「中西与三郎」
ランキング第3位は、大正2年に創業した老舗の和菓子屋「中西与三郎」です。古い町並みが残るならまちで、伝統の味を残しながら五感で楽しめる工夫を添えて和菓子を作っているお店です。
古い町屋を自ら改修しながら、茶房や町屋の空間をそのままギャラリースペースにするなど工夫をこらしています。商品にも「いちごの古郷華」や「大和茶」といった奈良の食材を使用し、常に奈良らしい工夫を心掛けています。
伝統のある和菓子を身近に感じてもらえるように、和菓子作り体験や町屋空間のギャラリースペースの貸し出しと、楽しめる和菓子屋として知られています。
おすすめは中庭の見える席でいただく和菓子です。茶房「六坊庵」にある「季節の上菓子とお抹茶のセット」880円や「吉野葛餅」930円です。その他喫茶限定のお菓子もありますので、是非お立ち寄りください。
「中西与三郎」の場所は、近鉄「奈良駅」2番出口より東向商店街、もちいどのセンター街を南へ徒歩10分です。営業時間は9:30~18:00です。定休日は不定休の為、お問い合わせください。駐車場はありません。
茶房「六坊庵」の営業時間は平日11:00~17:30(LO)、土日祝日は11:00~18:00(LO)です。営業時間は変更になる可能性がありますので、お問い合わせください。
住所 | 奈良県奈良市脇戸町23 |
電話番号 | 0742-24-3048 |
第2位:和菓子マニアにも評判「萬御菓子誂処 樫舎」
第2位は「萬御菓子誂処 樫舎」(よろずおんかしあつらえどころかしや)です。こちらの和菓子屋はなんと作りたての和菓子をフルコースでいただけるお店で、和菓子マニアの間でも評判になっています。
品のある美しいカウンターで職人さんが目の前で丁寧に作り上げる和菓子を是非堪能してください。カウンター席はご予約のみです。コースは2160円です。
そして2階にはお休み処があります。人気の数量限定のかき氷があり、「樫舎の氷」1000円と「樫舎の氷、蕨餅入り」1400円の2種類のみです。こだわりの詰まった材料はもちろんですが、使用している器の説明もあります。ぜひ足を運んでそのこだわりを感じて下さい。
和菓子屋さんですのでお菓子も購入できます。上菓子や季節のお菓子などがありますので、ゆっくり選んでみて下さい。「萬御菓子誂処 樫舎」は、ならまちの元興寺のそばにあります。営業時間は9:00~18:00です。
住所 | 奈良県奈良市中院町22‐3 |
電話番号 | 0742‐22‐8899 |
奈良の和菓子屋ランキング第1位
いかかでしたか。ここまで文句なしの老舗和菓子屋さんが続きました。魅力ある歴史を感じられるお店とお菓子ばかりでした。いよいよ奈良の和菓子屋ランキング第1位のご紹介です。こちらのお店は、いりたてのきな粉が絶品の和菓子屋さんです。
第1位:絶品きな粉だんごが大人気「だんご庄 本店」
奈良の和菓子屋ランキング、栄えある第1位のお店は、絶品きな粉だんごが大人気の「だんご庄」です。「だんご庄」は明治11年春、旧高野初瀬街道の茶屋として生まれました。
それ以来、竹串にさしたきな粉だんごが「だんご庄のだんご」「庄五郎だんご」として広まり、135年余りになりました。
製法は昔と変わらず、素材には上質の新米を昔ながらの唐臼(からうす)でついた米粉と最上質のきな粉を使用しています。味付けは初代庄五郎が苦心の末あみ出したという特製の蜜を使用、すべて手作り一本一本心をこめて作っています。
こぢんまりとした和風の入り口に「おだんご」と書かれたのれんをくぐると、そこには昔ながらの製法で丁寧に作られているおだんごが並びます。店内でもお召し上がりになれますので、いりたてのきな粉の風味と最上級のお餅を是非味わって下さい。
「だんご庄」のおだんごは、坊城本店と八木店で購入できます。日持ちがしないので通信販売などはありません。1本75円から購入できます。生もので防腐剤等一切使用していませんので、翌日以降お召し上がりになる際は、冷凍庫での保存が必要になります。
お店の情報
「だんご庄」坊城本店は、近鉄南大阪線坊城駅前から約50メートルほどの場所にあります。営業時間は8:30~17:00(売り切れ次第)まで、定休日は火曜日と第一水曜日です。
「だんご庄」八木店は、近鉄八木駅前にあります。営業時間は9:00~17:00(売り切れ次第)です。定休日は火曜日と第一水曜日です。
店舗名 | 坊城本店 |
住所 | 奈良県橿原市東坊城町860 |
電話番号 | 0744-27-4340 |
奈良でおすすめの和菓子を味わおう!
奈良のおすすめの和菓子屋をランキング順にご紹介しましたが、奈良には歴史と共に人々に寄り添い、今に残る老舗の和菓子がたくさんありました。昔ながらの製法や素材を使用しながら長く愛されるお菓子の他、「かき氷」など新しいメニューも誕生しています。
奈良の町も和菓子と共に、伝統や歴史を大切にしながら進化し続けることでしょう。ランキング順に和菓子の歴史をたどりながら、奈良を巡ってみてはいかがでしょうか。