広島にある安芸の小京都・竹原を観光しよう！おすすめのランチやホテル情報も

胡堂（えびすどう）は、商売の神様として古くから地元の人々に祀られてきた神様のお堂です。遠くからでも目を引く大きな屋根の四隅には、縁起物として定番の鶴と亀、花から必ず実をつけるナス、株と言葉をかけた蕪と、商売にとって縁起の良いものがデザインされています。

通りの中に建っている胡堂は存在感があり、その印象の強さからロケ地としても多く利用されてきました。映画「時をかける少女」でも胡堂のある風景はお馴染みですし、最近では嵐の出演するCMのロケ地にもなっていました。どんなところなのか、ひと目見たくなる観光スポットです。

竹原に3軒残る酒造のうちの1軒、藤井酒造は現在酒蔵を一部改造し、酒蔵交流館となっています。藤井酒造で造られたお酒が買えるだけではなく、酒蔵ならではの古い建物の雰囲気を楽しめ、きき酒もその場で嗜めるようになっています。

館内で買えるものも、お酒だけでなく酒粕を使用した石鹸やおしゃれな雑貨など幅広く取り揃えられているので、お土産探しにもぴったりです。さらには館内に「そば処たにざき」というお蕎麦屋さんもあるので、ランチで行けばお酒もお蕎麦も両方堪能出来ます。

「旧日の丸写真館」は昭和7年に建てられ、現在もその個性的な外観を残しています。旧日の丸写真館の建物は写真という幕末以来の新しい産業を営んだこと、写真館のたたずまいが歴史的景観に寄与していることから国の有形文化財として登録されています。

古い町並みの中でも特徴的な外観であるため、竹原の中でもランドマークとして多くの人が立ち寄っています。町並み保存区の入り口部分にあるので、町歩きのスタート地点としても印象的な建物です。

食事にお土産購入に、と総合的に観光がしたいなら「道の駅たけはら」に行っておいて間違いはありません。道の駅というと新しい建物が多く、道の駅たけはらもそうではありますが、古い町並みがある土地の道の駅ということで、建物のデザインも景観に配慮したものとなっています。

景観とバリアフリーを両立させた建物の中には売店があり、竹原産の農林水産物や工芸品など、地域の特色豊かなものが多数取り揃えられています。また、館内のレストランでは季節に応じた美味しい料理が提供されており、朝食やランチ、ディナーも全てこちらで取ることが可能です。

JRの竹原駅から徒歩で行くことが出来る距離なので、鉄道でも車でも行けるのも魅力です。どこに行こうか迷っている人はまず道の駅たけはらを目指してください。

歴史ある竹原の魅力は、建物や工芸だけではありません。地域で行われているお祭りやイベントも、全国からたくさんの観光客を呼んでいます。竹原で行われている、人気のイベントをまとめてご紹介します。

竹原と言えば竹、ということで竹をテーマとしたお祭りが「たけはら竹まつり」です。毎年5月頃に開催しており、多くの人で賑わいます。竹のイメージとしてかぐや姫に扮した女性が竹原の酒造3軒のお酒をふるまう「癌封じの笹酒の振る舞い」など、見た目にも華やかなイベントです。

見るだけでなく、竹細工体験教室やたけのこ料理などの竹をテーマにした内容が盛りだくさんです。町並み保存区で開催されているので、タイミングが合うなら訪れてみるのをおすすめします。

「たけはら憧憬の径（たけはらしょうけいのみち）」は、竹原の町並み保存区を竹あかりで美しくライトアップするイベントで、10月頃の2日間にかけて行われます。ライトアップされるのは西方寺や松阪邸など竹原でも有名な建物で、町中で使われる竹灯篭の数は5000本にも及びます。

2日間のイベント期間の前にも週末限定で一部の建物をライトアップするプレイベントも行われるので、開催時期をチェックして幻想的な風景を目に焼き付けましょう。

歴史の古い竹原ならではのイベントが「たけはら町並み雛めぐり」です。竹原の旧家に伝わる、江戸時代以降のお雛様を2月～3月の約1ヶ月半の期間、町並み保存地区内の各施設に展示します。時代ごとに装飾や顔立ちの違うお雛様を見て回るのも楽しいものですが、楽しみはそれだけではありません。

雛めぐりの期間中、皿の絵付け体験や期間限定の特別ランチの提供、着物のレンタルなども合わせて実施されています。小京都の竹原を食べる・見る・着ると様々な楽しみが味わえるイベントです。