両国の観光スポット特集！歴史を感じられるおすすめルートは？

「旧安田庭園」は元禄年間に常陸国笠間藩主だった本庄宗資がつくったと言われている緑の美しい日本庭園です。明治維新後、所有権が変わり1922年に当時の東京の所有となりました。戦後、墨田区に移り大規模な改修が行われて現在の庭園が完成しました。

旧安田庭園は池があり、隅田川の水を使用していましたが、昭和30年代に隅田川の水質の問題により水門が閉鎖されました。現在は地下の貯水槽の水を使って池の水量を調節しています。

庭園の池は「心字池（しんじいけ）」と呼ばれています。上空から見ると心という形をしていることから名付けられました。池からは東京スカイツリーが見えます。美しい日本庭園と近代の建物が同時にみられる貴重な場所です。

旧安田庭園の南には「心字亭」という休憩所があります。静かな場所で一息入れるには最適です。下町情緒あふれる両国で心休まる観光名所の散策として訪れてみるのもおすすめです。

旧安田庭園の開演時間は午前9時から午後4時半です。休園時期は年末年始となります。無料で入園できます。アクセスはJR両国駅A3出口を出て、緑道を博物館裏方向へ進みます。

「復興記念館」は関東大震災の記憶を後世に伝えるために建てられた記念館です。震災記念堂の付帯として1931年に建てられました。震災の資料は建てられた当初は記念堂に展示される予定でしたが、数が膨大だったため復興記念館に展示となりました。

復興記念館は1999年に東京都の歴史的建造物となりました。資料は大震災の被害の様子、被災物、復興支援の様子、遺品や当時の写真、図などが展示されています。また、東京空襲の被害や復興の取り組みの状況などの写真も展示されています。

復興記念館の1階には関東大震災の状況をまとめた資料が展示されています。発生当時から復興までの歴史を知ることができます。2階ホールと中央展示室は徳永柳洲と有島生馬の美術品が展示されています。また帝都復興展覧会の展示物もあります。

回廊には被災当時の焼夷弾の実物資料や写真、空襲に関する資料が展示されています。また、震災、戦災に関する企画展示が行われています。展示品は当時の実物がほとんどです。

復興記念館の開館時間は午前9時から午後5時です。休館日は月曜となります。アクセスはJR総武線両国駅から徒歩10分です。

「東京都慰霊堂」は震災と戦災のメモリアルパークとして東京の歴史を知る観光スポットとなっています。関東大震災の遭難者の御遺骨も奉安されています。自然の美しい場所に建てられています。

「東京都慰霊堂」には関東大震災の様子を伝える写真や絵画や資料が展示されています。関東大震災の猛威を伝え、空襲の犠牲となった方の話を後世に伝えるために建てられた慰霊堂です。

講堂を入って右手の壁には「旋風」という作品が飾られています。旋風は炎が人々を空中に吹き上げる様子を描いた作品です。作品の背景として隅田川付近に起きた大旋風が火災の衝撃とともに人や家具などを巻き上げたと記述されています。

東京慰霊堂へのアクセスは両国駅A1出口より徒歩2分です。横綱公園内にあります。公園に入ると正面に見える建物です。入館時間は午前9時から午後4時半、年末年始が休館日となります。