福井県福井市はフォトジェニックなスポットがいっぱい！名所やグルメを大特集

福井県福井市は福井県の県庁所在地で、中核市にも指定されている街です。福井県の北部に位置し、西方は日本海を望む美しい「越前海岸」、東方は「一乗谷」などの自然あふれる都市として知られています。独自に発達した食文化も魅力的で、海の幸も山の幸も堪能できる贅沢な地域です。

自然豊かな福井市には、日本さくら名所100選に選ばれた「足羽川の桜並木」や戦国時代の遺構を今に残す「一乗谷朝倉氏遺跡」など、フォトジェニックなスポットがたくさんあります。今回は、福井市のおすすめスポットやイベントをご紹介！魅力がいっぱいの福井市をたっぷりと楽しみましょう。

福井市へ行くなら外せないスポットの1つに「一乗谷朝倉氏遺跡（いちじょうだにあさくらしいせき）」があります。ここはかつて「北陸の小京都」とも呼ばれた場所です。

一乗谷朝倉氏遺跡とは、朝倉氏が築城した山城「一乗谷城」の跡や城下町、館跡などで構成された、278ヘクタールに及ぶ広大な遺跡です。戦国時代、103年間にわたって越前を統治した朝倉氏の歴史が今に残されています。

朝倉氏の城下町は朝倉孝景の時代に人口が1万人を超え、当時は越前の中心地として栄えていました。しかし、1573年に起きた一乗谷城の戦いにおいて朝倉義景が大敗。一乗谷は織田信長によって城・城下町もろとも焼き尽くされ、朝倉氏も滅亡しました。

一乗谷周辺は長らく埋もれていましたが、約400年が経過した1967年に発掘を開始。現在までに遺構約5000点、遺物約160万点が出土しています。1971年には山城跡を含めた全ての敷地が国の特別史跡に指定されました。

1991年には遺跡内にある「南陽寺跡庭園」「湯殿跡庭園」「諏訪館跡庭園」「朝倉館跡庭園」が国の特別名勝に指定され、後に遺跡出土品2343点が国の重要文化財となり、一乗谷朝倉氏遺跡は国の三重指定を受ける遺跡として、金閣寺や厳島神社などと名を連ねることとなりました。

発掘調査では、一乗谷には京都のように整然とした町並みがあったことがわかり、この町並みを代表とする武家屋敷や、町屋からなる約200mの町並みが復原されています。2019年には日本遺産にも認定されるなど、注目度の高い遺跡です。

朝倉氏繁栄の歴史を伝える一乗谷朝倉氏遺跡ですが、歴史を詳しく知らなくても楽しめるイベントも開催されています。ここでは写真映えするおすすめイベントや、親子で楽しめる参加型イベントをご紹介！一乗谷朝倉氏遺跡で夏休みの思い出づくりはいかがでしょうか？

2020年に開催され、SNSで注目を集めたイベント「和傘スカイ」が今年も登場！復原町並の中に、色とりどりで鮮やかな和傘の展示スポットと、夏の風物詩と称される風鈴を使ったトンネルが設置されています。風鈴が奏でる涼し気な音色も魅力的です。

秋にはスポットの入れ替えがあり、夏と違った雰囲気を楽しめるので、何度でも訪れたくなること間違いなし！SNSで「#和傘スカイ」と検索すれば、2020年の和傘スカイの様子をスマホでも見ることができます。

「戦国宝探し」は一乗谷朝倉氏遺跡で謎解きとウォークラリーを楽しめる、夏休みの自由研究にもおすすめのイベントです。すべての謎を解くと豪華景品をゲットできるチャンスもあり！歴史や遺跡を楽しく学びながら、一乗谷朝倉氏遺跡を周遊することができます。

戦国宝探しでは一乗谷朝倉氏遺跡コースと、昨年好評だった外伝コースの2種類を用意。外伝コースでは復原町並も周遊できるため、「和傘スカイ」と一緒に楽しめます。熱中症対策を万全にし、適度に休息を取りながら参加しましょう。

福井市は北陸新幹線の延伸を予定している区間の1つで、福井駅でも新幹線用の駅舎工事が行われています。福井市では北陸新幹線の開業に向けて「福井ならではの写真映えする食」の開発を実施。新ブランド「粋福（ふくいっぷく）」が誕生しました。

少し不思議な読み方をする「粋福」ですが、実はとても凝ったブランド名です。派手さはなくとも奥ゆかしく、深みがある素材という意味での「粋」と、福井の日々の暮らしの中にあふれているいろいろな幸福という意味での「福」を旅の途中で一休みする「一服」に掛けています。

読み方には「ふくいでの旅の途中でいっぷくしていただく」という想いが込められており、そこから「ふくい」と「いっぷく」を合わせた「ふくいっぷく」という読みが誕生。そして、「粋」と「福」で「粋福（ふくいっぷく）」と表現するようになりました。

2021年6月1日からは、福井市内の飲食店で新ブランド「粋福」が本格的に始動！見た目も鮮やかなおいしいごはんと、心も一服できるおすすめスイーツが誕生しました。

新ブランド「粋福」新メニュー1つ目は「粋福ごはん」です。福井が誇る海の幸と山の幸を枡にぎゅっと詰め込んだ、宝石箱のようなメニューが特徴。福井市からの「ようこそ！」というおもてなしのココロが、粋な枡に込められた贅沢な逸品です。

粋福ごはんは「くずし割烹ぼんた（ハピリン1階・2階）」と「旬香逎燈 煙や」で注文することができます。価格はくずし割烹ぼんた3300円（税込）、旬香逎燈 煙や4400円（税込）です。

新ブランド「粋福」新メニュー2つ目は「粋福パフェ」です。旅の途中でちょっと一服できるようなスイーツで、グラスはWATARIGLASS studioで作成したオリジナルグラスを使用していることが特徴。テイクアウトで販売している店舗もあり、好きな場所で楽しめます。

粋福パフェには福井市民にはお馴染みのドリンク「ローヤルさわやか」を使った「ローヤルさわやかジュレ」や「羽二重餅」など、福井銘菓がたっぷり！懐かしさ感じるレトロなクリームソーダ仕立てで、見た目も涼し気な逸品です。

粋福パフェは一乗谷あさくら水の駅、ごーる堂、GIORNO　Fukui（福井駅前・片町）、村中甘泉堂の4店舗で販売されています。価格は468円～1500円（税込）で、店舗毎に異なります。全ての店舗の粋福パフェを制覇して、SNSに投稿するのもおすすめです。

北陸新幹線の延伸に向けて工事が進む中、新ブランド「粋福」のメニュー開発も進んでいます。2021年秋頃には「粋福パエリア」と「粋福こびり」の提供が始まる予定です。

粋福こびりの「こびり」とは「おやつ・間食」を意味する北陸地方の方言で、福井市内では東郷地区の魅力を発信するアンテナショップ「こびり庵」の名前にも使われています。粋福ブランドの新メニューにも期待しましょう！

福井市の絶対に外せないおすすめスポットの1つに「越前海岸」が挙げられます。越前海岸は「越前国の海岸」とも言われ、越前加賀海岸国定公園にも指定された重要なスポットです。

越前海岸では日本海が生みだす波と岩が織りなす大パノラマや、美しい夕日を楽しめます。特に風と波によって作られた自然のトンネル「呼鳥門」や、夕日百選に選ばれた「越前岬」が有名です。また、「弁慶の洗濯岩」「鷹巣海水浴場」「越前水仙の里温泉波の華」「鉾島」などがある場所としても知られています。

越前海岸は日本水仙の三大群生地の1つでもあり、60ヘクタールという日本最大級の規模を誇ります。12月～1月の開花シーズンには、越前海岸の急斜面に水仙が咲き乱れ、訪れた人を楽しませてくれます。

越前海岸周辺の飲食店では、日本海の新鮮な海産物をたっぷりと使った海鮮丼「浜の活丼」をランチタイム限定で提供中！食べれば食べるほどお得になる「浜の活丼スタンプラリー」もあり、お財布にも嬉しいサービスです。

一部店舗では冬限定でセイコガニを使った「冬の活丼」も販売しています。夏と冬で違った顔を見せる活丼を堪能しましょう。価格は「浜の活丼」820円～3850円、「冬の活丼（セイコ丼）」3630円～16500円（税込）で、季節・店舗毎に異なります。

福井市では地元の有志により「福井市越前海岸盛り上げ隊」が結成されています。越前海岸周辺の観光情報の提供をはじめ、醤油絞りや海鮮丼づくりなどの体験活動を実施。海岸エリアではガラス製作体験や塩作りなど、海ならではのプログラムも充実しています。

福井市越前海岸盛り上げ隊の公式サイトでは、盛り上げ隊のメンバーがおすすめする旅プランが紹介されています。どこへ行こうか迷ったときや、地元の住民だからこそ知っている隠れたスポットが満載です。お出かけの参考にしてみてはいかがでしょうか？

今回は歴史と自然を感じる福井市の魅力をたっぷりとご紹介しました。三重指定の一乗谷朝倉氏遺跡や新ブランド「粋福」など、写真映えするおすすめのスポットばかりです。おいしいグルメも楽しめる福井市で、一服していきませんか？