高千穂神社で日本創世に思いをはせる!神話のふるさとで古代の伝統に触れる旅

高千穂神社で日本創世に思いをはせる!神話のふるさとで古代の伝統に触れる旅

宮崎県の中でも、一際特別な響きを持つのが「高千穂」です。日本神話に出てくるほど、歴史ある有名な高千穂神社は、パワースポットとして人気です。高千穂神社なくして、現在の日本はないといっても過言ではありません。日本創世の舞台ともなった高千穂神社の魅力をご紹介します。

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記事の目次

  1. 1.高千穂の開運三社の一つ「高千穂神社」で願いを叶える!
  2. 2.1900年前に創建された「高千穂神社の歴史」
  3. 3.高千穂神社は「縁結び」のご利益があることで有名
  4. 4.高千穂神社の「本殿」「鉄造狛犬」は国の重要文化財
  5. 5.樹齢800年も!高千穂神社の名物「2本の大きな杉」
  6. 6.高千穂神社の名物・夜神楽「高千穂神楽」
  7. 7.高千穂神社の「お守り」と「御朱印」も大人気
  8. 8.観光客にも大人気の「高千穂神社」で願かけをしよう!

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1778年に完成した高千穂神社本殿は、五間社流造という型式になっています。通常だと、脇障子となる縁西面には、稲荷社を設けています。

欅材を用いた、丁寧な造りで、装飾細部まで拘られており、意匠的な完成度も高いため、大変価値のある本殿です。そのことから、国の重要文化財に指定されました。

縁に小規模な社殿を附属した独特の造りや、高千穂地方の伝説や祭礼に関連した彫物など、地方色も多く含んでいます。他にも、長い歴史を刻んでいる本殿は、見どころしかないといっても過言ではありません。
 

Photo by naitokz

本殿の他に、高千穂神社拝殿両脇に配置されている狛犬が、国の重要文化財になっています。鎌倉時代に、源頼朝から寄贈された、鉄造の狛犬です。狛犬と言うと、参道に置かれているものを想像される方が多いでしょう。

もちろん、高千穂神社は参道入り口にも狛犬が居ますが、それよりも歴史ある狛犬が拝殿内部の狛犬です。狛犬が日本に伝わり、参道に配置されるようになったのは、江戸時代にはいってからといわれています。

Photo byPezibear

狛犬が日本に伝わった当初は、宮中の清涼殿の中に、鎮子(ちんす)と呼ばれ、重しの代わりや魔除けの意味で置かれたといます。それが、平安時代から鎌倉時代にかけて寺社の建物の中にも置かれるようになり、現在に至ります。

狛犬は、本来屋内に鎮座しており、室内に居るのが、最初の姿となるのです。戦国武将である源頼朝が寄贈したというだけでも、歴史的価値は十分にありますが、狛犬が置かれた時代も考慮すると、国の重要指定文化財になるのは、必然です。

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狛犬は、参拝時間内に訪れると、生で見れるものではありません。大変貴重なものなので、厳重に保管されており、ガラス越しに見ることができます。ガラス越しでも、見る価値のある、高千穂を代表する宝です。

拝殿が閉まっている場合も稀にあるので、参拝時間内に必ず見たいという方は、事前に電話での確認をされるといいでしょう。

社殿の脇障子の彫刻「三毛入野命の神像」も必見

Photo by HIRAOKA,Yasunobu

境内のパワースポットとしても有名なのが、向かって右の三毛入野命が霜宮鬼八荒神(しもみやきはちあらがみ)を退治した様子を伝える浮彫付脇障子です。日本神話のシーンになります。

その昔、高千穂の二上山の乳ヶ岩屋に、鬼八(きはち)という悪神が住んでいました。鬼八は周囲を荒すので、人々は困り果てていました。ついには、あららぎ里の鬼ヶ岩屋に住み着き、七ヶ池に住む、祖母岳明神の娘神である、鵜目姫を無理矢理に閉じ込め妻としてしまいます。

Photo bywal_172619

一方、神武天皇の兄である、三毛入野命は、海を渡る最中風波に船ごと押し流され、ひとり東征軍からはぐれてしまい、高千穂に戻っていました。七ヶ池の近くを通ると、水面に鵜目姫が愁いている姿が映っています。

どうしたのか理由を聞くと、鬼八に囚われているといいます。三毛入野命は鬼八を倒すことにしました。鬼八は逃げ回りましたが、二上山に戻ろうとした時に倒されます。しかし、倒した鬼八は大変魔力が強く、そのまま埋めても1日で蘇ってしまいます。

そのため、鬼八を3つに切り分け、別々に埋めると、鬼八は蘇ることはありませんでした。ところが、鬼八を埋めた土地は早霜が降り、作物が全く育たなくなってしまいました。

Photo bysuraj

村の人々は鬼八の祟りだろうといい、慰霊祭を行うと、早霜が降りるのが遅くなり、五穀がよく実るようになったといいます。この神話が、高千穂神社の例大祭である「猪掛祭」の始まりになったと伝えられています。

そして、三毛入野命に助けられた鵜目姫は、後に妻となり8人の子供を産みました。そうして、三毛入野命の家族は十社大明神となり、今でも厚く信仰されています。

猪掛祭の日も、高千穂神社の参拝時間内は、観光客や多くの人で大変混み合います。アクセスされる際には、安全に気を付けてアクセスして下さい。

樹齢800年も!高千穂神社の名物「2本の大きな杉」

Photo by mako10

高千穂神社には、高千穂神社のシンボルともいえる杉の木が2つあります。一つは、本殿横にある、御神木です。戦国武将で有名な、源頼朝が代理で、天下泰平の祈願に高千穂神社に参拝させた、畠山重信がお手植えした「秩父杉」になります。

樹齢は800年以上になっており、長い歴史をもつ杉は、人々の疲れや、難関をいい方向に導く御利益があるといわれています。秩父杉にのんびり触れられるよう、参拝時間には余裕を持って、高千穂神社を訪れることをおすすめします。
 

Photo byStockSnap

もう一つは、高千穂神社が縁結びといわれるシンボルともなっている、「夫婦杉」です。今や高千穂神社の観光スポットにもなっています。休日の参拝時間内は、夫婦杉のご利益を頂こうと、多くのご夫婦やカップルが訪れています。

「夫婦杉」で願かけ!

Photo byPavel-Jurca

秩父杉は、癒しや難関をいい方向へ導いてくれるご利益があるといわれていますが、「夫婦杉」は、夫婦円満、子孫繁栄、家内安全などのご利益をいただけると、人気です。夫婦杉は2本の杉の木の根元が一つになっている、非常に珍しい杉の木です。

大切に思う人と手を繋ぎ、夫婦杉の周りを3周すると、より絆が強固なものになるといわれています。根元が1つに繋がっている樹齢800年もの杉の木から、「何があっても離れない」という意味を持ちます。

Photo byLisaRedfern

頂ける縁のご利益は、恋愛だけではないので、友達や親子で手を繋いで周っている人も多くいます。夫婦杉でご自身に合った縁結びのご利益を頂くのはいかがでしょうか。

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高千穂神社の名物・夜神楽「高千穂神楽」

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