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江戸時代にブームとなった富士講は、江戸時代に疫病が大流行した時に多くの人々を救ったといわれる各行(かくぎょう)を開祖とし、富士登山(富士詣)を中心とした修行と行事を行う民間宗教です。
各行は18歳の時に修験道者として修業を始めるのですが、あるお告げを受けて富士山の人穴(人穴富士講遺跡)で一千日におよぶ苦行を行います。
無事に人穴での苦行を終えた各行ですが、その後も富士参拝や修験道者としての修行を続けました。すると各行は仙元大日神より「フセギ」という特殊な呪符を授かります。
各行が授かった「フセギ」は病気の治療に効果があり、江戸の数万もの患者は各行が配ったフセギによって病が治ったといいます。このことが江戸庶民の間で一気に広がり、各行が不思議な力を授かったといわれる富士登山と冨士講が大ブームとなります。
さらに同じ時期に神奈川県の山岳信仰の地・大山への大山参りもブームになります。大山の大山津見神と富士山の浅間神は親子神なので、大山と富士山の両神様が祀られている神社を参拝する「両詣で」は大変な人気となりました。
ただし江戸の庶民が神奈川の大山と静岡・山梨にまたがる富士山の両詣でに出かけるということは、とても大変なことです。今でこそ東京から静岡・山梨まで様々なアクセス方法があるので日帰りもできますが、当時のアクセスの基本は徒歩ですから出かけるだけでも大変でした。
でもその道中には、富士山とセットで参拝するとご利益が高まるといわれる大山もありますし、同じく霊場といわれる江ノ島詣でもできます。
しかも富士山詣での道中では、当時江戸でも人気の浮世絵にも描かれた美しい富士山を拝むことができますし、ご当地グルメを楽しむこともできます。
そのため江戸の庶民にとって富士浅間神社めぐりはありがたいご利益をいただける聖地巡礼でもあり、長期間に及ぶ巡礼の旅は、「旅は一生に一度きり」といわれた当時の数少ない娯楽でもあったのです。
こうして富士山の世界遺産や浅間神社めぐりの歴史に触れてみると、富士登山や浅間神社めぐりはパワースポットめぐりとしての要素だけでなく、周辺の観光や日本の歴史、旅の楽しみ方の原点を知ることができる貴重な体験といえるのではないでしょうか?
「史跡富士山」に含まれる浅間神社八社をご紹介
富士山周辺だけでも観光めぐりや景勝地がたくさんありますが、やはり富士山に行くのであれば浅間神社めぐりをしてありがたいご利益を授けていただくのが1番です。そこでここからは、富士山めぐりでぜひ立ち寄りたい浅間神社八社について詳しく紹介していきます。
富士山本宮浅間大社
富士山本宮浅間大社は、全国に約1300社ある浅間神社の総本宮です。富士山の大噴火を鎮めたといわれ、日本における山岳信仰の中でも象徴的な場所として古くから人々の信仰を集めています。
歴史に名を連ねる武将たちの信仰も厚く、源頼朝や北条義時、武田信玄親子や徳川家康も熱心な信者でした。中でも静岡・山梨を拠点としていた戦国武将の武田信玄の信頼は絶大で、社殿には武田家から奉納された品々が多数保管されています。
さらに富士山本宮浅間大社は富士山の大地エネルギーの発生源でもあるため、パワースポットとしても有名です。恋愛成就、家庭円満、愛情運アップ、対人関係が豊かになるなどのご利益があります。しかも女性の守護神が主祭神なので、女性に人気のスポットです。
住所 | 静岡県富士宮市宮町1-1 |
電話番号 | 0544-27-2002 |
北口本宮冨士浅間神社
山梨県にある北口本宮富士浅間神社は、1900年以上の歴史を誇る由緒ある神社であり、山梨県屈指のパワースポットでもあります。
しかも北口本宮富士浅間神社は富士山の登山道入口にあることから、入山前に必ず立ち寄り、安全祈願と登山の成功を祈願した場所でもあります。
さらに北口本宮浅間神社も女性に効果が強く表れるパワースポットで、縁結びや子授かり、安産祈願はもちろんですが、お参りすると美人度がアップするご利益もあります。さらに普段から身につけているとパワーが持続するといわれる「美のお守り」もあります。
なお浅間神社めぐりでも有名なスポットなので、北口本宮浅間神社へのアクセス環境はかなり整っています。そのため新宿や東京駅からも高速バスでアクセスできますし、大阪・京都駅からも夜行高速バスでアクセスすることができます。
住所 | 山梨県富士吉田市上吉田5558 |
電話番号 | 0555-22-0221 |
山宮浅間神社
山宮浅間神社は、富士山に最初に建てられた浅間神社といわれています。富士山本宮浅間大社が建てられる以前は山宮浅間神社にご神体の浅間神が祀られていましたが、本殿と見られる建物はなく、拝所であることを示す石の仕切りがあるだけです。
山宮浅間神社といえば「山宮御神幸」が有名ですが、これは富士山本宮浅間大社へ移られた神様が元居た場所である山宮浅間神社へ里帰りするという神事で、1873年(明治6年)までは実際に行われていました。