富士浅間神社をめぐる!静岡・山梨からのアクセスや巡拝の仕方などもご紹介

富士浅間神社をめぐる!静岡・山梨からのアクセスや巡拝の仕方などもご紹介

山岳信仰の象徴である富士山は、「霊峰富士」と呼ばれ、富士山の神様を祀った富士浅間神社への参拝は今も昔も変わらず人気があります。そんな富士浅間神社の歴史や巡拝の仕方、静岡・山梨からのアクセス方法などを分かりやすく紹介します。

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    記事の目次

    1. 1.霊峰富士を御神体とする富士浅間神社
    2. 2.富士山周辺に浅間神社がたくさんある?
    3. 3.富士山を眺めながら浅間神社めぐり
    4. 4.「史跡富士山」に含まれる浅間神社八社をご紹介
    5. 5.登った人だけが参拝できる富士山頂にある浅間神社
    6. 6.富士浅間神社巡拝の仕方
    7. 7.富士浅間神社へのアクセス
    8. 8.富士浅間神社をめぐって神々のパワーを感じよう

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    さらに富士山の浅間神社と大山の阿夫利神社の2か所を参ることを「両詣で」と呼び、江戸時代にはこの両詣でが庶民の間でも大ブームになりました。令和となった今でも両詣では人気がありますから、今なお富士山の神と大山の神の親子関係は良好のままなのでしょう。

    コノハナサクヤヒメノミコトのご利益は?

    Photo by Haya_BS

    富士山本宮浅間大社を総本山とする約1300社のほかにも、コノハナノサクヤヒメノミコトを祀っている神社はたくさんあります。

    ただし「コノハナノサクヤヒメノミコト」という呼び方は本名ではないといわれており、コノハナノサクヤヒメノミコトを表す漢字の名前だけでも「木花開那姫」「木花之佐久夜毘売」「木華開那姫」などがあります。

    さらにコノハナノサクヤヒメノミコトを表す別の名前には、「カヤツノヒメ」「カムアタツヒメ」「サケトケコノカミ」があります。浅間神社では「山の神」とされていますが、火の中で出産をしたことから「火の神」、父親が酒造りの神なので「酒造りの神」ともされています。

    Photo byMabelAmber

    富士山の浅間神社におけるコノハナノサクヤヒメノミコトのご利益といえば、安産、子授け、縁結びが有名ですが、山の神の象徴的な存在でもあるので五穀豊穣のご利益もあります。

    また炎に包まれた小屋の中で無事に出産をしたコノハナノサクヤヒメノミコトは火の神としても有名なので、火難除け、安産のご利益もあります。

    さらにコノハナノサクヤヒメノミコトの父が酒造りの神様でもあるので、コノハナノサクヤヒメノミコトも酒蔵繁栄のご利益もあります。なおこのほかにも航海安全、海上安全、豊作・豊漁などあらゆるご利益が期待できます。

    富士山周辺に浅間神社がたくさんある?

    Photo bykoshinuke_mcfly

    「浅間神社」と名前が付けられている神社は全国にもたくさんありますが、富士山周辺だけでも「浅間神社」という名前が使われている神社はがたくさんあります。ただし富士山周辺にある浅間神社は、「駿河の国の浅間神社」と「甲斐の国の浅間神社」の2つに分類されます。

    駿河の国は現在の静岡県にあたり、戦国時代の武将・武田信玄や今川氏ゆかりの地であり、徳川家康が江戸に移るまで居城としていた駿府城もあります。これに対して甲斐の国は現在の山梨県にあたり、こちらも武田信玄ゆかりの地として有名です。

    Photo byWikiImages

    このように歴史上の人物とゆかりの深い駿河の国(静岡県)と甲斐の国(山梨県)には富士山周辺を中心にたくさんの神社が建てられているのですが、その多くは浅間神を祀っているため、「浅間神社」または「浅間」が名前につく神社が多いのです。

    なお静岡県にある富士山本宮浅間大社は、浅間神を祀っている浅間神社の総本山であり、古文書にも最も古い時代にその名が確認できます。ところが富士山本宮浅間大社は、富士山に建てられた最初の浅間神社ではありません。

    Photo by Haya_BS

    実は富士山本宮浅間大社が建てられる前に、すでに静岡県側の富士山には浅間神をまつった「山宮浅間神社」がありました。さらに山宮浅間神社が建てられる以前の富士山には、水の神様を祀った「富知神社(ふくちじんじゃ)」がありました。

    現在も山宮浅間神社と富知神社はありますが、富知神社から山宮浅間神社に移ったことで富士山は水の神から山の神・火の神へと変わります。さらに山宮浅間神社から富士山本宮浅間大社へ浅間神が移されたことで、富士山本宮浅間大社を頂点とする浅間信仰が確立されました。

    Photo by A_CUVE

    山梨側の富士山周辺にも「浅間神社」と名がつく神社がたくさんありますが、その中で代表的なのが笛吹市の「浅間神社」、富士河口湖町の「河口浅間神社」、市川三郷町の「一宮浅間神社」です。

    山梨県側に浅間神社が建てられるようになったのは、貞観6年(864年)に起きた富士山の大爆発「貞観大噴火」が起源であるといわれています。このときの大噴火によって、山梨県にあった本栖海(現在の本栖湖)と古剗の海(正式名称は剗の海)が埋没してしまいます。

    そこで大噴火の理由を占ってみると、「駿河の国の浅間神社のように祭祀を行っていないことを浅間神が怒っている。怒りを鎮めたければ、駿河の国と同じように浅間神を祀るべし」という結果がでます。このことから山梨県側にも浅間神社が建てられ、その後浅間信仰は一気に広がります。

    富士山を眺めながら浅間神社めぐり

    Photo bypatrik671

    世界遺産に登録されている富士山ですが、登録されているのは富士山だけではありません。静岡・山梨の富士山周辺には浅間神社を代表する8社が登録されていますが、そのほかにも富士山周辺の景勝地、さらに富士登山の登山道など全部で25か所が世界遺産に登録されています。

    例えば静岡・山梨で観光めぐりの人気スポットでもある三保の松原や白糸の滝、忍野八海も登録地ですし、富士山フォトスポットとして有名な富士五湖も登録されています。ですから浅間神社めぐりは、世界遺産めぐりでもあるのです。

    さらに富士宮市にある「人穴富士講(ひとあなふじこう)遺跡」は、江戸時代の庶民の間でブームとなった冨士講と深く関わりのある場所です。

    Photo bysammi-jake

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    「史跡富士山」に含まれる浅間神社八社をご紹介

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