【広東料理】の特徴・魅力を総まとめ！美味しいおすすめ店もご紹介！

大皿に盛り付けられていて家族や友人といった気の置けない人たちと食べることも多いのが中華料理です。日本では、中国の国土を東西南北に分けて「広東料理」「四川料理」「江蘇料理」「山東料理」を中国四大料理と呼びます。

広東料理は、高級食材を使ったものも多く、特別な時に食べることもあります。中華料理のなかでも非常にポピュラーといわれており、幅広い世代に人気です。本記事では、広東料理の魅力を余すところなくお伝えします。

世界中で食べられている中華料理のなかでも、広東料理は各地の中華街に店舗があるといわれます。バリエーションも豊富で、魅力的なメニューが多いのも特徴です。本記事では、広東料理の特徴をまとめるだけでなく、美味しいと人気のお店もご紹介します。

広東料理の名前は聞いたことがあっても、どんな料理があるのかイマイチわからないという人もいるでしょう。日本の中華料理では比較的メジャーなもので、中華街だけでなく街のお店でも食べられます。ここでは、広東料理の特徴と他の料理との違いをまとめていきます。

「食は広州にあり」といわれる有名な言葉があります。野菜や海産物、乾物だけでなく、野生の動物も調理に使う広東料理の特徴を言い表した言葉といえます。広東料理は、豊富な食材を使って作られます。

広東省は、中国の南に位置し、周囲には南シナ海もある、温暖な気候の地域になります。広東料理は新鮮な農作物や海鮮、フレッシュな食材を使った料理が多いといわれます。また、近隣の香港やマカオも広東料理に深く関わりがあります。

生鮮食品だけでなく「乾貨（ガンフォ）」と呼ばれる乾物を使うのも大きな特徴といえます。特に高級中華と呼ばれる広東料理には、乾物を使用したものが多く、出汁として使うだけでなく、食材そのものの旨味を味わう料理もあります。

広東料理では、中医学を意識したハト麦や杏仁といった食材を使ったスープも入っています。中国には、食べたものが薬となる「薬食同源」といった考えがあります。温かい気候の広東省では新陳代謝を高める食材を食べることで体調を整えます。

調理方法も蒸す、煮るといったものが多く、使う食材の良い部分を引き出します。豚肉や鶏肉を使った料理のなかには、ローストしてジューシーな味わいにするものもあります。広東料理は、シンプルでありながらも味わい深いといわれます。

広東料理は調味料はたくさん使わずに、素材の味を活かした料理が多く、あっさりしているといわれます。中華料理といえば、油を多く使用しているため「こってり」とした印象です。濃いめの味付けをイメージしていると、さっぱり目の味に驚くという人もいるかも知れません。

中国は広い国土のため、地域で寒暖差も激しく、味付けも大分違います。例えば、寒さが厳しい山東省では、塩辛く仕上げます。四川省は湿気が多いため、スパイスを使い食欲を増進させます。辛さと痺れが味わえる「麻婆豆腐」は、その最たるものです。

温暖な地方で作られる広東料理は、新鮮な食材を使うことも多く、薄味に仕上げた方が美味しく食べられます。乾物も使うので、調味料を控えても食べ物の旨味が楽しめます。中華料理は薬膳などの考えを取り入れながら、各地で味付けにも工夫を凝らしています。

ただ、薄味が多いといわれる広東料理も、隣接する地域によっては大分味付けが変わります。福建料理の影響を受けているものは、甘味が強いものもあります。また、北方系の移民がもたらした「客家料理」は、長時間の移動に耐えられるように濃いめの味付けに作られた料理です。

広東料理は、近隣の地域からの影響を受けつつ、食材を活かした味付けを行う独自の文化を持った料理です。多様でバリエーションが豊富な中華のなかでも、オリジナリティがあり、独特の風味を味わえる料理といえます。

焼く、煮る、炒める、揚げる、中華料理の調理法は多種多様で、非常にバリエーションが多いものです。1つの食材で100種類以上の調理法があり、たくさんの種類があるのも特徴といえます。どうして、こんなに料理の種類があるのでしょうか？

中国では、清王朝末期から中華民国初期にかけて、各地に役人が赴任するようになりました。お抱え料理人連れた役人もいて、赴任地で地元の料理を食べたのです。この頃に誕生したのが「中華八大料理」と呼ばれる区分になります。

広東料理も当然のことながら八大料理のひとつに入っており、中国本土だけでなく世界中で食べられています。八大料理には中華四大料理の他に、湖南、安徽、浙江、福建といった地域が入ります。このなかには、日本の中華料理でなじみ深い地域も入っています。

広東料理は、味付けなどで福建省の文化を受け継いでいるといわれます。福建の料理でも、お祝いの席ではさまざまな種類のスープが出されます。広東料理でも汁物、スープが多く、味付けや具材も影響を受けている可能性があります。

また、福建料理は、広東料理と並んで日本の中華料理にも深く関わりがあります。熊本の「太平燕」や長崎の「ちゃんぽん」は、福建料理から派生したものです。日本でもおなじみの「五目うま煮」や「八宝菜」は、広東料理をアレンジしたという説もあります。

日常的に食べている料理のなかには、広東料理が含まれているかもしれません。広大な国土を持つ中国の料理は、とても身近なもので、毎日の食事でも取り入れている人がいるでしょう。広東料理もバラエティも豊かなので、色々な味を試してみてください。

広東料理というとどんな料理を思い浮かべるでしょうか？有名処は「フカヒレ」「燕の巣」を使った高級料理です。中華を代表する高級食材フカヒレは、味を含ませることで美味しくなります。広東料理は歯触りも美味しいといわれます。

燕の巣は、非常に高価なことで知られていますが、料理に使うためには汚れや不純物を取るための下拵えをしなければなりません。丁寧に処理をした燕の巣は、スープやデザートに使われます。美容にもよいといわれるので、一度は食べてみたい憧れの広東料理の食材です。

広東料理の名物は高級料理だけではありません。家庭料理として人気のかに玉こと「芙蓉蟹」や定番メニューの「酢豚」も広東料理のひとつです。日本では、庶民的な中華料理店から高級店まで、よく見かけるメニューになります。「シュウマイ」や「春巻き」の点心類も広東料理です。

広東料理には、香港やマカオをルーツに持つ料理もあります。代表的なメニューが香港を代表とする「飲茶」です。点心と一緒にお茶を楽しむのは、喫茶の習慣がある広東省や香港だからこそ生まれたものといえます。お粥や麺類からスイーツ系まであります。

マカオ生まれの「エッグタルト」や南国風の「マンゴープリン」は、広東料理を代表するスイーツになります。マンゴープリンは、中華料理店の人気デザートになっています。エッグタルトも甘いものが好きな人におすすめです。

最初にご紹介をする広東料理の美味しい店は、東京の目黒にある「サエキ飯店」です。都内の有名店や香港で修業を積んだシェフが2019年にオープンしました。無化調のやさしい味わいの中華は開店直後から人気が出て、予約が取れない名店になっています。

料理はコースメニューのみの提供で、前菜からデザートまでオリジナルの広東料理が楽しめます。手作りにこだわり、食材の美味しさを活かした料理が食べられます。人気の広東料理には、シェフおすすめの「ジョージアワイン」一緒に楽しみましょう。

2店舗目におすすめをする広東料理が美味しい店は、東京の赤坂にある「赤坂離宮 赤坂本店」です。中華の巨匠譚彦彬氏がオーナーシェフを務めており、本場の広東料理が食べられます。フカヒレ、鮑、燕の巣といった高級食材を使った料理も美味しいと人気です。

贅を尽くした料理が多いなかで、平日のランチには「平日飲茶」と呼ばれる人気コースも用意しています。ダイニングルームの他に、会食や商談にもおすすめの個室もあります。なかなか予約が取れない人気店となっているので、事前に問い合わせをするのがおすすめです。

高級料理のフカヒレにはじまり、飲茶や酢豚など、広東料理は中華のなかでも馴染み深いものです。特別な日に食べたい料理から家庭で気軽に楽しめるメニューまで幅広いので、中華を食べる時には広東料理にも注目をしてみましょう！

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。