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煮込むほど柔らかくなる「牡丹鍋」
猪肉を用いた鍋料理の「牡丹鍋」を召し上がったことはあるでしょうか。猪鍋とも呼ばれ、猪肉のほかに、白菜やごぼうなどの野菜を加え、味噌仕立てにしていただく料理です。
牡丹鍋は兵庫県や岐阜県などの猪が入手しやすい山間部で親しまれています。特に兵庫県の牡丹鍋は、2007年に農林水産省が主催する農山漁村の郷土料理百選にも選出されました。
厚いわりには淡泊なイノシシ肉
牡丹鍋のメイン食材となる猪肉は、煮込めば煮込むほど柔らかくなるという特徴を持っています。脂のクドさを感じず淡白な味わいを楽しめるのでどんどんと食べ進めることができると評判です。
ジビエの中でも特に猪肉は栄養価が高いとされており、その昔は寒さの厳しい冬の栄養補給源として重宝されていたそうです。血管の健康を保つ効果が期待される不飽和脂肪酸や、皮膚の健康を保つ働きなどが期待されるビタミンB群が豊富に含まれているとされています。
さらに、血液の元となる鉄分やタンパク質の代謝を促すと言われている亜鉛も豊富に含まれており、健康な体づくりに必要となる栄養素がたっぷりなのです。
ジビエはクセがあり食べづらいというイメージが強いですが、猪肉は豚肉に近い味わいだと言われています。しかし豚肉よりも猪肉の方が味が濃く、しっかりとした弾力と旨味が感じられると言われています。
しかし、猪肉は下処理をしっかりと行なっていないと獣臭さが出てしまうケースがあります。牡丹鍋を作る場合には、下処理がしっかりと行われた猪肉を選ぶようにしましょう。
名前の由来は諸説ある
なぜ猪鍋を牡丹鍋と呼ぶのか、その理由ははっきりとはわかっていません。皿に盛られた猪肉が牡丹の花のように見えるという説や、猪肉を煮込むと脂身が縮れて牡丹の花のようになるからといった説が有力とされています。
この他に、唐獅子牡丹が関係しているという説もあります。獅子と牡丹の組み合わせは鎌倉時代には定着していたと言われており、江戸時代には獅子と猪を掛けて、猪肉を牡丹肉という隠語で呼んでいたとされています。そこから牡丹肉を使った鍋を牡丹鍋と名付けたという話も伝わっています。
余談ではありますが、猪肉を使った鍋を牡丹鍋というように、同じくジビエを使った鍋料理で植物の名前が使われているものもあります。
馬肉を使った鍋料理を桜鍋、鹿肉を使った鍋料理を紅葉鍋と呼んでいます。これは馬肉を桜、鹿肉を紅葉と呼んでいたことから、それらのジビエを使った鍋料理がこのような名前で呼ばれるようになったそうです。
猪鍋を牡丹鍋と呼ぶのに諸説あるように、この二つの鍋料理の名前の由来も諸説あります。しかし、猪肉・馬肉・鹿肉をそれぞれ牡丹・桜・紅葉と呼んでいたのは、江戸時代にジビエがタブー視されていたため、隠語としてこれらの名前が広まったと考えられています。
牡丹鍋の歴史
牡丹鍋という鍋料理は明治時代に誕生したと考えられています。牡丹鍋のメイン食材である猪肉自体は縄文時代から食べられていたとされていますが、猪肉を薄くカットし野菜などと一緒に煮込み「牡丹鍋」という料理に発展させたのが明治時代というわけです。
縄文時代から食べられていたイノシシ肉
縄文時代の日本には馬や牛は存在しなかったとされています。そのため、猪肉は貴重な食料源であり、古事記や日本書記にもその記述が残っているそうです。
時代が進み仏教が日本に伝来すると、肉食が禁じられてしまいます。しかし市中では猪肉が出回り、江戸時代には牡丹という隠語で呼ばれるようになったそうです。
「山クジラ」と呼んで食べられていた時代も
猪肉はジビエの中でも特においしいとされ、江戸時代では山クジラと称して食べられていたという話も伝わっています。
明治時代になるとジビエが解禁され、牡丹鍋が誕生します。牡丹鍋は兵庫県篠山町で生まれたとされています。篠山に陸軍歩兵部隊が駐屯し、彼らが訓練で捕獲した猪を味噌汁にして食べていたのをアレンジしたのが牡丹鍋の起源となったと言われています。
そのため現在でも牡丹鍋といえば篠山と言われるほど、兵庫県の篠山では牡丹鍋が郷土料理として扱われているのです。
おいしい!牡丹鍋のおすすめレシピ
牡丹鍋は、兵庫県や岐阜県など猪が入手しやすい地域で親しまれている鍋料理です。東京でも牡丹鍋を提供している飲食店はありますが、決して数が多いとは言えません。
牡丹鍋を気軽に味わいたいときにおすすめなのが、自作することです。牡丹鍋のメイン食材となる猪肉は通販で簡単に手に入れることができます。
牡丹鍋は猪肉さえ手に入れれば、スーパーで手に入る野菜や調味料で作ることができます。ここでは牡丹鍋の人気おすすめレシピを2パターン紹介します。自宅でおいしい牡丹鍋を作ってみてください。
味噌仕立ての基本の牡丹鍋
まず紹介する牡丹鍋の人気おすすめレシピは「味噌仕立ての基本の牡丹鍋」です。牡丹鍋は猪肉入りの味噌汁が起源となっていると言われている鍋料理です。基本となるレシピでは味噌仕立ての牡丹鍋を紹介します。
味噌仕立ての基本の牡丹鍋レシピに使用する材料は、猪肉・木綿豆腐・白菜・長ネギ・にんじん・ごぼう・しめじです。味付けに使用する調味料は、味噌(大さじ4)・酒(大さじ2)・みりん(大さじ1)・顆粒だし(小さじ1)です。
まず猪肉の下準備です。市販のスライスされている猪肉は下処理が済んでいるものがほとんどですが、猪肉の臭みが気になる方は、牡丹鍋を作る前に、水を張ったボウルに塩を加え猪肉を入れよくもみ洗いし、水分をしっかりと拭き取ってください。
また、おろし生姜を加えた熱湯で下茹ですると猪肉の臭みを和らげることができます。ジビエの臭みが苦手な方は試してみてください。
木綿豆腐は食べやすい大きさに切り、白菜と長ネギもお好きな大きさにカットします。ごぼうはささがきにし水にさらしておきます。しめじは手でほぐしておきましょう。この他、冷蔵庫に残っている野菜など、お好みで野菜やきのこを追加してもおいしい牡丹鍋が作れます。
土鍋に水(600cc)を入れ、そこに酒・みりん・顆粒だしを加え加熱します。煮立ったら、味噌を溶かし入れ、牡丹鍋の材料を投入します。灰汁を取りながら煮込み、野菜に完全に火が通ったら完成です。
猪肉は煮込めば煮込むほどに柔らかくなり美味しくいただくことができます。そのため、牡丹肉は出来るだけコトコトと煮込みながら食べるのがおすすめです。
すき焼き風牡丹鍋
次に紹介する牡丹鍋の人気おすすめレシピは「すき焼き風牡丹鍋」です。こちらは味噌ではなく、醤油ベースの牡丹鍋です。通常の牡丹鍋とは一風変わった味わいなので、こちらもぜひお試しください。
すき焼き風牡丹鍋レシピに使用する材料は、猪肉・白菜・長ネギ・椎茸・ごぼう・糸こんにゃく・豆腐です。味付けに使用する調味料は、醤油(200cc)・みりん(200cc)・砂糖(50g)です。
猪肉の下処理は上記の「味噌仕立ての基本の牡丹鍋」レシピをご参照ください。白菜と長ネギは好きな大きさにカットし、椎茸は石づきを落とします。ごぼうはささがきにし、豆腐は食べやすい大きさにカットしましょう。
すき焼き鍋を火にかけ、猪肉と長ネギを焼き目がつくまで焼きます。水(200cc)を加え、醤油・みりん・砂糖も投入します。煮立ったら、白菜・椎茸・ごぼう・糸こんにゃく・豆腐を入れ、野菜に火が通るまで煮込みます。野菜に完全に火が通ったら完成です。
普通のすき焼きなら溶き卵につけて食べますが、牡丹鍋の場合にはお好みで山椒や黒胡椒をつけて食べるのがおすすめとなっています。
通販で買える人気の牡丹鍋
牡丹鍋の人気おすすめレシピを紹介しましたが、もっと気軽に牡丹鍋を楽しみたいという人におすすめなのが通販商品です。ここでは通販で買える人気の牡丹鍋商品を3種類紹介します。
「キザキ食品 ぼたん鍋のお試しセット」
まず紹介する人気の牡丹鍋商品は「キザキ食品 ぼたん鍋のお試しセット」です。こちらは猪肉300gと特製鍋味噌がセットになっている通販商品です。お好みの具材を用意するだけでおいしい牡丹鍋を簡単に作ることができます。
「石井精肉店 天然猪肉 ぼたん鍋用 特上500グラム+秘伝みそ」
続いて紹介する人気の牡丹鍋商品は「石井精肉店 天然猪肉 ぼたん鍋用 特上500グラム+秘伝みそ」です。こちらは兵庫県奥播磨産の天然猪肉特上盛り合わせ500gと牡丹鍋味噌がセットになっている通販商品です。
脂の乗った良質な天然の猪肉を厳選しているので、臭みもクセもなく絶品の美味しさを堪能できます。旬の野菜を一緒に煮込むだけで極上の美味しさになり、〆にうどんを入れれば、猪肉の旨味が凝縮された出汁を最後まで美味しくいただくことができます。
「おかやまジビエみなみ つみれぼたん鍋セット」
最後に紹介する人気の牡丹鍋商品は「おかやまジビエみなみ つみれぼたん鍋セット」です。岡山の自然で育った天然の猪肉と、香味野菜が香る猪肉のつみれ、そしてあっさり味噌出汁がセットになっている通販商品です。お好みの野菜を用意するだけでおいしい牡丹鍋を楽しめます。
おいしくて体もあたたまる牡丹鍋
栄養豊富でなによりおいしい猪肉をメインとした牡丹鍋は冬に食べたい逸品です。自宅で簡単に作ることもできるので、ぜひ牡丹鍋を召し上がってみてください。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。