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おいしい栗の茹で方1:下準備
大人も子供も楽しめる秋のレジャーとして人気を集めているイベントが、「栗拾い」です。栗を拾い集め、集めた栗を食べる楽しさは、独特のわくわく感があり、今も昔も変わらず愛されているイベントの1つです。
しかし、昔に比べ生栗を扱う機会が減ってきているため、拾ったはいいものの茹で方が分からない、という方もいるでしょう。そんな方のために、本記事では栗の美味しい茹で方や、簡単で手軽な茹で方をご紹介していきます。
栗の美味しい茹で方のポイントは、下準備です。栗拾いで手に入れた栗は、完全に自然界で育ったものですので、中に虫がいたり汚れがついてしまっている実もあります。下準備は、栗についている汚れや虫食いの栗をしっかり除去するために行います。
下準備のやり方は簡単です。たっぷりの水に、栗を半日ほど浸けておくだけです。すると、栗についていた汚れが浮いて取れたり、中にいた虫が出てきます。
また、半日ほど浸けていると浮き上がってくる栗の実が出てくることがあります。浮いてきた栗の実は、中が虫に食われてしまいスカスカになっている物ですので、除去しておくと良いでしょう。下準備はどの茹で方をする際にも必要ですので、しっかり覚えておきましょう。
おいしい栗の茹で方2:鍋で作る方法と茹で時間
下準備の次は、いよいよ茹で方の紹介です。鍋を使った茹で方は、最も基本的な茹で方です。用意する物は、鍋、栗が隠れる量の水、塩です。水や塩は茹でる栗の量によって変わりますが、1Lの水に対して塩は大さじ半分ほどの量が必要ですので、水の量は把握しておきましょう。
それでは、詳しい茹で方に入ります。火は最初中火にしておきましょう。湯が沸騰したら弱火に落とし、そのままじっくり50分~1時間ほどかけて栗を茹でていきます。
茹で終えたら、すぐお湯を捨てずにそのまま半日ほどおきましょう。そうすることで、塩が栗に染み込んでいくため味馴染みが良く、さらにアクが抜けていくことで雑味が少なくふっくらとした仕上がりになります。
おいしい栗の茹で方3:圧力鍋で作る方法と茹で時間
栗は圧力鍋を使った茹で方も可能です。圧力鍋を使った茹で方の最大の魅力は、他の茹で方と比べて格段に仕上がりが速いことでしょう。圧力鍋を使えば、普通の鍋を使った茹で方と比べ半分以下に時間を短縮することが出来ます。
圧力鍋での茹で方は、先ず下準備を終えた栗のとがっている方に十字の切れ込みを入れます。下準備の浸け込みで大分皮は柔らかくなっているでしょうが、指を切らないよう十分に気を付けましょう。切れ込みを入れ終えたら、栗が浸るくらいの量の水を入れ、蓋をしたら加熱開始です。
およそ10分ほどの加熱で栗が茹で上がりますので、あとは圧を抜き、取り出してあげましょう。圧力鍋を使った茹で方の場合、皮がかなり向けやすくなっていますので、温かいうちに皮をむいても良いでしょう。
少量の栗におすすめ!簡単なレンジでの茹で方
栗の量が多ければ、1度に多くの量を茹でることが出来る鍋での茹で方がおすすめです。しかし、残念ながらあまりとれなかったというときは、鍋を使った茹で方は反対に手間になってしまいます。
それでは、採れた栗の量があまり多くないとき向けのもっと手軽に簡単に出来る茹で方は無いのかと思う方もいるでしょう。ご安心ください。少量の栗でもしっかり美味しく茹でる茹で方はしっかりあるのです。本項では、少量の栗を茹でたい時にぴったりなお手軽茹で方をご紹介します。
スチームケースでの栗の茹で方
電子レンジを使った茹で方に必要な物は、スチームケースです。ルクエというメーカーが販売しているキッチンツールで、電子レンジで蒸す・煮る・炊く・茹でるといった幅広い調理法が出来る便利グッズです。
ルクエでの栗の茹で方は、先ず下準備を終えた栗のざらざらとした部分を包丁でそぎ落としてから、スチームケースに並べます。そして、水をスチームケースの9分目くらいまで入れたら500wの電子レンジで5分ほど加熱したら出来上がりです。
もしスチームケースがない場合でも、耐熱容器で代用可能な茹で方となっています。同じように水を入れ、電子レンジで加熱するだけで茹で上がりますので、栗が少量の際は是非電子レンジでの茹で方を試してみてください。
封筒でも茹で栗ができる!
スチームケースも耐熱容器も無い場合は電子レンジで栗を茹でることはできないのかと思ってしまいますが、実はそうではありません。なんと、少量に限りますが、電子レンジと封筒(紙袋)で出来る茹で方もあるのです。
どのような茹で方なのかというと、先ず下準備を終えた栗の水気をふき取り、栗に切れ込みを入れます。切れ込みを入れる場所は2か所、栗のざらざらしている部分とつるつるの部分の境目と、尖っている先端部分です。切れ込みを入れたら、栗が重ならないよう封筒に入れ、封をします。
あとは封筒を皿に乗せ、300Wで2分ほど加熱します。加熱が終えても、電子レンジからすぐに取り出さず10分ほど待ち、蒸らしたら出来上がりです。本当に少量しかできない茹で方ですが、かなり手軽な茹で方ですのでおすすめです。
茹で栗の簡単な皮の剥き方
茹で方が分かったところでもう1つ、栗を食べるうえで知っておきたいことが、栗のむき方です。圧力鍋を使った茹で方など、茹で方によってはすぐむくことで特に何もせずとも簡単に皮がむける場合もあります。しかし、大半の茹で方の場合皮むきに悪戦苦闘することとなるでしょう。
栗の皮はただでさえ固いため、素手でむくのは困難です。ナイフを駆使したとしても、今度は渋皮がしつこくへばりつき、なかなかむけないという事態になってしまう方も少なくありません。では、どうすれば少しでも簡単に栗の皮をむくことが出来るのでしょうか。
栗を冷凍する
最も簡単かつ手軽なおすすめの皮むき法は、茹でた栗を1度冷凍させるという方法です。冷凍させることで、どのような茹で方をした場合でも、皮むきが格段に簡単になります。
冷凍の際は、特に特別な手順は必要ありません。茹で上がった栗を手で触れる程度まで冷まし、冷凍庫に入れるだけです。あとは解凍するだけで、渋皮も含め、皮が綺麗に剥けるようになります。
冷凍させる方法は、保存の観点からみてもおすすめです。栗の量が多すぎてすぐには食べきれない、というときはそのまま冷凍しておくと良いでしょう。
専用の道具を使う
しかし、手順自体は簡単でも冷凍はどうしても時間がかかってしまいます。すぐにでも使いたい、食べたいという場合には向きません。そんな時にはどうすればよいのかというと、専用の道具を使うのが1番です。
栗の皮むきを専用とするハサミ状の道具が販売されています。おすすめは諏訪田製作所「新型栗くり坊主」という商品です。店頭価格税込2172円と少々高めですが、栗を扱う職人の方も愛用しているほどの実力のある商品です。
栗専用の道具のため汎用性には欠けますが、栗をよく食べる家庭であれば、とても便利ですのでおすすめです。替え刃もあるので、長く使える点も魅力です。
美味しい!茹で栗活用レシピ
栗の茹で方、むき方が分かったら、最後に知りたいのはやはり栗の使い方です。そのまま食べるのも良いですが、旬の味覚を最も良い形に調理して食べることもまた良いものです。そこで本項では、栗料理の鉄板料理の作り方をご紹介します。
栗ご飯
3合分の材料は、栗約20個、米3合、酒大さじ3杯、塩小さじ2杯、水3合分、昆布2枚です。栗は上記で紹介したどんな茹で方で茹でても問題ありません。渋皮までむいておきましょう。
作り方は簡単で、炊飯器に研いだ米、酒、塩を入れ、水をしっかり3合分計り入れます。そして、皮をむいた栗と昆布をのせたら普通炊きに設定し、炊飯スイッチを押すだけです。
炊きあがったら昆布を取り除き、さっくり混ぜ合わせたら出来上がりです。ほくほくした栗と、昆布だしのきいた米の組み合わせが絶品です。まさにシンプルイズベストな美味しい栗料理といえるでしょう。
栗を茹でたり、皮をむく手間は多少かかりますが、調理の手順自体はとても簡単です。料理の経験が浅い方でも作りやすい、という点でも栗ご飯はおすすめの1品です。
栗の渋皮煮
栗で気軽につまめるおやつを作りたいなら「栗の渋皮煮」がおすすめです。最も剥きにくい渋皮ごと調理できるため、手間が比較的かからない点が魅力のレシピです。
材料は、栗400gあたり重曹小さじ1、水400ml、砂糖200g、みりん大さじ1、醤油小さじ1/2、洋酒(あれば)大さじ1です。栗は前述の下準備をしっかり行っておきましょう。
下準備が終わった栗の鬼皮(最も固い外側の皮)をむきます。渋皮はそのままで問題ありません。皮が向き終えたら、大きめの鍋に栗と栗が浸かるくらいの水、重曹を入れて栗を茹でていきます。水が沸騰したら弱火に変え、12分ほど茹でましょう。
茹でると渋皮からアクが出てきて、水が黒くなります。茹で上がったら2~3回栗を洗い、アクを洗い流してください。そしてさらに洗いあがった栗を再度鍋に入れ、沸騰したお湯で5分茹で、水気を切る作業を3回行います。すると、余分な渋皮や筋が落ちますので取り除きましょう。
最後に、茹でた栗を水、砂糖、みりん、醤油で20分ほど煮込み、味付けをします。最後に洋酒を入れると風味豊かになるのでおすすめです。
栗の茹で方を参考にして美味しい秋の味覚を楽しもう
栗には、実に様々な茹で方があります。基本的な茹で方から、簡単な茹で方まで、茹で方は実に多種多彩です。もし今まで、茹で方が分からないからと栗を食べるのをあきらめていたという方がいるならば、是非本記事の栗の茹で方を参考にしてみてください。
料理があまり得意ではない、調理道具があまり揃っていない、という方でも無理なく、簡単に美味しい秋の味覚が味わえることでしょう。