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焼き芋は食物繊維たっぷりで美味しい
寒くなるにつれて美味しくなるのが、サツマイモを焼いて作る焼き芋です。秋~冬が旬の焼き芋は、旬の時期になると石焼き釜を積んだ焼き芋販売トラックが街中を通るようになりますし、スーパーでも焼き芋コーナーが設置されます。
焼き芋独特の香ばしいにおいがするだけで、焼きたての焼き芋に引き寄せられてしまいます。焼き芋の魅力といえば、口に入れた瞬間に広がるねっとり・ほくほくな食感と素材が生み出す優しい甘さにあります。
実は焼き芋は美味しいだけでなく、栄養も豊富な天然スイーツです。焼き芋の原料であるサツマイモには、水溶性食物繊維・不溶性食物繊維の2種類が含まれます。しかもその量は豊富で、100gあたりで計算すると水溶性が0.9g、不溶性が1.8gもあります。
さらに焼き芋の原料・サツマイモには、秋・冬の乾燥シーズンにとりたいビタミン類や、むくみを解消してくれるカリウムの含有量も豊富です。美味しいだけでなく、食べるだけで不足しがちな栄養が補える焼き芋は、焼き方のコツがわかれば自宅でも簡単に作れます。
焼き芋をトースターで簡単に美味しく焼く方法
焼き芋は専門店で買って食べるのもおいしいですが、テイクアウトすると冷めてしまい、最も美味しいタイミングを逃してしまいます。その点、自宅にで焼き芋を作れば、焼きたてのねっとり・ほくほくな焼き芋がいつでも食べられます。
なお自分で焼き芋を作る方法はいくつもありますが、自宅で手軽に焼き芋づくりをするならトースターを使うのがおすすめです。
トースターで焼く時は何も包まない
焼き芋づくりといえば、用意したサツマイモをアルミホイルなどで包んで焼くイメージがあります。たしかにアウトドア料理や屋外でのイベントで焼き芋を作る場合、炭などで皮の表面汚れ防止などの意味でアルミホイルを巻くのが一般的です。
ところがトースターで焼き芋づくりをする際は、サツマイモに何も巻かないのが正しい焼き方です。家庭用のトースターも上下にそれぞれ温熱ヒーターがついています。そのためアルミホイルでサツマイモを包まなくても、トースターの上下ヒーターでムラなく焼けます。
ちなみにトースターでの焼き方でアルミホイルを使うと、アルミホイルの中の温度が一定にならないため、焼きムラが起こります。
焼き芋は11月以降がベスト
焼き芋はシンプルに素材の旨味を楽しむ天然スイーツなので、美味しいサツマイモを準備することが、自宅でもおいしい焼き芋を作るポイントです。
なお美味しい焼き芋を作る焼き方のコツは、原材料のサツマイモを購入するタイミングにあります。スーパーに行くと、9月頃から店頭にとれたてのサツマイモが並びます。
ところがこの時期のサツマイモを使っても、本当に美味しい焼き芋にはなりません。サツマイモのようなイモ類は、収穫後に一定期間寝かせる(熟成させる)ことで、イモに含まれる糖分が増します。
つまり収穫したての9月~10月のサツマイモよりも、貯蔵庫で寝かした方が甘みの強いサツマイモになるというわけです。なお収穫から1ヶ月ほど寝かせたものが焼き芋にはベストなので、11月に販売されたサツマイモを使うのがおすすめです。
トースターの温度は200℃もしくは850Wがおすすめ
最近のトースターは、高機能・高性能な高級トースターも人気があります。ただし焼き芋は機能にこだわらなくても簡単に作れるので、シンプルな機能しかついていない低価格なトースターでも可能です。
なおシンプルな機能のみがついている低価格なトースターでも、ほとんどの商品が温度の設定ができるようになっています。
そこでトースターを使った簡単・美味しい焼き芋の作り方では、トースターの温度を200℃に設定します。温度を200℃に設定すると、トースターにサツマイモを置いたときに、サツマイモの中心温度が美味しい焼き芋づくりに適した温度になります。
なお温度の代わりにワット数の変更ができるトースターの場合は、850wに調整してください。850wに調整すると、温度を200℃に設定したトースターと同じ状態になります。
ねっとりさせるには温度を70℃前後に保つのがコツ
焼き方の手順を見てもわかる通り、トースターで焼き芋の自作をするのは意外と簡単です。ところがトースターを使って短時間で作る焼き芋は、ねっとりした甘さとは程遠い、パサパサした焼き芋になることが多いです。
パサパサした焼き芋は、いくら素材が良くても美味しい焼き芋とは言えません。そこで覚えておきたいのが、焼き芋をねっとりした状態に仕上げる焼き方のコツです。ねっとり食感の焼き芋とパサパサした焼き芋の違いは、甘さの違いにも関係します。
焼き芋は砂糖などを一切使わず、サツマイモに含まれる糖分だけで、焼き芋独特の甘みを作り出します。生のサツマイモに含まれる主な甘み成分は、ブドウ糖やショ糖などです。
ただしこれらの甘み成分だけでは、焼き芋特有のねっとりした甘みになりません。焼き芋のねっとりした甘みは麦芽糖によるものですが、麦芽糖は加熱することで生成されます。
生のサツマイモにない麦芽糖は焼き芋にすることでできます。その理由は、サツマイモに含まれる酵素(βアミラーゼ)とでんぷんが熱が反応するからです。効率よく麦芽糖を生成するには、加熱温度を70℃にキープする必要があります。
70℃よりも高い温度で焼いた場合も麦芽糖は作れますが、生成量は70℃にキープした場合の含有量と比較すると、最大50%以下まで減少します。なお麦芽糖の含有量が高い焼き芋ほどねっとり感が強く、含有量が低い焼き芋はパサパサして甘みも少ないです。
つまり自宅のトースターで簡単に美味しい焼き芋を作るためには、ねっとり感を出してくれる麦芽糖を最大限に引き出すのがポイントです。そのためにもトースターの温度を70℃にキープすることが、美味しい焼き芋づくりの重要なポイントになります。
トースター以外でもOK!焼き芋の美味しい焼き方
簡単にできる自家製焼き芋づくりには、オーブンや電子レンジもおすすめです。どちらも作り方は簡単ですが、焼き方のポイントが異なります。そこでオーブンと電子レンジを使った、初めてでも失敗しない簡単・おすすめな焼き芋づくりについて説明します。
オーブンで焼き芋を焼く方法
オーブンで焼き芋を作る場合も、トースターの焼き方と基本的には同じです。加熱している際のサツマイモ中心温度が70℃をキープできるようにするのが美味しい焼き芋づくりのポイントなので、オーブンは200℃に設定しておきます。
温度が200℃に上がったら、サツマイモをオーブンの中央に置き、余熱で40分加熱します。時間はかかりますが、じっくりと加熱することで麦芽糖の生成が高まり、甘みの強いねっとりした焼き芋が出来上がります。
レンジで焼き芋を焼く方法
電子レンジを使っても焼き芋は作れますが、ワット数が高いと一気に加熱するため、甘みがなくパサパサした焼き芋になります。そこで電子レンジの場合は、150w~200wで時間をかけて加熱するのがポイントです。
ターンテーブルタイプの場合は耐熱皿の端、ターンテーブルなしの場合は中央に、材料のサツマイモをのせます。事前に洗った場合は、表面の水分をしっかりとっておきましょう。
加熱時間はワット数によっても異なりますが、最初に5分、裏返して再び同じワット数で5分加熱してください。この段階で加熱が足りないと感じた場合は、追加で3分加熱すれば出来上がりです。
焼き芋に適しているさつまいもとは
ねっとり・ほくほくの焼き芋を手作りするなら、ねっとり系焼き芋に適したサツマイモを準備するのがおすすめです。最近は希少なねっとり系サツマイモもお取り寄せができるので、スーパーで見つからないときはお取り寄せするのもおすすめです。
なお購入したサツマイモの中から特に美味しいサツマイモを見つけたい場合は、サツマイモの端をカットしてみましょう。ねっとり系のサツマイモの場合、断面が濃い黄色のほうが美味しい焼き芋になります。
安納芋
焼き芋専門店でも人気が高い安納芋は、ねっとり系焼き芋におすすめのサツマイモです。生の状態でも糖度約20度ですから、加熱して麦芽糖を生成させればさらに甘みが強くなります。
なおトースターで加熱している最中でも蜜があふれ出てくるので、使用したトースターはトレーの中まできちんと掃除するようにしましょう。
ひめあやか
安納芋よりも手ごろな値段で購入できるひめあやかは、生の状態の糖度が約13度ですが、焼き芋向きのサツマイモの中では甘みの強い種類になります。
安納芋ほどのねっとり感はありませんが、ジューシーでしっとりしているため、ねっとり系としっとり系の中間のような食感です。ひめあやかは街のスーパーでもよく販売しているので、食べたいときにすぐ作れるのもおすすめです。
焼き芋をトースターで作ってみよう
焼きたてが美味しい焼き芋は、自宅のトースターで簡単に作れます。焼き方のポイントやサツマイモ選びのポイントがわかれば、初めてでも焼き芋専門店のような味を再現できます。
なおトースターで作る場合は、トースターの容量にあわせてやや小ぶりのサツマイモを選ぶのがおすすめです。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。