鹿児島県曽於市は有名なパワースポット「溝ノ口洞穴」がある街です。溝ノ口洞穴は2021年3月に国指定の天然記念物となりました。今回は溝ノ口洞穴がある街・曽於市のおすすめポイントをたっぷりとご紹介!大自然と生きる美しい街の魅力を是非堪能しましょう。
鹿児島県曽於市は自然を活かした美しい街
鹿児島県曽於市は2005年に曽於郡末吉町・財部町・大隅町の3つの町が合併して誕生した新しい市です。北側には「都城盆地」、東側には「鰐塚山地」など豊かな自然がたくさんあります。
自然を活かした街・曽於市
曽於市は農業や畜産が盛んな地域です。肥沃な大地や澄み切ったせせらぎを利用し、ゆずやお茶、サツマイモや黒毛和牛などの特産品を多数生み出しています。加工した特産品は都市部や道の駅でも販売されています。
曽於市はキャンプ場や森など、自然を満喫できるアウトドアスポットが多いことも特徴です。全国遊歩百選の森「悠久の森」や市内随一の絶景スポット「白鹿岳」など、アウトドア初心者でも楽しめるスポットがたくさんあります。
国の指定天然記念物「溝ノ口洞穴」は自然が生み出した神秘のパワースポット!
自然豊かな街・曽於市にはパワースポットとして知られる「溝ノ口洞穴」があります。溝ノ口洞穴は2021年3月に、国の指定天然記念物として認められたばかりの大注目スポットです。
曽於市初の「国の指定天然記念物」に!
2021年3月、溝ノ口洞穴は曽於市初の国の天然記念物に指定されました。1955年に鹿児島県の指定天然記念物に登録されていましたが、2020年11月、国の文化審議会が文部科学省へ答申。溝ノ口洞穴が国の指定天然記念物に決まったのです。
「溝ノ口洞穴」ってどんなところ?
溝ノ口洞穴誕生の歴史は、約33万年前まで遡ります。噴出した加久藤火砕流堆積物(加久藤カルデラ)で作られた地形を埋めるかのように、約29万年前に入戸火砕流(姶良カルデラ)が厚く堆積したことがきっかけです。その後、霧島山などの湧き水が侵食し、現在の形が作られています。
2017年の調査では、溝ノ口洞穴の大きさは横幅14.6m、高さ6.4m、全長209.5mであることがわかっています。侵食と崩壊を繰り返しながらも、絶妙なバランスはそのままに、幻想的で神秘的な雰囲気を醸し出している奇跡のような洞穴です。
自然が生んだ文化とパワー
2021年3月に国の天然記念物として指定された溝ノ口洞穴では、長らく続く文化があります。それは「岩穴祭り」です。岩穴祭りは、お釈迦様の誕生日とされる4月8日に最も近い日曜日に開催される祭りで、洞穴と洞穴の入り口に祀られている岩穴観音へ踊りを奉納します。
奉納する踊りには「奴踊り」「刀踊り」「棒踊り」があり、一番古い歴史を持つ奴踊りは、島津藩が先勝祝いとして始めたものが発祥と言われています。士気を鼓舞するような力強い踊りが特徴です。現在では地元の小学生が郷土教育の一環として継承しています。
溝ノ口洞穴の正しい楽しみ方
国の指定天然記念物・溝ノ口洞穴は誰でも楽しめるパワースポットです。最寄りの財部駅からタクシーで15分ほどの位置にあります。駐車場とお手洗いがあるため、自家用車やレンタカーの利用もおすすめです。
溝ノ口洞穴の中は電気がなく、昼間でも真っ暗。このため、溝ノ口洞穴では懐中電灯が用意されています。懐中電灯はその場でレンタルできるので、特殊な持ち物などはいりません。履き慣れた歩きやすい靴で行くとより安全に楽しめます。
溝ノ口洞穴の内部から外を振り返ると、美しく神秘的な光景を目にすることができます。きれいに写真を撮りたい方は、お気に入りのカメラを持参しましょう。
まだまだいっぱい!曽於市のおすすめポイント
曽於市には国の指定天然記念物・溝ノ口洞穴以外にもおすすめのポイントがたくさんあります。ここではその一部をご紹介!是非お気に入りの場所を見つけましょう。
伝説の巨人「弥五郎どん祭り」
弥五郎どん祭りは毎年11月3日に開催されている鹿児島県指定の無形民俗文化財です。「弥五郎どん」とは鹿児島県や宮崎県に伝わる伝説の巨人で、奈良時代に起きた「隼人の反乱」で隼人側の統率者が伝説の起源と言われています。
曽於市の弥五郎どん祭りでは、身の丈が6mに及ぶ弥五郎どんが25反もの梅染めの衣を纏い、4m25cmの大小二刀を子市に携えて町中を練り歩きます。岩川八幡神社の大鳥居をくぐる「浜下り」は弥五郎どん祭り一番の見どころ。威風堂々とした姿に息を呑みます。
曽於市大隅町には大きな弥五郎どんの銅像がある「弥五郎伝説の里」という大きな公園があります。公園内には「弥五郎まつり館」や入浴施設がある「健康ふれあい館」などもあり、休憩スポットとしても利用できます。弥五郎どんの伝説に触れながら、大浴場で一息つくのもおすすめです。
モニュメントが大きい!「道の駅すえよし」
鹿児島県と宮崎県を結ぶ国道10号線沿いにあるのが「道の駅すえよし」です。高さ4m、長さ7m、幅2mもある日本一大きい和牛のモニュメントが目印。このモニュメントは「そおぎゅっ子」と名付けられ、足元には牡牛の赤ちゃん「そお太郎」もいます。
道の駅すえよしでは、曽於市の特産品であるゆずを使った商品や、黒豚や和牛が直売されていて、地元でも人気の買い物スポットです。「レストラン四季祭」では、地元で生産された安心・安全な食材を使ったバイキングを提供。夜には黒豚のしゃぶしゃぶや焼肉などのメニューを楽しめます。
自然美を満喫「桐原の滝」
曽於市には国指定の天然記念物・溝ノ口洞穴以外にも景勝地として有名な場所があります。それは「桐原の滝」です。桐原の滝は幅40m、高さ12mの雄大な滝で、曽於八景の大川原峡渓谷の中にあります。
天候や環境などの条件が揃えば、桐原の滝から流れ落ちる水しぶきと、太陽の光によって生まれた虹のアーチがかかることもあります。美しい自然美をたっぷりと満喫できるおすすめスポットです。
鹿児島県曽於市で大自然を満喫!
国指定の天然記念物・溝ノ口洞穴がある鹿児島県曽於市のおすすめポイントをご紹介しました。弥五郎どん祭りやおいしいグルメを堪能できる道の駅すえよしなど、曽於市には誰でも楽しめるスポットやイベントがいっぱいです。自然を活かす街・曽於市で癒やしの時間を過ごしましょう。