歴史と花の名所・佐倉城址公園を徹底ガイド！四季折々の自然に触れよう

佐倉城址公園は、千葉県の北部に位置する佐倉市にあります。20ヘクタール以上の広さを誇る佐倉城址公園には、四季と歴史を感じる見どころが満載です。

佐倉城址公園は江戸時代の名城として知られる佐倉城跡に設置された公園で、天守閣跡など城の遺構を眺めながら江戸時代に思いを馳せられます。佐倉城址公園内には三逕亭（さんけいてい）という茶室もあり、和の情緒を感じながらくつろげます。

佐倉城址公園は自然豊かな公園としても知られており、春には桜、秋には紅葉など四季折々の自然の美しさを感じられます。佐倉城址公園は京成線佐倉駅から徒歩20分の場所にあり、バスでアクセスすることも可能です。佐倉城址公園では自然と歴史を存分に満喫できます。

佐倉城は日本100名城の1つであり、千葉県で唯一日本100名城に選ばれています。日本100名城とは日本を代表する文化遺産で、地域の歴史的シンボルである城郭や城跡が認定されています。

日本100名城にはスタンプラリーがあり、城郭や城跡を愛好する歴史ファンが全国各地を回って集めています。佐倉城の100名城スタンプは、佐倉城址公園センターと、佐倉城址公園に隣接する国立歴史民俗博物館のミュージアムショップで押印できます。

佐倉城は1610年に完成した城です。佐倉藩の城主は江戸幕府の要職に就くことが多く、歴代城主のうち9人が江戸幕府の最高職である老中を務めました。

明治維新により佐倉城の建物はほとんど撤去され、帝国陸軍の駐屯地になりました。昭和54年度に公園として本格的に整備され、佐倉城址公園になりました。昭和58年には佐倉城址公園の隣接地に国立歴史民俗博物館が開館しました。

佐倉城址公園には、江戸時代から昭和初期の歴史を感じられる見どころがたくさんあります。佐倉城址公園の各所に解説が書かれた看板があるので、解説を読みながら歴史を学べます。

「馬出し空濠」は佐倉城址のメインとも呼ばれる見どころです。馬出し空濠とは城門前に築かれた土手です。人や馬の出入りを敵に知られないように作られた土手は、佐倉城が作られた時代の面影を感じさせます。

江戸時代を感じさせる遺構は他にもあり、佐倉城のメインの門である「一の門跡」や、佐倉城築城の基礎となった「礎石」などが残っています。

佐倉城址公園には明治や昭和の歴史を伝える遺構もあります。「佐倉陸軍病院跡」は、明治時代に陸軍の駐屯地だった歴史を感じさせます。昭和初期に兵士が落書きを彫り込んだモッコクも残されています。

佐倉城址公園は桜の名所として有名です。1000本以上の桜が咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませます。佐倉城址公園で美しい花が見られるのは桜の季節だけではありません。四季を通じてさまざまな花を楽しめます。早春には紅白合わせて約100本の梅が春の訪れを知らせます。

桜の花が見ごろを終えると、ボタンの季節になります。本丸と自由広場合わせて200株近いボタンが佐倉城址公園を華やかに彩ります。梅雨の季節にはアジサイやハナショウブが咲き、じめじめした季節も美しい花を眺めれば心が浮き立ちます。初夏から夏にかけて清らかなスイレンも咲きます。

秋にはイロハカエデやイチョウの紅葉を楽しめます。冬には枯れた風景に彩りを添えるヤブツバキが咲きます。佐倉城址公園では1年中自然の美しさを堪能できます。

もっと歴史に触れたいなら、佐倉城址公園に隣接する「国立歴史民俗博物館」へ足を運ぶのもおすすめです。年間15万人から20万人の来場者数を誇る人気の博物館です。民俗学や考古学に関する資料を展示する博物館で、古代から現代までの歴史の流れを感じられます。

佐倉城址公園を散策したあとに国立民族歴史博物館を訪れると、歴史に対する知識が深まり、もう一度佐倉城址公園の遺構を眺めたくなります。 

国立歴史民俗博物館の通常時の開館時間は季節により異なります。3月から9月は9:30から17:00、10月から2月は9:30から16:30です。入館料は一般600円、大学生250円、高校生以下は無料です。

佐倉城址公園はどの季節に訪れても見どころ満載の公園です。美しい自然に触れながら散策すれば、のんびりとした気持ちになれます。佐倉城の歴史に思いを馳せれば、悠久の時の流れを感じられます。

佐倉城址公園は花の美しさも歴史の趣も楽しめる公園です。忙しい日常を離れ、ゆったりとした時間を過ごせます。