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遠野で生まれ育った民話研究家、佐々木喜善から語り伝えられた説話を柳田國男が書き記したのが「遠野物語」です。1910年に発行され、日本の民族学に関わる偉大な文学作品として話題になりました。長・短合わせて100以上のストーリーがあります。
遠野の信仰に関わるオシラサマや、妖怪カッパや天狗の伝説など、遠野に伝わる悲しく不思議で怪異な出来事が忠実に記されています。一話一話に込められた柳田國男の遠野に対する愛情ある文章も印象的です。情景が浮かぶような読み応えのある作品です。
観光名所には遠野物語に関わるスポットが多いため、より楽しい観光になるよう遠野物語に目を通してみるのもおすすめです。
柳田國男
遠野物語の著者である柳田國男は、1875年兵庫県に生まれました。東京帝大を卒業後農商務省で重要ポストを務め、やがて朝日新聞社の客員となり日本中を旅しながら各地の伝承や民族について調査し、「後狩詞記」、「郷土研究」などを刊行しました。
1932年に朝日新聞社を辞職し、日本民俗学会を自ら創設し民族学に専念しました。民俗学者として数々の著書を発行し、文化勲章受章、勲一等旭日大綬章の実績があります。昭和37年8月、87歳で死去するまで民俗学に多大な功績を残しました。
遠野の人気観光地・5選
文豪たちに「心のふるさと」と称されていた遠野は、懐かしい日本がある場所です。地元の人々は遠野の自然や文化、伝統を大切に守りながら、美しいふるさと遠野と生きてきました。そんな日本原風景がある遠野は多くの人々に愛される観光地です。
近代化されていない自然体の姿は人の心に温もりをくれます。川の流れ、穏やかな山並みを眺めながら遠野観光を満喫しましょう。気ままに巡れるレンタカーも人気です。ここでは、遠野で外すことができないおすすめの観光名所をご紹介します。
「遠野ふるさと村」
「遠野ふるさと村」は遠野で最も人気のある観光名所です。昔ながらの遠野の暮らしが再現された村で、文化遺産南部曲り家や、厩、納屋、土蔵などが配置されています。曲り家は江戸時代から明治時代中期ごろに建てられたものを移築しました。
村内には季節の草花が咲き、小川では魚が泳ぎ、田んぼや畑の風景もあります。水車の音は心に染み入ります。ふるさと村には遠野の伝統を守り伝える「まぶりっと」がおり、囲炉裏端で観光客に遠野の郷土料理や伝統菓子をふるまってくれます。
木工、陶芸、染め物などの観光体験プランもあり、まぶりっとが丁寧に教えてくれます。田舎のおじいちゃんやおばあちゃんといるようなほっとするひとときです。
住所 | 岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1 |
電話番号 | 0198-64-2300 |
「伝承園」
カッパ淵から徒歩約5分ほどの土淵にある「伝承園」は、遠野に古来から伝わる農家の暮らしを再現した観光施設です。遠野の風土や文化にふれ、民話を聴いたり見たり、伝統工芸の体験なども楽しめます。民話は常時開催され、イベントも度々行われています。
敷地内には国の重要文化財に指定されている菊池家の曲り家、佐々木喜善の記念館、御蚕神堂などがあります。炭窯、水車、つるべ井戸を眺めながら散策するのもおすすめです。