大阪で串カツ食べ尽くし！梅田の美味しい人気店や地元民おすすめの穴場は？

大阪では美味しいおすすめグルメがたくさん揃っていますが、中でもとりわけ大阪人の魂に根づいた「ソウルフード」と呼ばれるのが「串カツ」です。大阪の名物グルメ、接待でも女子会でもママ会でも、男女関係なく串カツはさまざまなシーンで利用されます。

串カツの聖地、新世界ではおよそ70から80もの串カツのお店が軒を連ねており、それぞれのお店が独自の衣の付け方、揚げ方、ソースを用意しています。また新世界以外でも串カツは大阪の広い範囲で食べられています。

具材も牛や豚、エビやレンコンなどの野菜のほか、お餅やソーセージ、つくねなどが揃います。またその他変わり種やスイーツも揚げることがあります。さらに串カツと一緒に「どて焼き」が楽しめるのも大阪ならではです。

スピードメニューのどて焼きは、こんにゃくと一緒に牛筋をとろとろに煮込んだものです。どて焼きが提供されているお店では、串カツが揚がるまでの間、どて焼きを味わいつつ待つのがおすすめです。

具材を串に刺して揚げただけの料理、それが串カツだと思っている方は大勢いるでしょう。しかし本当に串カツはそれだけの料理なのでしょうか？ここで串カツについて知らなかった「いろは」をご紹介しましょう。

実は厳密にいえば串カツの解釈をすると2種類あることがわかります。1つは「1口大にカットしたお肉とネギ、もしくは玉ねぎを交互にさしてカツのように揚げたもの」というものです。もう1つは「さまざまな食材を串に刺し、揚げたもの」です。

日本国語大辞典では串カツをお肉とネギ、もしくは玉ねぎ交互に串に刺し、カツのように揚げたものとしています。しかし現在食べられている串カツは、串に交互に具材を刺していません。

前者の交互に具材を串に刺して揚げたものを、関東では「串揚げ」と呼んでいます。しかし関西で串揚げと言うと、関西人は「あほ！そんなもんあるか！」と板場で怒鳴られるのです。

串カツの歴史が古いことは「1977年軽口浮世話（藤本義一）」の一節からもわかります。藤本義一が「ジャンジャン横丁で1本5円で食べたものが串カツだということが記されています。それほど昔から串カツは大阪の地で人々に愛されてきたのです。

大阪で串カツを食べる際には、壁にお馴染みの文句が紙に書いて貼られてあります。それが「ソース二度付け禁止！」です。これはいったいどういうことだかわかるでしょうか？最初に行ってしまえば、「衛生面の問題から」二度付けが禁止されています。

串カツ屋が70から80もあると言われる大阪の新世界では、あらかじめテーブルにステンレス製の容器にウスターソースが入れられて置かれています。

串カツを頼んだお客さんはそのソースを共同で使い回すため、1度口をつけた串カツをソースにつけるのは衛生的に問題があるとして、「二度付けは禁止」という暗黙のルールが生まれました。それが大阪で言う「ソースの二度付け禁止」です。

では大阪の串カツ屋で串カツを食べていて、もっとカツにソースをつけたい場合はどうしたらよいのでしょうか？たいていの串カツ屋では串カツとともにキャベツが一緒に提供されます。そのキャベツはトンカツについてくる千切りキャベツではなく、ざく切りキャベツです。

もし串カツを食べていて、口をつけたカツにもう1度ソースをつけたい場合、ソースにキャベツを浸し、ソースをキャベツですくうようにしてカツにつけます。串カツで胃もたれするのを防ぐ意味もありますが、キャベツには「おいソース」の意味もあるのです。