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日本で言うバルは、発祥の地であるスペインやイタリアのバルとは全く異なった意味を持つ認識となっています。最も意味合いの違いを感じる点は、バルに対する意識でしょう。発祥の地である2国のバルは、とても気軽で暇つぶしにも最適な場所として、昼夜関係なく緩く使われています。
日本では全く逆の意味で使われていると言っても過言ではありません。西洋風のお洒落な空間で、インスタ映えするお洒落な料理を食べながらお酒を飲む場所という意味で認識しているの方がほとんどでしょうし、実際の店舗も概ね印象通り意味合いの店舗が多いです。
営業時間も夜のみのところも多く、発祥の地2国のような、ランチを味わえる場所やカフェとしての側面を併せ持つバルは日本ではまれと言えるでしょう。
バルの意味を知ろう!ビストロとの違い
日本にバルブームが来たと同時期に、「ビストロ」と名乗るお店も多くなってきたことに気付いた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、単語の意味があまり浸透していないせいでビストロと名前につくお店も、バルと同じく「西洋風のお洒落な居酒屋」という意味合いで認識している方も多いでしょう。
このような意味合いでは、日本での認識的にバルとビストロはほぼ同じ意味と言ってよいでしょう。バルとビストロを使い分ける意味はいったいどこにあるのでしょうか。本項ではビストロと言う単語の意味や由来を解説し、バルとビストロの意味の違いをあらわにしていきます。
ビストロはフランス由来の「小料理屋」
ビストロの意味は本来、フランス発祥の料理店の格式を表す意味の言葉です。フランスでは6段階評価で料理店の格式を分類しています。上に行くほど格式高く、ドレスコードや年齢制限がある料理店ということになります。ビストロはというと、下から3番目のポジションに位置しております。
ドレスコードや年齢制限がない、居酒屋や小料理屋のような料理店を指す意味で使われる場合が多いです。ビストロはフランスの方々にとって、最も日常的な料理屋と言えます。
ちなみに、6つのランクは下からカフェ、ブラッスリー、ビストロ、レストラン、オーベルジュ、グランメゾンとなっております。オーベルジュより上は、ドレスコードや年齢制限が設けられているお店となります。
日本でビストロという単語は、気軽にフランス料理が味わえるお店という意味合いで使われることが多く、高級店しかないというフランス料理のハードルを下げ、親しみやすいものにした単語がビストロだと言えるでしょう。
バルと意味の違いを端的に表すならば、スペインやイタリアが発祥の居酒屋や小料理屋はバル、フランス発祥の居酒屋や小料理屋ならビストロといった具合の意味合いとなります。
ビストロ本来の意味は上記の通りなのですが、察しの良い方であれば、ビストロという単語がフランス料理ではない料理を提供しているお店でも店名に使われていたり、メニューの名称の一部となっていたりすることに気づくでしょう。
さらにはビストロカフェのように、ランクの名称をダブルで使っており、どちらのランクかわからない店名のお店も見たことがあるでしょう。これらのビストロは、日本で使われているうちに意味合いや使い方が変化したケースといえます。
本来の意味が、カジュアルでありつつも格式の高さも感じるお店という意味合いで使われておりますので、店名に付けることによって格式の高さが演出出来たり、美味しいお店のような雰囲気が出せるのです。
ビストロだけでなく、バルにも言えることですが、本来の単語の意味からは少し逸れた使い方をされていることも多々あります。
呼び方で発祥の国の食文化がわかる
日本の料理屋にはバルやビストロの他にも、様々な名称が使われていることに気付く方も多いでしょう。発祥の地での元々の意味は若干違う意味で使われている単語もありますが、多くは本来の意味と激しく乖離していることはありません。
したがって、各々の単語の意味をしっかり把握しておけば、大体の料理の系統やお店の雰囲気が分かるようになっていきます。
バルやビストロが多いですが、他にもブラッスリー(フランスのビアホールのようなお店で、ビストロよりも気軽な居酒屋)やトラットリア(イタリアの大衆食堂)なども使われていることが多いです。
また、少々格式の高いお店で見られることがあるリストランテ(イタリア語でレストランの意味で、コース料理などが主に提供される)やグランドメゾン(フランス最高級ランクの料理屋に付けられる称号で、ドレスコードや年齢制限のある格式高い料理屋)も知っておくと良いでしょう。