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ロブスタ種により世界的な生産国へと成長
1860年〜80年にアジア地域に「サビ病」が広がり、インドネシアのコーヒー 栽培は衰退してしまいます。そこでアラビカ種から病気に強いロブスター種が栽培されるようになりました。それから再びインドネシアのコーヒーの生産量は増加し、現在では世界最大のロブスタコーヒーの生産地になりました。
現在、インドネシア産のコーヒーの9割はロブスタ種です。標高1000m以下の高温多湿な地域でも栽培ができます。またロブスタ種は成長が早くて、病気に強く、栽培に手が掛からないので、安定した生産が可能になりました。
一方で少数ですが、アラビカ種も栽培されています。「マンデリンコーヒー」や「トラジャコーヒー」など、海外から人気のあるブランドコーヒーに成長した種類の品種でもありますが、インドネシア国内での生産数はわずか1割程度です。
インドネシア・コーヒーの種類について
インドネシアでは、現在スマトラ島を中心にジャワ島・スラウェシ島・バリ島・フローレス島各地で、コーヒー栽培が盛んに行われています。コーヒー豆の種類もインドネシア各地の銘柄がたくさんあり、品質の良さも世界的に認められています。
東南アジアに位置するインドネシアは数多くの火山島からなる島国で、火山灰による様々な成分が肥沃な土壌を作り、コーヒー豆の栽培に良い環境をもたらしています。また標高の高い地域では、寒暖差を活かしたグレードの高い種類のコーヒー豆の生産が盛んになっています。
全体の9割を占める・ロブスタ種
インドネシアで生産されるコーヒーの品種のほとんどがロブスタ種です。インドネシアでは「サビ病」の流行や災害によって、アラビカ種のコーヒー栽培に大きな被害が出ました。そこで、病気に強いロブスタ種が多く栽培されるようになりました。
ジャワ島で生産されている「ジャワ・ロブスタ」は、酸味が少なく、麦のような独特の香りが特徴です。「ジャワ・ロブスタ」は一般的な乾燥法ではなく、水洗式で生産されているため、すっきりとした苦味も特徴です。カフェインの含有量も多いのでブレンドコーヒーのアクセントにも使われます。
インドネシアでは、ロブスタ種の特徴である苦味を極力抑えるため、コーヒー豆を水に長時間漬けて抽出する「水出し」という入れ方があります。オランダ植民地時代からある「水出し」は、熱湯抽出に比べて、すっきりまろやかな味わいになります。
料理は辛いスパイスのきいた辛党のインドネシア 人ですが、飲み物は甘党らしく、インドネシア人の大半がコーヒーに大量の砂糖とミルクを入れて飲みます。中にはコンデスミルクを入れる人もたくさんいます。
マンデリンが有名・アラビカ種
インドネシアのアラビカ種の中で、有名な銘柄はマンデリンです。名前の由来は、スマトラ島北部の「マンデリン族」によって栽培されているからです。品質の味も良く、希少価値が高いマンデリンは世界的に人気があります。
マンデリンは現在もスマトラ島の限られた地域で生産され、独特の風味が特徴で日本でも非常に人気があります。ブルーマウンテンが有名になるまでは、マンデリンが世界で一番のコーヒーと言われるくらい有名な銘柄です。
トラジャコーヒーもアラビカ種です。スラウェシ島のトラジャ地区で栽培されている「トラジャアラビカ」は、アラビカ種の中でも高級な種類です。オランダ植民地時代はその香りと味の良さから、王室御用達のコーヒーとされていました。
戦後の独立運動以降、インドネシア国内のコーヒー農園は荒れて栽培どころではなくなってしまいました。その後トラジャコーヒーは生産が出来なくなり、市場から姿を消したため、希少性から「幻のコーヒー」と呼ばれるようになりました。