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オーストラリアの動物③・ウォンバット
続いて紹介するのも、オーストラリアの固有種である「ウォンバット」です。ウォンバットも袋の中で赤ちゃんを育てる有袋動物です。袋で赤ちゃんを育てるのはカンガルーと一緒ですが、袋は後ろ向きに着いています。
赤ちゃんを育てる袋が後ろ向きになっているのは、赤ちゃんが入っている袋に砂などが入らないためです。ウォンバットは、夜行性の動物で、オーストラリア南部に多く生息している固有種です。
ウォンバットの種類と特徴について
ウォンバットは、ずんぐりむっくりの体型とユタユタと歩く姿がかわいいと人気のオーストラリア固有種です。動物園の中では、ウォンバットを抱っこして記念写真が撮影できる動物園もあります。
ウォンバットの種類は、ヒメウォンバット・キタケバナウォンバット・ミナミケバナウォンバットの3種類がいます。一番個体数が多いのがヒメウォンバットであり、鼻先に毛がないのが特徴です。
鼻先に毛がないヒメウォンバットと違い、他の2種類のキタケバナウォンバット・ミナミケバナウォンバットには、鼻先に毛があります。3種類の中で種類を見分けるときの特徴になります。
体長は個体差によりますが、70センチから120センチ、体重は11キロから35キロほどです。小柄な体型が特徴的ですが、はるか昔の氷河期時代には、巨大であったと言われています。氷河期時代は、サイほどの大きさだったと記録されています。
ウォンバットは人に懐きやすいことが特徴の動物です。夜行性の動物のため、昼間は巣穴で寝ていますが、夜になるとハーブや樹脂・草などを食べるために巣穴から姿を現します。
ウォンバットは、おっとりしていて、ゆっくり歩くのが特徴的ですが、最高時速は40キロ出ると言われており、スピードを1分間以上維持できることも大きな特徴です。ウォンバットは、トンネルを掘り巣を作る動物です。長くて鋭い爪で器用に穴を掘り巣を作り出します。
巣穴を作ったり、トンネルを掘ることができるウォンバットは、1日で90センチ近いトンネルを掘ることができ、トンネルの幾つかは巣穴と繋がっていたり、餌場近くまで繋がっていることもあります。
器用に穴を掘り進め、自分たちでトンネルを作っていくため「穴掘り名人」や「トンネル作りの名人」とも呼ばれています。昼間は寝ているため、安全な巣を作るために身に着けた技術です。
長くて鋭い爪を持っているウォンバットは、温厚な性格をしていますが、縄張り意識を持っている動物です。巣穴近くの縄張りを守るためなら、攻撃的になることもあり、人も噛まれることがありますので、注意が必要です。
ウォンバットは、ネズミやハムスターのように樹脂などを齧るのに適応した歯を持っています。歯は伸び続けるために、ウォンバットは固い樹脂などを齧って、歯を調整しています。
オーストラリアの動物④・エミュー
4つ目に紹介する、動物もオーストラリアの固有種の動物で、オーストラリアの国鳥になっている「エミュー」です。エミューは、ダチョウに次いで世界で2番目に背が高い鳥類の動物です。
エミューの種類と特徴について
エミューはダチョウに似た鳥で、ダチョウよりは少し小さい動物です。エミューは鳥類ですが、飛ぶことができないのが特徴的な動物です。性格は非常に大人しい性格をしており、つぶらな瞳がかわいい動物です。
エミューは、オーストラリア全土に生息しており、動物園でもカンガルーと一緒に放し飼いで飼育している動物園が多いです。雑食性の動物で、気温差のある砂漠地に生息しており、生命力が強く、何万年もの間過酷な環境で生き延びてきた動物です。
エミューはカンガルーと一緒に、オーストラリアの紋章に描かれている動物で、オーストラリアの人たちにとっては、親しみのある動物でもあります。
エミューは、独特な繁殖をする特徴的な動物です。繁殖期が始まると、エミューの1日の餌の摂取量は100グラム未満になり、体重が半分ほどにまで減少します。メスは、繁殖期には、3日から4日に1度卵を産みますが、メスは卵を温めることはありません。
卵を温めるのは、オスのみでありオスは卵を温めている間は、食べたり飲んだりすることなく、これまでに蓄えていた脂肪を消費しながら卵を温めて生活をしていきます。