アメリカの国立公園を楽しもう！おすすめの場所や見どころ・人気のツアー情報も

園内は「大陸生態系の頂点」とされています。その名のとおり「氷河glacier」に削られて創られた深い渓谷などの大自然の景観が見れます。

グレイシャー国立公園は、ヨセミテ国立公園のように観光地化されていないのでおすすめです。カナダ側のウォータートン・レイク国立公園と接していて、合わせて1976年ユネスコの生物圏保護区に、1995年に世界遺産（自然遺産）に登録されています。

3000mクラスの山々が連なる園内にはハイキングコースもありますので、美しく点在する湖を見ながら草花や野生動物の自然観察は飽きることなくおすすめです。シロイワヤギ（上の画像）が、グレイシャー国立公園のシンボルになっています。

ブライスキャニオン国立公園（Bryce Canyon National Park）はアメリカ合衆国ユタ州南西部に位置し、1928年に国立公園に指定されました。「尖塔群 Hoodoo」が圧巻でギザギザの奇岩が塔のようにそびえ立っています。

何千年もの時間の経過による雨や川の浸食で石灰石が削り取られ、でき上がった景観なのです。圧巻の自然が創った造形美と言えるでしょう。

ブライスキャニオン国立公園は、下でご紹介するグランドサークルのアメリカ国立公園巡りのコース上にも位置しています。ラスベガスからは車で4時間のアクセスで行け、アメリカでも人気があります。公園内にはミュールジカルを最もよく見かけることができます。

アメリカには世界遺産（自然遺産）に登録された国立公園が11カ所もあります。その中から本章では7カ所の世界遺産に登録された国立公園をご紹介しましょう。

グランドキャニオン国立公園（Grand Canyon National Park）はアメリカ合衆国の最も古い国立公園のひとつで1919年に国立公園に指定されました。1979年に世界遺産にも登録されています。アリゾナ州北西部に位置し、公園内にコロラド川の峡谷のグランドキャニオンがあります。

グランドキャニオンは、コロラド川がコロラド高原を数百万年かけ侵食した峡谷なので、露出した8層の中で最も古い20億年前の地層を見れます。多くのアクティビティもあり、セスナでの上空散歩など楽しめますので、トライしてみましょう。

ハワイ火山国立公園（Hawaii Volcanoes ）はアメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島の南に広がる火山地帯にある国立公園です。公園内にはマウナロアとキラウエア2つの巨大な活火山があり、流れ出る溶岩を見れる地点もあります。

1916年にマウイ島のハレアカラ山域とともに国立公園に指定され、1987年にはユネスコの世界遺産（自然遺産）にも登録されています。

イエローストーン国立公園は、1872年アメリカで最初に作られた国立公園です。アメリカのみならず世界でも初めてで、国立公園という考え方を世界中に広め伝え「先祖から受け継いだ自然を手つかずに保護、子孫に伝える」とのコンセプトを持って自然保護を法律化したのです。

火山活動による間欠泉や温泉が楽しめます。動物学者シートンが訪れた時代には馬車で入れ、公園内にはホテルもありました。「子グマのジョニー」の動物物語は、ノンフィクションです。現在は、バイソン（下の画像）やカモシカなどの野生動物を見れます。

20世記初め平原灰色オオカミが牧場の牛や羊を襲うとして、白人牧場主たちによって組織的に駆除され絶滅、公園内の生態系バランスが崩れました。これを回復するために周辺のネイティブアメリカンが復活請願を行ない、1995年より灰色オオカミが再導入され、生態系の再構築に成功しました。

ヨセミテ国立公園（Yosemite National Park）はアメリカ合衆国のカリフォルニア州の中央部に位置し、自然保護を目的として1890年に設立されました。1984年に世界遺産（自然遺産）に登録されてもいます。アメリカには17に世界遺産がありますが、そのひとつになります。

公園の面積は東京都の約1.4倍の広さで、シエラネバダ山脈の西山麓に広がっています。ヨセミテ国立公園のシンボルにハーフドームがあり、2018年に山火事があり、約4万エーカーが消失しています。

エバーグレーズ国立公園（Everglades National Park）はフロリダ州エバーグレーズの南部の湿原地帯に1947年、国立公園に指定されました。1979年に世界遺産となっています。

エバーグレーズ国立公園は、幾重にも枝分かれした川によりフロリダ半島南半分にできた湿地帯です。湿地帯の中をエアボートに乗って探検できます。野生のアリゲーターなど見れるので迫力があります。