アクアアルタを体験しにベネチアへ行こう!時期や長靴の有無についてまとめました

アクアアルタを体験しにベネチアへ行こう!時期や長靴の有無についてまとめました

水の都と言われる、イタリアの都市ベネチアは、イタリアの中でも人気の観光都市です。近年では、冬の時期にのみ体験できるアクアアルタを体験しに行く人が多くいます。アクアアルタの仕組みや、体験できる時期・長靴の必要性について紹介していきます。

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記事の目次

  1. 1.ベネチアの冬の風物詩「アクアアルタ」は絶景!
  2. 2.アクアアルタって?
  3. 3.アクアアルタの原因
  4. 4.アクアアルタの時期はいつ?
  5. 5.アクアアルタを見に観光に行くなら
  6. 6.アクアアルタで幻想的なベネチアを見に行こう!

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イタリア語で満潮の意味

Photo by ajari

アクアアルタはもともとは、満潮の意味を指す言葉でもあります。ベネチアは、ベネチア湾にラグーンを築き街を作り上げていますが、特徴的な立地が影響してアクアアルタを引き起こしています。

数十日単位で発生

Photo byGellinger

以前は、アクアアルタは数年に1度に引きおこる珍しい現象でしたが、近年では1年間に60回以上発生した年もあります。世界でも温暖化は深刻な問題ですが、将来的には2050年ごろにはアクアアルタは1年間に400回以上発生すると予測が出ています。

ベネチアでは、アクアアルタによる高潮を記録したのは1966年とされており、この時のアクアアルタによる大洪水で街は大きな損害をもたらしました。1966年に発生した水害では、歴史的価値のある白ワインの葡萄ドローナは、壊滅的な被害を受けました。

ベネチアに住む住人の人たちは、街が浸水する現象に慣れており、街が浸水しても普通の生活をしています。アクアアルタは水害ですが、アクアアルタが発生した時にのみしか見られない現象を写真に収めたい人も大勢います。

近年は、頻繁に街が浸水する現象が起きているため、イタリアの国としても様々な対策を施しています。プロジェクトも発足しており、モーゼの計画と呼ばれているものもあります。

防波堤を作る案も以前から持ち上がっており、当初の計画では2011年に防波堤が完成している予定でしたが、様々な困難に直面し2020年1月現在も防波堤は設置されていません。

浸水被害対策のプロジェクトには、日本の技術も深く関わっています。モーゼの計画では、防波堤のシステムで海中にある仕組みは、環境に優しい日本の技術を用いています。また、イタリアや日本だけでなく世界各国からも色々な技術を提供しています。

各国の様々な技術の支援により、ベネチアの街は守られています。ベネチア湾のラグーンに築かれたベネチアの街は水害の被害も大きいですが、プロジェクトは日々進行を続けています。

アクアアルタの原因

Photo bybogitw

観光客にとってアクアアルタは、街の水鏡を見ることができる絶景です。街の人にとっては、街が洪水で浸水することにより、被害が出てしまう現象です。アクアアルタが起こる原因を詳しく見ていきましょう。

「シロッコ」という強い季節風

Photo by Dimitris Graffin

原因は様々考えられていますが、満潮とシロッコ・低気圧が重なると水量が増え、海面が上昇し洪水が発生するとされています。

シロッコとは、初夏にアフリカ大陸から地中海を越えてイタリアに届く南風のことです。サハラ砂漠を起源とする強い季節風とされており、北アフリカでは乾燥している風ですが、地中海を越えてイタリアに到達するころには、高温湿潤の風となります。

高温湿潤の風となり、またアドリア海の北部に位置しているベネチアは、シロッコが停滞しやすい場所にあるため、高潮が起こりやすい地形となっています。

潮の満ち引きによる「満潮」

Photo by Dimitris Graffin

アクアアルタが発生するもう1つの要因は、潮の満ち引きによる満潮が原因とされています。海水には、引き潮と満潮があります。

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アクアアルタの時期はいつ?

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