新潟のタレカツは地元民おすすめのB級グルメ！古くから愛される人気ソウルフード

とんかつ太郎こそ、昭和初期に新潟市街地の屋台でタレカツ丼を誕生させた元祖のお店です。当時の地元民にとってカツレツはモダンな料理でしたが、とんかつ太郎の初代が思い切って醤油ダレにくぐらせて丼として提供したことで、新潟のスタンダードなカツ丼スタイルが出来上がりました。

とんかつ太郎が作るタレカツの特長は、キリッとした醤油味が引き立つ濃い口のタレです。他のお店に比べて甘さが控えめなので、お腹いっぱい食べても重くありません。

2～3mmという職人技の薄さに伸ばされた豚もも肉は筋がしっかりと切られているため、最後まで筋が引っかかることなくペロリと完食してしまうでしょう。

おすすめはもちろんカツ丼（1080円）で、薄い衣のサクッとした歯応えのカツが5枚も入っています。他にもトンカツ定食（1500円）や濃厚なカレーとの相性が抜群のカツカレー（950円）も人気です。とんかつ太郎は新潟市中央区に本店と分店の2店舗を展開しています。

ぐりる かんだは創業1972年の老舗洋食店で、ボリューム満点のメニューをリーズナブルに提供しているとあって多くのリピーターを集めています。おすすめのカツ丼は丼からはみ出すほどビッグサイズのヒレカツが4枚も乗り、さらにサラダと味噌汁が付いて800円です。

ヒレなので脂身は少ないですが柔らかく、噛むほどに旨みがじわっと広がります。カリカリに揚げられた薄い衣と甘めのタレがよく絡んでいて、あっという間に完食してしまうでしょう。

そしてぐりる かんだでもう1つのおすすめが盛り合わせ定食（750円）です。とんかつ、ハンバーグ、豚生姜焼き、ナポリタン風スパゲティ、サラダの5点が1皿に豪快に盛られていて、ライスと味噌汁が付いています。

好きなものばかりを集めた大人のお子様ランチのようで、最後までワクワクが止まらない1食になりそうです。

とんかつ政ちゃん 沼垂（ぬったり）本店は1965年創業のとんかつ専門店で、メニューのバリエーションが豊富なことで有名です。初代がとんかつ太郎で修行し、独立してとんかつ政ちゃんを開店しました。

新潟の地元民は卵でとじないスタイルを当たり前のカツ丼と呼んでいましたが、1985年頃から全国各地のメディアによる「珍しいカツ丼」としての取材が増えるようになり、現在の代表取締役が「タレカツ丼」の呼び方を考案したのです。

とんかつ政ちゃんのこだわりは、独自の政ちゃん基準で豚肉を選別することです。もちろん有名なブランド豚を使いますが、同じブランド豚でも飼育状況によって品質に差が生じるため特定のブランド豚は謳いません。

常にベストな状態の豚肉を仕入れているからこそ、多くのファンに長く愛されているのでしょう。タレカツに使用する部位はヒレで、とんかつ太郎よりも厚みがありサイズも大きいカツが4枚乗ったカツ丼は1210円です。

食べ応えはあるのにしつこさがなく、あっさりと頂けます。また7種類から選べるサラダ、ミニデザート、味噌汁が付いたセットはプラス450円と大変おすすめです。

とんかつ松吉はとんかつ太郎の分店です。新潟県庁エリアから少し外れた住宅街にひっそりとたたずむ目立たない店構えなので、知る人ぞ知る穴場のタレカツ店と言えるでしょう。それでもランチタイムは満席状態が続く人気のお店になります。

カツ丼に使うのはもも肉で、ややしっとりとした薄めのカツが4枚乗って850円です。タレはとんかつ太郎よりもあっさりした味わいですが、ごはんの美味しさが格別に際立っています。

それもそのはず、米は新潟県産コシヒカリを使用しているのです。さらにランチタイムは味噌汁がサービスになるので、コスパが良いおすすめメニューと言えるでしょう。