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謎の答えは微生物です。ナトロン湖の水面が赤色に変化する理由は、乾季に好塩性微生物である藍藻類が繁殖を始めます。藍藻類は水中で成長しながら、光合成によって自らの栄養分を取得する微生物で赤い分泌物を出します。
乾季になると藍藻類が繁殖と成長を続け、藍藻類が持つ赤色の色素が湖一面に広がるため、ナトロン湖の水面が赤色へと変化をして行きます。
特に乾期に繁殖する
水面の色が赤色をしているナトロン湖ですが、常に真っ赤に染まっているわけではありません。特に湖の水分が少なくなる乾季は、湖の塩分濃度が上昇するため、微生物が大量に繁殖をするようになります。
その為、乾季に藍藻類の微生物が大量繁殖をし、ナトロン湖をマグマのような湖に変化をして行きます。炎をや血のように見えるため、怖い・地獄と感じるひともいますが、広大な敷地が染まる景色は圧巻です。
訪れる人を圧倒し、美しい赤色になっているナトロン湖を直接眺める場合は、乾季に訪れることをおすすめします。
水は非常に強いアルカリ性
ナトロン湖の水質は通常の水とは違い、生物が生息するにはあまり適していません。水は、アンモニアと同程度の水素イオン指数(pH)9から10.5となっており非常に強いアルカリ性です。熱水泉付近の泥は摂氏50度もあり、雨が降った後は塩分濃度も変化します。
厳しい条件の中にある湖であるため、限られた動物のみが生息しており、適応した少数動物の個体群のサイズは大きいです。非常に強いアルカリ性のため水生動物の生存は難しいですが、長らくの間1種類のみしか確認できていませんでした。
ナトロン湖の水中で生息が確認できているのは、キクラ科の魚が1種類だけでした。水温が36度から40度に適応できるようになっている他、急激な水質の変化にも対応できるようになっており、流入口付近に生息していることが判明しています。
長い間1種類しか生存が確認できていたなかったナトロン湖ですが、1999年新たにオレオクロミスアルカリクスの近縁種2種類が確認されました。また、湖面の近くにあるアルカリ塩の固形物なども微生物の影響によりピンクや赤色に染まることもあります。
ナトロン湖の見どころ
ナトロン湖について紹介してきましたが、ここからはナトロン湖の見どころについて紹介していきます。一度は見ておきたいと言われている真っ赤に染まったナトロン湖の絶景の見どころをチェックしていきましょう。
真っ赤に染まる湖
先ほども紹介したように、ナトロン湖の水素イオン指数はアンモニアと同等レベルであり、周囲に木陰などもないため動物はほとんど生息していません。
塩分濃度の高いため、塩分を好む微生物が生息しており乾季になると、塩分濃度が増加するため大量に繁殖をはじめ、微生物が分泌する色素が湖の色を美しい赤に染め上げます。
微生物の分泌だけでなく、降水量によってもピンクなどの淡い色に変わることもあり、アルカリ塩が固まったものやソーダの塊なども多様な変化を見せ、不思議な形を作り出してくれます。