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津和野城は、中世には全山が城塞として使用されていました。その大きさは南北に3kmとも言われており、現在も残っている石垣からその大きさを感じることができます。山頂からは、城下町である津和野町を一望でき、展望スポットとしても親しまれています。
1295年から30年をかけて完成
津和野城は鎌倉時代に沿岸防備のため、吉見頼行が筆頭となって築城を開始しました。完成したのは約30年後、吉見氏2代目の頼直の時といわれています。当時は三本松城と呼ばれていました。
それ以降、吉見氏は鎌倉時代から戦国時代にかけて、14代300年間にわたって増改築を行い、大規模で強固な中世山城を築き上げました。
関ヶ原の戦いに敗れた吉見氏に代わり、入城したのが坂崎直盛です。坂崎氏は、津和野城を縮小し、その周りに見張りや攻撃のための織部丸や、高石垣を築き上げました。
この時代には鉄砲を用いた戦術が進んでいたことから、城を強化することに尽力を注いだといわれています。このように、坂崎氏は近世城郭へと大改革し、名を津和野城と改めました。
坂崎氏のあとに亀井氏が津和野城に居城し、11代にわたり津和野を治めました。この頃には大地震の影響で城郭が被害を受け、何度か修理をしたといわれています。
亀井氏は約220年間、津和野城を維持しましたが、雷により天守は焼失しました。その後も再建築されることなく、残りの建物も解体され、現在の姿となっています。
日本100名城スタンプラリー設置城
津和野城は、日本100名城にも選ばれており、スタンプラリーが設置してあることでも有名です。日本100名城スタンプラリーとは、日本の文化遺産である「日本100名城」にスタンプラリーを設置することで、多くの人に訪問してもらい、日本の伝統文化に触れてもらう目的で企画されたものです。
津和野城のスタンプラリー設置場所は、駐車場近くの「リフト茶屋」です。津和野城は現在、天守は残っていないものの、石垣などの城跡は十分に見応えがあります。スタンプラリーを利用することで、旅の素敵な思い出になるでしょう。ぜひスタンプラリーを楽しんでみてください。
人気の登山スポットにも
津和野城へのアクセス方法は二通りあり、登山道を通る方法と、観光リフトに乗る方法があります。リフトを利用することが一般的ですが、自然を間近で感じながら天然の城塞を見学したい方には登山道がオススメです。険しい道なので、登山をする方は歩きやすい靴で挑戦してみてください。
距離にして1kmほどなので、20分くらいで登山することができます。リフトで楽に山頂を目指すのも良いですが、中世山城の跡をじっくり見学し、スケールの大きさを肌で感じることができるのは登山ならではです。体力のある方はぜひ挑戦してみてください。
津和野城跡の見どころ
津和野城跡は、山頂までの観光リフトや石垣、日本100名城スタンプラリーなど、沢山の見どころがあります。秋には紅葉が美しく色づき、冬には城下町の雪景色を楽しむこともできます。
何より魅力的なのが、条件が揃った時にだけ見ることができる雲海です。城跡をゆっくりと散策しながら、ぜひその景色を楽しんでみてください。