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現在でも複数の「さざえ堂」が残っていますが、会津さざえ堂はその中でも特別な構造をしているため、単に「さざえ堂」といえば会津さざえ堂のことを指すことも多いようです。
せっかく観光に来ても写真だけ撮っていくという人も少なくないようですが、会津さざえ堂は実際に中に入って拝観することも可能です。拝観料は大人400円、大学生・高校生300円、小・中学生200円となっています。
「円通三匝堂」
会津さざえ堂は、正式名称を「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」といいます。重要文化財指定名称は「旧正宗寺三匝堂」です。三匝堂とはさざえ堂のことを指します。
現在、飯盛山に正宗寺は残っていません。正宗寺は神道と仏教の両方を融合した神仏習合の信仰形態であったため、明治初期の神仏分離令、およびそこから生じた仏教を廃する運動により廃寺となってしまいました。会津さざえ堂は正宗寺の名前を残す唯一の建築物となっています。
二重螺旋構造の木造建築物としては世界に唯一
らせん構造をもつ「さざえ堂」は日本国内にいくつかありますが、二本の線がらせん状になっている「二重らせん構造」をもっているのは会津さざえ堂だけです。DNAの模型を見たことがあるならば、想像しやすいかもしれません。
もちろん、現在では二重らせん構造をもつ建物は他にも存在します。しかし、木造建築物としては、会津さざえ堂が唯一のものとなっています。近代以前に建てられた二重らせん構造をもつ建築物は、他にはフランスのシャンボール城が知られています。
二重らせん構造をもつ会津さざえ堂は非常に先進的であり、当時の人々にとっては奇想天外なものであったことは間違いありません。
仏教の礼法「右繞三匝」
三匝堂という名前の由来は、仏教の礼法である「右繞三匝(うにょうさんぞう)」からきています。仏に対して右回りに3度回るという礼法が、インドでは最高の礼を尽くすことになるのだそうです。
三匝堂の内部には、通常たくさんの観音像が配置されています。らせん構造の順路に沿って、右回りに3回匝(めぐ)ることができるので、三匝堂と呼ばれています。
会津さざえ堂においては、上りが1回転半、下りが1回転半となり、3回転しながら観音様に
お参りすることができます。
会津さざえ堂へのアクセス
会津若松では、「ハイカラさん」および「あかべぇ」というまちなか周遊バスが運行しており、会津若松の観光名所を巡ることができます。この周遊バスを使って会津さざえ堂に行く場合は、「飯盛山下」で下車し、徒歩5分ほどで到着します。
自動車で会津若松まで行く場合は、磐越自動車道を使います。会津若松ICで降りて約15分で会津さざえ堂まで行くことができます。
拝観時間は、4月から11月は8:15から日没まで、12月から3月の冬季は9:00から16:00となっていますので、時間には注意しましょう。会津さざえ堂に関する問い合わせ先は、現在会津さざえ堂を所有している「山主飯盛本店」になります。
住所 | 福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155 |
電話番号 | 0242-22-3163 |
会津さざえ堂はどうして建てられたの?
そもそも、会津さざえ堂は何故建てられたのでしょうか。会津さざえ堂を考案し建てたのは、正宗寺の住職である郁堂(いくどう)という人物だと言われています。